<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話まとめ(62)

kent303
<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

悪口

人生で何度かあった金縛りで一番怖かったものを。
大学受験前に行ってた予備校の国語の先生は、名講師だったけど、異常に厳しくて口も悪かった。
いつも講義に入る前に、「最近の若者は馬鹿ばっかり」とか「お前らは全く」とか、渇を入れる話題で授業を始めてた。
たまには、時事的な話題にふれてその毒舌を披露される。9・11の話題にしても「俺は白人が死んでざまあ見ろとしか思わん」
とかけっこう過激なことを言ったりしていて、生徒は凍り付いて聞き入っていた時もあった。
その日も時事事件の話題ではじまったんだけど、個人特定が可能なのでそのままは書かないが、
当時、ひとりの女性が知り合った男性に殺害される という事件が起こっていて、殺害方法が残忍だった点で
大きなニュースになっていた。それを先生は、「自分を自分で守れない女が悪いんだよ」と言い捨てた。
私はただ単純に、なんてひどいことを言うのだろう、死んだ人に対して。という感想を持ったと思う。

そしてその予備校の帰り、友人とバスを待っている時にその先生の言った内容についての話題になり、
私と友人は「ひどいよね」「亡くなった人に対してあんな言い方はちょっと」と話していた。
私はその時、被害者が犯人に出会ったきっかけが、援助交際で金銭を受け取る目的だったらしいと報道されていたことを思い出し、
「うかつにそういう行為に手を出した被害者も悪いけどね」と言ったと思う。

そして家に帰り着いて、すこし仮眠したかった私は、ベッドで横になっていた。
すると、あの金縛りになる直前の、恐ろしいほどゾワゾワとした、「くるぞくるぞ」という感覚が襲ってきた。
とたんに「ヤバイ!」とおもって飛び起きようとしたけれど間に合わなくて体ががちがちに固まった。
意識してないのに目線が、ベッドの向かいの机の上にあった漆の盆に誘導される感覚がした。

(これは高校の工芸の課題で仕上げたもので、うるし塗りをして鏡面仕上げに磨いたものを記念に机の上に鏡代わりに飾っていた)
その漆の盆を、見ようとも思っていないのに、見てしまった。まるで、そっちを見ると何かいつもなら無いものがあるかのように、注目してしまった。
そこにはニュースで見たあの事件の被害者の顔が、隅っこのほうに、握りこぶしくらいの大きさで映っていた。
特徴ある目つきや髪の感じを覚えていたのでそれを見た私は、ほんとにヤバイと思って目をそらそうとしたけど、そらせない。
汗だくで固まっていると「私の悪口言ったでしょ」「私の悪口言ったでしょ」と聞こえた。二回。
私は気を失って、目が覚めるとすっかり夜になってて、階下から聞こえる家族の夕餉の団欒の声に救われた。
急いで下に下りて母にそのことを話すと、「そのお盆は捨てましょ・・」と言われ、怖くて触れなかったので母に言って取ってもらい廃棄した。

「被害者も悪いところがあった」と言ってしまった罪悪感が見させた幻覚だったのかもしれない とも思うけど、そんなに小心者だという自覚はなかったな・・
なんにしろ今思うのは、殺すほうが断然悪い。被害者の落ち度なんてそれに比べたら何でも無いです・・
最後に言いたいのは、行くんなら先生のとこじゃないかなぁ・・ってことくらいか。
駄文失礼しました・・。
悪口

村の秘密

俺の実家は超田舎だ。

わずか十世帯ほどしかない小さな村で、いわゆる限界集落と呼ばれるような場所。
オカルト板の連中がもし訪れたら絶対よからぬ妄想をすると思う。
けど実際は普通にインフラ設備もされてるし、住人も普通の年寄りばっかりだ。
よく都会の人は「田舎は人間関係がおかしい」と言うけど、別におかしいところなんてない。
ただ一つだけ気がかりなのが、年寄りが全員創価学会だ。
もちろん俺は違うし親世代も違う。
俺が一度祖母の真似で「南無妙法連華経~」と言ったらものすごい剣幕で母親から叱られた。
小さい頃は創価なんて知らなかったけど、なんとなく他の家と違うのは薄々感じていた。
(仏壇に花が飾られてなかったり葬式でもお坊さんを呼ばなかったり)
でも別に年寄り連中にも特別な思想なんて無かった。

