赤ちゃんはいじめられた側に同情的。サルは身勝手な人を嫌う?性善説が正しい??

ふみふむふむふみ
人は本来は善人である可能性が。赤ちゃんの約8割がいじめられた側に同情的であることがわかったそう。

赤ちゃんはいじめられた側に同情的。

京都大学大学院の鹿子木康弘特定助教らの研究グループが発表したもの。

生後10か月の赤ちゃん20人で実験。
ある図形(A)が別の図形(B)を攻撃していじめている様子をアニメで表現し、
どちらを赤ちゃんが選ぶかの実験で
80%に当たる16人がいじめられた側(B)を選ぶ。

大人を対象に同じような実験をした場合は
大人では、いじめられた側に同情する割合が少なくなる傾向

【結論】研究グループでは、
弱く苦しい立場の側に同情的な態度を示した結果と解釈できる

動物の場合は?

京都大文学研究科の藤田和生教授や英国スターリング大などの研究グループが
フサオマキザルを使って実験

1.助けを求め、もう1人が助ける協力的な演技
2.助けを求めるが、もう1人が拒否する身勝手な演技

身勝手な人よりも協力的な人からのほうが食べ物を受け取る傾向。

藤田教授によると
サルはどちらから食べ物を受け取っても不利益がないため、
理性的というより感情的評価が働いている。
子どもの発達段階で見られる嫌悪と似ている。

フサオマキザル

米エモリー大学のヤーキス国立霊長類研究センターとジョージア州立大学が共同で実施。
2~7歳の人間の子ども20人のグループと、
成体のチンパンジー6匹のグループで最後通牒ゲーム。

※最後通牒ゲームとは
ある1人(仮にAさん)には報酬の分け方の決定権を、
もう1人(仮にBさん)には提案された分け方に対する拒否権を与え
仮にBさんが拒否した場合、両方とも報酬を受け取れないとする心理実験。

その結果は
チンパンジーも人も報酬を等しく分け合う

欲張って自分有利にすると報酬が受け取れなくなる可能性があることを理解し、
公平に分ける結果に。

チンパンジー

性善説

性善説(せいぜんせつ)とは、人間の本性は基本的に善であるとする倫理学・道徳学説、特に儒教主流派の中心概念。
性善説 – Wikipedia

鹿子木特定助教は「人は本来は善人である可能性を示唆している」
「人は本来は善人の可能性」の実験結果 NHKニュース

https://matome.naver.jp/odai/2137107547327389201
2013年06月17日