大阪都構想の制度案が決定。制度案の内容は?次の住民投票はいつ?

ふんわりDAY
大阪都構想の制度案が大阪維新の会・公明党の賛成によって、賛成多数になり決定しました。気になる制度案の詳細や次の住民投票の予定について

大阪都構想の制度案が決定

今の大阪市を廃止して4つの特別区に再編するいわゆる「大阪都構想」について、大阪維新の会は来年6月までに都構想の設計図となる協定書案を法定協議会で取りまとめたうえで、大阪市の有権者を対象に住民投票を行うことを目指しています。
「大阪都構想」問う住民投票 来年11月上旬実施で検討 | NHKニュース

大阪都構想の具体的な計画が決定したと言えるでしょう。

大阪都構想の制度案大枠を起立採決する法定協議会。地域政党「大阪維新の会」と公明党による賛成多数で了承された。
「大阪都構想」問う住民投票 来年11月上旬実施で検討 | NHKニュース

公明党と大阪維新によって決定

住民投票はいつ行われる?

来年11月上旬に大阪市民対象の住民投票が行われる予定。賛成多数になれば、政令市初の廃止例となる
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20191226-567-OYT1T50149.html

2020年の11月の上旬に行う方針

近く協定書の作成で足並みをそろえている公明党と具体的な日程について協議することにしています。
「大阪都構想」問う住民投票 来年11月上旬実施で検討 | NHKニュース

公明党と細かな調整はする模様

制度案の中身は?

制度案の大枠は、人口約270万人の大阪市を、約60万〜75万人の「淀川」「北」「中央」「天王寺」の4特別区に再編する内容
大阪市廃止・4特別区新設、「都構想」大枠決定…来年11月に住民投票(読売新聞) – goo ニュース

選挙で選ばれる区長と区議のいる独立した自治体で、それぞれ本庁舎が置かれ、旧区役所を活用するなどして、窓口業務や子育て支援、保健所などの住民サービスを行う
大阪市廃止・4特別区新設、「都構想」大枠決定…来年11月に住民投票(読売新聞) – goo ニュース

東京都のようになる

2025年1月1日に大阪市を廃止し、4特別区を新設することが柱
大阪市廃止・4特別区新設、「都構想」大枠決定…来年11月に住民投票(読売新聞) – goo ニュース

もしも住民投票で通れば、2025年には大阪市が廃止。

大阪万博・IR誘致・大阪市廃止となると、2020年代後半は大阪にとって大きな転換点になりそう

ネットの反応

@Natsuyasumin

都構想反対派の論って、単なる感想?推測?勝手な思い込み?の域を出ないものばかり。その論を裏付ける理論も何もない。
もう単なる願望といってもいいくらい。
バレットさんがオススメする本くらい読んでみたらいいと思うよ。

nakayasu@naka_3d

@gogoichiro @gran_free 私達はそんな親分が好きなのです。強面だけど一本気で曲がった事が嫌いで誠実です。何よりも死にものぐるいで大阪の為に仕事をしています。もちろん吉村市長も好きだけど親分あっての大阪です。そんな親分の主張する都構想には誰よりも支持します。
構想が否決された場合、都構想を先取りしたような形で進められてきた府市の組織一体化や施策をどうするかが問題になる。研究所や大学の統合、港湾の一体化、様々な再開発プロジェクト、IRの推進、市立高校の府への移管などだ。
政治対立が激しくなれば将来展望がしにくくなり、混乱を招くだろう。
20年秋までにどの程度盛り上がるか不透明だが、住民投票の結果がどうなるにせよ、都構想を巡る確執が続く状況は終わらせねばならない。政治対立を拡大させず、悪影響を最小化する知恵が各政党に求められる。

あのね、基本構図は大阪の地盤沈下に関心があるか無関心かなのですよ。

現在は維新が知事と市長の双方を握り、実質的に成長戦略の司令塔が一本化されている。都構想はこれを制度的に担保するもので、都市の成長を促す観点から一定の意義を認めてよい。 nikkei.com/article/DGXMZO…
大阪都構想は「大阪都になんの?あんな東京ライバル視してたのに?語呂悪いんちゃう?府のままでええやん」(適当)みたいな人もそれなりにいらっしゃると思うので、「大阪府○(数字)区構想」「大阪府特別区構想」とかいい直した方がいいと思います

