【閲覧注意】岩手県の怖い話【各都道府県の怖い話】

miya1224

リョウメンスクナ

俺、建築関係の仕事やってんだけれども、先日岩手県のとある古いお寺を解体することになったんだわ。
今は利用者もないお寺ね。んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。
「~、ちょっと来て」と。俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。

俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って…本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」

木箱の大きさは2mくらいかなぁ。相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。
表に白い紙が貼り付けられて、何か書いてあるんだわ。
相当昔の字と言う事は分ったけど、凡字の様な物も見えたけど、もう紙もボロボロで何書いてるかほとんどわからない。

かろうじて読み取れたのは、
「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ」的な事が書いてあったんだ。
木箱には釘が打ち付けられてて開ける訳にもいかず、業者さんも「明日、昔の住職に聞いてみる」と言ってたんで、
その日は木箱を近くのプレハブに置いておく事にしたんだわ。

んで翌日。解体作業現場に着く前に、業者から電話かかってきて、

業者「あの木箱ですけどねぇ、元住職が、絶対に開けるな!!って凄い剣幕なんですよ…なんでも自分が引き取るって言ってるので、よろしくお願いします」

俺は念のため、現場に着く前に現場監督に木箱の事電話しておこうと思い、

俺「あの~、昨日の木箱の事ですけど」
監督「あぁ、あれ!お宅で雇ってる中国人(留学生)のバイト作業員2人いるでしょ?そいつが勝手に開けよったんですわ!!とにかく早く来てください」

嫌な予感がし、現場へと急いだ。プレハブの周りに、5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が放心状態でプレハブの前に座っている。

監督「こいつがね、昨日の夜中、仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですよ。で、問題は中身なんですけどね…ちょっと見てもらえます?」

単刀直入に言うと、両手をボクサーの様に構えた人間のミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・頭が2つ。シャム双生児?みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、作り物なんじゃないかと思ったんだが・・・

監督「これ見てね、ショック受けたんか何か知りませんけどね、この2人何にも喋らないんですよ」

中国人2人は俺らがいくら問いかけても、放心状態でボーっとしていた(日本語はかなり話せるのに)。

あ、言い忘れたけど、そのミイラは
「頭が両側に2つくっついてて、腕が左右2本ずつ、足は通常通り2本」という異様な形態だったのね。
俺もネットや2ちゃんとかで色んな奇形の写真見たことあったんで、そりゃビックリしたけど、「あぁ、奇形か作りもんだろうな」と思ったわけね。

んで、例の中国人2人は一応病院に車で送る事になって、警察への連絡はどうしようか、って話をしてた時に、
元住職(80歳超えてる)が息子さんが運転する車で来た。開口一番、

住職「空けたんか!!空けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、空けたらしまいじゃ・・・」

俺らはあまりの剣幕にポカーンとしてたんだけど、住職が今度は息子に怒鳴り始めた。
岩手訛りがキツかったんで標準語で書くけど、

住職「お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の~寺(聞き取れなかった)に絶対送る
言うたじゃろが!!送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!」

ホント80過ぎの爺さんとは思えないくらいの怒声だった。

住職「空けたんは誰?病院?その人らはもうダメ思うけど、一応アンタらは祓ってあげるから」

俺らも正直怖かったんで、されるがままに何やらお経みたいの聴かされて、経典みたいなのでかなり強く背中とか肩とか叩かれた。
結構長くて30分くらいやってたかな。
住職は木箱を車に積み込み、別れ際にこう言った。

「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」

その後、中国人2人の内1人が医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、
もう1人は精神病院に移送、解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、俺も釘を足で踏み抜いて5針縫った。
まったく詳しい事は分らないが、俺が思うにあれはやはり人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んでいった人なんじゃないかと思う。
だって物凄い形相してたからね・・・その寺の地域も昔部落の集落があった事も何か関係あるのかな。無いかもしれないけど。
長生きはしたいです

ID変わっちゃったけど452です。いきなりブラックアウトして電源落ちたんでビビッた・・・
俺だってオカ板覗くらいだから、こういう事には興味しんしんなので、真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。

しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分ったんで、この人は割と明るくて派手めの人なんで、もしかしたら何か聞けるかも?
と思い今日の晩(夜遅くだけど)飲みに行くアポとれました。何か分ったら明日にでも書きますわ

すんません。直前になって何か「やはり直接会って話すのは・・・」とか言われたんで、
元住職の息子さんに「じゃあ電話でなら・・・」「話せるとこまでですけど」と言う条件の元、話が聞けました。
時間にして30分くらい結構話してもらったんですけどね。
なかなか話し好きなオジサンでした。要点を主にかいつまんで書きます。

息子「ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。本当は電話もヤバイんだけど」
俺「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」
息子「アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です」
俺「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?シャム双生児みたいな?」
息子「そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、生活に窮した
親が人買いに売っちゃったらしくて。それで見世物小屋に流れたみたいですね」
俺「そうですか・・・でもなぜあんなミイラの様な状態に??」
息子「正確に言えば、即身仏ですけどね」
俺「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか!?」
息子「・・・君、この事誰かに話すでしょ?」
俺「正直に言えば・・・話したいです」
息子「良いよ君。正直で(笑) まぁ私も全て話すつもりはないけどね…
アレはね、無理やりああされたんだよ。当時、今で言うとんでもないカルト教団が
いてね。教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで…」
俺「聞けば、誰でもああ、あの教団って分りますか?」
息子「知らない知らない(笑)極秘中の極秘、本当の邪教だからね」
俺「そうですか・・・」

スマソ。またいきなりPCの電源切れて遅くなりました…

息子「この教祖がとんでもない野郎でね。外法(げほう)しか使わないんだよ」
俺「外法ですか?」
息子「そう、分りやすく言えば(やってはいけない事)だよね。ちょっと前に真言立川流が、
邪教だ、外法だ、って叩かれたけど、あんな生易しいもんじゃない」
俺「・・・具体的にどんな?」
息子「で、当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきたヤツでもないし、
今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とはまったく繋がりないだろうし、
名前言うけどさ・・・物部天獄(もののべてんごく)。これが教祖の名前ね」
俺「物部天獄。偽名ですよね?」
息子「そうそう、偽名。んで、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を
大枚はたいて買ったわけよ。例のシャム双生児?って言うの?それも含めて」
俺「・・・それで?」
息子「君、コドクって知ってる?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字だけど」
俺「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?(昔マンガに載ってたw)」
息子「そうそう!何で知ってるの君??凄いね」
俺「ええ、まぁちょっと・・・それで?」
息子「あぁ、それでね。天獄はそのコドクを人間でやったんだよ」
俺「人間を密室に入れて??ウソでしょう」
息子「(少し機嫌が悪くなる)私もオヤジから聞いた話で、100%全部信じてるわけじゃ
ないから・・・もう止める?」
俺「すみません!・・・続けてください」
息子「分った。んで、それを例の奇形たち数人でやったわけさ。教団本部か何処か
知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残ったわけ」
俺「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
息子「詳しい事は分らないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねば
ならない期間、と言ったら大体想像つくよね」
俺「あんまり想像したくないですけどね…」

息子「んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしい
んだ。他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだ
わけ。奇形と言ってもアシュラ像みたいな外見だからね。その神々しさ(禍々しさ?)に
天獄は惹かれたんじゃないかな」
俺「なるほど・・・」
息子「で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、
すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。そして防腐処理を
施され、即身仏に。この前オヤジの言ってたリョウメンスクナの完成、ってわけ」
俺「リョウメンスクナって何ですか?」

※>>476氏ほど詳しい説明は無かったが、神話の時代に近いほどの大昔に、
リョウメンスクナと言う、2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた、と言う
伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にしたと、言っていた。

俺「そうですか・・・」
息子「そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)
としてね。他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも
知れない、とんでもない呪仏を作った、と少なくとも天獄は信じてたわけ」
俺「その呪いの対象は?」
息子「・・・国家だとオヤジは言ってた」
俺「日本そのものですか?頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」
息子「イカレたんだろうねぇ。でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・」
俺「何です?」
息子「古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた(まつろわぬ民)、いわゆる
朝廷からみた反逆者だね。逆賊。その古代人の骨の粉末を腹に入れて・・・」
俺「そんなものどこで手に入れて・・・!?」
息子「君もTVや新聞とかで見たことあるだろう?古代の遺跡や墓が発掘された時、
発掘作業する人たちがいるじゃない。当時はその辺の警備とか甘かったらしい
からね・・・そういう所から主に盗ってきたらしいよ」

