美しき混沌!『ルネ・マグリット』のシュールな絵画に秘められたメッセージとは?

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シュルレアリスムの代表的な画家として有名なマグリット。一見混沌とした印象を受ける作品たちですが、そこには皮肉で、ユーモラスで、どこか物悲しい、哲学的なメッセージが潜んでいました。

プロフィール

ルネ・マグリット(René Magritte)

1898年11月21日 – 1967年8月15日
出身 ベルギー レシーヌ

シュルレアリスト。画家。
筆致をほぼ残さない写実的な描写が特徴。

視覚的なイメージと言葉を駆使した哲学的な作品群は後世の絵画、映画、グラフィックデザイン等あらゆるカルチャーに影響を与えている。

残っているポートレートでのマグリットは、山高帽を被り、ネクタイを締めてダークスーツを身に着け、静かにたたずむ、あるいはスーツで絵を描く姿であり、その私生活も芸術家にありがちな波乱万丈の生活とは程遠い、静かで規則正しいものでした。
「マグリット」の生涯とは?『光の帝国』など代表的な作品も紹介 | TRANS.Biz

哲学と混沌『シュルレアリスム』の画家

ある物体が、現実的にはありえない場所に置かれていたり、ありえないサイズで描かれる手法デペイズマンをたくみに利用するシュルレアリスト。
【美術解説】ルネ・マグリット「イメージの魔術師」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

ルネ・マグリットの絵は、現実を否定していません。
ぱっと見れば、非常に写実主義で描かれた絵であるにもかかわらず、理解しがたい摩訶不思議が作品中にちりばめられているのです。
透明感と静謐あふれる幻想的な絵画空間、ルネ・マグリットの世界を解説 | MUTERIUM

他のシュルレアリストと同じく、マグリットもフロイトの精神分析学に影響を受けた絵画を制作しました。フロイトは人間の心的エネルギーを、性的衝動によって解釈しており、そのことからマグリットは性や暴力をテーマにした作品を描いています。
「マグリット」の生涯とは?『光の帝国』など代表的な作品も紹介 | TRANS.Biz

人の子

国内で特に人気な絵画。
一度は目にした方も多いのでは。

少なくも顔が十分隠れているので、あなたは見かけの顔、りんご、隠れているけど見えるもの、人の顔の4つを持っていることになる。
《人の子》ルネ・マグリット|MUSEY[ミュージー]

ゴルコンダ

だから、山高帽の男たちはごくふつうの目立たない平均的な人間である。私もまたこの帽子をかぶっている。目立ちたいとは思わないからだ
【作品解説】ルネ・マグリット「ゴルコンダ」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

共同発明

マグリットの絵画は不可思議なタイトルも魅力の一つ。

マグリットはイメージと言葉をバッサリと分離することにより『人魚』という言葉に対して我々が持つデタラメなアイデアをイメージとしてつきつけて笑っているのだ。
《共同発明》ルネ・マグリット|MUSEY[ミュージー]

逆人魚では、と笑いそうになった自分が実はマグリットに笑われていた。

恋人たち

「恋人たち」という主題は、西洋美術史では伝統的なものであり、この手垢のついた表現をマグリットは顔を隠し、不穏な感じにすることによって、見る者を幸せそうであるというより、むしろ不安にさせ、動揺させようとした。
【作品解説】ルネ・マグリット「恋人たち」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

刺し貫かれた時間

機関車と石炭燃焼暖炉という“驚異の並列”や互いにまったく無関係なオブジェを並列して緻密な描くことで鑑賞を困惑させ、また同時に魅力を発する表現はデペイズマンと呼ばれるもので、マグリットの18番的な表現スタイル
【作品解説】ルネ・マグリット「貫かれた時間」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

リスニングルーム

マグリットにとって緑のリンゴは「見えるもの」と「見えないもの」の間における「永遠の緊張」や「神秘性」を象徴するもの
【作品解説】ルネ・マグリット「リスニング・ルーム」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

光の帝国

代表作の一つ。
複数存在する作品。

昼と夜をともに想起することは、見る人を魅了させ、思索の対象となる、そしてその想起する力は詩的な力を持つとマグリットは述べています。
「マグリット」の生涯とは?『光の帝国』など代表的な作品も紹介 | TRANS.Biz

大家族

マグリット作品の多くはタイトルと作品のイメージが一致しません。どうしてこのタイトルなのか?と多くの人は戸惑うことでしょう。それに対してマグリットは答えます。
『作品とタイトルに関連性を考えてほしくはない。』
ルネ・マグリット | 知れば、アートは楽しくなる – ART LOVER

自由の扉で

今回も見るものに混乱を与え平凡に存在している物体の本質を再確認せずにはいられないようにマグリットはこの作品を通して問いかけてきている。
《自由への戸口で》ルネ・マグリット|MUSEY[ミュージー]

イメージの裏切り

下に書かれた文字
『これはパイプではない』

マグリットによれば、この絵は単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということを言いたかった。
【作品解説】ルネ・マグリット「イメージの裏切り」 – Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術

絵画と人生、その世界観

彼の母親は1912年に自殺した。発見されたとき洋服が彼女の顔を覆っていたと言われる。1927年から28年にかけてのマグリットの絵の何点かには顔を隠した人物が描かれているのはこの時のイメージが表出しているのかもしれない。
ルネ・マグリットによる絵画作品の一覧|MUSEY[ミュージー]

マグリットの絵画には、不思議な静謐感が漂っています。それは得体の知れない異世界を感情のままに描いたのではなく、見えるものから隠されている見えない世界を、客観的に計算された表現で丁寧に描かれているからだといえるのではないでしょうか。
「マグリット」の生涯とは?『光の帝国』など代表的な作品も紹介 | TRANS.Biz

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2020年04月09日