2020年代に向けて、特に需要が増加する3つの職業(職種)とは…
度々言われる介護士の不足。高齢化社会の突入によって、介護士は慢性的に不足しており、政府が外国人労働者の活用を検討するほど切迫した人材不足にあります。
今後、高齢化社会から超高齢化社会への突入が言われる中、まず間違いなく需要が高まる職業として、政府が支援に乗り出しています。
政府が掲げる観光立国構想。今現在年間1,100万人前後の外国人観光客を、2020年度時点で年間2,000万人に増やすとしています。
それに伴い、ホテル、一般店舗・飲食店、観光案内所など、多様な場面で英語、もしくは中国語ができる人材が求められています。都会だけでなく、地方単位でも外国人観光客の誘致を積極的に行っていることから、今後ますますそうした能力を持つ人材への求人が増えていくと思われます。
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▼それぞれの業界の主な資格
1. 保育関連
保育士
国家資格。保育士養成学校(大学、短大、専門)を卒業、もしくは年1回実施される「全国統一保育士試験」に合格することで取得可能。
2. 介護関連
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
認定資格。介護分野における入門中の入門資格。学校や通信講座などを経た上で、筆記試験に合格することで取得可能。
実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の上位資格。取得者であれば、福祉施設における責任者になることが可能。2016年1月よりは、介護福祉士の試験を受験する際の必須資格に。
介護福祉士
国家資格。介護分野における花形資格。3年以上の実務経験を経た上で受講可能(2016年1月より、受講するためには実務者研修資格の保持が必須に)。
3. 観光関連
英検 or TOEIC
言わずと知れた英語資格。どちらかというとTOEICは対外向けで、日本国内だけであれば英検の方が有利。またTOEICは試験に際して英会話がなく、筆記+リスニングだけなのに対し、英検は試験の段階で英会話が必要となるため、より実践的な英語能力が求められます。
通訳案内士(英語)
国家資格。観光案内所などで働く際の必須資格。筆記試験に加え、口述試験があります。
中国語検定
日本国内における最もメジャーな中国語資格。英検の中国語版で、日本国内であればこの資格が有利。また、これとは別に中国で働く際などに必須となる「漢語水平考試(HSK)」という、中国政府が実施している資格もあります。
中国語通訳案内士試験
国家資格。先に通訳案内士の中国語版。筆記試験+口述試験。
今現在、政府が力を入れている「待機児童の改善」「女性の社会進出促進」。これらを同時に解決するための手段として、政府は2017年度末までに40万人分の保育施設を増設するとしており、すでに様々な形態での認可保育施設が登場しています。
保育施設における、1人の保育士が預かれる子供の数は法的に定められていることから、政府の計画通りにいけば、2017年度末時点で、7万4千人前後の新たな保育士が必要とされています。