【初心者向け】シャツの勉強 7.世界の生地ブランド

tanya_kaka

シャツ(英: shirt、襯衣(しんい))とは、上半身の体幹部に着用する衣服の一種であり、肌着(襯)として着用するもの(例:Tシャツ)と、肌着の上に着用する中衣又は上着として使用するものがある[1]。英語のshirtの語源は、古ゲルマン語のskurtaz(短く切る)である。丈が腰あたりまでしかない短めの衣類がこのように呼ばれており、skurtaz→scyrte(古英語)→shirte(中英語)→shirtと変化した。


https://matome.naver.jp/odai/2158250317831144101/2158250670432136903

イギリス

THOMAS MASON トーマスメイソン

英国を代表する生地メーカーというよりも、世界のシャツを代表すると言っても過言ではないトーマスメイソンは、産業革命の時代以来、世界のトレンドやファッションの基準を作り続けてきました。2度の大戦をも乗り越えてきたトーマスメイソンですが、1992年についにイタリア企業であるアルビニ社の傘下になることに。しかし2世紀にもなる長い歴史と伝統は今もなお引き継がれ、シルバーラインとゴールドラインからなるコレクションは今もなお世界中のセレブリティに愛されています。

DJA/David & John Anderson デビッド・ジョン・アンダーソン

1822年創業。スコットランドのグラスゴウ市の製織業者David John Andersonは、紬番手の糸が、電動織機に使用できると考え、十分な調査の後、19世紀の英国の顧客のテーストにより合わすべく、従来の手織機による織物より軽い品質の織物を開発いたしました。 試行錯誤を重ねた後、新品質が生まれ、それをZEPHIRと命名しました。 現在でも彼が与えたこの名前は上質シャツに対する上質な織物の代名詞とされています。 1991年に、DJAはその歴史とコレクションの高さゆえに、トーマスメイソンと同じくイタリアのAlbiniに買収されましたが、Albini杜は絶え問なく最新の技術を駆使して、 培われた彼等の類希な知識と経験の遺産を活用し続けています。 現在、DJAのコレクションは最上級のシャツ地として販売されています。

ACORN エーコン

英国に拠点を置き生産をおこなう唯一ともいえるシャツ生地メーカーがACORN(エイコーン)。1975年創業と英国の歴史においては新参ながら、50年余りをシャツ生地のマネージメントなどに関わる仕事をしてきたJohn Chatburnと彼の息子ChrisとJamesによって運営されている組織は、既に世界的な評価を得ています。John Chatburnは、彼が上級役員であったシャツテキスタイルメーカーが大手に売却され、顧客を向かない大量生産に走ることを良しとせず、起業し英国の伝統的テキスタイルづくりをはじめました。まさに英国気質のオトコが作るシャツ生地は、伝統的な生真面目さを現代的なセンスで包み込んだ素材感です。


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スイス

ALUMO アルモ

エルメス、ランバン、ジバンシィ、バーニーズ、シャルベ等の有名店や一流ホテルにあるシャツオーダー店でも、それぞれ好評を博している。特筆すべきは、手摘みの綿花を使用し、ホルマリンを使用せず、全ての生産工程で環境問題に熱心なスイスで仕上げられていることである。こうした長年の蓄積された生産技術、及び品質に対する信頼は揺らぐことの無い信用を世界中から得ている。


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イタリア

CARLO RIVA カルロリーバ

カルロ・リーバ」の創業は1943年。現在の工場はスイスに近い湖水地方のガルビアーテという村にある。主な取引先はイタリアを代表する名門ブランドばかりだ。さぞ大きな規模かと思いきや、その工場は「フェルモ・フォッサティ」という絹織物工場の一角に構える小さなラインのみ。社員は現在28名。それでも、一時期の倍に増えたという。「大切なことは肌触りがよく、夏でも冬でも通気性に優れ、一日中身につけても着ていることを忘れてしまう着心地です。そのためにわれわれはほかにない製法で生地をつくるので、上質を好む層からは安定した需要があります。今後も同じ製法を継承すれば、需要も続くと思います」そう言われて工場を見ると、その織機はすべて「シャトル織機」だった。

