世界の創造理由⇒✕
世界の創造方法⇒✕
世界の破壊理由⇒✕
世界の破壊方法⇒〇
一つの生命体に知能を与える。
唯一の間違いが全てのものを殺す。
一夜にして。民主主義
最大多数の最大幸福の為の最小少数の最小不幸
全ての命を救う為に、永遠平和の為に、
一つの命を殺しても構わない。彼らが世界を破壊する
彼らが世界を穢す
彼らが調和を乱す
彼らが全ての命を殺す
全ての命が救われる
永遠の平和が訪れる
一つの命を殺すことによって
一つの種の命を殺すことによって
何も間違っていない
何一つ間違っていない
真理 正義だ
全人民を抹殺せよ100年も経たないうちに、全ての人間を一瞬にして殺す兵器が出現する。
優秀な科学者が集まれば、1ヶ月で出来る。一人を殺せば殺人者、百万人を殺せば英雄、
全ての人間を殺ろし者、
彼は何と呼ばれるのか?どのように扱われるのか?
彼にどのような罪があるのか?どのような罰を与えるのか?何て書いても、愚かな大衆は全く理解出来ない。
100年後に気付いて、全員恐怖に震え慄いてどうぞ。
その時になって大慌てしても、完全に手遅れです。
目次
山月記
弟子
李陵
悟浄出世
悟浄歎異
光と風と夢
文字禍
名人伝
山月記
時に、残月、光冷ややかに、白露は地に滋げく、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。人々は最早、事の奇異を忘れ、粛然として、この詩人の薄倖を嘆じた。
『山月記』中島敦
弟子
この人と、この人を竢つ時世とを見て泣いた時から、子路の心は決っている。濁世のあるゆる侵害からこの人を守る楯となること。精神的には導かれ守られる代りに、世俗的な煩労汚辱を一切己が身に引受けること。僭越ながらこれが自分の務だと思う。学も才も自分は後学の諸才人に劣るかも知れぬ。しかし、いったん事ある場合真先に夫子のために生命を抛って顧みぬのは誰よりも自分だと、彼は自ら深く信じていた。
『弟子』中島敦
李陵
想像を絶した困苦・欠乏・酷寒・孤独(しかし之から死に至る迄の長い間)を平然と笑殺して行かせるものが意地だとすれば、この意地こそは誠に凄じくも壮大なものと言はねばならぬ。
『李陵』中島敦
悟浄出世
雲、空、風、雪、うす碧い氷、紅藻の揺れ、夜水中でこまかくきらめく珪藻類の光、鸚鵡貝の螺旋、紫水晶の結晶、柘榴石の紅、蛍石の青。
『悟浄出世』中島敦
だが、若い者よ。そう懼れることはない。浪にさらわれる者は溺れるが、浪に乗る者はこれを越えることができる。
『悟浄出世』中島敦
自分の聞きたいと望むのは、個人の幸福とか、不動心の確立とかいうことではなくて、自己、および世界の究極の意味についてである
『悟浄出世』中島敦
誰しも思春期の頃に物凄い衝撃を受けて人生に刺さった作品ってあると思うんだけど、自分にとってはネオランガ(南海奇皇)がまさにそれなので、死ぬまでことあるごとにネオランガネオランガ言ってそうな気がする。あと中島敦の悟浄出世も。
— すゞ (@psyjax) October 24, 2019
太宰治『猿面冠者』
小説を書く人の話。考えてばかりで完成させられない、前に進まないあたりが、中島敦の悟浄出世に似ていると思った。過去の作品からの引用とそれの換骨奪胎は紙一重のようだ。
私の頭では一読しただけでは構成が分かりにくかった。— Jun@読書 (@Kashiwagi_jun) May 16, 2019
悟浄歎異
疲れを知らぬ肉体が歓び・たけり・汗ばみ・跳ねている・その圧倒的な力量感。如何なる困難をも欣んで迎える強靭な精神力の汪溢。
『悟浄歎異』中島敦
この男の中には常に火が燃えている。豊かな、激しい火が。その火はすぐにかたわらにいる者に移る。
『悟浄歎異』中島敦
猿は人真似をするというのに、これはまた、なんと人真似をしない猴だろう! 真似どころか、他人から押付けられた考えは、たといそれが何千年の昔から万人に認められている考え方であっても、絶対に受付けないのだ。自分で充分に納得できないかぎりは。
因襲も世間的名声もこの男の前にはなんの権威もない。
『悟浄歎異』中島敦
悟空に忠臣キャラを取られ、一方俗人キャラは八戒が担当した結果、扱い兼ねて、キャラが安定しないことを指して沙悟浄という単語すら生まれなかったぐらいに宙ぶらりんの背景キャラになっちゃったとかそういうのが真相だと思うが、なるほど悟浄歎異なんてものが書かれるわけであるなと再確認する。
— PEL205 (@PEL205) October 2, 2019
光と風と夢
まことに、人間は、夢がそれから作られるような物質であるに違いない。それにしても、其の夢夢の、何と多様に、又何と、もの哀れにもおかしげなことぞ!
『光と風と夢』中島敦
俺は俺の為に書く。たとえ、一人の読者が無くなろうとも、俺という最大の愛読者がある限りは。
『光と風と夢』中島敦
神のあやつる交響楽の中で 俺は調子の外れた弦ではないのか?
『光と風と夢』中島敦
『宝島』『ジキル博士とハイド氏』で知られるロバート・ルイス・スティーヴンソンを扱った作品です。
北に恵めし若き日の夢
いつかは壊れゆくものか
すがしき朝の光と風は
原始の森に消え去りぬ
今こそ我も旅立ちの時
心の宿よいざさらば
(昭和58年新寮記念寮歌 北に恵めし 大崎益孝君作歌 竹中秀文君作曲 1番) pic.twitter.com/9Zio0c5uBe— 北海道大学恵迪寮寮歌まとめ (@ryoka_bot) October 20, 2019
文字禍
君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼等文字の精霊にこき使われる下僕じゃ。
『文字禍』中島敦
山月記もよい小説だが、中島敦の真骨頂は文字禍だよね。文字による呪いの話。ボルヘスが読んだら嫉妬したはず。
— 東郷正永 (@TOGO_Masanaga) June 27, 2018
名人伝
相手が冗談を言っているのでもなく、気が狂っているのでもなく、また自分が聞き違えをしているのでもないことを確かめると、彼はほとんど恐怖に近い狼狽を示して、吃りながら叫んだ。
『名人伝』中島敦
無料公開だったので神奈川近代文学館へ。最初に読んだ中島敦は『名人伝』だった記憶。資料が充実してて展示も丁寧だった
晴れてれば周辺も散策したかったなー pic.twitter.com/RqRci9om8o— コウ (@bookmaker103) October 22, 2019