中学に上がった頃から、他の地域の奴らからヒソヒソ言われることが多くなった。
原因が創価なのは分かっていたので、同じ村の幼馴染(プロレスラーのブッチャー激似の男)とよく
「俺ら創価じゃねーし」と言っていた。
学校生活の後半はもう他の奴らと一緒に

「きのう公明党の奴ら来たから壁キックしてビビらせてやったわw」
「ちょっw」

とネタにしていた。

去年の春ころ、俺は市内にある大型古本屋に出かけた。
漫画だけじゃなくて色んな本があるんだなーとブラブラしていると、一冊の本が目に入った。
手の平サイズの古臭い本だ。
そして目次を見てビックリ。なんと俺と同じ町の人が自費出版で出した郷土史だった。
町内にある神社や石碑、誰それの家に伝わる古文書やさらに洞穴など、

その由来や経歴まで事細かに書かれている。
(へ~よく調べてるわー。この人よっぽどすること無かったんだなー)
と感心した俺は、その本を買って帰った。
家に帰ってから早速読んだが、おかしなことに気付いた。
俺の村だけ極端に項目が少ない。というか二つしかない。
一つは神社で、もう一つが村の奥に何か祀られているけどそれが何かわかんないし、
行き方もわからないというようなえらく抽象的な文章だった。
子供の頃から外で遊んでたけど、そんなものが存在しているなんて知らなかった。
これはさっそく検証しなければ!と俺は外に飛び出した。
しかし念入りに探したがそれらしいものは見つからない。
どうしたものかと沢の水辺をウロウロしていると、近くで農作業していたババアが声を掛けてきた。
※方言で書くの嫌なので標準語に直してます

「なにをしてる?」
「探し物」
「なんか無くしたのか?」
「いや・・・・。この奥になんか祀ってあるとか聞いたことある?」

俺がそう言うと、ババアは急に怒鳴り出した。

「知らない!そんなの聞いたことない!」
「はぁ?なんだよ急に。なんで怒ってんだよ」
「いいから帰れ!」

とこんな風に急にテンションMAXで怒り出したのだ。
こりゃ手がつけられんと思った俺は渋々村に戻った。

チッ、なんだってんだよ・・・・と家に戻ろうとしたら、ブッチャーの祖父が草刈りをしていた。
ちょうどいいや思った俺は爺さんにも聞いてみた。
そうしたら、なんとそれらしいのを知っていると言うのだ。
でかしたブッチャー爺さん!
場所を聞いた俺はさっそくそこへ向かった。

道中長かったので省略するが、こんなの教えられなきゃ絶対わかんねぇよ!ってところにあった。
日の光の入らない深い森の中の草を掻き分けながらしばらく進むと、足裏の感触が変わった。
土の柔らかい感触から、ゴツゴツと固い感触。
足元を確認すると階段のように石が積まれていた。
その苔むした石段を登った先に、それはあった。

説明が下手なんでうまく伝えられないけど、神社の境内みたいな感じでそこだけ
綺麗に整備されてんのね。
めっちゃ山奥の、しかも獣道を進んだ先にそれだから相当ビビった。
そしてその中央には道祖神を祀ってるような小さな祠ってあるじゃん?
そんな感じのが設置されてて、周りを同じ大きさの石碑で囲んでた。
石碑は六個くらいあったと思う。
祠は人の背丈くらいありそうな感じの大きさなんだけど、遠目から見てもボロボロで
朽ち果てそうなくらい古いのが分かった。

ここはヤバイ。

そう思った俺は踵を返して逃げた。
石段を全速力で駆け下りたせいで何度か転んだが、そんなことを気にする余裕が無かった。
あの祠の中からこちらを覗く顔と目が合ったからだ。
後ろから人の息遣いが聞こえる。
瞬きをすると、自分の後ろ姿が見えた。
何度も草木に足をとられたが、俺は全速力で走った。
半狂乱になり目からは涙がボロボロこぼれ落ちていたと思う。
目をつむる度に自分の姿が近付いてくる。
追いつかれる。
首筋に生温かい息を感じた。
もう目をつむっても、自分の姿は見えなかった。

気が付くと俺は家に居た。
今見たのを必死で記憶から消去しようと、布団の中でガタガタ震えていた。
俺はどうなってしまうのだろう。
洒落コワの話みたいに死んでしまうのか?やだ恐い!
と絶望を感じていたが、それから何事も無く今も普通に生きている。

