遂に復旧断念!一部BRT化される日田彦山線

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ここ数年来の台風や豪雨は多くの人々に影響がありました。今回は、一部区間が不通となり鉄道復旧かBRT化で揺れた日田彦山線について採り上げます。

●どこを走る路線か?

日田彦山線(ひたひこさんせん)は、福岡県北九州市小倉南区の城野駅から大分県日田市の夜明駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(地方交通線)である。
日田彦山線 – Wikipedia

城野駅 – 今山駅間は旅客営業規則の定める「福岡近郊区間」に含まれている。また、城野駅を除いてSUGOCAでの乗降はできないが、全区間でSUGOCAでの乗車で通過すること(途中下車なしにSUGOCAエリアまで通り抜けること)はできる。
日田彦山線 – Wikipedia

●どの区間が問題になっているのか?

添田駅 – 夜明駅間は平成29年7月九州北部豪雨により不通となっておりバス代行が行われている。
日田彦山線 – Wikipedia

代行バスの運行系統は概ね添田駅 – 彦山駅間と筑前岩屋駅 – 日田駅間に分かれており、添田駅 – 日田駅間を直通するのは4往復のみである。添田駅 – 彦山駅間と筑前岩屋駅 – 日田駅間では概ね1 – 2時間に1本の運行となっている。添田駅 – 日田駅間を直通する便は、彦山駅 – 筑前岩屋駅・大行司駅間で東峰村役場前(宝珠焼前バス停)にも停車するが、朝の下り1本を除き筑前岩屋駅を通過する。
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夜明駅は、大分県日田市に存在する駅です。

路線の終点は夜明駅だが、被災前は彦山駅 – 夜明駅間を通る全ての列車が基本的に久大本線の日田駅を始発・終着としていた。代行バスも被災前と同様、日田駅を始発・終着としている。
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●平成29年の豪雨で、どの様な被害があったのか?

第二彦山川橋梁(添田駅 – 歓遊舎ひこさん駅間)は橋脚が傾き、第三彦山川橋梁(豊前桝田駅 – 彦山駅間)も変形した。また、筑前岩屋駅構内や釈迦岳トンネル(彦山駅 – 筑前岩屋駅間)では土砂流入が発生し、大行司駅では駅舎の倒壊や構内の路盤崩壊、大行司駅 – 大鶴駅間では盛土の流出なども生じた。また、直通運転先の久大本線でも光岡駅 – 日田駅間で花月川橋梁が流失するなどの被害を受けたこともあり、添田駅 – 夜明駅( – 日田駅)間が全面運休となった。
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https://www.youtube.com/watch?v=r8qAL5PHosE

●JR九州の方針は?

JR九州社長の青柳俊彦は2018年10月2日から4日にかけて行われた複数の報道機関とのインタビューの中で、不通区間の復旧に関し「今回のような大きな災害があった場合、ゼロから鉄道を造るようなもの」「復旧まで年単位、もしくはそれ以上の期間になるのでは」とした上で、JR九州単独での復旧は難しいという方針を前提にした上で、国や沿線自治体が一定の費用を負担したうえでの鉄道による復旧や、バスやタクシーなどの鉄道以外での交通手段確保も選択肢に含めた上で、関係機関との協議を進める方針を示している。
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沿線自治体の費用負担協議が決裂した場合には鉄道による復旧を断念し、バス・ラピッド・トランジット (BRT) による復旧方法を提示する意向を示唆した。具体的には、彦山駅 – 筑前岩屋駅間の釈迦岳トンネル内の線路を舗装し、バス専用道路にした上でバスによる交通確保を図る計画であるという。
日田彦山線 – Wikipedia

2020年2月12日、大分県日田市でJR九州社長、大分・福岡両県知事など沿線自治体首長が参加した「日田彦山線復旧会議」でも、東峰村長以外はBRT転換を容認した。
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新潟市のBRT

●遂に一部区間BRT化へ!

東峰村の渋谷村長は、BRT専用区間を村の全域にあたる彦山ー宝珠山間までとする県知事案を受け入れる表明を行いました。

●BRTとは?

この場合のBRTとは、廃止や災害で不通になったローカル線の線路敷地にバス専用道を整備し、そこに鉄道の代替バスを走らせるもの。
ローカル線「BRT転換」のメリットとデメリット 新展開は「自動運転」の導入か | 乗りものニュース

おもなメリットのひとつ目はスピード。鉄道の線路と同様、一般車が進入しない専用道を走るため、一般道だけを走る通常のバスより所要時間を短くできます。専用道は渋滞も発生せず、所定のダイヤに近い時刻で運行することも不可能ではありません。
ローカル線「BRT転換」のメリットとデメリット 新展開は「自動運転」の導入か | 乗りものニュース

ふたつ目は運行本数。鉄道に比べ車両の購入費や運行費が安く、利用者があまり多くなくても本数を増やしやすいといえます。2011(平成23)年の東日本大震災で不通になり、2012(平成24)年にBRTが導入されたJR東日本の気仙沼線・柳津~気仙沼間の場合、震災前の運行本数は平日で下り12本、上り10本(うち上下各2本は仙台直通の快速「南三陸」)。これに対して現在のBRTは下り34本、上り31本で、震災前の約3倍になりました。
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●彦山ー宝珠山間について

英彦山神社
平成29年7月の九州北部豪雨の影響により、日田彦山線の”添田~日田”間は現在運休中です。
小倉方面から電車でお越しの際は、添田駅からバスに乗り換えてください。

2019年12月に駅舎が復元され、駅名の「大行司」にちなみ、行司の筆頭である立行司第41代式守伊之助による揮毫の駅名が掲げられ、芝田山親方(元横綱大乃国)ら大相撲関係者が式典に参加した。
大行司駅 – Wikipedia

https://matome.naver.jp/odai/2159055357615441401
2020年05月27日