1.ギョベクリ・テペとは
この遺跡は現在のトルコ南東部シャンルウルファに存在し、近くには文明発祥には欠かせない大河チグリス川とユーフラテス川が流れています。
調査も進むと驚くべき事実が判明しました。
それは、今から1万1500年も前に建造された物と分かったからですね。
一応歴史で習う最古の文明はギョベクリテペ付近になるメソポタミア文明と言う事になっていますが、調査が更に進むと教科書自体が書き換わる可能性が高いわけですね。装飾の概念もある事から神殿、もしくは祭祀場として建立された可能性が高いわけです。
人類史最古の神殿遺跡ギョベクリテペとは|未確認生物と世界の謎Chahoo
最古の文明とされていたシュメール・ウバイド文明よりも何千年も前となる。
2.非常に似ている遺跡 ネヴァル・コリ
噂によるとギョベクリテペを放棄したのと同じ年代の物と見られている遺跡、それも付近で出土した物の中にはギョベクリテペの進行を引き継いでいると思しき物も沢山あります。
これはネバル・コリ遺跡と呼ばれる物ですがその中の地下神殿の作りがギョベクリテペそっくりの様ですね。
一旦この地を離れた民族の末裔が作った物なんでしょうか。
人類史最古の神殿遺跡ギョベクリテペとは|未確認生物と世界の謎Chahoo
写真を比較してみてばわかるように神殿のつくりもT字の石も似ている。
そしてどちらもシャンルウルファという地域にあり非常に近いことから同じ民族だと考えられる。
3.この流れから行くとメソポタミア・シュメール文明にも行き着く?
①地形
ションルウルファ(通称ウルファ)はメソポタミア北部の街である。
また異説ではあるがイスラムの伝承によると預言者アブラハムがカナンへ向けて出発した「カルデアのウル」がこのウルファのことであるいう。
そしてこの「カルデアのウル」がどこかという主流の説が「シュメールの古代都市ウル」であるというのだが何か繋がりを感じる。どちらにせよ、メソポタミアという地域の中という広義な意味での繋がりはあり、ギョベクリ・テペ→ネヴァル・コリ→メソポタミア文明という経過を辿っていたという可能性も考えられる。
同一、または似た地名というのが大きな意味を持つというのは一見こじつけがましいが、個人的にはたまに驚かされる話もある。
②共通するシンボル「ミステリーバック」
ギョベクリ・テペのものもメソポタミアのもの全く同じものに見える。
ギョベクリ・テペとネヴァル・コリの繋がりは前述したので、これを合わせるとやはりギョベクリ・テペ→ネヴァル・コリ→メソポタミア文明という流れがあった可能性は否定できない。
4.①そしてミステリーバックは世界中で出土する
壁画でなく、実物のミステリーバックには絵が描かれるがその絵や構図が二対の蛇・角人間・牛・獅子というものや蛇や尻尾を両手でつかむ人間、また有翼人間、そして生命の樹のような植物などかなりメソポタミア・バビロンにおいて王や神とかかわりが深く、ただならぬ意味を持つようなものが多い。
②ミステリーバックの起源
下の二つの画像を見比べてください。
この二つが同様の構図というのはわかると思いますが
これは「王位の継承・授与」の場面です。
下の画像のアイテムはシュメールにおける王権の象徴
二つに共通する神によって渡されている円と長い棒とは何か?
これは巻き尺と直尺だという話がある。
一説によれば、 メソポタミアの王権の象徴はものさしであり、王は神から神殿を建設してもよいという許可を与えられた証拠として、神から直尺と巻尺を手渡しされている浮彫(がメソポタミアの各地でみつかっているという。
古代メソポタミアの棒と輪
アジア専制国家やエジプト文明において巨大な建築物が立てられるようになった原因は「ものさし」の統一で更にそれを決めるのが王の役割という話は有名だが、更にここまで遡る可能性があるのかもしれない。
恐らくこれがミステリーバックの起源
シュメールにおける「王権の象徴」=「巻き尺と直尺」が後世に継承され表現されていく内に本来実物としての意味を失い、大まかな形と「王権の象徴」だけのイメージが残ったものとされる。
そして本来の形・構図から少しずつ変わったり、または変わらなかったりして継承されていく中で、それらがお互いに影響を及ぼしあって、混ざり合って更に複雑になっている
だから正直なところ、ギョベクリ・テペで「ミステリーバック」が出ていることから「ミステリーバックが原型」の可能性さえ捨てきれない上、そうでなくてもどれが原型(本来もシンボル)か見定めることは難しい。
5.シュメールの王権の象徴「尺」の変遷
①尺→杖
本来は「直尺と巻き尺」ワンセットあればよくて、元々何故かイナンナは両手に持っているという構図でしたが、それがごっちゃになったのでしょう。
②そしてこの流れはエジプトに繋がる
ウアスは力や支配の象徴とされ、セトやアヌビスなどの神、またはファラオと結び付けられる。後には、セトが象徴する混沌の力を制御するシンボルとしても用いられた。
ヒエログリフにおけるウアスは力を意味する言葉として使われる。
ウアス – Wikipedia
アンクの力を信じる者は一度だけ生き返ることができると信じられている。
もともと「 Ankh 」という古代エジプト語自体が生命を意味しており(ツタンカーメンの項目の語源解説を参照のこと)、生命的宗教的象徴とされる。
アンク – Wikipedia
オシリスなど例外も多くあるが多くの神が「ウアスとアンク」を持つ
「ウアスとアンク」を両手にも持つ姿は「尺と杖」を持つ姿に似ている。
そしてオシリスが持つ「牧杖と殻竿」も形的に「尺」というシンボルを大きく逸脱するような形ではなく、なんとなく引き継いでいる・変形しているような感じがする。
そして「牧杖」=本来は羊飼いの杖、ミトラ・カトリックでは司教の杖で「司教の象徴」とされ、つまるところ「支配の象徴」と読み取れる。
また「殻竿」は脱穀の道具であり、これは「豊穣」と関係が深く、そこから「生命」と関係が繋がるとも考えられる。
つまりウアス→牧杖 アンク→殻竿 というようにイメージ的・形的な類似からの派生形と考えられる
③更にアンクの起源も「尺」
古代ベルベル人により北アフリカで信仰されていた。
またディードーが建設したカルタゴを発祥とするフェニキア文化でも信仰された。
ミステリーバック→タニト→アンクという経過を辿ったとも考えられる
アンクの起源を探るとイナンナにたどり着く?