この出来事を体験するまで洒落コワの地方伝説的な話(コトリバコとか姦姦陀螺とか)を
「ねーよwwww」と笑っていたけど、もう笑えない。
あそこはどう見ても人の手で整備されていた。
なぜブッチャーの祖父は俺にあそこの存在を教えたんだろう。
聞きたくても去年の夏に死んでしまった。
あとブッチャー祖父に限らず、やたら村で自殺者が多いのは関係あるんだろうか。
村の人間は今まであそこの存在を隠していたのか、それとも知らなかったのか。
今となっては知る由もない。
知りたくもない。
村の秘密

トーテムポール

今から20年前の話ですが、小学生の時に友達A君と、A君母の生霊?的なものに遭遇しました。
A君母は仕事に行っていて、私たちはA君の家で昼寝をしていました。

時間は15時くらいでした。
すると、玄関の方の駐車場に、A君母の車の音が聞こえました。

私たちの寝ている部屋から玄関までは大体5Mくらいで、
古い平屋建てなので、外の車の音は普段から聞こえます。

普段なら帰ってこない時間帯なので、A君と顔を見合わせ、
「?」
という顔をお互いしました。

次に玄関が開く音が聞こえ、私たちの寝ている部屋に歩いてくる足音も聞こえました。
私たちは何ともいえない妙な気分でした。怖いとはちがう、胸騒ぎを感じていました。
足音が部屋の前で止まり、襖がすーっと開きます。

ちょうど【人の顔】が収まるくらい開いている襖に、【顔が5つ】縦に並んでいました。

例えるならば、トーテムポールです。
上から2つ目がA君母の顔でした。

5つ並んだ顔はどれも無表情で、ただ【色】だけが、肌色⇒青⇒赤とどんどん替わっていきます。
私たちは無言で、その光景を寝ながら見上げていました。

不思議と恐怖はなかったです。
しばらくすると、その【トーテムポール】は消えました。

私たちはそのまま1時間以上無言で天井を見上げていました。
その後、17時すぎでしょうか。A君母の車の音が聞こえ、今度は本当に帰って来ました。
私はそのあとすぐに帰宅し、【トーテムポール】の1件は誰にも話しませんでした。

A君とはその後、いろいろありましたが、小学校を卒業するまで交流が続きました。
中学生になり別のクラスになってからは、自然と遊ばなくなりました。

しかし、中学3年になり、同じクラスになったのをきっかけに、また一緒に遊ぶようになりました。
私は、その頃には、例の生き霊?らしきものを、もしかしたら自分の夢だったんじゃないかと思い始めていました。

そして、思いきってA君に聞いてみました。
私「あの顔が何個も並んどったやつ、おぼえとる?」
A君「おー、やっぱり本当に見たんやて。おれら。」

二人の記憶は、細部までディテールが一緒で、間違いなく、何かを見た。
体験をしたことが、お互い証明できて、うれしく思いました。
おわり
トーテムポール

留学先の肝試し

アメリカに語学留学していた時の話

ホームステイ先の年上のジョン(仮名)と仲良くなって、休日は大抵ジョンと買い物やゲームをして暇を潰していた。
ジョンは車を持っていたので、色々なところに連れて行ってもらってた。
ジョンは日本の文化に興味があったようで、事あるごとに色々訊いてきた。

ある夏の日、ジョンが「夏は日本ではどんなことするのか」と訊いてきたので、
「泳いだり、スイカ食ったり、花火をしたり・・・あと肝試しとかね」というと、肝試しに興味を持ったようで
「なんだソレ?」「何故夏の文化なんだ?」「どんなことをするんだ?」みたいにしつこく訊いてきた。

だから「夜に幽霊が出る廃墟に行ったりしない?そういうのも肝試しだよ」みたいに説明した。
すると、ジョンは「じゃあ今夜その”肝試し”をしようぜ!!」と言い出した。
そしてその日の夜10時ごろに郊外の廃墟に行くことになった訳だ。

その廃墟は家から車で15分ほどの距離にあり、数ヶ月から原因不明だが廃墟らしく
(ジョンが車の中で説明してた)外から見ると小奇麗だが庭などは荒れておりそれなりの雰囲気が出ていた。
ジョンがマグライトをSWAT風に持ち、その廃墟の入り口の戸に手をかけた。
入り口は案の定閉ざされていた。面白くなさそうにジョンは窓が開いていないかチェックし始めた。

