「東京喰種トーキョーグール」オープニングを勝手に解説してみる

wawawa55555
昔、10年間くらい映像に携わってました。何となく、「東京喰種」のオープニングについて語りたくなったので語ります。自分は、アニメしか見ていないので、ちょっと予想をふまえつつ、技術的な事と心情を書いて行きます。

本編、ストーリー

人間世界に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人・喰種が蔓延る東京。ある青年「カネキ」は喰種に襲われ瀕死となるが、喰種の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。
東京喰種トーキョーグール – Wikipedia

自分が思う基本コンセプト

このアニメは、人間を食べる事でしか生きられない喰種の残酷性と

人間を食べること意外は、ほとんど普通に生きている喰種の日常という2面性のお話なきがします。

その2面性をオープニングでも表している所が多いです。

オープニング映像

0:00〜0:03 まぶたを開けるようなフェードイン

1、フォードインは暗い所からゆっくり明るくして行く手法です。
主人公が入院して運ばれベットで目を覚ました所を表現している物だと思います。

2、まぶただと思ったのは、明るくなってからも周りが目の形で若干暗くなっているからそう思いました。 周りを暗くする手法は、映像ではよくある事ですが、何となく目の形を感じさせるよう  わざとしていると思います。

0:03〜0:08 モノクロ→カラーになる

1、【モノクロ→カラー】は、「これは夢ではなく現実なんだ」という事を表していると思います。主人公が、人間→喰種になってしまった事を表していると思います。これは、主人公がそれを受け入れたという事ではなく、事実そうなってしまった事のみ表していると思います。

2、技術的な事ですが、風の表現が良いなーと思いました。主人公の髪と雲の動きをつけて、表現しています。背景(雲)をゆっくり動かす事によってすごくプロっぽく見えます。

3、モノクロ→カラーも主人公を軸として真ん中から変わります。これは、多分ですが地面部分が水面っぽい事と、曲の「ピロン」という音をふまえて「水の波紋」っぽい切り替えを選択した物だと思います。※もちろん曲の「ピロン」という音にリンクさせて切り替えてます。

0:09〜0:16 歌詞「僕の中に、誰かいるの?」への歌詞リンク

1,これは、「僕の中に」は引きの映像で、「誰かいるの?」でアップにてより歌詞を引き立たせた物だと思います。(本編ストーリー的にも、リゼをあらわしていると思います。)

2、主人公の目線が下を向いているのは主人公の絶望を表している物だと思います。

0:16〜0:22 ヒロイン登場  歌詞「壊れた 壊れたよ この世界で」

1、前のカットと同じ感じで、歌詞でアップしています。この辺は歌詞のリンクというより映像のテンポ感を大切にした手法だと思います。

2、ヒロインがうつむいている感じが、喰種としての葛藤(人食)を表していると感じます。

0:22〜0:27 キーマンが意味深な雰囲気を残す

1、リゼはこの物語の中では欲の象徴だと思ってます。ただ、このシーンでは、
弱々しいくらい優しいキャラとして扱う事で、本編やこの後のシーンを引き立てます。

2、また、前の二つと同じで歌詞でアップしています。ただ今回は、歌詞も意識して「何も見えずに」でアップ+こちらに目線を向ける事によって意味深感が出ていると思います。
しかも、悲しさ、申し訳ないような憂いを表情に持たせて、目線もこっちをちゃんと向いているのか、そうでないのかわからないくらいでとどめています。これは、本編中ノリノリ、人食を楽しんでいたリゼもそういう葛藤があったと表現したのか、今後の展開のふせんなのかは、今はわかりません。

3、個人的に、曲の区切りで同じようにカットを引きからアップするのは、3回連続が限界だと思っています。これ以上やると見ている側が、「もういいわ!」「しつこいわ!」っていう発想になってくると思っています。

0:27〜0:40 タイトルとキャラ紹介

1、ドラムの盛り上がりとギーターが入ってくる感じから画面が割れる→前半部分は、
さわやかな色づかいでしたが、ここで一気に変えています。自分が思う基本コンセプトの2面性を
大いに感じる部分です。「さわやかな話じゃないよ!」を表していると思います。

2、キャラ紹介→目線があっているかあっていないかで、迷いや葛藤があるかを表現していると思います。ヒロインの霧嶋 董香のみ、通常時が目線があってなくて、喰種の時に目線があっています。これは、生き方に迷いはあるが人食に関しては迷いがない事を表していると思います。知らないキャラが何人か出てきていましたが、今後が楽しみです。

後、今の時点では、主人公の親友ヒデが何に悩んでいるのはわかりません。

ウタの目線が外れているのは、今後なにか裏切りを起こすのか、性格的にひねくれている表現なのかは今の段階ではわかりません。

0:40~0:54 キャラ紹介と2面性

1、このパートは、喰種で赤い目をかくして生活している人のみ、ガラスに映っている
目が赤くなってます。初めて見つけたとき「おおっ、表現が細かい」と思いました。

2、目線があっているあっていないは、キャラなかのか?ふせんなのか?は今段階ではわかりません。

3、割とテンポよく映像を変えているのは、次のカットの期待感とギャップを高める効果の為だと思います。

0:54〜1:10 多分、これがやりたかったんだ!って思います!!

1、サビの部分は、通常は激しくなるのでバトルシーンとかと考えるのが
普通だと思いますが、あえて映像美です。たまらなくカッコイイと思いました。

2、よくある手法と言えばそうですが、激しい音楽でゆっくりの映像だと
映像と音楽ともとても象徴的になります。

3、自分的なたまらないポイントは、盛り上がりが2段階になっている事です。
歌詞の「揺れて」→激しい表現、ガラスが飛び散るからの「歪んだ」で1瞬だけ白色の画面を入れて背景を消す、ただしガラスの飛び散りは残す。アップにしてガラスの飛び散りを消す。とまあ細かい演出の連続でございます。2段階目の「歪んだ」からは、喰種の武器である背中から生えるもの(名前なんでしたっけ?)がゆっくりを広がっていく感じがたまらなく好きです。女性2人まとめて出したのは、「美しいくて危険なもの、そしてはかないもの」みたいな雰囲気を出したかったのだと思います。

そして、パートの最後部分「見つめないで」の歌詞であえてカメラ目線!たまらないです!

1:10〜ラスト 主人公の2面性が1つになる

1、これは髪の毛が最後変わっているので、スーパーサイヤ人?的になるのか?別人格になるのか
どちらにしろ確実に何かのふせんだと思われます。そして、目線があっているので迷わない生き方を最後は見つけるのかな?と思います

以上です。

かなり好き勝手に書いております。今後の展開で書いている事が恥ずかしいくらい違う可能性もありますが、書いてみたかったです。

https://matome.naver.jp/odai/2140760658345894201
2015年06月09日