【毎朝お届け】茂木健一郎の連続ツイート
◆ ◆ 連続ツイート ◆ ◆
連続ツイート967回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、このところ少し考えていたこと。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(1)先日、尾木ママこと、尾木直樹さんと対談したときのこと。それをきっかけに知ったのだけれども、日本の子どもの教育環境については国際的に「子どもの心の健全な発達」をうながしていないと見なされていて、国連の機関からも勧告を受けているのだそうだ。
http://ameblo.jp/oginaoki/entry-11545357929.html
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(2)それはそうだろうな、と思う。一人ひとりの個性を大切に伸ばす、というよりは、画一的なペーパーテストの点数で縛り付ける。学校に行かないでか家庭で学ぶ権利が尊重されず、薄っぺらな検定教科書。教育委員会が、自律ではなく管理の手段になってしまっている。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(3)日本が、人間の自由や、権利を尊重するという視点から見るとかなりイタイ国であるということは、このところのいくつかの大きく報じられた事象でも、明らかなことではないか。たとえば、「国籍」(そもそも相対的な意味しか現代ではないけど)で人を決めつけること自体、現代では即退場。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(4)それで思い出すのが、10年くらい前だったか、ある時期に大手出版社の雑誌などでよく目にした「人権人権とうるさい」とか、「人権と言ったって相対的な意味しかない」とかいう趣旨の、おじさん評論家たちの文章。ぼくは、そのような人たちを、基本的に理解できないと感じていた。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(5)おじさん評論家たちは、「人権なんて相対的だ」とか抜かしていて、自分の家が壊されたり、財産が奪われたりしたらどうすうんだろう、と感じていた。今はああいう人たちは目につかなくなったが、今度は、出身国や国籍で人間を決めつけるやたら威勢のいい人たちが跋扈している。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(6)日本の大手出版社の雑誌にすら掲載される記事の中には、パンツをはかずに通りを歩いているようなもので、今日の国際的な人権感覚からすれば、「即時退場」のものが多い。某週刊誌(それ自体はよい媒体)には、中国や韓国の悪口を毎回書くことを売りにしているコラムまである。理解不能。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(7)John Lennonは、国家や所有というものがない世界を想像してごらん、と「イマジン」で歌った。いきなりそこまで飛べ、とはさすがに要求しないが、国や民族というものを前提にして、人間を決めつける日本の風潮(ツイッターから大手出版社の雑誌まで)は、ダサイの一言である。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(8)差別や偏見は、それにとらわれる者を一番傷つけ、その人の生命をゆがめる。もったいないことだと思う。結局、その人の「のびしろ」が限られてしまうのであって、ヘイトスピーチに至っては、論外である。人生で、そうなってしまった、ということは仕方がないとして、人間はいつでも変われる。
茂木健一郎@kenichiromogi
じた(9)「人権」(human rights)という言葉に、ネガティヴなニュアンスがある国は、日本くらいなのではないか。ツイッターから大手雑誌まで、イミフな人たちが多い。ちゃんとパンツをはいて、国際大通りを歩くようにした方が、本人たちも幸せだし、日本も発展する。人権は、大切だよ。
茂木健一郎@kenichiromogi
以上、連続ツイート967回「人権は、大切だよ」でした。
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2013年06月11日