すると、一つの窓が開いていたのでそこから侵入することになった。
ジョンが先に中に入ると、ベランダのドアを開けてくれた。
中は外見よりさらに綺麗だった。廃墟なのか?と思ったが、生活感のある物品が乱雑に放置されたている。

売り出し中の物件というわけではないだろう。
侵入したリビングから玄関に出た。洋画でよくあるような、吹き抜けの建物だった。
そこに出て「さて、これからどこを見ていくか」と言った矢先、奇妙な音がした。

「カシャ、カララララララララ、カチャ」
「カラララララララ、カチャ」
「カラララララ、カチャ」

俺が「?」と辺りを見回すとその音は階段の上から聞こえてくる。
すとジョンを見ると、ジョンも「?」といった顔で、階段の上にマグライトを向けていた。

「カシャ、カララララララララララララ・・・・カチャ」
また音がした。

するとジョンが「逃げるぞ!」と叫び、リビングへと走った。俺もその後を追った。
ベランダから外に出て、庭から車まで走った。
すると頭の後ろの二階の窓がガラッと開いた。

「カララララララララララ、カチャカチャ」
「カラララララララララ、カチャカチャ」

ジョンは振り返ることもなく、車に飛び乗った。
俺が助手席に飛び乗ると同時に俺がドアを閉める猶予も与えずに車は急発進した。
ジョンはすごいスピードを出して10分ほどで家に着いた。
部屋に戻って、落ち着きを取り戻したジョンに俺は何を見たのか尋ねた。
ジョンは「2階に男がいた。」と答えた。何故あんなに必死に逃げる必要があったんだと訊くと、
ジョンは少し頭を抱えて考えた後、部屋から出てあるものを持ってきた。

ジョンは父親のリボルバーを持ち、弾倉に弾丸を込める真似をしてカシャっと弾倉を戻し、
弾倉の横を弾いて”カララララ”と音を鳴らせた。
そして、無言でカチャリと引鉄を引いた。撃鉄が空の弾倉に勢いよく叩きつけら”カチャ”っと音がした。
その男が何をしていたのかはもう聞くまでもなかった。

空砲だったんじゃね?とジョンに聞いたが、マグライトで照らしていた時、
弾丸を込めるのが見え、その銃口がこちらに向けられたので叫んだ、らしい。
もしかしたら、空砲だったかもしれない、俺達を狙っていなかったかもしれない。
だが、もし本当に銃弾を込めていて、俺達を狙って引鉄を引いていたとしたら・・・

ジョンは一言呟いた。
「車を走らせ出したとき、あの家から銃声が鳴ったの気付いたか?」
それから二度とその廃墟?に近づくことはしなかった。

日本文化を堪能してもらうつもりがとんだ肝試しとなってしまった。
留学先の肝試し

地獄の家

仮称Aってダチがいた
小学校の頃はよく遊んでた
良いやつだった

何歳の頃だったかもおぼえてないけど
誕生日会に呼ばれた
リビングにとおされると部屋の中が暗かった
Aがなきそうな顔だった気がする
Aのお母さんがでてきてカーテンを開けた
すると一部だけぬれた布団がベランダで干されていた

Aは母親の袖をひいて泣き喚いていたが
当の母親はにたにたと笑っていた
Aがおねしょをするたびにどれだけ大変か
その誕生日会はAの母親の自慢話大会となった
その翌日からAはオネションというあだ名をつけられた

またある時遊びにいくと
Aの母親が突然部屋にどなりこんできた
その手には、殆ど○がついた答案用紙がある
俺なんて半分は×だったからどなられるくらいはなれっこだが
Aは俺の目の前で往復ビンタをされた

Aの母親はやはりにたにたと笑っていた
「B君はこんなささいな間違いしないわよね」
俺は首を横にふった
丁度その日に小テストがあったので
その答案用紙の惨憺たる有様を見せた
「おかあさんはどういう教育をなさってるのかしら」
勝ち誇ったような笑みだった

Aはよく体育を休んだ
喘息の俺が最後尾を走ってる姿すら
うらやましそうに見ていたところをよく見かけた

Aは頭が良いやつだった
良い点をとるとにっこり笑っていたが
だんだんそれもなくなってきた
誰かへのあてつけのように
白紙の答案用紙を提出して
校長室に呼び出されることも増えてきた

中学二年くらいになると
Aにとって友達といえるんは俺だけになった
Aは夏場でもよく長袖を着ていた
俺はAに何がおこってるか気付いていた
校長室に度々足を運んで
Aを助けてくれと教師達に懇願した