俺「にわかには信じがたい話ですよね・・・」
息子「だろう?私もそう思ったよ。でもね、大正時代に主に起こった災害ね、
これだけあるんだよ」

1914(大正3)年:桜島の大噴火(負傷者 9600人)
1914(大正3)年:秋田の大地震(死者 94人)
1914(大正3)年:方城炭鉱の爆発(死者 687人)
1916(大正5)年:函館の大火事
1917(大正6)年:東日本の大水害(死者 1300人)
1917(大正6)年:桐野炭鉱の爆発(死者 361人)
1922(大正11)年:親不知のナダレで列車事故(死者 130人)

そして、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災、死者・行方不明14万2千8百名

俺「それが何か?」
息子「全てリョウメンスクナが移動した地域だそうだ」
俺「そんな!教団支部ってそんな各地にあったんですか?と言うか、偶然でしょう(流石に笑った)」
息子「俺も馬鹿な話だと思うよ。で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。
この日、地震が起こる直前に天獄が死んでる」
俺「死んだ?」
息子「自殺、と聞いたけどね。純粋な日本人ではなかった、と言う噂もあるらしいが・・・」
俺「どうやって死んだんですか?」
息子「日本刀で喉かっ斬ってね。リョウメンスクナの前で。それで血文字で遺書があって・・・」
俺「なんて書いてあったんですか??」

日      本      滅      ブ    ベ    シ

俺「…それが、関東大震災が起こる直前なんですよね?」
息子「そうだね」
俺「…偶然ですよね?」
息子「…偶然だろうね」
俺「その時、リョウメンスクナと天獄はどこに…??」
息子「震源に近い相模湾沿岸の近辺だったそうだ」
俺「…その後、どういう経由でリョウメンスクナは岩手のあのお寺に?」
息子「そればっかりはオヤジは話してくれなかった」
俺「あの時、住職さんに(なぜ京都のお寺に輸送しなかったんだ!)みたいな事を
言われてましたが、あれは??」
息子「あっ、聞いてたの・・・もう30年前くらいだけどね、私もオヤジの後継いで坊主に
なる予定だったんだよ。その時に俺の怠慢というか手違いでね・・・その後、
あの寺もずっと放置されてたし…話せることはこれくらいだね」
俺「そうですか・・・今リョウメンスクナはどこに??」
息子「それは知らない。と言うか、ここ数日オヤジと連絡がつかないんだ・・・
アレを持って帰って以来、妙な車に後つけられたりしたらしくてね」
俺「そうですか・・・でも全部は話さないと言われたんですけど、なぜここまで
詳しく教えてくれたんですか?」
息子「オヤジがあの時言ったろう?可哀想だけど君たち長生きできないよ、ってね」
俺「…」
息子「じゃあこの辺で。もう電話しないでね」
俺「…ありがとうございました」

以上が電話で話した、かいつまんだ内容です…はっきり言って全ては信じてません。
何か気分悪くなったので今日は落ちますね。連投・長文スマソ。

熊野神社

俺は岩手のあるド田舎に住んでるんだが、そこの話。
俺は小学校時代に郷土史に興味を持って、町立図書館とかから郷土史の本を借りてきたりしてた。
で、小学校六年の夏休み、町内にある古墳だとか、奥州仕置以前まで城が建ってた場所なんかを回って、それを夏休みの自由研究にしようと思った。
で、研究のために自転車で回れる範囲のことを調べてたら、本の中に面白い話を見つけた。
俺の住んでる町に熊野神社があるんだが、その歴史と由緒についての話だった。
さらに面白かったのは、現在その神社が建ってる場所は三代目で、もっと昔は別の場所に建ってたんだと。
さらに驚いたのは、その神社は現在の場所に移される前、なんと現在俺ん家の畑がある場所に建ってたらしい。

興奮した俺は仕事から帰ってきた親父にそのことを尋ねてみた。
すると親父は「言わなかったっけ?」みたいなことを言って離し始めた。
その神社は、江戸中期ぐらいに京都だかどこだか(いずれ関西方面)から御神体を譲り受けて来て建立されたらしい。
最初は俺の実家の近くにある山の山頂に建立されたらしいんだが、とてもじゃないが年寄りは登れないような山だ。
だから江戸時代末期頃にその御神体を山の麓に下ろして、そこに新しいお宮を建立した。
つまり、俺ん家の畑に建ってたのは二代目なんだそうだ。
しかし、なにぶん山の麓に建てたものだから、狼が怖い。
それで結局、山から遠く離れた現在の場所にお宮を移したんだそうだ。それが現在の神社だという。

そのうち家族全員が帰ってきて、親父の晩酌しながらの講義が始まった。
俺んちの畑はある里山の入り口にあるんだが、そこにちょっと開けた竹林がある。
「神社は大昔そこに建立されてた」と親父は説明してくれた。
「昔タケノコ掘ったりすると、六文銭だかなんだか、とにかく古い小銭が出てきてな。子供の頃拾って集めてきたもんだ。珍しかったからなぁ」
親父はそんな風なことを言ってた。
今もその山頂には小さいけれどお宮があって、俺の亡くなった祖父は延々と山を登って周辺を掃除したりしてたらしい。

ちなみに、親父が子供の頃拾った古銭は今も家にある。
時代劇に出てくるようなあの小銭を思い浮かべてくれればいい。
いいくらいに酒も進んできた親父が
「ところでなんでそんな話知ってるんだ?」
と俺に聞いてきた。
俺は郷土史の本に書いてあったと言ったら
「他にどんなことが書いてある?」
と聞いてきた。

親父も興味が出てきたようで俺はその郷土史を開いて該当箇所を読み聞かせた。
大体こんなことが書いてあった。
・大昔から飢饉が多かったから、当時の人々は神仏に助けを求めた。
・神社の御神体は関西方面から貰われて来た。
・非常にご利益があるご神体らしい。
・山頂から下ろされてきた時、俺の家の近所の家(仮にA家)がその神社の『守り』になった。
読んだら、親父の顔色が急に変わった。
明らかにピクッ、という感じで酒を飲む手が止まった。
「その守りってどこの家だ?」
と聞いて来たのでもう一度「A家だ」と俺が言ったら
「ああ……」と何か納得したような顔になった。
しかし依然として表情が強張っていた。

その家は俺の家から数キロ離れた場所にある家で、俺の家とはあんまり関係がない。
しかし、親父の反応が気になったので、俺はどうしたと問いただしたんだけど、
親父は答えない。
明らかに話すのを嫌がってる感じだった。
けれど、俺がなおもしつこく問いただしたら下を向いてポツリと呟いた。
「あの家、今もよくねぇもん」
良くない、というのは東北の田舎なら『悪い』というニュアンスになる。
俺がどうよくないんだと聞いたら、親父が何か覚悟を決めたような顔になって
「俺も良くは知らねぇ」
と前置きしてから話し出した。

親父の話によると、その家は俗にいう『村八分』みたいな状態になっているとのこと。
『村八分』というと語弊があるけど、とにかく周囲の家はA家とあまり深く付き合いたがらないし、A家も周囲の家と付き合うのを拒んでいるらしい。
言うなれば一軒だけ被差別部落状態。
知っての通り、東北には被差別部落は存在していないのにも関わらず。
「どうして」と聞いたら、どうもその『守り』というのにいわくがあるらしい。
関西からその神社のご神体が貰われて来たとき、この地方にご神体と一緒に何か『良くないもの』も一緒に持ち込まれたのだという。
無論、その『良くないもの』までが、ある種の呪物なのか、それとも風習とか文化のことを指していたのか、そこまではわからないけど、とにかく『守り』というからにはちゃんとした物だと思う。

親父は
「なるほどな……A家だったのか……道理で……」
としきりに頷いていた。
つまり、その本と親父の話を合わせて考えると、その神社とご神体、それとその『良くないもの』を外に出さないように『守る(管理する)』家の末裔がA家ということになる。
しかし、親父から言わせればそれは違うらしい。
狭い田舎のこと、A家だけに皺寄せが行くのはどうもおかしいし、それだけでハブられるのもおかしい。

