アゴタ・クリストフ
書くという行為は、自殺行為です。それでいて、避けることのできない、必然的な行為なのです。書くことにしか、私は興味がありません。たとえ作品が出版されなくても、私は書き続けます。
ハンガリー出身で、フランスに逃れた女性作家です。(ぱんぱかぱーんではない)
『悪童日記』は、非常に有名ですね。親を乗り越え、踏んづけて行く物語です。
ゲームボーイアドバンスの『MOTHER3』は、この作品からオマージュしています。
鬱の宝石箱。最初から最後まで鬱展開。
なぜ全ての人間が不幸になれるのに、なぜ全ての人間が幸福になれないのだろうか?
双子と言えば・・・ヘンゼルとグレーテル以外ありえんよな。(ブラックラグーン)
数学者の森毅さんが、戦争作品の中では、この作品が一番怖いと仰っていました。
森毅兄貴のエッセイは、分かりやすくて、本当に面白い。
自分の頭の良さを見せたい為に、ひたすら難解にする数学者がどれだけいることか。
数学は何も何一つ悪くない。人間が複雑に難解に醜くする。
中国の思想家、老子との類似。時代、場所、人物名、事件名が書かれない。
それ故に、時間空間をあっさりと超える。
アイチランドの農家、シスター・ビイムとの類似。時代、場所、人物名、事件名が書かれない。
人類の歴史を一夜の夢として描く。ウイルスを除去する。
真理を淫夢の下に隠す。18禁を18禁で隠す。って、これもうわかんねぇな。はっきりわかんだね。
ツク之助◆デザフェスB200@tukunosuke
小倉ヒラク | Hiraku Ogura@o_hiraku
悪童日記
あたしはね、あんたたちがあたしを愛してくれたらって、そう思うのよ。誰も、あたしを愛してくれない。母さんさえも……。だけど、あたしだって、誰も愛してなんかいないわ。母さんだって、あんたたちだって! あんたたちなんか、あたし、憎むわ!
『悪童日記』アゴタ・クリストフ
こんな鍛錬をしばらく続けて、ぼくらは実際、もはや何も感じなくなる。痛みを感じるのは、誰か別人だ。火傷し、切り傷を負い、苦しむのは、誰か別人だ。
『悪童日記』アゴタ・クリストフ
「だったらどうして、乞食なんかしているの?」
「乞食をするとどんな気がするかを知るためと、人々の反応を観察するためなんです」
『悪童日記』アゴタ・クリストフ
金持ちがドアを開け、貧乏人を蹴り飛ばすと 、貧乏人は歩道に伸びてしまう。金持ちはドアを閉め、スープ皿の前に腰掛け、両手を合わせて言う。「ああ、わが主なるイエス様、すべてのお恵みに感謝いたします」
『悪童日記』アゴタ・クリストフ
つむぎ@tu_mugin
重く暗い内容。だけど陰鬱としていない。どこか爽快感がある。
子どもだった『ぼくら』はそれでも生きるため不条理な世界で学び、知る。そして成長する。
『ぼくら』の心理描写がないのに
その情景は容易く目に浮かぶ。
『ぼくら』は非人情的なのだろうか。 pic.twitter.com/ZZSPQ5YW8V
佐々木義登@kurogokegumo
当時『悪童日記』三部作に心酔していた私は95年に来日した際に講演を聴きに行った。
最前列に座って話を聴いた。
質疑の時間に挙手した。
「『悪童日記』は天国への裏階段となる、現代の新たな聖書と読みました」
と述べた。
彼女は私の顔を見つめて言った。
愛書家日誌@aishokyo
amzn.to/2dQbG3K pic.twitter.com/To138uANub
rick@bokudokudo
ヨーロッパでの第二次世界大戦を舞台に疎開した双子の少年が生き抜いていく話。短い章を沢山繋ぎ合わせた構成と、事実だけを淡々と描写した文体がとてつもない世界観を醸し出していて、癖になる。こんな本もあるんだと衝撃的だった。 pic.twitter.com/WECWnW1S29
国立映画アーカイブ@NFAJ_PR
nfaj.go.jp/exhibition/aus… pic.twitter.com/qt8vtfR60d
ふたりの証拠
食事のあと、ヤスミーヌが皿洗いをする。リュカは子供を寝室に連れていく。服を脱がせる。寝かせる。何か一つお話をしてやる。子供が寝付くと、リュカは立ち上がって町の反対側の端にあるクララの家へ向かう。
『ふたりの証拠』アゴタ・クリストフ
第三の嘘
そうなんです。一冊の本は、どんなに悲しい本でも、一つの人生ほど悲しくはありません
『第三の嘘』アゴタ・クリストフ
昨日
昨日、心当たりのある風が吹いていた。以前にも出会ったことのある風だった。
『昨日』アゴタ・クリストフ
彼女の名はリーヌ、彼女は私の妻、私の愛、私の命です。彼女の姿を見たことは一度もありません。
『昨日』アゴタ・クリストフ
おれは素晴らしい平原を知ってるぞ。もしおまえがあれらの平原まで行けたら、おまえはおまえの心など忘れてしまうだろう。そんな平原には、花はない、草が無数の旗のように風にそよいでいるのだ。ああした幸福な平原は無限だ。
『昨日』アゴタ・クリストフ
ある労働者の死
あなたは信じていた 目をつむりさえしなければ 死に捕まってしまうことはないと。 あなたは力の限りを尽くして目を大きく見開いていたが、闇が訪れ、あなたをすっぽりと包みこんだ。
『ある労働者の死』アゴタ・クリストフ
どちらでもいい
この世の何処にも、父がわたしと手をつないで散歩した場所はありません。
『どちらでもいい』アゴタ・クリストフ
野菜@almond8310
『どちらでもいい』
短編集でした。アゴタ・クリストフの文章は静かな残酷さがあり、無駄がなく、淡々としていて、読むたびに白骨を連想する。原文を読めないのが少し悔しい。個人的に「間違い電話」が1番好きだった。
次は『文盲』を読みたい。
#読了 pic.twitter.com/6cuvfxuPlR
文盲
もし自分の国を離れなかったら、わたしの人生はどんな人生になっていたのだろうか。もっと辛い、もっと貧しい人生になっていただろうと思う。けれども、こんな孤独ではなく、こんなにも心引き裂かれることもなかっただろう。幸せでさえあったかもしれない。
『文盲』アゴタ・クリストフ
人はどのようにして作家になるかという問いに、わたしはこう答える。自分の書いているものへの信念をけっして失うことなく、辛抱強く、執拗に書き続けることによってである、と。
『文盲』アゴタ・クリストフ
この言語を、わたしは自分で選んだのではない。たまたま、運命により、成り行きにより、この言語がわたしに課せられたのだ。フランス語で書くことを、わたしは引き受けざるを得ない。これは挑戦だと思う。そう、ひとりの文盲者の挑戦なのだ。
『文盲』アゴタ・クリストフ
BLUE-HAWAII@BLUEHAW88536085
日本の知識人がフランスを理想化するように相変わらずフランスの知識人も日本を理想化してるけど。
あと訳者はアゴタ・クリストフの『悪童日記』の翻訳者とのこと。 pic.twitter.com/CE2GFkfqza