医薬品の誤飲事故はタバコより高い年代での誤飲が多い
医薬品・医薬部外品は、年齢層はより広いものの、特に1~2歳児にかけて多く見られていた(73件、68.9%)
厚生労働省:平成18年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告について
平成18年度のデータです。
医薬品・医薬部外品の誤飲では入院事例が毎年報告されている。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002rwda-att/2r9852000002rwld.pdf
両親等の不注意により自ら小児に誤飲させる事例も報告されている。
具体例では母親が消毒剤を溶かして哺乳瓶に入れた後、そのまま生後5カ月の男児に飲ませてしまったり、父親が仕事用に保管していたペットボトル入りのシンナーを2歳男児が飲んだりした。
:日本経済新聞
子どもの誤飲とは別に家庭での事故として、塩素系洗剤と酸性物質を混ぜて発生した有毒ガスを吸い、健康被害が出た事例が日本中毒情報センターから14件報告された。
なかには3歳の兄と2歳の妹が薬を計25錠飲み、意識がもうろうとした状態となって入院した事例もあった。
:日本経済新聞
同省は「甘くて口の中ですぐ溶ける薬は、お菓子と間違えて大量に誤飲しやすいので注意が必要」としている。
目を離している間に薬が赤ちゃんの口に入ったかわかりません
1歳6か月以降には動きも早くなって、両手で容器を持ち自力で飲水できるようにもなります。
トピックス|福島医療サービス
ひとりで容器のフタや包装を開けて薬を取り出せるようになり、また家族が口にしたものをまねて飲んだりもするため、誤嚥が多くなっているものと思われます。
何を、どのくらい飲んだか確認。実際、誤飲の量はわからないことが多い。意識が無い時はすぐ救急車を呼ぶ。
子供の誤飲に注意
飲みこんだ危険物による対応がわかります。
▼こんな症状が出た場合は重大
睡眠薬
誤飲
初めうとうとし、言葉がはっきりせず、そのうち完全に意識を失う。
風邪薬(アスピリンなど)
吐き気や嘔吐、腹痛、興奮状態、次いで高熱が出て、無欲状となり、めまい、発汗、口渇がひどくなる。さらに呼吸が速くなり、チアノーゼ、意識不明たなり、脱水、虚脱が起こる。
ビタミン剤(サプリなど)
鉄中毒: 中毒: メルクマニュアル 家庭版
多くの家庭には鉄を含む成人用の総合ビタミンサプリメントがあるため、鉄の過剰摂取が頻繁に起こっています。(摂取後6時間以内)には、嘔吐、吐血、下痢、腹痛、刺激、眠気、意識消失、けいれん発作などの症状が現れます。中毒が特に重い場合は呼吸や脈拍が速くなり、昏睡や低血圧が起こります。
鉄の過剰摂取による中毒症がある。
ライフスタイル – 鉄 解説ページ
2歳の子が3mgの鉄を摂取すると致命的である、という研究もあります。
その他にも中毒となるものがあります
なめる程度なら、様子を見ます。大量に飲んだ場合はカフェイン中毒を起こす危険あり。吐かせてすぐ受診します。嘔吐、耳鳴りを訴えることがあります。重症例では、痙攣が起きることがあるようです。
意識不明な場合
意識がないかどうかは、瞬時に顔色をみるとともに、声掛けや身体を揺することに反応するかどうかで判断できます。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/37066/1/sankousiryou4hikkeikodomokyuukyuu.pdf
その際には、身体(四肢)の固さや姿勢やその動きに異常があるかどうかもみましょう。目がきちんと合えば意識はあると考えてよいでしょう。
・名前を呼んでも、体を揺すっても目を覚まさない。
・目をかろうじて開けるが視線が合わない。
・すぐに眠ってしまう。
・つねっても、痛み刺激に反応がない。
・易刺激性がある。
・嘔吐やけいれんがある。
・瞳(瞳孔)が非対称である。
・意味不明の言動がある。
・いつもと様子が違う。(顔色が悪い、寝相が変でつっぱった感じなど)
・姿勢の異常(つっぱっている)や筋肉の緊張亢進(四肢が固く動かしにくい)がある。
注意すること
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/37066/1/sankousiryou4hikkeikodomokyuukyuu.pdf
意識がおかしいと思ったらすぐに高次医療機関(小児科専門医がいて集中治療ができる施設)を受診しましょう。自己判断して手遅れにならないように!
誤飲を防ぐ対策
大人は子どもの前で安易に薬を飲まない
かわかみ整形外科・小児科クリニック 小児科-育児のはなし-9. 乳幼児の誤飲について
口にしたものをまねて飲んだりもするため!
子どものすぐ手の届く場所に薬を放置しない
知っておきたいクスリのリスクと、正しい使い方 10月17日~23日は「薬と健康の週間」:政府広報オンライン
薬を廃棄する際にも、子供の目に触れないように処分
知っておきたいクスリのリスクと、正しい使い方 10月17日~23日は「薬と健康の週間」:政府広報オンライン
関連リンク
誤飲事故による対応がわかります
誤飲を防ぐための工夫として、チャイルドレジスタンス容器(CR容器)の活用があります。
日本中毒情報センターでは化学物質(たばこ、家庭用品など)医薬品などによって起こる急性の中毒について情報提供、相談ができます。