大昔、この辺りの人々は元々根無し草だったA家の先祖をこの地に住まわせる交換条件として、
その『良くないもの』の管理する役目をA家の先祖に押し付けたんだろう、と、そういうことを言っていた。
親父もその『良くないもの』が何なのかは知らないが、それはかなり力があるものだとも言った。
どうやらその『良くないもの』は強い呪いを振りまく、ある意味、神仏にも近いものらしい。
無論、A家がその役目を遂行している限り、一族にいい影響は出ないだろう。
しかし、A家はそうでもしなければ住まわせてもらえなかった。
まさにこの辺りの事情は『コトリバコ』と同じなんだろうけど。
ごめん。これで終わり。

「この辺りは飢饉ばっかりだったろ? だから神仏にすがろうと思って神社を持ってきたんだろう。なんでそんな『良くないもの』まで持ってきたのかは知らないし、知らないほうがいいと思う。けどな、昔から言うべ? いいものと悪いものは一緒に持ってないと効果が出ない。だから持ってこなくちゃならなかったんだろうけどよ……」
親父はそう言って、今度こそ口をつぐんだ。親父以外の家族は顔を見合わせていた。
しかし、ばあちゃんだけはやっぱり親父と同じように顔を伏せていた。
実はA家は跡取り息子がいわゆる『その道の人』で、借金に借金を重ねているという噂があった。
そういう噂があったから、親父の話には説得力があった。
もう10年以上前の話だし、今もその神社には毎年初詣に行く。俺の実家と神社には直接しこりはない。

けれど、やっぱりA家だけは違った。三、四年前に、A家は破産して一家離散してしまった。
今A家の家には新しく来た人が住んでいるけど、その『守り』の役目がどうなったのか、その『良くないもの』の管理がどうなったのかは、今もわからない。

隠し念仏

俺はさ、アレに出てきた得体の知れない儀式、いわゆる『隠し念仏』を研究してんだ。
俺自身も信徒というか参加者なんだけどさ。
本来はあんな恐ろしい儀式ではないんだが。
んで、アレはどうもその隠し念仏の中でも邪宗と呼ばれる一派の人間の仕業じゃないかと思ったんだよ。

その一派っていうのはタチ悪くて、適当に描いた絵を高僧のご真筆だとか言って拝ませたという。
んで戦前のいつとかに、岩手のあるところに信者のコミュニティ作って住み着いたと聞いてる。
そいつらは『念仏派』とか言われてて、まぁ『ひぐらしのなく頃に』でいう雛身沢御三家みたいな勢力な。
念仏派はすごく閉鎖的で、この念仏に参加する奴らは隠然と町政に発言権を持ってたらしい。
本来なら隠し念仏はこういう一派を形成するようなもんじゃないんだけど、そこが邪宗と呼ばれる所以よな。
その町では町会議員も町長すらもこの『念仏派』から出してて、念仏派がウンと言わなければ何も出来なかった。
これはちゃんとした隠し念仏の文献から読んだから間違いはない。
ただ今は伏せておく。

ちょっと調べればすぐわかると思うけどな。
んでな、気になったのは『真っ黒い手紙』の本文中のこの発言なんだよ
>私の最も苦手とする村の行事の一つに、○○まつりというのがあります。
>真っ暗なほら穴へ入り、村の老人たちが集まってろうそくの灯だけで念仏? を唱えます。
>その間、長い数珠を皆で持ち、回していくんです。
>若い人もいないし、伝統的な行事だと思うのですが、私は怖いんです。
俺がやってる隠し念仏ってのはよ、単に「念仏」って言ってるんだよ。祭りではない。
近所中の人間が鉦とでかい数珠を持って集まって、仏間に車座になる。
んで、独特の調子で念仏を唱えながら数珠をくるくる回すんだ。

でもこいつらはなんで仏間じゃなくて洞穴なんかで念仏やってんだ?
大体は同じだがどう考えても普通じゃない。
隠し念仏っていうのは元々飢饉が酷かった岩手で、なんとか神仏にすがろうと始まった秘法なわけだろ。
だから必ず仏間でやる。間違っても仏壇とか、仏教と関係のないところではやらない。
ということは、こいつらは何か住民同士の結束とか、そういうものを強固にするためにやってるんだよな。

だから地元の有力者か、元々『念仏派』の人間だけが参加できる。若い奴は存在すら知らない。
警察だって役人だから念仏派と正面切ることも避けたい。そういうことじゃないのかね。
念仏派に入らなかったこの投稿者にはそのままいてもらっちゃ困るんだ、多分な。
この念仏派が今も存在してるという話は聞いたことないが、俺が読んだ文献は昭和四十年ごろの出版だったから、多分そのときまではいたんだろうな、念仏派。
今もひっそり、隠然と残ってるのかもしれんね。
言っておくが、オカ板特有のフカシとか作り話じゃないぜ。
俺の考察だけは多少の間違いはあるかもしれんが。
これがその念仏派の仕業かはわからんし、この黒い手紙が何を意味するのかもわからんけど、いずれにせよ、隠し念仏と、ちょっと前まではそういう一派がいたのは事実。
あんまうまくまとまらなかったけどゴメン。

わが故郷の岩手には隠し念仏というのがある。
これはその昔、親鸞二十四徒の一人である是信房が広めた念仏と、真言密教系の秘術が融合したものらしく、かつて岩手県で爆発的に流行した。
この念仏はいわば即身仏となるための儀式とも呼べるものであり、かつて生きるのが困難だった時代、何とかして仏の加護を受けたいという欲求から創始されたものだと考えられる。
もっとも、これは寺や坊主を間に挟まない、いわば秘密結社的、呪術的性格を色濃く持ったものだったので、「犬切支丹」と言われて幕府から迫害され、明治政府からも「公序良俗を乱す」として弾圧された。

肝心の儀式であるが、まず生まれたばかりの赤子が善知識と呼ばれる人(総長)の家に連れて行かれ、簡単な念仏を唱えられた後、経文で頭をなでられる。
この簡単な儀式が「オトリアゲ」と呼ばれる。
隠し念仏で一番大切なのが「オトモヅケ」と呼ばれる儀式である。
歳の頃7~15歳ぐらいになった子供は、夜半、善知識もとに秘密裏に連れて行かれ、親鸞と蓮如上人、薬師如来(?)の掛け軸が飾られた仏壇の前に正座させられる。
そして、指を金剛合掌の形に組み、「タスケタマエー」と言いながら思い切り息を吐くように言われる。
これは善知識が「よし」というまで何度も何度も続けられる。この間、善知識はこのものが本当に念仏組に入ることができるか、仏の加護を受けられるかを精査するという。
これを何度も繰り返し、善知識が「助けた!」と言うと、子供は口を手のひらで押さえられ、平伏させられる。
こうして「オトモヅケ」は終わり、隠し念仏最大の儀式は終了、この子は晴れて念仏組の一員となる。

このとき、子供は善知識から
「これはホトケ様が口から入ったからな。人に言ってはダメだぞ」
とクギを刺されるので、隠し念仏の全容はよく調査されないまま、現在ではすっかり廃れてしまい、もはやどこでも行われていないだろう。
ちなみに俺の父方、母方の祖母、父は両方隠し念仏を受けている。
戦後直後までは普通にやってたらしい。
父はいまだに口を割らないが、ばあちゃんは嫁に行った身なので喋っても問題ないらしい。
ちなみに発言小町で話題になった真っ黒い手紙にあるのは単なる百万遍念仏なので隠し念仏とは違う。
さらに「隠し念仏の一派に邪教がある」という話は誤りなので信用しないこと。

岩手の方にあるキャンプ場

夏で思い出したので

小学生~中学生向けの企画のキャンプがあって、岩手の方にあるキャンプ場に行った。
年1回やってて、俺は従兄弟に誘われて小2のころから小6まで5回行ったが、
怖い?というか不思議な体験は小6のころあった。
ちなみにキャンプ自体はめっちゃ楽しかったし、今でもたぶん続いてると思う。