ある日Aの母親が学校にどなりこんできた
俺のクラスまでやってくるといきなり首をしめられた
嘘つきと連呼されながら気が遠くなっていった
問題にはならなかった

その日を境にAは俺にも声をかけなくなった
俺からは挨拶をしていたのだが返事もしなくなった
学校にはAの母親がたびたびくるようになった
俺は途中まではがんばって戦った
だがA自身が虐待がないと証言した
俺こそが嘘つきであるといったのだ

Aが起こした事件がテレビをにぎわせたころ
テレビの中でAの母親がこう答えていた
「しかるべき罰をうけるべき」
俺はその場で気を失うほど怒り狂った

迷わずテレビ局に電話をかけて
Aの弁護士の連絡先を教えてもらい
俺はA側の証人として立つことを決めた
現役を退いた昔の校長先生などもきていた
Aの父親すらAのために証言台にたった

Aへ加えられていた虐待の内容が
法廷ですべて明らかになっていった
唯一無二といえる友達とも絶縁せざるをえなくなった
Aの悲しいこども時代が皮肉にもAを救った

恒常的な性的暴行
公衆の面前で我が子を辱めることも多々
常に完全であることを要求し
できないと暴行を加えることも多々
Aの住まう家は地上にあらわれた地獄だった
それをおこなっていた悪魔は
一体何をかんがえていたんだろう

Aの母親の罪状は明らかになった
Aの母親は表向き被害者へ詫びるとして自殺した
しかしその実態は
自らの時効を迎えた犯罪暦が
公判記録として公のものとなったからに違いない

病院に収容されて数年
あいつは病室のベッドからろくにおりもしないでいる
筋肉が衰えてもはや立つこともできないらしい
がりがりひょろひょろの体だ

極稀に正気に見えるときがある
そのときは決まって自傷行為をはじめる
「おんなじ!おんなじ!」
加害者になってしまった自分が許せないという意味だと思う

被害者のご遺族からの手紙に
許すという言葉があることを何度
教えてやっても
Aはけして喜ばない

生きている限り
彼は償わなくてよくなった罪を償い続けるのだろう
地獄の家は崩壊したが
地獄は彼の心の中にある
地獄の家

電話ボックスと女性

投稿させてもらいます。私はオカルト好きなのですが霊感などはまったくと言っていいほどなく、
今からする話まで体験したことはありませんでした。

私が大学2回生の頃、季節は10月でした。6時ごろに大学の授業が終わり、
いつもどおり家まで1時間かけて車を運転して帰ることにしました。
そして、いつも通り帰る旨の報告と何か買い物するか聞くため、
携帯を手に取ると2年ぐらい使っていた携帯だったので、この時間ではもう電池が切れかかっていました。
電源を入れるとすぐにバッテリー切れの表示が出てしまうので、「しょうがない、公衆電話から掛けるか」と思い車を走らせました。

私が住んでいる地域はなかなかの田舎で大学までの道路沿いには田んぼがあるのは当たり前という風景です。

通い慣れた道でも、いざ公衆電話を探してみるとなかなかみつからないものでした。
そして20分程、運転しているとやっと見つかりました。その頃には、日が早いせいか辺りはもう真っ暗でした。
見つけた公衆電話の場所というのは、片側一車線の直線道路沿いの街灯の下にありました。近くには小さな売店がありましたが、
もう閉店したらしくシャッターが降りていました。
公衆電話が反対車線側に位置していたので寄せようと思い右ウィンカーを出し、ゆっくりと近づいていきます。
すると、ボックスの中には長い黒髪で白シャツに黒のスカートというスタイルの女性がいました。
当初、私は小雨の電話ボックスに女性というシチュエーションに「うわっ、これもしかして・・・貞子?・・・(笑」と思い、
引き続きゆっくりと近付き、ボックスに並ぼうとする所までじっくり見ていました。

