▽ 今後の経済活動の3つのシナリオ
グローバル経済への依存度が高く、世界経済の悪化の影響を受ける
①スウィッシュ型
感染拡大が防止され、経済活動が徐々に再開②U字型
感染の再流行が起きて、経済活動の抑制が繰り返される③L字型
感染拡大が続き、経済活動の抑制が継続する
NHKニュースさんのツイート: “感染拡大が始まった当初、多くの国が感染の収束とともに目指すとしていた経済の「Ⅴ字回復」。ところが、その実現は「きわめて厳しい」と専門家は言います。
▽ 金融政策には限界がある
「金融政策でできることには限界があります。景気後退の衝撃を和らげ企業の倒産を遅らせることはできても、根本的な解決にはならない。それどころか経済回復の妨げになる可能性さえあるのです。」(ハーバード大学教授 ローレンス・サマーズさん)
“ウィズ・コロナ時代”をどう生き抜く | NスペPlus
▽ これまでの経済は持続可能だったのか?を考えるべき
「経済全体が大きな打撃を受けました。(効率化を優先する)企業の過剰な近視眼的考えのせいです。私たちは予備の病床のない、効率化された医療体制を誇りに思っていました。急激な需要の増加が起きるまでは、とても良いことと捉えていました。しかし私たちは準備不足だったのです。この危機から抜け出すために、持続可能で知的な経済システムを目指すべきです。経済、健康、気候。次に訪れるどのような危機に対しても、復元力があり十分な準備がされた社会に移行するべきなのです。」(コロンビア大学教授 ジョセフ・スティグリッツさん)
“ウィズ・コロナ時代”をどう生き抜く | NスペPlus
▽ 経済統計は軒並み急速な悪化を示す
企業の生産活動を示す先月の鉱工業生産指数は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2015年を100とした指数で87.1となり、前の月を9.1%下回って3か月連続の低下となりました。このため経済産業省は生産の基調判断を「急速に低下している」に下方修正しました。
鉱工業生産指数3か月連続低下 基調判断「急速に低下している」 | NHKニュース
新型コロナウイルスによる経済への影響が深刻になる中、政府は今月の月例経済報告で、景気の現状について「急速な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある」という判断を示しました。およそ11年ぶりに「悪化」の表現を用いた先月の判断と同じ厳しい景気認識となっています。
景気「急速な悪化続く 極めて厳しい状況」5月の月例経済報告 | NHKニュース
仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、先月は1.32倍で、4か月連続で前の月を下回りました。先月は新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出され経済活動が大きく制限されたことなどから、新規の求人が大幅に減少しています。
4月の有効求人倍率1.32倍 新型コロナ影響で求人が大幅減 | NHKニュース
▽ 閉店、倒産、赤字のニュースが増加
居酒屋チェーン大手のワタミは、新型コロナウイルスの感染拡大で休業した店舗のうち、今後も採算が見込めない国内の65店について、営業を再開せずそのまま閉店することを決めました。
居酒屋大手 ワタミ 国内65店を閉店に 新型コロナ影響 | NHKニュース
石油元売り大手の出光興産は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で原油価格が急落し、備蓄している原油の評価額が大幅に下がったことなどから、ことし3月までの1年間の決算で最終的な損益が200億円を超える赤字となりました。
出光興産 最終損益200億円超の赤字 新型コロナで原油価格急落 | NHKニュース
▽ 再感染がいつごろどこまで広がるかがカギを握る
北九州市で新型コロナウイルスの新たな感染者の確認が相次いでいることを受けて、政府は、対策班を派遣して感染経路の究明を進めるとともにほかの地域でも集団感染が発生するおそれは常にあるとして、感染防止策の徹底を改めて呼びかけることにしています。
北九州で21人感染確認 対策班派遣で感染経路究明へ 新型コロナ | NHKニュース