簡潔にまとめるけど、
2日目の夜に目が突然覚めてテントから出ると、誰かが立ってて、こっちに来いと言ってる気がした。
なんでだかよくわからないんだが、その人を疑いもせずそのままついて行った。
キャンプのルールで、勝手にキャンプ場からは出ないような決まりがあったが、
なぜかその人は出口の方へ歩いて行き、それについて行ってた。
ちなみにこの人?ってのは、俺の20m先くらいを歩いてた。
身長とかはわかんないけど、小学生の俺からしたら普通に大きな大人に見えた。

585 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/19(火) 05:18:20.21 ID:AZgntOtb0.net
そしてキャンプ場を出るギリギリで突然、息切れした従兄弟に後ろから腕を掴まれてビックリした。
なんで外へ勝手に出て行こうとしたんだ!って怒られた。
一緒のテントで寝てたんだが、俺が外へ出て行くのに気づいて追いかけてきたらしい。
呼び止めながら走って追いかけて来てたらしいが、
俺はゆっくり歩いていたはずだし、腕を掴まれるまで従兄弟が走ってくる足音も声もまったく聞こえなかった。
怒られつつもさっきまで俺を導いてた人の方を見てみると、俺のことはまったく気にせず外へ歩いて行った。

次の日従兄弟と話したんだが、従兄弟にはその人のことは見えていなかったらしい。
でも中学生3年の従兄弟が本気で走ってたのに、小学生の俺がゆっくり歩く速度になかなか追いつけないし、
声も聞こえてなかったってのに怖がってた。

キャンプは3泊4日で、その後は何事もなく、最終日には俺はほぼ忘れて楽しんでた。
従兄弟は本気で怖かったらしく、
いつもは夜になると他のキャンプにきたやつらのテントに勝手に入って、寝てるやつの顔に落書きとかしに行くんだが、
(このキャンプの伝統みたいなイタズラ)
最後の夜は早々に寝袋にくるまってた。
俺もその日の夜は何があってもテントから出るなって言われてしまい、
みんなが盛り上がる最後の夜はテントの中で友人と遊んでた。

586 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/19(火) 05:23:24.01 ID:AZgntOtb0.net
まあキャンプはそれ以降何事もなく無事に終わった。
それ以降の年は、一緒に行ってた友人が都合で来れず、
従兄弟も高校生になってしまい、一緒に行くやつが消えたので俺も行かなくなった。
…友達少なかったんかな。

この不思議な体験なんだが、なんでだか怖いとはあまり思わなかった。
従兄弟はまじで怖がってたけど。
キャンプは本当楽しかった思い出しかないし、tシャツもいまだに取ってある。

これで終わり、特に何かあったわけでもないが不思議な体験。
ついて行ってたらどうなるっていたのか、だけは想像すると怖いかも。
人生で不思議な体験をしたのは2回しかないけど、どちらも怖さは感じなかったんだよね。
あーあのころの夏に戻りたい

慰霊の森

オカルト大好きな小沢県民だったら誰もが知ってる、あの森があるよな。
東北でも最強クラスの心霊スポット!飛行機墜落事故で有名な○石のあの森だ。
俺なんかもうすぐ三十路だっつうのに、あそこの話をするだけで鳥肌がたっちまう。

当時担任だったオカルト好きの小学校の先生が、こんなことを言ってたっけ。
「遊び半分であそこだけはいっちゃいけないよ。
仮にもし君達が、大人になって誰かと行くことになったなら、階段の数でも数えてみるといい。
誰一人同じ数じゃなくなるだろうね」って。

今はどうだかしらんが、一晩置いて行かれた女が白髪になった話とか、車が手形だらけなるとか、
昔は特にヤバかったらしい。
エンジンかかんなくなるとか、今でも普通にありそう。

中でも俺が聞いた一番怖いのは、
仲良し6人組で、悪乗りして広場みたいな所でキャンブをしようってことになったらしいだが、
昼にテントを張る時、いきなり始まってたって話。
すでに一人多いんだってwww
気づいたけど、誰一人そのことにつっこまなかったって。
そんな状況になったら顔も上げれないよなw
大急ぎでテントを組み立て中に入ると、
「熱い・・・」等、ささやきが聞こえてくるし、テントは手で触ったかのようにガサガサ揺れたらしい。
彼らはなんとか我慢して、明るくなったら逃げだしたそうだ。

書いてて気分悪くなるなぁ。
ホント、あそこにはしんでも行きたくないわ。

>>508で思い出した。昔聞かされた父ちゃんの話。

うちの父ちゃんは筋金入りのバカだったので、
大学のサークルも『オカルト研究会』とかいうのに入って、毎シーズン心霊スポットに凸ばっかりしていた。

2年の夏休み、その年はちょっと遠出をして、岩手の『慰霊の森』に行こうという話になった。
メンバーは父ちゃん、同期、先輩×2で、4人を乗せた灰色のバンは、夜の1時頃に目的地に到着した。
車を停めて、一行は懐中電灯片手に慰霊碑へ。
途中、足場が悪くて何度か転んだが、それ以外は特に何事もなく、線香をあげて下山。
「何も起こらなかったな」と談笑しながら、4人は乗ってきたバンのもとへ。
乗り込んでエンジンをかけたところで、父ちゃんはションベンがしたくなったという。
ひとりの先輩とともに、立ちションをしに降りた。

ややしてションベンを済ませ、車の方に向き直ると、車の上に何か居た。
そいつは車の上に仰向けに寝そべり、手や足をめちゃくちゃに振り回して、
激しいブレイクダンスを踊っているように見えた。
ただ、体中にやたらと多い関節が、ありえない方向に曲がりまくっていた。

しばらく呆然としてその光景を眺めていた父ちゃんだが、
そいつが勢いのあまり車から落ちたところで、はっと我にかえった。
いつの間にかションベンが終わった先輩が横に居た。
父ちゃんが興奮気味に、「ヤバイっすね!見ました!?今の!すげえ踊り!」と横を向くと、
先輩は「ちげえよ、ありゃ千切れかけの手足振り回してただけだ」と言って泣きそうな顔。
車の下では、まだ何かがバタバタともがいているようだったが、
父ちゃんたちはそれを見ないようにして車に乗った。

因みに、あの事故で、手足がちぎれそうになりながらも、僅かの間生きながらえたような犠牲者はいない。
きっとあそこには、事故犠牲者以外の何かが居る。

ドーン

岩手住まいなので、今日聞いた話。

当方は岩手の南部地域の生まれなんだけど、
ある日、若かりし頃の親父が畑で土いじりしていた時だった。
突然「ドーン!」という重苦しい爆音が空の北の方から聞こえ、一体何だとばかりに親父はハッと顔を上げて空を見上げた。
けれども空には何の変化もなし。
当時は爆音機すらなかったから「今の爆発音は何だったんだ?」と思いながらも、親父は畑仕事を再開したという。

その日、畑仕事に疲れ果てた親父は、テレビを見て絶句した。
自衛隊機が旅客機と接触し、旅客機が山中に墜落したというニュースが繰り返し流れていた。
その日は折しも1971年の7月30日、
あの有名な『慰霊の森』の事件を起こした雫石全日空機墜落事故の、まさにそのときだったという。
実家は事故現場からゆうに100キロ位上は離れてるけど、親父はその爆音を確かに聞いていたのだ。
事故調査書によれば『事故発生時の衝撃音は○○市まで聞こえた』らしいので、
まぁ聞こえたのはまず間違いなく、件の接触事故そのものの音だったのだろうが。

面白いのは、2011年の3.11のとき。
北東北の人間なら覚えていると思うが、3.11の一時間後ぐらいに、
地面の摩擦によって発生した静電気による雷鳴が「ドーン」と、ただ一発だけ轟いた。
あの時のたった一発だけの雷鳴の音は、
親父に言わせれば「地震で飛行機が墜落したのかと思った。本当に背筋が凍った」と言うほど、
かの慰霊の森の事故発生の時の音に似通っていたそうだ