どうやら、普通に電話を掛けている様子を見ると「なんだ、人間か」と内心ガックリ。
そして、5メートルぐらい過ぎた所のボックスとは反対側の路肩に車を止めました。

車を止め、振り返りボックスを見ると女性の顔は影になって顎のライン辺りしかみえなかった。
雨が降っているし、ボックスに並ぶのもお互い気まずいだろうから、私は車の中で音楽でも聞きながら待つことにした。
ちょいちょいオーディオを触りながら待ち、ふと振り返ると女性の姿はもうなかった。
「あぁ、迎えでも呼んで反対の方向に歩いていったんだなぁ」と思い、
私は、雨も大分小雨になっていたので歩いてボックスに向かうことにした。
ボックスに入ると中はムワッとしていて受話器も濡れていた。
「くっそー雨、嫌やなぁ」とか思いつつ、ちょうど、ポケットティッシュを持っていたので手早く受話器を拭いてジーパンのポケットにティッシュをしまおうとした。

・・・その時、自分の腕と脇腹の間から人の足が確認できた。一瞬、ドキッとして振り返ると先程の女性だった。うつむき加減な顔は、相変わらず影になって見えない。
「?」と思いつつ、軽く会釈をして電話を掛けようと受話器を持ち直した時、
女性がいきなりドアの把手に手を掛けて開けようとした。私は咄嗟に、折り畳み式仕様になっているドアを内側から太ももと左肘で押さえ付けた。
「なんやねん、コイツ」と思ったが、絶句して言葉は発せなかった。女性は、右手で一定の強さで引っ張っている。

暫らく、そんな格闘をしていたが、ふいに女性はスッと手を離し、スッーと私の車の方に近づいていった。
その様子は、オカルト好きの私がよく耳にしていた「幽霊の移動する様」そのものでした。

もう私は、ガクブルで「ヤバい、車に・・・」と思う間もなく、女は車のむこう側の影の方へ消えていった。

どうしようか5分ほど思案していたが、いつまでもボックスに居るわけにもいかず、嫌々出ることにした。
恐る恐る車に近付き、横目で車中を見るが人の形は無かった。運転席を開け、改めて中を確認してみても女はいなかった。
「消えてくれたのかぁ」と安心したが、車の中は電話ボックスのようなムワッとした嫌な空気だった。
電話する事はあきらめ、一刻も速く帰るため車を飛ばした。

・・・走り始めてすぐに、後ろの座席に気配を感じた。湿気混じりの生温かい気配だ。
私は「ミラーは絶対見ない、見たくない」と決め、周りを視界に入れないよう自分の前だけ見て運転し続けた。

・・・すると、今度は助手席に気配を感じた。

・・・あの女がいる、こちらを見ている。黒い影だったけど、はっきりと目の端に映った・・・。

私は、耐えかねて素早くルームライトを付け、助手席を見た。しかし、ライトを付けようと腕を伸ばした一瞬の間に女の影は消えていた。

その後、気配は消えたが、私はライトを付けっ放しで家路についた。

後日、この話を同じ大学に通い、同じ道を通っているであろう高校からの友人に話してみると、
その友人はサークルをやってせいで8、9時にその道を通るのはザラみたいだった。
しかし、その友人は「いつも、速く帰りたい一心だから、わからない」と言った。
そういえば、私もあの時以外にあの電話ボックスに注意して見ることはなかった事に気付いた。

そして、「何か、あそこであったんじゃないか」 と考え調べることにした。(オカルト魂だな!)

すると、ローカル新聞でそこでは放置車両が、ごく稀にあり、それと同時にその辺りに失踪者や行方不明者が発生していた。
そして大学にも、そのような貼り紙がしてあることに初めて気付くことになった。

しかし、肝心のあの女のような人はその中に見当たらなかった。そして、この女の身元は未だわからない事から、
この女が元凶であると推測される。
・・・もしかしたら、私も失踪者になっていたかもしれないと思うと洒落にならないぐらいガクぶるだ。

今度、友人何人か連れて試してみよっなかぁー??
電話ボックスと女性

バケツの中身

長いけど書き込んでもいいですか?
いいですよ。
それじゃ書きます

俺は霊を全く信じていなかった。いるわけがないと思ってたし
いわゆる心霊スポットなんかに行っても、ぜんぜん怖くないから
どうやって一緒に来た奴らを驚かそうかということだけ考えてきた。
時間が許せば、心霊スポットに事前に一人で出かけ、仕掛けをしてその後で
友達を誘い心霊スポットに出かけていた。
そこで驚かせた後、必ずネタばらしをして最後にはみんなを安心させていた。
趣味は悪いが、仕掛け自体は簡単なもので張った糸に足がかかると
何か物が倒れたり、音が鳴ったりするくらいでたいしたものじゃない。
なにより、後の語り草としては好評だった。

