カレーや納豆のあとの洗い物が劇的に楽になる裏技

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蒸し野菜を使うこの方式なら食べ終えたときには皿や茶碗がきれいになるので、面倒な食器の汚れ落としが簡単に。[追記]大根おろしを使ってもOK!

▼これまで研究されてきた皿を汚さないカレーの食べ方

カレーの食べ方といえば、かつて生活お役立ち情報番組「伊東家の食卓」などで紹介されたこの方法が有名。実践している人も多いみたいです。

【ポイント】
1.ルーとライスの境目から手をつける
2.ご飯をカレーの方に押しやるようにして食べる

出典:伊東家流カレーの食べ方
ご飯でカレーが拭き取られて、後にはきれいな皿が残る。
https://matome.eternalcollegest.com/post-2134734883904319801/2134735078904607303
http://www.kt.rim.or.jp/~faichan/i/curry/htmls/zakki/itoke.html

よっぽどマナー気にする時以外はシチューとかカレー食ったら皿舐め妖怪になる
でも「伊東家」の食べ方は意外と難しくて、うまくいかずに皿を汚してしまい、結局こういう羽目に陥る人も多いのでは?また「伊東家」の方法ではカレーのルーはきれいになっても、殆どの場合ご飯の粘りが皿にこびりつくので、結局つけ置き洗いが必要になるという難点もありました。

▼そこで更に一歩進んだ画期的な方法を考えました。目指せ完璧にきれいな皿!

http://www.youtube.com/watch?v=H4m5wMWOElI
ヒントになったのは、禅寺での食事作法を解説したこのビデオです。
実際には、もっと厳粛な作法があるそうですが、素人向けに簡単に説明しているようです。
1:50すぎ頃から食後の器の洗い方を実践します。これだ!

https://matome.naver.jp/odai/2134841720001313401/2137441774767217703
蒸し野菜を使う「菜っ葉拭き方式」1
カレーを食べながら、お箸を使って蒸し野菜で皿を拭いて行くと、お湯で皿をつけ置きして洗うのと同じ効果があります。
カレールーだけでなく、こびりついたご飯粒まで完璧にきれいにとれるのが利点。皿に水気を与えることで、食後に流しへ運ぶまでの間に皿が乾いて汚れが再度こびりつくのも防ぎます。1)シリコンスチーマーに入れ電子レンジで蒸した白菜を使ってカレーの皿を拭いていきます。


https://matome.naver.jp/odai/2134841720001313401/2137441774767217803
蒸し野菜を使う「菜っ葉拭き方式」2

2)伊東家食べをしながら、皿のあいた部分にお箸で蒸し野菜を放り込みます。

ご飯が減っていくのと並行して、菜っ葉で皿を拭き、拭き終えた分から食べていきます。菜っ葉が減ったら継ぎ足して、更にお皿をきれいにしていきます。


https://matome.naver.jp/odai/2134841720001313401/2137441774767217903
蒸し野菜を使う「菜っ葉拭き方式」3

3)食べ終えたときには皿も拭けてピカピカに!きれいになりすぎて写真では皿の区別がつかないので、左の皿に一部だけ汚れた部分を、右の皿に少しだけ野菜を残して撮りました。

どうしても野菜がないときは食パンでも代用できないことはありませんが、水分が少ないと完全にきれいにするのは難しいです。また煮物のシイタケや高野豆腐も使えるものの塩分が多くなるのでおすすめはしません。

▼[追記] 大根おろし を使ってもよく落ちることが判明!

カレー皿を大根おろしで綺麗にする!

この記事を公開後、白菜の代わりに大根おろし(おろし大根)の汁を切らずにそのままカレー皿の空きスペースに投入すると皿のよごれが大変綺麗にとれることを発見したので追記します。[2015/10]

これは大根に含まれるリパーゼという脂肪分解酵素の作用によるものだそうです。こちらも試してみてください。(追記終り)

▼「菜っ葉拭き方式」に向いている野菜は何か?

この野菜がおすすめ:白菜
コスト面では一番のおすすめ。
白菜生産農家の方は「菜っ葉拭き方式」を推進して野菜の消費拡大につなげましょう!葉が肉厚なのでキャベツ・レタスよりも水分を含みやすく皿を拭くのに適しています。一皿拭き取るのに中型の白菜なら1~2枚分の葉があれば充分です。

この野菜がおすすめ:ほうれんそう
栄養価の面では一番のおすすめ。
大きめに切り分けた方が拭くときにお箸でつかみやすいです。茎の部分だけだと拭きにくいので葉の部分とバランスよく混ぜて使うのがコツ。小松菜、春菊(菊菜)などでもOK。チンゲンサイを使うときは軸の部分も柔らかくなるまでよく火を通すと皿をふき取りやすくなります。