人間を大量に殺傷する音の話。

開かずの間

10数年前、

私は修学旅行で岩手県の安比高原ホテルに行きました。

道中特に問題もなくホテルに着き班ごとに部屋に行き、

部屋に入ると今まで私は幽霊を見た事もないし、

何かを感じた事もなかったのですが、

その部屋に入った途端に嫌な感じというのを生れて初めて感じました。

しかし、特に何もなかった為に自分の勘違いと言い聞かせて、

荷物を降ろしたりしたり部屋でくつろぐ事にしました。

ふっとトイレに行きたくなりトイレに行くと、

便器の隣に男の人の黒い影が…。

何度も目を擦って確認してもそこには、男の人の黒い影。

『いや気のせいだろう』と心の中で唱えながらトイレを出ると、

トイレを出た先に洋服などをかけるクローゼットがありその下にまた黒い影が…

さすがに怖くなり、同室の友人に霊感があるという子が

2人いたので別々に聞くと

…なんと自分が見た場所と同じ場所にいるというではないですか…

修学旅行の為に部屋の変更等も出来ずに、

そのまま黒い影と3日間過ごすことになりました。

特にこれと言って他に、心霊現象が起きたりはしませんでしたが、

トイレに行くたびに黒い影を見るのは本当に辛かったです。

その5年後、

私の弟が、冬のリゾートバイトの為に同じホテルに住み込みで行く事になりました。

当時私は特に帰ってから人にホテルであった事を話したりはしていなかったですし、

すっかり記憶からなくなっていました。

春になり弟が帰ってくると、同じホテルで心霊現象にあったり噂があったそうです。

弟の話では安比高原ホテルには開かずの間があるそうです。

そこでは、不思議な事が起きる為に通常人を宿泊させてりはしないとの事。

他にも、いないはずの同じバイトの人を見たりなど色々な事があったそうです。

私が昔宿泊したのは、もしかしたらその開かずの間だったのかも…

と今でも時々思い出します。

東日本大震災のあと、心霊スポットとなった沿岸の被災地で体験したこと

私の住んでいる地域は2011年3月11日東日本大震災がおきました。

沿岸部は大きな津波によってたくさんの物が流されました。

たくさんの人が亡くなりました。

その後、数年経った頃でしょうか、

ネットで心霊スポットとして沿岸の被災地が話題になっていました。

実際、私も地元で似たような話を聞いた事はありました。

私は、そういう事もあるだろうというくらいで特別に意識した事はありませんでした。

大学生の論文で東日本大震災後にタクシードライバーに聞いた話をまとめたものが発表されて、

一時期ニュースでも取り上げられてネットでも話題にもなっていました。

切なくて、悲しい物語でした。

私自身が聞いた話では、沿岸を夜になるとぞろぞろと並んで人が歩いているという話でした。

被災地に住む人は変に怖がらず手を合わせていたそうです。

沿岸部を車で走ると頭が痛くなるとか、具合が悪くなる人もいました。

お清め塩を持ち歩いたり、お守りを持ったりと多くの人がそうしていました。

ここからは私自身が経験した話です。

仕事中に車で通りかかった道は、多くの車の乗った人が津波で流された場所でした。

その事を私は知りませんでした。

会社に戻り、外にある喫煙所でタバコを吸っていると人影があったので誰か来たんだと思い顔を向けると、

季節は夏なのに冬物のダウンコートを着た中年の女の人が立っていました。

私に向かって申し訳なさそうに頭を下げています。

連れてきてしまったんだなぁと思いました。

しかし、私はどうすることもできないので「ごめんなさい」と心の中で言いました。

すると女の人は消えました。

以降、被災した場所には立ち寄らないようにしています。

さびた槍

俺の実家、岩手県のとある地方なんだけどさ、毎年帰省するんだけどね。
よく田舎って、『本家』みたいなのがあるのは分かるかな?
その一族の本家っていうかさ、要は親戚縁者を統括する家みたいなの。
血筋の出所って言えば適切かな。まぁそういうのがあるんだわ。
その本家はね、三百年くらい歴史がある、その土地の権力血筋だったんだ。
あまり詳しくは書けないけど、立派な造りなんだよ。ボロっちいけどね。

その本家で俺がまだ当時小学生だった時、夏だったかな、
大人達が囲炉裏のあったっていう(今はない)部屋で、何かゴソゴソ話してるの。
もちろん俺といとこは気になっちゃって、こっそり盗み聞きしようとしたんだ。
大人達っていうのは親戚のオサーンとか、俺のじいちゃんとか、そこら辺の親戚の人間ね。
田舎はコミューンが小さいから、結構血が繋がってるんだ。人口少ないし。
「…どうすん…部屋…」
「空いて…近づくしかね…閉め…」
みたいなこと話してたんだ。あまりよく聞こえなかったんだけどさ。
まぁ盗み聞きはソッコーでバレたんだが、親戚のオサーンが、
「おめら、何もきぃてねぇべな!!きぃてねぇべな!!」って、凄い剣幕で俺らに言ってきたんだ。
いつもは超優しいオサーンだったもんだから、その形相に俺らはビックリしちゃって、
「何も聞いてない」って言ったの。
そしたら、オサーンはいつもの優しいオサーンに戻って、
「そうか…」って胸をなでおろしていたのを、今でもハッキリ覚えてる。

時期はお盆でした。
風習も面白いところなんだが、俺らガキは大人達から、
「お盆の海では絶対にお酔いじゃダメだぞ」みたいな事をいつも言われてた。
まぁシカトして泳いでたし、そういった霊体験みたいのは何もなかったから、全然平気だったんだけどさ。
まぁよく言う、海で泳ぐのは危険だから、お盆特有の霊現象みたいなので、
子供を海へ近づかせない常套句だったんだろね。
これは全国各地である話だよね。

話がちょっと脱線したけど、いつもの夏通りに海へ出かけて釣りしてたの。
釣りへ出かけて楽しんでるとさ、釣りへいつも連れて行ってくれてる親戚のオサーンが元気ないんだわ。
さすがにガキながら心配になり、「どうしたの?」みたいな感じの事を言ったんだ。
そしたらオサーンは、「どうもしねから、どうもしねから」って、上の空みたいな返事しかしない。
この時点で今ならかなり怪しいと思えたんだが、なにぶん、当時は小学生のガキだったもんで、
そこまで気にせず釣りを楽しんでたんだよね。

俺らは釣りにすごくハマってて、夜釣りもしてたんだけど、
いつも通りオサーンに、「夜釣りに連れて行ってくれ」って、俺らは夕方くらいに頼んだの。
オサーンは何故かかなり拒否して、「今日はやめとくべ」って言ってきたんだ。
いつもはね、「あべ、あべ」(←行こう。の方言だよ)って自分から言ってくる人なんだけど、
何故かかたくなに拒否されたんだ。
もうこの時は、確か盆の入り直後だった思う。
不思議だなと思ったんだけど、俺らはコッソリ夜釣りに黙って出かけちゃったんだよね。

夜釣りを楽しんでるとさ、いとこの一人が俺に言ってきたんだ。
「A(俺)、何かあっちさ人たってねは?」
あっちって方向を指差したのは海のど真ん中。
コの字型の岸壁のど真ん中で、確かに人らしきのが海の上に立ってるの。
最初は、舟の上で漁師のオサーンが何かしてるんだろうなって思ったけど、そんな気配はない。つーか、舟がない。
きっと幽霊だと思って、なんか俺らは怖がらずに、逆にテンションあがってワイワイやってたんですよ…。
アホだ…。

そしたら、オサーンとじいちゃんとかが、俺らが釣りしていた岸壁にかなり飛ばして来た。
俺ら見つかって、オサーンとじいちゃんにかなりその後しぼられたんだ。
車の中で「何か見たか?何か見てねぇべ!?」って言われてさ、
俺らはその幽霊らしきのを見たとは言わず、また事実を隠しちゃったの。
そしたら、また大人達が胸をなでおろしたのが、マジで印象的だった。

車の中で本家に帰る途中、ずっと大人達は無言だったんだ。
俺らはそれに不思議がったんだけど、俺は勝手に釣りに出かけたら怒ってるんだろうなって思ってた。

家に着くと、大慌てで婆ちゃんが俺らんとこに来て、
「何も見なかったべな!!何も見なかったべな!!」って、オサーンと同じ事を言ったのよ。
で、まぁ「見てない」みたいな事を言ったら、婆ちゃんフラフラ~って崩れ落ちて泣き出した。
悪いことしたなぁって反省したんだが、何がそこまで大人達をさせるのかなって気になったんだよね。
すぐ後に婆ちゃんが「くわっせ、うまかっつぉ」って言ってくれて、夕顔の煮たのを出してくれた。
郷土料理だよ、美味しいよ。
いつもの婆ちゃんに戻ってたね。さっきのテンパってた婆ちゃんじゃなくて。
だからなおさら気になったんだよね。