生地はタテ糸を張ってヨコ糸を通しながらつくる。そのヨコ糸の先導役として、古代からシャトルという道具が使われてきた。1780年代にシャトルの往復運動は人力から蒸気機関に代わり、1890年代に電動化する。1980年代になると、シャトルに代わって圧縮空気でヨコ糸を飛ばすエアジェット織機が登場して現在に至る。エアジェットの速度はシャトルの約4倍。このため、世界のシャツ生地工場の織機は、ほとんどエアジェットに代わった。

生地に使われる綿糸は、綿の繊維を撚よってつくるため、ふくらみ感と自然な伸縮性がある。ところが、エアジェットは糸を高速で引っ張り、伸びきった状態のまま生地に織り上げてしまう。このため、でき上がった生地にふくらみ感と伸縮性はほとんどなく、紙のように鋭角なシワができる。一方、シャトル織機は生地を織るスピードが遅いため、糸そのものが持つふくらみ感と伸縮性が生地に活きている。これが優れた通気性と吸水速乾性、着ていることを忘れてしまう着心地、丸みを帯びた自然なシワ感をもたらすのだ。

さらに工場では、糸に適度な湿気を与えると伸縮性が増すことから、一定の湿度のもとで半年間寝かせ、織り上げた生地も半年間寝かせている。シャトル織機は現在生産されていないが、近所の技術者がマメに通ってメンテナンスしてくれる。こうした土地柄もスローな製法に欠かせない背景だ。希少原綿や高番手を誇示することはないが、着心地のために、普通の生地を気が遠くなるほどの時間をかけて贅沢につくっている。その生地は名門ブランドから見ると、特別なお客様に振る舞うとっておきのワインのような存在であろう。

「カルロ・リーバ」と「フェルモ・フォッサティ」のオーナー。1949年にイタリア・コモ地方で絹織物メーカーの八男として生まれる。「カルロ・リーバ」の創業者が亡くなった後、その魂を引き継ぐことを条件に1993年に買収し、現在に至る。トレードマークは口ひげと蝶ネクタイで、イタリア屈指のウェル・ドレッサーとしても知られている。

BONFANTI ボンファンティ

BONFANTI(ボンファンティ)社は、服地生産で有名な北イタリアのコモ湖南東のGALBIATEで、かつてのCARLO RIVA社が実際に使っていた建物と全く同じ工場の一部を孫であるGiancarlo Bonfantiが引き継いで1995年に創業しました。そして、その引き継がれた旧織機を用いて、かつてのCARLO RIVA社と同様の手間と時間をかけた製法にて、最高峰のシャツ地を織っている貴重なメーカーです。

こちらの生地は、その旧織機を用いて通常ボンファンティでは取扱の無い最高級コットンであるシーアイランドコットンでツイルを織ってみたり、これまた取扱の無い200番手のGIZAコットンを使ってツイルを織ってみたりした生地などもあります。このクオリティはBONFANTIは勿論、CARLO RIVAでも扱っていないクオリティだったりもして、珍しいと共に本当に素晴らしいクオリティです。このクラスの肌触り、質感を得られるシャツ生地の織元はカルロリーバやボンファンティなどを含めても数社ある程度ですね。

ALBINI アルビニ

1876年設立。イタリア3大シャツ生地メーカーに数えられるアルビニ社。紡績会社を親会社にもち、厳選されたスーピマコットンを使用した糸の品質には定評があり多くのデザイナーブランドにも生地を供給しています。近年は有名英国生地メーカーを買収し、あのトーマスメイソンやデビットジョンアンダーソンもこのアルビニの傘下にあたります。そのため世界の高級シャツ生地のほとんどは、現在イタリアで作られることになりました。

CACCIOPPOLI カチョッポリ

1920年創業の老舗でサルトの本場、「ナポリ」を本拠としているマーチャント。カチョッポリはスーツ生地マーチャント(商社)には珍しくシャツ生地も豊富にラインナップしています。シーズンごとに新作を発表し、常に約400色もの膨大なコレクションを展開。ナポリならではの鮮やかな明るい様々な色柄や織柄を取り揃えています。ナポリにある約400件以上の多くのオーダーシャツショップや工場に卸されるシャツ地は、南イタリアのナポリの香りが漂うおしゃれ男のマストアイテムといえるでしょう。バーニーズニューヨークをはじめとする世界のデパートでも人気の商品です。