そもそも大阪都構想とは

大阪都構想(おおさかとこうそう)は、大阪で検討されている統治機構改革の構想。大阪府と大阪市(または大阪市と堺市)の統治機構(行政制度)を、現在の東京都が採用している「都区制度」というものに変更するという構想である
大阪都構想 – Wikipedia

行政のシステムを、東京都と同じような形にする

大阪市(または大阪市と堺市)を廃止し、
複数の「特別区」に分割すると同時に、
それまで大阪市(または大阪市と堺市)が所持していた種々の財源・行政権を大阪府に譲渡し、
残された財源・行政権を複数の「特別区」に分割する
大阪都構想 – Wikipedia

これからどうなるのか?についてはもちろん未知数ではありますが、少なくとも現状ではシステムが変わるだけです。

つまり、大阪都になる訳ではなく、あくまでも行政を行う仕組みを東京都と同じようなシステムにするという事です。

大阪府と大阪市によってそれぞれ行われてきた広域行政を一本化するとともに、「住民から遠い市役所から、『権限・責任』を住民に身近な区役所に移し、公選区・区議会のもと、地域のことを決定できるようにする」ことを実現させる為に掲げる構想
大阪都構想 – Wikipedia

大阪市という巨大な自治体の権限を、各特別区に分散させる事によって、住民にもっと身近な行政サービスの恩恵を受けやすくするというもの

大阪都構想と言ったら、この人が欠かせない

僕の大阪都構想は、ここに選挙・法律制定・住民投票というものがさらに入ってきました。

僕はこの実行プロセスを頭に描いて、8年間の政治活動をやってきたつもりです。政治家や実務家は、学者やインテリたちのように、アイデアを口にするだけではダメなのです。実行しなければなりません。そのためには実行プロセスをたどることが必要なのです
橋下徹「大阪都構想は、徹底的に考え抜かれた“実行プロセス”だ」 | Web Voice

橋下徹氏が従来から重要視していた大阪都構想

そして府議会・市議会で多数の議席を獲り、知事・市長のポジションを獲り、国会で議席を獲りということを積み重ねて、大阪都構想の実行プロセスを進めてきたのです。

4月7日に投開票が行なわれた、松井一郎さん、吉村洋文さんの大阪W選挙も、もちろんそうした流れの中にあります。

僕にとっては、一弁護士だった僕が大阪についての自分の思いを実現するための、いわば住民運動の感覚です。すなわち住民の力で大阪を変えようという住民運動です。
橋下徹「大阪都構想は、徹底的に考え抜かれた“実行プロセス”だ」 | Web Voice

そこで、暫定的に大阪全体のリーダーシップをとる「仕組み」として作ったのが、「大阪維新の会」です。「大阪維新の会」は大阪都構想を実現するための政治勢力であると同時に、大阪都になるまでの間、暫定的に大阪全体のリーダーシップを発揮するための仕組みでもありました。
橋下徹「大阪都構想は、徹底的に考え抜かれた“実行プロセス”だ」 | Web Voice

行政の抜本的な仕組みを変えて、永続的に出来るだけベターな政治を行うための仕組みであると主張しています。

大阪都構想はそもそもなぜはじまったのか

大阪には、大きな権限と予算を持つ「大阪府」と「大阪市」の二つの自治体が あるんじゃよ。
今の大阪市は政令指定都市といって、他の市にくらべて、国からすごく権限と予算が認めれらておるんじゃよ。
今さら聞けない「大阪都構想」| 特別区・総合区

大阪市は政令指定都市のため、大阪府と似たような権限を持っており、府・市の意見が噛み合わないと度々問題が起こる。

大阪市の広い範囲の権限・予算 を大阪府に吸い上げて大阪府に一元化しよう
今さら聞けない「大阪都構想」| 特別区・総合区

権限を一元化するというのが、大きなポイントです。

無駄な公共事業等の根本的な原因とされている二重行政。この二重行政は権限が大阪府・大阪市という巨大な2つの自治体に分散されている事が原因であるというのが、推進派の意見になっています。