夕顔食いながらさ、ふと気になってたから聞いちゃったんだよね。
「何か部屋が開くだの閉めるだのみたいなのを、この間話してたでしょ~」みたいな感じで。
そしたらまた空気が変わっちゃってさ、
婆ちゃん泣き出す、オサーンはテンパる、爺ちゃんは電話しだす、オヤジ&おかんはうなだれる、みたいな感じにね。
俺らはさすがに怖くなって、二人とも泣いちゃった。
阿鼻叫喚とはまさにこの事…

で、オサーンに別の部屋に連れて行かれてね、盆棚がある部屋なんだけどさ、そこで10分くらい拝まされて、
「今日は寝ろは…」って言われたんだけど、気になって寝れない。
まだ婆ちゃん泣いてるし、近所から人来るしさ、寝れるわけねーだろみたいな場だったんですよ。
まぁ寝たんだがw

朝起きたらいつも通りの朝で、取り合えず一安心。けど、爺ちゃんは難しそうな顔をしたままだった。
起きてソッコーで寺に連れて行かれて、剣舞(字は合ってるか分からん)を見せられた。
ケンバイっていうのは、何か背中に旗さして踊ってる、よくわからんもの。
この地域では、子ども会みたいなのに入ってるヤツらが踊ってるの。
学校の帰りとかに公民館みたいなところに寄って、夏に踊る為に練習してるんです。俺はやらんかった。
見せられた後に、寺の本堂の中に連れて行かれて、坊さんに長々とお経をあげられた。
以降は爺ちゃんとオサーン、坊さんの会話ね。うる覚えだからあれだけどさ…。
あと、方言が意味不明だと思うので、訳して書きます。
爺ちゃんをJ、オサーンをO、坊さんをBとします。

O「何も見てなかったって言ってました」
B「だとしたら安心だけど油断は出来ないな」
O「こっちはこっちで何とか出来るとは思うんですが」
B「じゃあ、T(本家の屋号)に行くから」
J「お願いします」

みたいな感じ。もっと沢山話してたんだけど、こんな感じでした。

で、爺ちゃんが俺にね、話してきたの。
俺の言葉で話しちゃうから、この通りに話していた訳じゃないけどね。
内容的にはこんな感じでした。

「お前は、この家の造りはだいたいわかるだろ?部屋が何個ある?
その部屋で物置にしてる部屋があるだろ?その部屋の奥に襖があるだろ。
そこには昔から『近づくな』とは言われてたと思うけどな、そこの襖がちょっとだけ開いたんだ。最近。
そこにはな、錆びた槍の先がしまわれてるところなんだ」

本家の部屋は8つくらいあって、縁側が2こある不思議なつくりなんだけどね、
俺が本当に小さい時から言われてたのが、「裏の縁側に回るな」ってことと、「物置の部屋には行くな」って事。
まぁ物置にしてる部屋なんて、確かに暗がりで薄気味悪いから行かなかったんだけどさ、そうやって言われてたの。
その奥に襖があるのはなんとなーくは知ってたんだけど、その前には荷物やら何やらが山のように置かれてたから、
行くにも行けないようになってたんだよね。
俺は薄気味悪いから、物置部屋には近づきもしなかったし、そんな襖のことはどうでもいいと思ってた。
今これ書きながら考えると、あの荷物群は絶対に意図的なものだったんだろうなって思う。

で、また爺ちゃんが、
「その槍の先はな、爺ちゃんの爺ちゃんの(ry のな、ずっと昔からあるもんなんだ。
爺ちゃんもな、前から『あれは近づいても見てもダメだ』って、お前くらいの時には言われてたんだけどな。
近づくなって理由は定かではないけど、爺ちゃんが爺ちゃんから聞いた話だとな、
あの槍は昔、ここで飢饉があった時に、あの槍でみんなどんどん死んでいったんだ。
何であの槍で自殺したのかは分からないけど、そうやって爺ちゃんは聞かされた。
聞かされたのは、お前よりもっと大人になってからのことだったんだけどな。実際はどうかは分からん」

「その槍は、昔からこの家が預かることになっていてな。
お前もわかるだろ。ここら辺で中心的な家がここだってことくらい。だから、その槍の先を預かってるんだ。
押入れの中に、ただ槍の先がコロンって転がってるだけなんだが、本当に危ないものなんだよ。
襖にはおまじないがしてあって、開かないようになってるんだ。
もちろん、こっちから開ける事は御祓い(?)の時以外は絶対にないからな。
お前も見たことあるだろ。坊さんがたまに来て物置部屋に入っていくの。あれは御祓いをしていたんだよ。
お前ら『子供には見せちゃダメだ』って、坊さんから言われてたしな。
お前も坊さんから、爺ちゃんやオサーンから言われた通りなことを、そのまま言われたことあるだろ?
『物置部屋には近づくな』って。
けど、いい子だったよ、お前は。ちゃんと近づかなかったしな。
お前の父ちゃんは悪がきだったから、子供の頃近づいて襖付近まで行ってしまって、その後大変だったんだ。
とにかく、大変なものが入ってるんだよ。そっから先は婆ちゃんに聞け」

のような事を言われて、何か気分がさすがに悪くなっちゃってね。
婆ちゃんに聞く気にもなれずに、割と放心状態でした。ガキながらに流石にこれは怖かった。
けど、婆ちゃんが聞きたくもないのにこっちに来てさ、言うんだよね。
また俺の言葉による、内容のまとめになっちゃうけど…。

「その飢饉ではな、いっぱい人が死んだし、自殺もしたし、とにかく楽になりたかったんだ。
天国に行って、のんびりしたかったんだ。
けど、本当はもっと婆ちゃん達みたいに、もっと長生きしたかったんだと思う。
だからお前も、ちゃんと食べられる事に感謝して、毎日元気にしてなきゃいけない。
嘘もつかずに、真面目に生きなきゃダメだぞ。嘘つきはダメ。
女の人も子供も、その飢饉では沢山死んだんだ」

俺は夜釣りで幽霊らしきのを見たって、ハッキリ言おうと思ってさ、
「海の上に人立ってた」って言ったんだよね。
二人はこの前みたいにテンパらずに、「やっぱりな…」って言った。
俺は怖くなっちゃって、ガクガク震えちゃったんだけど、
婆ちゃんが「大丈夫大丈夫、婆ちゃんついてるから…」って言ってくれた。
けど婆ちゃんは実際、かなり不安そうな顔をしてた。
爺ちゃんは「お寺に行ってくる」って言って出かけていったんだ。

で、坊さんが来たのは、その話を聞いた次の日だったと思う。いや、思い出した。次の日だったわ。
初めて俺はその時に、襖付近へ行く事を許されたんだけど、
荷物群を全部取っ払って、何か棚の準備をしたのを手伝わされた。
ちょっとしたお寺の拝む棚みたいなのを、作るのを手伝わされた。

坊さんはあちこちをブツブツ何か言いながら歩いてね、その棚の前に行くとお経を上げ始めて、
俺は出て行くように言われた。
襖はたしかに、ほんの10cmくらい開いてた。

1時間後くらいだったと思う。
坊さんが部屋から出てきて、その間に親戚がみんな集まってて、近所の人も来ていてね。
何かみんなで拝んで、また剣舞見てその日が終わった。

坊さんがさ、俺に言ってきたんだけど、
「たぶん、今日はちょっとだけビックリする事が起きるかもしれない。
けど、大丈夫だから。たとえそれが起きたとしても、そのままそこにいなさい。
もう大丈夫だから、何が起きてもその場を離れちゃダメだよ」
って言われたの。俺は素直に「ハイ」って答えました。夜釣りも行く気になれなかった。