「ばらさないでくれればよかったのに」とか言われたりもしたけど
やっぱ本気で霊を信じる人がトラウマになったりするかも知れないので
必ずばらしていた。
4年前の夏、仲間内でまた心霊探検にいこうという話をしていた。
田舎の寂びれた場所にある昔の総合病院廃墟で、県内の心霊スポットの
中でも有数の大きさで、周りは高さ3mくらいの工事用フェンスがしてあり
廃墟内はほとんど荒らされてないという。
俺は、その誘いを断り、そいつらを脅かしに一人で後からそこに忍びこもうと
思った。
夜になって、友達がそこに行ったのを電話で確認した後、一人で車で後を追った。

その廃墟は老朽化が進み全面をフェンスで囲まれ、入るのはかなり難しく
半地下になっていて埋まりかけた窓まで這って行き、そこから入った。
いくら霊を信じていないとはいえ、地下の空気は湿気ており友達にばれないためにも
ライトをほとんど点けなかったので気味が悪かった。
俺のいた場所からさらに下の階があり、そこから人の気配や、懐中電灯の壁からの
照り返しのような光も少し見えたような気がしたので階段を下った。
地下半2階はさすがにライトを点けないと前が見えないので、ばれないよう
ライト前面を手でふさぎ足元の障害物だけをわずかに照らして歩いた。
しかし階下にはさっき見えたと思った光の光源らしきものはなく、ガタガタ
と音だけがした。わずかに声も聞こえるが何を話してるかまでは聞き取れなかった。
俺は音のする部屋の前のドアまで来ると、脅かそうと思って
「あれぇ、ひとりおおいぞぅ」って言ってドアを勢い良く笑いながら開けた。

部屋に誰もいなかった。声はやみ、ばたばたという音と、クククっていう感じの
人の声以外の音が聞こえた。その部屋は床が半分水浸しで、何十という数の
大小のポリバケツが置かれていた。そして激しく臭い。
ライトで部屋の隅まで照らすとダストシューターがあった。おそらくさっき聞いた声は
上階にいる友達の声が響いてきたんだということがわかった。
次に音の原因を探ろうとその音のする付近のポリバケツを開けてみた。中身は
人間の、というか元人間の中身だった。
しかしそれは音の原因ではなく他に音の原因があるようで、さらに開けた。
新たに開かれたポリバケツを見てすぐ、涙が溢れるのを止める間もなく声を出して
泣いた。ボロボロ涙が出てきてそれに向かって「(開けて)ごめんな、ごめんな」
って言いながら泣いた。どんな理由でもこんな廃墟の地下に放置され

俺のようないたずら好きな人間に自分の屍を見られる筋合いはない。
ポリバケツを閉めてからもしばらく心霊スポットの地下2階ということすら
忘れてひとりで泣いた。バタバタと鳴る音が霊であるかどうかなんて
既に関係はなかった。廃墟に置かれたポリバケツの中身一つ一つの悲しさが
俺に入り込んできたような気がした。

しばらくして、俺は上の階にいた友達に電話して合流した。
合流してからも半泣きの俺を見て、幽霊でも見て気が動転してんのか、と思った
ようで、理由を聞かれたけど、その廃墟からでて落ち着いたのに俺は嘘ついて
「寂しかったから。」って言って何故かまた泣いてしまった。
何故か友達と一緒に来てた女の子ももらい泣きした、俺は
お前になんかわかってたまるかバーカバーカ、と思ったけど
なんかちょっとかわいいから、それはそれでよかった。
バケツの中身

大食い

僕がこの話を聴いたのはあるファミレスでだった。
サークルの皆でちょっとした遠出を決行する事となり、
メンバーとの待ち合わせを駅前でしていたんだ。
仲間の一人が親のすねで新車のミニバンを買った事がきっかけだったと思う。
しかし、実際に時間通り現れたのは僕とY二人だけだった。
比較的駅から近い場所に住んでいた僕とYは他のメンバーと違い、
直ぐにつく事が出来たわけだが、僕等の他の皆はバンに乗り合わ
せたため渋滞にはまり、まだここに着くには暫く時間がかかるといわれた。
仕方なく僕らは近くのファミレスで時間を潰す事にした。

