【プロレタリア文学】葉山嘉樹名言集 人類を幸福にするためには、一体どういう風にすればよござんすか

koitate2016

世界の創造理由⇒✕
世界の創造方法⇒✕
世界の破壊理由⇒✕
世界の破壊方法⇒〇
一つの生命体に知能を与える。
唯一の間違いが全てのものを殺す。
一夜にして。

民主主義
最大多数の最大幸福の為の最小少数の最小不幸
全ての命を救う為に、永遠平和の為に、
一つの命を殺しても構わない。

彼らが世界を破壊する
彼らが世界を穢す
彼らが調和を乱す
彼らが全ての命を殺す
全ての命が救われる
永遠の平和が訪れる
一つの命を殺すことによって
一つの種の命を殺すことによって
何も間違っていない
何一つ間違っていない
真理 正義だ
全人民を抹殺せよ

100年も経たないうちに、全ての人間を一瞬にして殺す兵器が出現する。
優秀な科学者が集まれば、1ヶ月で出来る。

一人を殺せば殺人者、百万人を殺せば英雄、
全ての人間を殺ろし者、
彼は何と呼ばれるのか?どのように扱われるのか?
彼にどのような罪があるのか?どのような罰を与えるのか?

愚かな大衆は、全く理解出来ない。
100年後に気付いて、全員恐怖に震え慄いてどうぞ。
その時になって大慌てしても、完全に手遅れです。

セメント樽の中の手紙

彼が拾った小箱の中からは、ボロに包んだ紙切れが出た。それにはこう書いてあった。

工場の窓より

人は分れて行く。各々の道を求めて果しのない迷路へと離れ離れに進んで行くのである。

乳色の靄

彼は虫のやり方を取った。が、人は総て虫のやり方でやらねばならないと云う法はなかった。外のやり方もあった。が彼には、外のやり方が解らなかった。

氷雨

私の体にも、私の心にも、私の歩みを速めるだけの力が残つてゐなかつた。速めると云ふだけで無く、一口に言つて終へば生命力が残つてゐなかつた、と云つてもよかつた。

労働者の居ない船

プロレタリアは、「俺達は人間」だ。「鰹節」じゃない。削って、出汁にして、食われて失くなってしまわねばならない、なんて法はない。

山谿に生くる人々

光線が下から匍い上がって、煙が上から匍い下がれば、世の中はすっかり、あべこべである。そのあべこべが、ここでは現実である。

牢獄の半日

風と、光とは私から奪われている。
いつも空腹である。
顔は監獄色と称する土色である。
心は真紅の焔を吐く。

浚渫船

――一生涯! 一生涯、俺は呪ってやる、たといどんなに此先の俺の生涯が惨めでも、又短かくても、俺は呪ってやる。やっつけてやる、俺だけの苦しみじゃない、何十、何百、何万、何億の苦しみだ。

信濃の山女魚の魅力

だが、魚と云うものはただ習性だけで動いているものだろうか。どうも、私などよりも遙かに知性の発達した魚がいるように思われる。

海に生くる人々

力が一切を決定するのだ。民衆は、今恐ろしい勢いで力を得つつあるのだ。力が正しく働くか、力が悪く働くか、力が搾取的に働くか、力が共存的に働くか、によって、人類が幸福であるか、不幸であるか、惨虐であるか、平和であるかに分かれるんだ

https://matome.naver.jp/odai/2157386179141319601
2020年08月06日