その後に坊さんは、オサーンや爺ちゃんに話してた。
オサーンが坊さんに、
「大丈夫なんでしょうか。アイツは大丈夫なんでしょうか。心配です」みたいな事を言っていたんだけど、
坊さんは「大丈夫、その場を離れなければ」って言ってた。

案の定、爺ちゃんやオサーンに俺は念押しされて、坊さんからの言付けを必ず守るようにって言われた。
その後は普通に飯食って、楽しく花火をして、夏を満喫したんだよ。
まぁ怖かったから、無理やり花火やって楽しもうとしてたんだけどね。忘れたかった。

花火も終わり、お風呂も入ったし寝る事にしました。またオサーンに、「早く寝ろは…」って言われたし。
で、寝ようとしたんだけど、坊さんの言った事が気になって、なかなか眠れなかったんだよね。
俺が寝ている部屋は、ちょうど物置部屋の斜め隣なんだけどさ。
何でいつもは気にせず寝てるのに、流石にこの時ばかりはこの位置が気になって眠れないの。
そしたら急にコココココ…って、何かが小刻みに何かに当たってる音が、物置部屋のほうからからしだして、
人間の声が、壁のほうからボソボソって聞こえてくるんだよね。
それはどんどん増えていって、あちこちから聞こえきだすの。
もう今でもちゃんと覚えてる。

「腹…腹…」
「やんた…やんた…生きて…生きてぇ…」
「腹…は…」
「死にたぐね…やんた…」
「腹…腹…」
「やんた…やんた…やんた…」
「お寺さ…やんた…」
「水っこはやんた…も…」
「腹…水っこは…」
「取ってけっつぇ…死にたぐね…生きてぇ…」

って声があちこちから聞こえてくるの。もう怖くて怖くて仕方なかった。発狂しそうだった。

けど、坊さんの言付けを守らなきゃって、頑張って自分に言い聞かせて、震えながら寝れずにじっとしてた。
声はやまなくて、どんどん増えていったんよ。
そしたら俺の寝ている部屋でも、何かがコココココ…て聞こえ出してさ、
さすがにそれには閉じていた眼を開けちゃって、その音の方向を見ちゃったんだよね。
そこにはさ、般若の刺繍(?)っていうか、そういった布で出来た飾りみたいなのが額縁に入れられてあるんだけど、
それが揺れてるんだよね。
しかも、その般若の刺繍の眼のとこが動いてるの。
さすがに、口を閉じたり閉めたりまではしてなかったとは思うんだけど、
般若の刺繍のとこらへんからも、同じ言葉が出てきてるんだよね。
「腹…腹…」「やんた…水っこは…」って。
たぶん、それ見て気絶してました。気づいたら朝だったし。

ちゃんとそれを爺ちゃんと坊さんに言って、お寺でまたお経をあげてもらいました。
坊さんは褒めてくれた。爺ちゃんも褒めてくれた。よく頑張ったなって。

何か長くなってしまい、イライラさせてしまいましたが、こんな感じです。
俺が確かに体験して、今でも帰省すると、その話を坊さんや爺ちゃんとします。
で、ちゃんと拝んで過ごしています。
取り合えず、ここで終わりますが、何か聞きたいことあったらどうぞよろしくです。

284 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:09:24 ID:0r575RnY0
ヤンタってどういう意味?

285 :107 ◆h36IzogZBI :2005/10/10(月) 03:10:04 ID:v636FY7y0
>>284
「嫌だ」って意味の方言だよ。

294 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:15:25 ID:SWiTNqu70
海の上で見たものは、どのような関係があったの?

295 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:15:54 ID:DnLediVC0
107お疲れ様!待ったかいがあった
>>281
「水っこはやんた…も…」っていうのは、
槍で腹を刺した後、107が夜釣りに行ってた海に捨てられたってことかな?

299 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:19:23 ID:v636FY7y0
>>294
憶測でしかない&爺ちゃんから聞いた話もあるんだけどね、
海へ身投げした人もいたらしいから、たぶんそれかと。
海産物だけでは生きていけない証拠だよね…。
飢饉ってたぶん、俺の出身はマジで小さな沿岸地方の町だからね。
郷土史に載ってたりするのかね。気になる。

302 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:22:14 ID:o0WSmwhQ0
>>107氏
ほんと長文乙でした。
途中色々言われてたのに、最後まで投下してくれてよかった。

一緒に話を盗み聞いて夜釣りもしたいとこは、同じ現象に遭わなかったの?
あと、107がそういう目にあった直接の原因って、やっぱり話を聞いちゃったから?

303 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:28:43 ID:7TGCOLb50
飢餓で自殺ってあるのかね。
口減らしに、労働できない者を順に突き殺したのかな?

306 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:33:48 ID:v636FY7y0
>>302
うん、俺の書き方が悪かったからね。みんなに申し訳ない。
ちゃんと全部書いてから投下すればよかった。
けど、実際は怖かったんだよね…

いとこは、黒い人だかりみたいなのを、同じ時刻くらいに見たって言ってた。
俺の体験とは違うよ。部屋は別々にさせられるしね。

原因は分からないけど、話を聞いたって言うよりも、海で見ちゃったからじゃないかな?

>>303
それは定かではないけれど、あんまり考えたくないことだよね。
けどやっぱ自ら命を…みたいなのはあったらしいよ。
ウチの実家は本当に30年くらい前まで、『陸の孤島』って呼ばれてるような地域にあったとこだしね。
逃げ道も希望もないでしょうね…きっと。

309 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:38:40 ID:uJdklYgXO
>>107
途中で一回寝たけど気になって起きてきた。
KOEEEEE!!!
岩手の沿岸って…
俺の実家、K石なんだけど違うよな!?違うだろうけど

なんにせよ乙!

310 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:39:33 ID:DnLediVC0
>>107に質問
「腹…腹…」
「やんた…やんた…やんた…」
「お寺さ…やんた…」
「水っこはやんた…も…」
「腹…水っこは…」
「取ってけっつぇ…死にたぐね…生きてぇ…」

これって飢餓で苦しんでる場面?
それとも槍で自決してる場面?

311 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:40:21 ID:v636FY7y0
>>309
あはは、K石なんだ。違うから安心して。
K石はあそこらへんだったら進んでる町だからね。
今は道路が通って交通もよくなってるからね。

312 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:40:58 ID:o0WSmwhQ0
>>306
まあ色々言われても、逆切れもせずに質問まで受けてくれてるし、
今後書く時あったら、まとめてからすればいいだけの事だよ。あんまキニスンナー。

やっぱり、いとこにも現象は起こってたんだね。
大人達は襖が開いてて何か嫌な予感がするから、夜間外出を控えさせようとしてたんだろうね。
怖かっただろうけど、無事でよかったよね。

314 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:43:07 ID:v636FY7y0
>>310
わからないですよ、それは。
どっちなんだろうね。自決するなら槍を使わないとは思うんだけどね。
実際に槍を見せてもらう機会があったんだけど、錆びてて刃渡りは25cmくらいのものだったし。
あれで自殺するんなら、鎌とかで自殺した方が死にやすいとは思います。
けどね、槍の柄はないの。刃だけあるの。柄はどうしたんだろね。

316 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:46:19 ID:v636FY7y0
>>312
ありがとう。

いとこが言ってたのは、『黒い人だかり』ってさっき書いたんだけど、
部屋のあちこちに、黒い人らしきのがいたらしいよ。
いとこが寝ていた部屋は、10畳以上はある広い部屋。
襖が開いていたのは、その事実を知った俺らなんかよりも、実際は大人達の方が怖かったんじゃないかな。

318 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:50:56 ID:SWiTNqu70
大人たちの怖がりかたから言って、過去に何か起きてるようだけど、聞いてないんすか?
また、父親は悪ガキで、いったい何をやらかしたのかな?

