「スメハラ」になってませんか?
職場や公共の場で、気にはなるものの対処法がよく分からないのが、自分の体のにおい。一部では「スメハラ」(スメル=におい、ハラスメント=嫌がらせ)などとも呼ばれる。
においの原因は「内」と「外」にある
体のにおいを抑えるには「体の『外面から』と『内面から』の二つのアプローチが必要」
「外面」は、皮膚や衣類を清潔に保つことが先決
体のにおいのもとは、体外に分泌される汗や皮脂など。それらに含まれる成分が皮膚や衣類についた細菌で分解され、においが発生する。
皮膚に付いた余分な汗や皮脂、細菌などを抑える
制汗剤や専用の体ふき取り剤などを使い、皮膚に付いた余分な汗や皮脂、細菌などを抑える。
洗濯方法にも気を配る
衣類の生乾き臭やカビ臭があると体臭とあいまってにおいが増幅する。
■外面だけではなく、内面も気にする
見落とされがちな「内面」の対策
加齢だけが直接的な原因になるのではなく、不規則な生活習慣での偏った食事や過度なアルコール摂取、ストレス、運動不足、睡眠不足など、いくつもの因子が絡んでにおいのもとになることがわかってきた。
30代以降の男性に特有の3臭「加齢臭、メタボ臭、疲労臭」
加齢によって、腸内細菌のバランスである『腸内細菌叢(そう)』が変わる、皮脂腺の酸化が進む、肥満や疲労でアンモニアを分解する肝機能が低下するなど、中高年男性の体臭は体の中に原因があると考えた方がいい」
具体的な改善方法は「運動」と「食事」に気を配ること
定期的な運動で汗を流し、緑黄色野菜を摂取。
滞りやすい汗腺の機能を高めるのが効果的。入浴やマッサージなど、汗をかくことを習慣化するのも良い。
体の「サビ」を防ぐビタミンCやポリフェノールを
食事では緑黄色野菜を積極的にとり、体の「サビ」を防ぐビタミンCやポリフェノールといった抗酸化成分を取り込む。
他人の体臭は感じやすくて不快
自分のにおいは感じづらく周りに不快を与える『加害者』にもなる」。
体のにおいは個性の一つと考える向きもあるが、無頓着なのも問題だ。