タニトはアスタルテと完全に結びつける碑文が発見され、またギリシアの女神とも習合した。
これが表すことは彼女も「シュメール神話のイナンナ」の派生形の1つであるということ。そして習合は同じエジプト内でも起こる。(女というだけで習合してしまう)
タニトはのちにネイトと習合され、そのネイトはイシスなどと習合された。
イナンナ→タニト→ネイト→イシス
そのイシスの特徴として、女性として「珍しくウアス杖・アンクを持つ」というのがあります。-①
イナンナ系の女神に共通する特徴の一つとして「金星」が象徴の1つということ。
ギリシアの「アフロディーテ」も「ヴィーナス」もそうで当然「イナンナ」もそう。
そしてエジプトの「イシス」も象徴に持つ。
アンクはあらゆる面で「イナンナ」に結びつく。
そもそもシュメールにおいて王権の象徴「尺」は基本的に1つでいいのだが、特に「イナンナ」に関しては両手で1つずつ持っているという構図が一般的だ。
するとエジプトでは「アンクとウアス」つまり「尺を原型としたもの」を2つ持っているということに関して、簡単に考えるとこの「イナンナの構図」を引き継いだ可能性もある。つまりあの「イナンナの構図」によってエジプトの「アンクとウアス(尺の変形)」が伝わったために「アンク」自体がイナンナに深く結びついているのかもしれない。
またイナンナは生まれたときにシタとミトゥムというメイスを持っていたという話がある。
メイスは紀元前12000年前ほどから誕生していて、メソポタミアでも3000年前には主流の武器だった。
棍棒が暴力の象徴から権威の象徴となっていったように、メイスもまた権力の象徴として祭礼用の権杖や職杖を生んでいる。
なので「ウアスや牧杖などの杖」とも繋がっているかもしれない。
6.世界中の王権の象徴
①銅鐸
大きさは12センチから1メートルを越すものまである。1世紀頃には高さが60センチに達し、その後さらに大型化が進み、2世紀には1メートルを超え、最終的には134センチに達する。
現在のところ用途は未だ定かではない
銅鐸 – Wikipedia
用途に関してははっきりしないが、埋葬状況からはご神体説や祭儀用などかなり重要なものであったと考えられる。
②大釜と鼎
謎のミステリーバックだが、同様の絵柄・構図のバリエーションで壺・器・釜もつくられている。
これを考慮すると更に結びつきが深まるのが
ケルトの大釜=「再生と豊穣」の象徴
三体からなる創造女神(太陽を造った母神、宇宙を造った母神、すべての神々を造った母神、の三体)を表すエジプ卜の象形文字は3つの大なべで描かれた。
変身させる大なべとは、次々と形を変えて生まれ代わってくる者を生み出す子宮と同じものであった。
ガリア地方やブリテン島にいたケルト人の間では、再生の大なベは宗教的秘儀の中心となるものであった。
ケルトの神殿にはどこにも聖なる大なべがあった。
Cauldron(大なべ)
器は「尺」というより、イナンナ・地母神自体と結びつくような気がする。
ちなみにこの絵自体もシュメールの「尺」の構図の派生形であろう。
彼の右手に持っているのは「トルク」という金属の輪で王権の象徴でもある。
元々は青銅器としての祭具であり、また日常で鍋であったが後に王や大臣の権力の象徴となったと言われている。
個人的にはシュメールと中国の古代王朝「殷・周」には文化伝搬があったと考えているので気になる。
③マナの壺
7.最後に他の説
一説では「円と棒」は尺ではなくて、「鼻緒と縄」とも言われる。
「人間を支配する」という怖い意味にとれるが労働力として人間を創ったという話がシュメール神話にはあるのでそこそこ信憑性もある。
ただ別に人間とかどうかは関係なく、単に「支配」のシンボルとして表されただけかもしれない。
しかしこちらは片手に「尺」ともう片手に「縄」と両方持っている。
ちなみにフラワシなどが分類される「有翼日輪」においても「円」だけが単体で描かれるために結局「円と棒」が重要なのか「円」だけが重要なのかはわかりずらい。
ただ下の画像の「円」は一部直線になっていることから「尺のセット」から棒が省略されて成り立ったのかと思うが、結局のところよくわからない。














































②金星が象徴
③女