319 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:54:26 ID:DnLediVC0
>>107=314
返答ありがとう
107は声だけしか聞いてないもんね。
ちょっと気になっちゃってレスしてしまいました。
柄は木で出来てたかなんかで、朽ちて腐り落ちたのかな。

320 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 03:55:21 ID:o0WSmwhQ0
>>316
恐ろしい・・・いとこもよく耐えたね。

確かにそうかも。
大人達は107のお父さんの時にも色々あったようだし、それがどれほど危ないものかわかってるわけだからね。
お婆ちゃん泣き出しておじさんテンパるくらいだから、相当恐ろしかったんだろうな~。

321 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 03:57:11 ID:v636FY7y0
>>313
大丈夫だよ、きっと。

>>318
うん、聞いたよ。そしたら話してくれなかった。
けどオヤジは、「襖あけた途端におんぶされた」って言ってたな。
アホオヤジ。まったくもって失礼な人です。尊敬はしてるけどね。

324 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 04:02:04 ID:v636FY7y0
>>319
いえいえ、いいんです。
柄はどうなったんだろうね。
しかも、何で刀ではなく槍だったのかも謎ですね…。

>>320
たぶん、過去にも色々あったんだろうね。
本家のすぐ裏にはね、右に入れる山道みたいなのがあるんだけど、
そこに小さい社みたいなのもあったり、
本家のすぐ隣、道路はさんで海が見下ろせる一族の小さなお墓群には、
かなり昔からのものと思われるお墓もあるよ。
よく無縁仏は拝んじゃいけないっていうけど、俺らはそういった無縁仏様にも拝んだりしてるよ、昔から。
俺らっていうか、あそこら辺の地域の人はみんなそうだと思う。

326 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 04:06:38 ID:ryQst+/k0
>>107
槍って、漁とかに使ってた物とは違うのかな?
農村なら、斧とか農耕具で自殺する方が手っ取り早いだろうけど、
漁村とかだったら、漁業に使う道具で自殺するのが自然なんじゃないかな?

327 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 04:10:19 ID:v636FY7y0
>>326
うん、違うと思うよ。
どちらかというと、漁業にパーセンテージが傾いているところだけどね。
槍らしきのは、漁業には使ってるのを見たことない。
しかも、飢饉とは言ってるけど、飢饉だったってのも定かではないし、
もっといっぱい人が死んだ悲しい出来事があったのは、有名な話だからね。
言い方悪いけど、飢饉&悲しい出来事のダブルパンチですね…。

335 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 04:47:41 ID:v9HnmDDf0
>>107
お、終わりか?
面白かったが最後の歯切れが悪い様な・・・

取り合えず、乙!
続きがあったらヨロ。

337 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 04:54:05 ID:v636FY7y0
>>335
うん、歯切れ悪いよねw
何ていうか、書いていてちょっと気分が悪くなっちゃって。
思い出しちゃったってのが強いね。忘れたくて始めたんだけど、やっぱ出来なかったね。

続きは一応あるよ。その後の。
怖くはないけどね。

341 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 05:10:07 ID:J/7ab3gW0
>>340
こんな時間だけど、続きを聞きたいんですが。
あとは、あなたの年齢もできれば。

342 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 05:12:19 ID:v636FY7y0
>>341
続きですか?本当に面白くもなんともないのですが…。
それでもよろしければ。

あと、俺の年齢は23歳です。サラリーマンです。

343 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 05:13:47 ID:7TGCOLb50
つか、坊さん。鏃は寺に持って帰れとwwwwww

347 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 05:33:13 ID:v636FY7y0
>>343
そう思うのですが、きっと、お寺に入れるともっと可愛そうなのでは、と思ったからではないでしょうか。
うちの本家、本当に見晴らしが良いんです。
あそこなら町を一望できますから、淋しくならないと思います。

では、続きを書かせてもらうね。

その後だけど、お経をあげてもらって、普通にお盆を過ごしました。
岩手県の夏は本当に綺麗で、この地域でそんな悲しい出来事があったなんて信じられないくらい。
けど、俺はやっぱり元気が出なくて、怖くて当分ビビって過ごしていました。夜がとにかく怖かった。
その度に、爺ちゃんやオサーンが「大丈夫だ」とは言ってくれたけど、やっぱどうしても怖かったんだよね。

けど、釣り好きだから、また懲りずに夜釣りへ出かけました。
坊さんからは、何か変なお守りらしきのを貰っていたし。
何て言えばいいのかな、木を本当に薄くスライスしたものみたいなのに、文字が書いてあるやつ。
確か三文字くらいだったかな。勿論、漢字。梵字ではなかったと思います。

夜釣りをしていると、あ、この時はオサーンも一緒です。爺ちゃんも一緒。
静かな海だったな。凪は落ち着いてて、ウミタナゴがよく釣れました。
爺ちゃんが釣りをしながら俺に話しかけてきたんだけど、
「どこらへんで○○を見たんだ?どのあたりだ?」って言ってきました。
○○の名前は思い出せない。人名ではなかった。何かモノの名前だと思う。
きっとそれは、立っていた人のことなんだろうけど、何だったかな。何か思い出せないの嫌だな。
俺は「あのあたり」って言って、海の真ん中あたりを指しました。
人差し指では注さずに、目線で以ってさした。
人差し指でさすとね、何かまた怖いこと起きるんじゃないかって思っちゃって。
完全にビビりですねw

349 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 05:40:51 ID:v636FY7y0
「そうか…」って爺ちゃんが言って、涙ぐんでました。
そんな爺ちゃんを見るのが初めてだったから、ビックリしたんだけど、
そこでオサーンが「いいからいいから…」って言って、無理やり俺に釣りを続けさせました。

釣りから帰ってくると、すぐに婆ちゃんから「早く盆棚に拝んできなさい」って言われて、盆棚に拝みに行ったの。
また夜で、怖かった。斜め隣がどうしても気になっちゃうんだよね。

父ちゃんが俺の隣に来て、昔の話をしてくれました。
父ちゃんが経験した話。前記したとは思うんですが、おんぶされたってやつね。

352 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 05:55:59 ID:v636FY7y0
「父ちゃんはいきなりな、誰かにピョンって飛び乗られたみたいに重くなってな。動けなくなってな。
『腹っこ…腹…。取ってけっつぇ…』って言われたんだ。
お前ももしかしたら、こういう言葉を聴いたかもしれないな。
けどな、『それを怖いと思っちゃいけない』って爺ちゃんに言われたんだぞ。
まあ無理だよな。確かに怖いしな。
怖いかもしれないけど、ここの地域にそんな悲しい話があったんだ。
それを覚えておけば、怖いとは思わなくなるさ」

今思うと、襖開けたくせによく言うわって感じなんだけどねw
しまりのない後日談はこんな感じです…

ちなみに、分かっている事は、飢饉があったという事。
さっき調べましたが、岩手県って冷害が結構あったらしいです。
東北地方の沿岸部は、季節風の『やませ』というのが吹きます。
それが続いて吹くと、農業も漁業もうまくいきませんので。
『やませ』は必ず毎年吹くものなのですが、度合いが違います。

また、飢饉以外にも、それを超える出来事がありました。
詳しく書くと地域を特定されてしまう為に省略しちゃうけど。
綺麗な自然とは対照的に、過去にはたくさん悲しいことがあった土地なんだよね。
その地域自体は大好きなところだけど。

あと、やたらと地域のつながりが強い。
意味不明な神事らしき事をよくしていた。
誰かが死んだらは絶対に魚、肉、ネギ類は食べない。

あんまり俺の体験とは関係ないかもだけどね。

353 :本当にあった怖い名無し:2005/10/10(月) 05:57:28 ID:7TGCOLb50
う~ん・・・。
やはり槍というものの性格上、自殺というのは考えにくいね。
しかも、1本の槍を使い回して多人数が自殺なんてありえない。
鏃が本家にあること、また「お寺さ…やんた…」という言葉から、
村の権力者と寺が何らかの取り決めを行い・・・と考えるのが自然かも。

355 :107 ◆h36IzogZBI:2005/10/10(月) 06:03:20 ID:v636FY7y0
>>353
それも突っ込んで聞いたことあるよ。
食いぶち減らしとかじゃなかったの?って。
そしたら、それだけは絶対にしない約束が昔からあったらしい。本当かはわからないけど。
むしろ本家は、その地域の人達とみんなで何とかしようとしてたらしいよ。
階級みたいなのはあくまで表面だけで、本家本家と言っても表面だけのものなの。

あと、ちなみに実際は、餓死が圧倒的に多かったらしいね。
海へ身投げや、刃物類自殺もあったにはあったらしいけど。

https://matome.naver.jp/odai/2156803316780392801
2019年09月10日