推進派の意見としては、これまで二重行政による無駄が多すぎたという事です。

この二重行政を無くすために、権限を分割・役割分担をはっきりさせる事によって、効率的に無駄のない行政を目指そうという事が大阪都構想の全容であり、はじまったきっかけです。

大阪都構想推進派の主な意見とメリット

大きすぎる大阪市役所は住民の意見が通りにくく、住民監視も働かず、役人天国になりやすい仕組みになっております。これが解消されます。大阪府内の市町村人口グラフの通り、豊中市は人口40万人で一人の市長なのに対し、大阪市は260万人で一人の市長。大阪市長は豊中市の市長6人分+大阪府知事一人分の仕事を引き受けています
特別区になることで得をすること | 大阪維新の会 大阪府議会議員 うるま譲司

大阪市は自治体が大きすぎるため、特別区にして適切な権限を与えないと住民サービスが疎かになってしまう、権限を沢山持っているため組織が大きすぎるため既得権益が作られやすいという事です。

特別区間の財政格差をなくす仕組みがあります!
特別区という制度では大阪中心部(北区、中央区)からの潤沢な法人税収などの財源が特別区5区内に配分され、特別区域内がしっかりと発展する仕組みが担保されます。
特別区になることで得をすること | 大阪維新の会 大阪府議会議員 うるま譲司

こちらはメリットというよりも、反対派を安心させるための意見だと言えます。

特別区を4区(上記では5区と言っていますが、制度案は4区)に分けると、区によって住民サービスに格差が発生するのでは?という懸念があります。

この不安を払拭するために、特別区財政調整交付金・目的税交付金をバランスよく配分することで、区の違いによる格差は発生しないという事を一般的に推進派はアピールしていまs。

大阪府・大阪市一体となった大きな街づくりで経済成長がなされます。例えば大阪市営バスや大阪市営地下鉄は、大阪市民の税金と需要で整備がなされてきましたが、大阪市外の府民税と、需要で整備がなされれば、大阪市内でも、さらに充実した路線拡大や本数増が見込めます。域内交通網の発達が大阪の成長の可能性を高めます。
特別区になることで得をすること | 大阪維新の会 大阪府議会議員 うるま譲司

交通網等が整備されやすくなるというメリット

大阪都構想反対派の主な意見とメリット

一方で、現在大阪市役所で一元的に管理されていた行政サービスが、各特別区によって行われることになるので、事務コストが増大することが予想される
大阪都構想とは (オオサカトコウソウとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

単純に管理するシステムが4分割されてしまうので、費用が高くなってしまうという意見。

コレに加えて初期費用等が数百億円規模で掛かる可能性も指摘されており、反対派としてこの点をまずデメリットに挙げる事が多いでしょう。

推進派はこの点については、都構想による恩恵によって十分にペイ出来る・元々ある行政施設を利用して、費用削減は可能であると主張しています。

また、いままで一体だった大阪市役所が各区役所に移行されることから、区役所によって財政の違いが出て、行政サービスの面で変化するのではないか懸念する人もいる。

この問題については、格差を是正する仕組みとして、東京都でも実施されている財政調整制度が設けられることとなっているが、反対派は適切な調整ができるか不透明な点が残ると主張している
大阪都構想とは (オオサカトコウソウとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

先程ご紹介した財政調整制度についての不安が残るという方は多いでしょう。

反対派もこの点を問題視しており、住民サービスが低下するかもしれないという点を主張しています。

政令市のみならず一般市にもある用途地域の指定など都市計画にかかわる権限がすべて府に奪われます。この都市計画権限は住民の生活環境の保全とともに、経済政策と連動し、税収確保にも大きな影響を及ぼします。

一方で、福祉や保健、義務教育など市民生活に密着した事業はすべて特別区の仕事とされています。身近な自治体でこれらの事業が担われる方がいいと維新の会は言います。
特別区設置のデメリット「大損する大阪市民」② | 都構想ポータル|立憲民主党大阪府連

主に権限・予算に対する懸念です。

現状の都構想では、特別区に与えられている権限・予算が少なくすぎるという意見も反対派に多くなっています。

権限が少ない・予算が少ない・特別区として大きな仕事をしないといけないという事になると、しわ寄せが住民サービス・公共事業に来るかも知れないという懸念があるでしょう。

https://matome.naver.jp/odai/2157736954500295601
2019年12月27日