1900年初頭 ビンセンゾ・カチョッポリは二人の兄)(ラファエロとサルバトーレ)と商売の販路を拡大するためナポリを離れ、南米コロンビアのボコタに移住いたしました。 そしてボコタのアルマチェンイタリア(イタリア人街)といわれる街の公共広場の一角にカチョッポリ社を設立し、織物で有名なビエラ(イタリア)やニューヨーク撚り服地を輸入し販売を始めました。しかし、第一次世界大戦後、世界中が混沌としていたのでビンセンゾと二人の兄はイタリアのNaporiに帰郷するすることにし、現在カチョッポリ社のあるニコラ・アモレ広場に店をオープンしました。現在ビンセンゾの子供達(コシモとアントニオ)もカチョッポリ社に参画して、ファミリービジネスを大きく展開しています。Naporiにカチョッポリ社を設立してから、ナポリの町にとどまらずイタリー国内は元より、全世界へ高級服地を販売してきました。カチョッポリ社では独自の企画で、ハイセンスのデザインを織物工場に提供しカチョッポリ社だけの高級服地を製造販売しています。また、イタリアの織物工場だけでなく、多くの優れたイギリスの織物工場からも服地を買い付けて品揃えの充実を図っています
現在、イタリアの多くの洋服店・世界各国の服地卸商を顧客として、幅広く展開しています。また、ローマ法王、ヨーロッパ貴族、各界セレブ等の顧客を持っている有名なデザイナーの方達にも高品質服地を提供しています。

CANCLINI カンクリーニ

カンクリーニはネクタイの産地としても有名なイタリアのコモにある1925年創業の名門シャツ生地メーカーです。エルメスをはじめ、ゼニア、ディオール、ヴィトン、カナーリなどに生地を供給しており、日本国内でも伊勢丹メンズ館やバーニーズニューヨークなどで販売された事をきっかけに人気に火がつき、若者に圧倒的な支持を受けるブランドです。イタリアらしい色出しのコレクションは、他の生地ブランドとは一線を画すトレンド感溢れるラインナップとなっています。

TESSITURA MONTI テッシトゥーラモンティ

1911年にイタリアのトレビソ北部でモンティ3兄弟によって設立されたイタリアを代表すシャツ生地メーカーです。イタリア3大シャツ生地メーカーで100年以上の歴史を持つ。現在では世界的なグローバルカンパニーとして名高いブランドとなっています。天然素材にこだわり、最終仕上げまで一貫製造を行い、品質の良さと卓越した色彩に定評のある最高級メーカーならではの鮮やかなカラーリングが、オフィススタイルをより華やかにスタイルアップします。天然素材にこだわり、素材にはコットンを100%使用し、ソフトでなめらかな着心地を実現します。

TESTA テスタ

1919年創業イタリアの生地メーカーです。独特なストライプ。波紋のようなストライプは華やかな光沢があり、しなやかな着心地とデザインの国イタリアならではの、大胆でスタイリッシュな色柄、発色のよさが魅力です。

OLTOLINA オルトリーナ

オルトリーナ(OLTOLINA)は1888年にイタリア・ロンバルディア州コーモ県アッソで創業したシャツ用ファブリックメーカーのブランド。コトニフィーチョ・アルビーニ(Cotonificio Albini)、テッシトゥーラ・モンティ(TESSITURA MONTI)と並ぶイタリア3大ファブリックメーカーの一つ。フェルノ(Ferno)やマニファットゥーラ・ディ・バッレ・ブレンバーナ(Manifattura di Valle Brembana)を傘下に収めている。工場に最新の機械を多数導入しながらも、1888年設立時のクラフトマンシップ精神を大切にし、糸の染色、織り、仕上げまで全ての工程を自社工場内で一貫している。原材料にもこだわり、オルトリーナのデザインチームは年2回、数百色に及ぶ色と数十種類の糸、織柄を組み合わせ展示会を行う。そうしたデザインがトレンドセッター的役割を果たし、世界中のデザイナーやスタイリストに広く親しまれている。