▼皿だけでなく鍋も強敵 → 「カレースープ再生方式」で解決

やみくもに戦って消耗するよりも、汚れをうまく利用してみてはどうでしょう。「カレースープ再生方式」を試してみてください。
「カレースープ再生方式」発想を転換してカレーの後の鍋は洗うのではなく、水を入れて具だくさんカレースープにする
水を入れたら、鍋に蓋をして沸騰してくるのを待ちます。鍋の側壁や蓋についたカレーは、蒸気が充満すると浮いてくるので、お玉の先やバターナイフなどを使ってこそげとり、水の中に再投入しカレースープに再生します。これで鍋の汚れの9割は解決。翌日の料理もできて一挙両得。ルーを少し大目(お玉1杯強/一人前)に残しておくのがポイント。必要に応じコンソメを投入してもいいですが、使わずに具沢山にしてスープは少なめで胡椒やハーブ類を利かし味を整えるだけにすると塩分を減らせます。

こんなアイディアも:カレー鍋の中でチーズとホットケーキミックスを練ってカレー味のスコーンをつくる方法。鍋についたカレーは生地の中にきれいに練りこんでしまえる。

▼こんなにある「菜っ葉拭き方式」「カレースープ再生方式」の利点

よりバランスのとれた栄養摂取の推進
野菜をたくさんとることで、「カレーひと皿だけ」よりも健康的な食事に。
水の使用量を減らせる
皿洗い、鍋洗いのための水の使用量は激減します。
洗剤の使用量を減らせる
これらの方法をカレー以外の料理にも応用(後述)した結果、感覚的には食器用洗剤の使用量が1/10程度に減少しました。我が家で前回食器用洗剤を買ったのは数年前。正確にはいつか思い出せないくらいです。
食器用スポンジを長持ちさせる
「菜っ葉拭き方式」で油脂を皿に残さないようにすればスポンジの劣化を遅らせることが可能です。
器にわずかに残る汚れは、いきなりスポンジを使わずに、まずは茶碗や皿を充分ぬらしてから、指の腹で器の側壁をこすり汚れをあらかた落とした後スポンジを使うと、スポンジの寿命は更に何倍も延びます。
排水口の籠のネットの目詰まりを防ぐ

カレーの皿や鍋を洗った翌日に排水口のネットの目詰まりがおきた経験がありませんか?

排水口のカゴや網の目詰まりの最大の原因は油脂と小麦粉(や米粉)。カレーのルーに含まれる油脂や小麦粉がそのまま流されると、目詰まりを加速させます。

菜っ葉で拭き取ってしまえばその心配もありません。

洗い流していた鍋の残りカレーで翌日の1品がつくれる
←この写真より もっと肉を減らし野菜を増やして具だくさん野菜スープにするとより健康的です。
この方法をとることにより新たにゴミを発生させない
菜っ葉の野菜くずは出ますが有機物ですし、それも色んな形で有効活用できます。

▼カレーライス以外にも、この手法が応用できる料理の例

クリームシチュー
カレーと似たクリームシチュー、ハヤシライスやビーフシチューなどにもかなり有効です。
ただクリームシチューは一般にカレーより皿の汚れが落ちにくい傾向があります。ルーに含まれる脂肪分がカレーより多いのか、あるいは乳脂肪分がはたらいて凝固しやすい?からなのか。
納豆&卵かけご飯

カレー皿以上にやっかいなのが、卵と納豆を混ぜたときの茶碗の後片付け。これも水気を大目にした菜っ葉で繰り返し拭くときれいになります。

もしかしたら、これまで洗うのが大変だった分、カレーより納豆の方がより効果を実感できるかもしれません。

とろろ・山芋
これも納豆と同じくぬめりが強敵です。卵が加わるともっと難易度が上がりますが、菜っ葉拭き方式なら問題なし。
味噌汁
思いのほか手ごわいのが味噌汁のお椀。乾くとこびりついてとれません。乾く前に側面を菜っ葉でふき取ります。そのあと底に残った澱には水を張っておくと後で楽。
スパゲティ・ミートソース
スパゲティは、カレーライスのように伊東家方式をとるのが難しいので、菜っ葉拭き方式がより威力を発揮する料理です。
ハンバーグ(ドミグラスソース)

