村上春樹氏また受賞逃す 中国の莫言氏がノーベル文学賞

ニャオス

村上春樹氏また受賞逃す 中国の莫言氏がノーベル文学賞

有力候補とされていた村上春樹氏は今年も受賞を逃した。

スウェーデン王立科学アカデミーは11日、今年のノーベル文学賞を、現実と幻想の世界を融合させた独特の表現方法で中国の農村生活を描きだした著作などで知られる中国の代表的作家、莫言氏(57)に授与すると発表した。

文学賞は日本人では、1968(昭和43)年の川端康成氏(1899~1972年)と、94(平成6)年の大江健三郎氏(77)の2人が受賞している。

村上氏の海外での評価は年々高まり、今や欧米、アジアなど約50の国と地域で翻訳出版されている。近年では米ニューヨーク・タイムズが「2005年の本ベスト10冊」に長編小説「海辺のカフカ」を選出。2006年には、チェコの「フランツ・カフカ賞」、09年2月にはイスラエルの「エルサレム賞」と国際的な文学賞に相次いで輝き、ノーベル賞への期待が高まっていた。

特に昨年6月には、スペインの「カタルーニャ国際賞」を受賞。バルセロナでの受賞スピーチでは、主に東日本大震災と福島第1原発事故に触れ、「我々は精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていく」「日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」などと述べて世界の注目を浴びた。

莫氏は中国文壇の重鎮だ。代表作「赤い高粱」は、後に張芸謀監督により映画化され、日本でも「紅いコーリャン」の題名で知られる。オンラインで日本のトレンド情報を日中両言語で発信する「週刊・東京流行通訊」編集長の姚遠氏に取材すると、「『赤い高粱』は内容、言語表現ともに強烈、衝撃的でした」と語る。

現在は中国作家協会副主席を務める大御所で、姚氏も「40代を中心に支持されている」と考える半面、学生や20代は知らない人が多いのではないかと話す。母国・中国でも、村上氏と比べると知名度は格段に低いようで、姚氏がミニブログ「微博」で若者の反応を見たところ「莫氏のノーベル文学賞受賞は、あまり期待されていませんでした」。

https://matome.naver.jp/odai/2134995532956554901
2018年11月13日