ERMENEGILDO ZEGNA エルメネジルドゼニア

ゼニアファンにぜひおすすめしたいエルメネジルドゼニアのシャツ生地。スーツ地として名を馳せるゼニアですが、シャツ地ももちろん妥協を許しません。140双糸でおられた極細番手のシャツ生地は、まるでシルクのような光沢と柔らかさをもち着る人の体を優しく包み込みます。スーツ生地で培われた織りの技術を活かし、なんとシャツ生地にも耳ネームを入れて、他のシャツ専業メーカーとの差別化を図っています。当店でご注文いただきました商品には、ご希望により耳ネームを後ろ前立や剣ボロに使用することも可能です。

LORO PIANA ロロピアーナ

なかなかお目にかかることのない希少なロロピアーナのシャツ生地。ファッション性を重視するロロピアーナがセレクトするイタリアらしい色使いのシャツ生地は、柔らかく最高の肌触りで着る人の体を優しく包み込みます。ゼニア同様にシャツ生地にも耳ネームを入れて、他のシャツ専業メーカーとの差別化を図っています。当店でご注文いただきました商品には、ご希望により耳ネームを後ろ前立や剣ボロに使用することも可能です。

LEGGIUNO レジウノ

イタリアのミラノからほど近いマッジョーレ湖のほとりにあるレジウノ社は、1908年創業の歴史あるシャツ生地メーカーです。伝統に縛られることなく常に革新的なアイデアで驚かせてくれるレジウノ社のシャツ生地コレクションは、デニム素材やプリント柄など他にはないイタリアらしいファッション感度の高い生地を取り揃えており、店長も自信を持っておすすめできるブランドです。

FERNO フェルノ

カジュアルなシャツ生地を得意としているイタリア生地メーカー。やや生地は硬めですが、アイロンを当てると「糊が利いたパリッとしたシャツ」に仕上がります。

ALBIATE アルビアテ

ALBIATEは優れた染色技術を持ち、現在は世界的に有名なイタリア「ALBINI」の傘下でファブリックを展開しています。Albiateは、1830年代にGiuseppe Caprottiによって設立され、この時代には工場と呼べる形態もない1840年代に彼の息子Bernardoが会社を引き継ぎ、一定の品質で織物を作り出す工場的なビジネスモデルを作り出しました。そして、この後にさまざまな時代の変革などを経て、独創的かつ洗練られたAlbiateの素材は、2000年にイタリア大手生地メーカーALBINI社の目に留まり、グループの一員となりAlibiate1830ブランドとして、若年層とスポーティなスタイルのコレクション・ブランドとしてマーケットに認知されています。

ロイヤルカリビアンコットン

その名の通りカリブ海に浮かぶ中米の島々で取れる最高級の超長綿を使用したカリビアンコットンは、コストパフォーマンスに優れたシャツ生地ブランドです。ヨーロッパのシャツ生地メーカーと同等かそれ以上のクオリティでありながら価格的にリーズナブルで、コレクションもバラエティーに富んでおり豊富な色柄からお選びいただけます。ブランドにはこだわりがないが良いものが欲しいという人に自信を持っておすすめできるのが、このロイヤルカリビアンコットンです。


https://matome.naver.jp/odai/2158250317831144101/2158250679932166703

オーストリア

GETZNER ゲッツナー

綿を主体としたシャツ地の一貫メーカーで、デザイン、色の企画、最終製品の販売に至るまで全て自社で行っている。5年前より導入、今やゲッツナー社の主流となった“Compact Yarn”使いの綿シャツ地は柔らかな肌触りの着心地。アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナ、クリスチャンディオール、ゼニア、カルバンクライン、ケンゾーなど、多くの有名ブランドと密接な取引関係を築いている。シャツ地の輸出は世界50カ国以上。

アメリカ

DAN RIVER ダンリバー(2006年倒産)

https://matome.naver.jp/odai/2158250317831144101
2020年02月27日