はじめに
暴言、脅迫や仲間外しといったいじめ行為が行われ、
こうした問題に悩む職場が増えている。
どの職場でも日常的に行われている指導や注意などのやり取りが、
たとえ悪意がなくとも適正な範囲を超えると、
時として相手を深く傷つけてしまう場合がある。
こうした「いじめ、嫌がらせ」「パワーハラスメント」などは
労働者の尊厳や人格を傷つける許されない行為であるとともに、
職場環境を悪化させるものである。
出典:厚生労働省 あかるい職場応援団
ハラスメントの種類
全部で30種類あると言われている。
○アカデミック・ハラスメント(アカハラ)/スクール・ハラスメント(スクハラ)
○アルコール・ハラスメント(アルハラ)
○エアー・ハラスメント(エアハラ)
○エイジ・ハラスメント(エイハラ)
○エイジシルバ・ハラスメント
○エレクトロニック・ハラスメント(エレハラ)
○終われハラスメント(オワハラ)
○家事ハラスメント(カジハラ)
○カラオケ・ハラスメント(カラハラ)
○キャンパス・ハラスメント
○ジェンダー・ハラスメント
○スモーク・ハラスメント(スモハラ)
○セカンド・ハラスメント
○セクシャル・ハラスメント(セクハラ)
○ゼクシャル・ハラスメント(ゼクハラ)
○ソーシャルメディア・ハラスメント(ソーハラ)
○テクスチャル・ハラスメント
○テクノロジー・ハラスメント(テクハラ)
○ドクター・ハラスメント(ドクハラ)
○パーソナル・ハラスメント(パーハラ)
○パワー・ハラスメント(パワハラ)
○ブラッドタイプ・ハラスメント(ブラハラ)
○ペイシェント・ハラスメント(ペイハラ)
○ペット・ハラスメント
○マタニティ・ハラスメントー(マタハラ)
○マリッジ・ハラスメント(マリハラ)
○モラル・ハラスメント(モラハラ)
○ラブ・ハラスメント(ラブハラ)
○リストラ・ハラスメント
○レイチェル・ハラスメント
○レリジャス・ハラスメント(レリハラ)
ハラスメントの弊害
○当事者(被害者)が精神的・身体的苦痛を感じる。
○当事者だけでなく、職場全体にも影響を与える。
周囲がそうした事実を知ることで、仕事への意欲が低下し、
職場全体の生産性にも悪影響を及ぼす可能性がある。
○企業イメージがダウンし、取引先や顧客等からモラルが疑われる。 etc・・・
ハラスメントの中でも、特に職場で留意すべき
パワー・ハラスメント(パワハラ)について、見ていくこととする。
パワー・ハラスメントの定義
パワー・ハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、
職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業
務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、
または職場環境を悪化させる行為である。
よく誤認されるのが、上司からの行為だけがパワー・ハラスメントではない。
○上司→部下
○部下→上司
○同僚→同僚 etc・・・
出典:厚生労働省 職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議
パワー・ハラスメントの典型的な類型
○暴行・障害
→身体的な攻撃
○脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
→精神的な攻撃
○隔離・仲間外し・無視
→人間関係からの切り離し
○業務上明らかに不要なことや遂行不能なことの強制、仕事の妨害
→過大な要求
○業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い
仕事を命じることや仕事を与えないこと
→過小な要求
○私的なことに過度に立ち入ること
→個の侵害
ただし、これらがパワー・ハラスメントに該当する行為の全てではなく、
これ以外の行為は問題ないということではない。
出典:厚生労働省 職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議
ハラスメントの境界線
「いじめ・嫌がらせ」「パワー・ハラスメント」といった言葉は、
そうした行為を受けた人の主観的な判断を含んで使われることが一般的。
つまり、受け手の捉え方によってハラスメントの境界線は変動するのである。
○パラー・ハラスメントの場合
行為:相手を愚弄・排除する
態度:威圧的、攻撃的、否定的、批判的
結果:部下が委縮、職場がギズギズする、退職者が多くなる
○指導の場合
行為:相手の成長を促す
態度:肯定的、受容的、見守る、自然体
結果:部下が責任を持って発言し、職場に活気がある
ハラスメントを起こさないために
○お互いの人格を尊重し、相手の立場になって考える。
○パワー・ハラスメントと指導の違いを理解して、
パワー・ハラスメントにならないような指導を心がける。
○パワー・ハラスメントの被害を受けないように
職場でのコミュニケーションや言動について見直す。
ハラスメントを受けたら
○一人で我慢をしても何も解決しないので、勇気を持って、はっきりと自分の意思を伝える。
○身近で信頼できる人に相談する。


