【3Dプリンタが救った赤ちゃんの命】自然分解する素材で気管の障害を改善

木彫り
近年注目の的にある3Dプリンタ。普及するのはいいですが、銃の生成など危ない話題も多い。しかし、今回はとてもうれしい話題。生後間もない赤ちゃんの命を、3Dプリンタを使って助けたそうです!

3Dプリンタが赤ちゃんの命を救った!

生後6週間の赤ちゃん、カイバ君の患った病

気管・気管支軟化症
息を吐いたときに気管や気管支の断面が扁平となり、内腔が狭くなる病気.
簡単にいえば、気管・気管支がつぶれて呼吸困難になってしまう病気だ。

これにより、カイバ君は突然の呼吸停止状態を引き起こすことに。

深刻な場合は手術が必要
内科的な治療で治癒することもあれば、手術が必要なときもある。

・狭くなっている気管支の一部を切り取って気管とつなぎ合わせる方法
・気管支の外側をステントという強度のある円筒で支える外ステント術
・内視鏡を使って気管内にステントを挿入する方法

この赤ちゃんは病院を生きて退院できない可能性が十分あるということだった。
3Dプリントしたチューブが気道に障害のある赤ちゃんの命を救った | TechCrunch Japan

赤ちゃんの容態は、毎日のように心肺蘇生法が必要な程危険な状態だった。

3Dプリンタを使って治療用の”そえ木”を作成し、埋め込む手術

100個の部品からなる小さいチューブを3Dプリンタで出力し、気道にレーザー手術で埋め込んだ
NAVER Japan Account

チューブ=スプリント(そえ木)を埋め込むことで、つぶれた気管支を支える手術。

自然分解する素材で作られたスプリント
カイバ君の気管支を支えるために使われた医療具。
3Dプリンタを使用し、彼に最適な形状で作成された。
素材はバイオポリマーが使われており、二・三年で自然分解する。
手術は成功!
カイバくんは、手術から21日後には人工呼吸器をはずすことができた。

「ステントが装着されると同時に初めて肺が自発的に呼吸を始めた。驚くべき効果だった。これで大丈夫だと分かった」
3Dプリントしたチューブが気道に障害のある赤ちゃんの命を救った | TechCrunch Japan

「生体適応プラスティックはこの目的には理想的だった。成長に伴って気道が正常に発達するまでに2年から3年かかる。その頃にはこの材料は生体に溶け込んで消滅してしまう」
3Dプリントしたチューブが気道に障害のある赤ちゃんの命を救った | TechCrunch Japan

生態適応プラスティック(バイオポリマー)は、体内で自然分解され、後々摘出する必要がない。

15ヶ月が経過した今、現在18ヶ月になったカイバ君は、自分で呼吸することができ、とても元気に暮らしているそうです。
3Dプリンタが赤ちゃんの命を救った! 自然分解する素材で器官を生成 : ライフハッカー[日本版]

新しい治療への試み

この技術は未だかつて人間に使われたことはなかったため、治療を始める前に、アメリカ食品医薬品局に利用許可を得なければならなかった
3Dプリンタが赤ちゃんの命を救った! 自然分解する素材で器官を生成 : ライフハッカー[日本版]

今回は緊急で許可を得たとのこと。

スコット・ホリスター氏&グレン・グリーン氏
ミシガン大学の医用生体工学及び機械工学調査研究員のスコット・ホリスター氏と、小児耳鼻咽喉科のグレン・グリーン氏は、カイバ君を救う為、3Dプリンターを使用。
進化する医療
「カイバ君に使用したスプリントなら、約24時間で形になり、手彫りの物の3分の1の価格で作れる。」

現在のものより安く、かつ、その人にあったものが迅速に作れるのは画期的です。

3Dプリンタを使った医療の取り組み

顎の骨のインプラント
ベルギーの83歳のおばあちゃんは、3Dプリンタで印刷された顎の骨をインプラントに使用したそうです。
direct metal laser sintering (DMLS)という技術で、わずか107gのチタン製の顎の製作に成功。
体の動きをサポートする器具
全身の関節が動きにくくなる難病「先天性多発性関節拘縮症」に苦しむEmma Lavelleという少女は、自らの体のサイズにぴったりとあった補助器具を、3Dプリンタで印刷しました。
従来はCNCカッティングでつくられるそうですが、3Dプリンタを使うことで、より軽く、小さく、体に合ったものをつくれるとのこと。
カスタム義足
3Dプリンタでカスタマイズされた義足をつくる、という取り組みも始まっています。

出典元より一部抜粋

https://matome.naver.jp/odai/2137199953447751201
2013年06月25日