「人食いバクテリア」感染急増、昨年1・6倍に
筋肉を覆う「筋膜」が手足で壊死したりする「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が昨年、前年の1・6倍に増えたことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。
「人食いバクテリア」感染急増、昨年1・6倍に : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
定義:β溶血性レンサ球菌が原因 極めて致死性が高く1987年に米国ではじめて報告された
β溶血を示すレンサ球菌を原因とし、突発的に発症して急激に進行する敗血症性ショック病態である。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症|厚生労働省
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は1987年に米国で最初に報告され、その後、ヨーロッパやアジアからも報告されるようになりました。A群溶血性レンサ球菌のようなβ溶血性を示すレンサ球菌を原因とし(写真参照)、突発的に発症し急激に進行する敗血症性ショックであり、そのうち約30%が死亡する、きわめて致死率の高い感染症といえます。
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原因:日常的に検出される病原菌
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の原因菌はA群溶血性レンサ球菌で、小児の咽頭炎の原因として日常的に検出される病原菌です。しかし、近年、A群だけでなくB群、C群およびG群の溶血性レンサ球菌も劇症型溶血性レンサ球菌感染症の原因菌として報告されています。
World Focus(感染症等情報)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes )のようにβ溶血を示すレンサ球菌が原因です。S. pyogenesは市販のT型別用血清でT1、T3、T4およびT12型等の19種類の血清型に分類されますが、劇症型感染症においては、T1とT3型による感染が多い傾向がみられています。
感染経路は不明な場合が多く、感染から発症までの潜伏期間も明確ではありません。
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予防:うがい・手洗い・マスク着用が効果的
A群溶血性レンサ球菌感染症の予防には、うがい・手洗いやマスクの着用等が有効です。咽頭痛がある場合は早めに医療機関等で受診し、溶血性レンサ球菌の感染を確認する検査を受けましょう。もし、感染が確認された場合には、抗菌薬投与後24時間はなるべく自宅で療養しましょう。
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初期症状は、発熱や吐き気、倦怠感など
発熱、のどの痛み、筋肉痛など初期症状はかぜに似ている。
劇症溶連菌感染症/人喰いバクテリア
初発症状は咽頭痛、発熱、消化管症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、全身倦怠感、低血圧などの敗血症症状、筋痛などであるが、明らかな前駆症状がない場合もある。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症|厚生労働省
免疫不全などの重篤な基礎疾患をほとんど持っていないにもかかわらず、突然発病する例が多い。初期症状としては四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下など
IDWR: 感染症の話 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
数十時間以内に軟部組織壊死や多臓器不全を引き起こす
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には軟部組織壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)を引き起こし、ショック状態から死に至ることも多い。近年、妊産婦の症例も報告されている。
IDWR: 感染症の話 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
後発症状としては軟部組織病変、循環不全、呼吸不全、血液凝固異常(DIC)、肝腎症状など多臓器不全を来し、日常生活を営む状態から24時間以内に多臓器不全が完結する程度の進行を示す。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症|厚生労働省
事例:妊婦が発病すると1日以内に死亡する例も
95年9月に「手が腫れて痛い」と受診した女性(65)が数時間後にショックを起こし、皮膚が広範囲に壊死し助からなかった。
劇症溶連菌感染症/人喰いバクテリア
厚生省研究班の調査で、妊婦が罹ると発病から1日以内に死亡する例が相次いでいることが分かった。これまでに14人が確認されており、そのうち命が助かったのは1人だけだ。
劇症溶連菌感染症/人喰いバクテリア
37歳の男性は、急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)で受診して透析(とうせき)を受け、その夜に右大腿部(みぎだいたいぶ)が著しく腫れたので切開したが、翌朝、手術部位に壊死が認められ、再手術。同日午後、皮膚の壊死はさらに拡大し、周囲に水疱ができて破れ、壊死病巣は下肢から腹部に広がり、7日目に死亡しました。
劇症型A群溶連菌感染症 とは – コトバンク
治療:抗菌薬としてはペニシリン系薬が第一選択薬
早期診断及び早期治療が最も重要です。
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抗菌薬としてはペニシリン系薬が第一選択薬である。また、組織内の菌密度が上昇すると菌の発育が抑制され、βラクタム系薬の効果が低下する現象が知られており、本症のように極端な敗血症病態では、細胞内移行性の高いクリンダマイシンを推奨する意見もある(Stevens et al.,1994)。さらに、免疫グロブリン製剤の効果も報告されている
IDWR: 感染症の話 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
近年は増加傾向にあり、特に60歳以上の男女と30歳代の女性に多い
同研究所によると、2010年の患者は123人(うち死者36人)だったが、昨年は198人(同73人)に急増。今年は9月上旬までに176人に達し、昨年の同時期より23人多い。60歳以上の男女と30歳代の女性の発症が多いが、増加の原因は分かっていない。
「人食いバクテリア」感染急増、昨年1・6倍に : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)






