中国からホワイトハウスに陳情？軍隊を派遣して人民開放！？

米ホワイトハウスが国民の声を聴くために開設しているウェブサイトに英語や中国語で中国の国内問題について解決するよう求める書き込みが増えている。多くが中国からの書き込みとみられ、背景には自国の政府に対する不信感がありそうだ。サイトは米国民向けだが、閲覧や書き込みに国籍などの制限はない。
中国から？ホワイトハウスに陳情　「女子大生“毒殺未遂”調べて」「軍隊を派遣して人民解放して」 – MSN産経ニュース

きっかけはひどい出来事だった。1995年に清華大学で発生した中毒事件について、中国のネットユーザーが４月下旬、当局に再捜査を求めたが、この嘆願は受理されず、事件で重い障害を負った朱令さんの名前は間もなく中国のソーシャルメディアで閲覧できなくなった。未解決のこの事件が政府のイメージダウンにつながるのを懸念したのか、または容疑者とされた朱さんの元ルームメートが元政府高官の孫娘だったと言われることが理由だろう。

そこで、ネットユーザーはすぐにホワイトハウスの嘆願サイトに目を付けた。そこならば誰にも妨害されずにこの事件を取り上げてもらえるとみたからだ。元ルームメートは中国の警察から取り調べを受けた後に釈放され、米国に移住していたため、中国人ユーザーが米当局に捜査を依頼したのも一理あった。
[FT]米政府サイトに中国人からの嘆願殺到　　：日本経済新聞

法律や外交の実態に照らせば、今回の嘆願が成果を上げる可能性は低い。だが、すぐに影響が及んだ動きもある。中国のソーシャルメディア上でホワイトハウスの嘆願サイトの話題が広まったため、ほかにも様々な嘆願が押し寄せているのだ。この３日間でも中国に関連する嘆願は計５件寄せられた。うち２件は中国人や香港人の釈放など米軍に介入を促す内容、もう２件は雲南省昆明での化学工場建設の中止や、四川省での石油化学工場の安全性評価の要請など、環境に関する懸念を訴える内容となっている。
[FT]米政府サイトに中国人からの嘆願殺到　　：日本経済新聞

「軍隊を派遣して中国の人民を解放してほしい」という書き込みもある。
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