ソースが多くなりがちですが、皿に垂れないくらいの量をハンバーグの上に乗せれば、あとは食べるときに広げて十分足ります。

はじめから皿にのせる付け合せを蒸し野菜にすると油も減らせるし便利でいいですね。

焼餃子
皿に残る油が多いときは、一旦ちり紙などで油をふき取った後に菜っ葉を投入して仕上げをするとよいです。
焼き魚
魚の脂は積極的に摂取したいもの。食べ終えたら骨や内臓・焦げの部分は先にお箸でとりのぞいてから、お皿に菜っ葉を投入します。魚に醤油をかけすぎると、それも吸収してしまうので控えめに。サンマやサバなど脂の多い魚や、アジのように身が細かくばらけてしまう魚に特に効果的です。
白ご飯
油断すると米粒が器にこびりついてつけ置きが必要になることが多く意外な難敵。食べ終えたら菜っ葉でさっとぬぐっておくと こびりつきがなく洗い物が格段に楽になります。
炒飯
炒飯も 油を含む上、ご飯がこびりつくことが多く皿を洗うのが大変ですが、これも菜っ葉拭き方式で解決。→大根おろしがより有効。

▼「菜っ葉拭き方式」を実践する上での注意事項

菜っ葉には味をつけない

菜っ葉拭き方式を導入する前に、料理から油と塩分を減らす努力をしておくことが必要になります。蒸し野菜には味はつけないことはもちろん、この機会に料理そのものや、ソースなどに使用する油と塩分をあらかじめ減らしてみませんか。

我が家ではWHOの推奨塩分摂取上限量の5g/日を達成した上で実施しています。(現在の日本の平均は10g前後http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2173.html

漬物やキムチで皿を拭かない

菜っ葉拭き方式は多量の野菜を使用します。これを漬物やキムチで代用すると、塩分の過剰摂取で確実に健康を害しますので絶対に避けてください。

漬物類はあくまでご飯のお供として一口たべるだけにしましょう。

子供には説明しておく
「誰が一番きれいにできるか競争だ~」というと子供たちは喜んで菜っ葉で皿を拭いてくれますが、世間ではこの方式が一般的なテーブルマナーに反していると感じる人もいるでしょうから、「漬物やキムチで代用しない」に加えて「家の外ではやらない」ことを同時に教えておく必要があります。

▼日本の食卓が、より楽しい場所になりますように!

おいコラ、このカレーがこびりついた皿は誰が洗うと思ってんだ?あぁん?(「゚益゚)「
もう怒らなくてすみますよ!
皿洗いまで気持ちよく終えたいですね。

ひとりひとりの行動が

貴重な水資源の節約につながる。
下水をきれいにすることにもつながる。
(下水道未整備地域の比率は依然として高止まりしています)
下水処理場の負担の軽減にもつながる。

今日から早速「菜っ葉拭き方式」を実践し広めていきませんか?

▼その他 カレーに関するお役立ち情報

山口 明@yamaguti_akira

大発明をしました!食器洗いがダルいあなたにおすすめ!
カレー皿に広めラップを敷いて、ラップの上にごはんを盛り、カレーのルーをかける。
食べ終われば、ラップを捨てるだけ!食器洗い無し!どーですか?
前提条件がありまして、チンごはんとレトルトカレーの組合せに限られるのが難点かなー
災害時に水をつかわずにすむ方法としても紹介されていますが、なかなかいい方法ですよね。

山口 明@yamaguti_akira

でも油断は禁物。勢いよくカレーを食べてると、敷いてあるラップが破けて、カレー皿を洗うハメに・・・

一度普通にカレーをすくう→皿に盛る前に、お玉の底だけを一回カレーに沈める→普通に盛る→こぼれない!
KazumaruのCoffeeBreak:便利な伊藤家の食卓の裏技!君はいくつ覚えてる? – livedoor Blog(ブログ)

これも「伊東家の食卓」からの裏技。

カレーを冷凍保存するときは、充填豆腐の空きパックにいれてから大きめのタッパーにいれると、タッパーが汚れずにすみますよ。タッパーの内側にラップを敷いたり牛乳の空きパックを使う方法もあります。

【ご存知とは思いますが・・・猫ちゃんの飼い主さんへ】
肉汁の風味が漂うカレーの皿をなめる猫は結構いますが、これは絶対やらせてはダメ。猫は腎臓の機能が弱いから塩分の多い人間の食べ物を食べさすと長患いして早死にします。またカレーに含まれるネギ類は猫の健康を害します。あと猫は始終自分のお尻をなめていることをお忘れなく。


https://matome.naver.jp/odai/2134841720001313401/2144615051457657703

余談ですが、カレー皿の汚れの落ちやすさは、ルーの種類によっても違います。差しさわりがあるので具体的な商品名は記載しませんが、まとめ人の観察によれば、メーカーや商品によって皿に汚れが残りやすいものと、そうでないものがあります。

ある種のルーは、菜っ葉で拭いてもターメリック(ウコン)の黄色が皿に残りやすいので、食品メーカー各位におかれましては今後その点も改善いただけると嬉しいです。

https://matome.naver.jp/odai/2134841720001313401
2017年05月11日