http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-07-07_51412
熱中症を予防し治療する方法
7月7日現在で全国で, 600人以上の熱中症がでてきましたねー。
そんな今日は, 熱中症を防いだり, 治療したりするときに使う方法を紹介します.
WHOが開発した方法なんです.
熱中症つまり, 脱水症・下痢・嘔吐・発熱を防いだり, 治療したりする方法です.
http://whqlibdoc.who.int/bulletin/2000/Number%2010/78(10)1246-1255.pdf
“経口補水療法”という方法ですが, 少し聞き慣れない言葉かも知れません.
経口補水療法とは,
◆ WHO(世界保健機構)が, 点滴を行えない開発国のコレラなどの下痢による脱水症の改善のために経口補水療法を開発しました.
◆ 効果は点滴療法と同様です.
◆ 経口補水液(以下ORS)は, 経口補水療法に用いる飲料, 水分と塩分(ナトリウム)と糖分(ブドウ糖)の配合, バランスを調整した飲料を口から飲ませるシンプルな方法です。
体から失われた水分と塩分が速やかに吸収されるので, 脱水状態からの回復や予防に役立つ飲料です.
熱中症のための経口補水療法
そして, この経口補水液はご自宅でも作る事が出来ます!!
<経口補水液(ORS)の作り方>
①準備
A: 水(湯冷まし)1L
B: 砂糖 40g(上白糖大さじ4と1/2杯)
C: 食塩 3g(小さじ1/2杯)
D: レモンやグレープフルーツの果汁数滴
②Aの中にB・Cを入れてよく溶かし, 飲みやすい温度にしてからDを加える
<ORSの飲ませ方>
1回量5~10ml程度を, 約5~10分毎に飲ませましょう!
※吐いた時は, 吐き気が治まってから飲ませましょう!(30分程度様子を見て, 再び始めましょう)
<ORS飲水量の目安>
乳児体重1kgあたり30~50ml(例えば, 体重5kgの場合, 1日あたり250ml)
幼児1日あたり300~600ml
学童, 成人1日あたり500~1000ml
今と将来の病気になるリスクを下げるために
熱中症は, ひどいときには死に至ることもある, 決してあなどれない病気です.
乳児で熱性けいれん(熱中症の一部)になると, 将来のてんかんのリスクも上がります.
予防がとっても大切です.
しっかりした水分補給をしっかりしてこの夏を乗り切りましょう.