「取材目的」なら悪質性は低い…共同・朝日記者を起訴猶予へ

shunkaku
PC遠隔操作事件に関連して不正アクセス容疑で書類送検された共同通信と朝日新聞の記者が、起訴猶予処分になるもよう。

「取材目的なら悪質性が低い」として起訴猶予へ

書類送検された共同通信社と朝日新聞社の記者計5人について、東京地検は9日、近く起訴猶予処分とする方針を固めた
WSJ.com

遠隔操作ウイルス事件で、「真犯人」を名乗る人物が使ったフリーメールのサーバーに不正アクセスしたとして

関係者によると、5人は任意の事情聴取に対し、いずれもアクセスしたことを認めている。取材目的だったことから、地検は悪質性が低いと判断したとみられる
Yahoo!ニュース

「不起訴」と「起訴猶予」は別物?
<起訴猶予>
→送検されてきた事件について、証拠上、被疑事実が明白であっても起訴して処罰するほどの罪ではないと判断されるので、不起訴にすること

<不起訴>
→起訴しない(裁判を提起しない)こと。起訴しない理由はいろいろあり、起訴猶予は不起訴の一つ

不正アクセス容疑で書類送検されていた記者たちの行動とは

5人は、遠隔操作事件で使われたメールアドレスのサーバーに他人が設定したパスワードなどを勝手に入力して接続したとして、不正アクセス禁止法違反容疑で先月、書類送検されていた
時事ドットコム

捜査関係者によると、両社の複数の記者は昨年10~11月、犯行声明の送信元として使われたフリー(無料)メールのインターネットサイトに1~3回、無断でアクセス
MSN産経ニュース

他人のアカウントに勝手にログイン
※写真はイメージです

警視庁などの合同捜査本部がメールへのアクセス記録を解析したところ、真犯人とみられる匿名化サーバーからの接続のほか、共同通信社や朝日新聞社に関連するIPアドレスから接続された履歴が見つかっていた
MSN産経ニュース

共同通信、朝日新聞は「取材目的で正当」と主張していた

「取材なんだから問題ない」
※写真はイメージです

<共同通信>
石亀昌郎・共同通信社社会部長の話 形の上では法律に抵触する可能性がありますが、事件の真相に迫るための取材行為だった
WSJ.com

「真犯人に近づく目的だったが、取材上、行き過ぎがあった」とも

<朝日新聞>
森北喜久馬・朝日新聞東京本社社会部長の話 正当な取材の一環で、法律上も報道倫理上も問題ない
時事ドットコム

朝日新聞社は、不正アクセス容疑についての見解をネット上に公開

「取材目的で正当」という主張に対し、専門家は批判をしていた

▼PC遠隔操作事件の犯人からメールが送られた弁護士・落合洋司氏

きちんと追及するべき
「刑事責任をきちんと追及することも視野に入れるべきで、安易に起訴猶予といった処分で終わらせるべきではない」

*********************
弁護士、元検察官。

東京地検検事等を経て弁護士、東海大学法科大学院特任教授。

落合洋司@yjochi

まあ、記者が真犯人ということはないと思うが、ああいう、ホットなものに手を触れてはいかんだろう、それもパスワードを入れてログインするなんて。そういうことは気持ち悪くてとてもできない、という感覚が必要だろう。
落合弁護士に送られたメールの全文:
http://d.hatena.ne.jp/satoru_net/20121016/1350397183

落合洋司@yjochi

不正アクセスが、正当業務行為、と公言する感覚は怖いな。いろいろな悪事を、裏でやっていそう。

落合洋司@yjochi

取材のためなら不正アクセスしてもよい、というのは、どういう倫理なんだ?笑
今回の件について、朝日新聞のサーバーに不正アクセスをしても「取材目的なら」OKってことなんでしょうかね?

落合洋司@yjochi

警察官が捜査目的でも不正アクセスできないのに、マスコミが取材目的なら不正アクセスできて正当業務行為、ということが、おかしいと思わないのか?終わってるな。

落合洋司@yjochi

朝日は、取材という目的のためには、違法行為も辞さず、バレたら正当業務行為と開き直る会社、というイメージが強烈に残ったな。要注意、要注意。

前出の朝日新聞の「見解」について批評している。

▼セキュリティの専門家・高木浩光氏

法益侵害が小さいとはいえない
「報道機関が取材目的でする不正アクセス行為が、あらゆる前提において、そのような法益侵害が小さいと言うことはできない」

*****************
情報セキュリティの研究者。

2012年現在、産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター主任研究員。

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

重要な点:
①問題となるアクセスのアカウントは2つあり、exciteのmorokkosarinと、yahooのonigoroshijuzoであった。
②morokkosarinのパスワードは犯行声明中に書かれており、産経新聞がそのパスワードを記事に載せていた。
③…
こういう細かな点までは、なかなか報道されませんが、かなり重要。問題となるアカウントは2つあったんですね。

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

③通報者によれば、onigoroshijuzoには共同通信のIPアドレスからのアクセスが多数記録されていたが、朝日新聞のIPアドレスはなかった(その時点で)。
④morokkosarinへのアクセスは、通報者曰く「そっちは国内生IPアドレスがごろごろしてたよ。共同も混ざってた。」

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

現時点での私の推定。
・朝日新聞はmorokkosarinには入ったが、onigoroshijuzoには入らなかった。
・共同通信はその両方に入った。
・前者は利用権者の承諾があると言え、不正アクセス行為の構成要件該当性を欠く。
・後者は承諾があると言えるか微妙。
「morokkosarin」のほうには、ログインしても問題ないということ

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

可能性A:朝日新聞の法務及び広報が、morokkosarinとonigoroshijuzoという別のアカウントがあったことを理解できておらず、混同してしまっている可能性。
可能性B: 実は朝日新聞もonigoroshijuzoにもログインしていた。

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

nikkei.com/article/DGXNAS…
両社の社会部長の各コメントは納得できるが、朝日新聞の「不正アクセス禁止法違反罪の構成要件に該当しない」という見解の部分はどうかな。
twitter.com/hiromitsutakag…
可能性Bなら、看過できない誤った主張と思える。
1つ前のツイートにあるように、朝日が「onigoroshijuzo」にもアクセスしていたら構成要件に該当するのでは?という指摘

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

不正アクセス罪を住居侵入罪に喩える人が昔から一定数いるが、それは間違いだと10年前から私は言っている。住居侵入罪は(今日的理解では)個人的法益の罪とされているのに対し、不正アクセス罪は社会的法益の罪であり、被害者なき犯罪のひとつ(アクセス管理者も被害者ではない)である。

Hiromitsu Takagi@HiromitsuTakagi

従って、構成要件に該当していても、そのような法益の侵害が小さければ、可罰的違法性を欠くという判断はあり得る。

もっとも、報道機関が取材目的でする不正アクセス行為が、あらゆる前提において、そのような法益侵害が小さいと言うことはできない。

「あらゆる前提において」

一般人の感覚としては、こういう感じ?

高木氏の意見とは違ってしまいますが…










山際晃@yamachan400119

【報道目的なら犯罪もOK!】朝日新聞記者の不正アクセス容疑について(朝日新聞) t.asahi.com/bga0 外に鍵が落ちていて、その家が特定できたからと言って入っていいのか? 鍵が郵便受けに入れてあったからと言って、それを使って他人の家に入ったら泥棒でしょ??
https://matome.naver.jp/odai/2137340427870173301
2013年07月10日