ところでYだが、サークルに入ったばかりの新人で
僕は余り話した事のない人物だった。
内心少し緊張していた僕だったけれど、
Yは聞いていた通り話しやすく気さくな人物で
僕はすぐに安心する事ができた。
僕らは打ち解けあい、何度かくだらない話で盛り上がり
30分ほど時間を潰した後、未だたどり着かない仲間に連絡を入れたのだが、
ひどい渋滞であと一~二時間ほどかかという答えが返ってきた。
しかしまあ、待っていれば迎えに来てくれるのだからと
気楽に構えていた僕らは、じゃあ小腹が空いたから何か軽い食べ物でも
食べようかとはなして注文を始めたのだが、
Yの頼む品目が僕の想像を遥かに上回り、
4~5人分の腹を満たすに充分な量を頼むのだ。

「いったいどうしたんだ?こんなに一度にお前一人で食べられるのかよ?」
と、僕が聞くとYは
「俺は大食いだからこれくらい平気だよ」
と歯を出してにこりと笑う。
僕はYの歯を見たときあれ?と、思った。
Yの歯の根本が黒ずんでいたのだ。
ああ、たばこか虫歯かな。汚いな。
などと思っていると次々と注文したメニューがテーブルへと並び始め、
それをYは次々と勢い良く食べ始めた。
あまりにも気持ち良い食べっぷりで僕は呆然と眺めていたのだが、
痩身で輪郭の線が薄い彼がどうして体系を維持できるのか気になり始めた。
だから、
「良くそんなに食べて太らないな。胃下垂かなにかじゃないか?」
と聞いたのだ。
Yは
「俺も前はこんなに食べなかったんだ。ある事がきっかけでね」
そう言うと何かを言いたげな目線で僕を見る。

「ふーん。じゃあ聞かせてくれよ」
少し興味が沸いた僕はYの話を聞きたくなった。
「余り良い話じゃないから食事中は話したくないんだけどな」
そう言いながらYは今は二人だけだし、まぁいいかと訥々と話し始めた。
「俺さ、元は結構小食だったんだよ。そりゃ全く食べなかったわけじゃないが、
まぁ食パン二枚、一日二食で足りるくらい」
そんなYが変わったのは以前の彼女と付き合っていた事が関係するらしい。
初めは可愛い彼女と好き勝手に暮らしていたYだったのだが、
一日何十通もMailを送られ。返信しないとすぐに取り乱す彼女を段々と
煩わしくなっていった。
その上彼女のしつこさは前にも増してきたのだ。
家でトイレに行くといって離れてもトイレの前で待っている程に。
付き合い始めて二ヶ月もするとすっかり熱が冷めてしまい、

彼がある時をきっかけに
「これ以上しつこくするようなら別れる」
と、伝えたらしいのだ。すると絶対嫌。と彼女は言い、
どうしても同意してくれはしない。
仕方なくYは彼女の心が離れるようにわざと突き放した態度を取っていた。

けれど彼女は諦めず、料理も以前と比べ物にならないくらい
手の込んだものを作ったり、以前のようにしつこい行動もとらなくなったり、
とにかくYの心が離れないよう必死になり始めたと言う事だった。
しかし、一度離れてしまったYの恋心は再び火がつく事は無く、
二月ほどしてから遂には彼女の方から別れると言う同意を得たとの事。
「正直ほっとしたのは確かだよ。だって別れるんだったら俺を殺して
私も死にますって勢いだったからさ。

でもなんで急に諦めがついたのか、そっちの方が俺としては不気味で」
そう言ってYはフライドポテトを口の中に放り込んでむしゃむしゃと食べる。
「でも、それと大食いと何が関係するんだよ」
なんだか確信をはぐらかされている気がして僕はそう聞いてみる。

「それがどうやらあの女、全然俺と別れる気が無かったみたいなんだ」
そううんざりした顔でYはいった。
その後、別れてから一週間経つかたたないかした頃。
Yの携帯に見た事のない電話番号から電話がかかってきたそうだ。
その電話によると、Yの元彼女はYと別れた後にすぐに自殺したという事らしい。
彼女の住んでいたマンション屋上からの飛び降りたのだと。
それで母親からの電話が彼に届いたのだそう。
なんでも彼女の遺書に私が死んだら彼に日記を渡してくれと書いてあり、
同時に携帯の番号も記されていた。

「俺、嫌だったんだけどさ。受け取らないわけにはいかないだろ?」
それでYの手に渡った日記には、どれだけYの事が好きなのかだとか、
Y無しでは生きてゆけないだとか言った内容がびっしりと書かれていた。
だが、ある日を境に内容に微妙な変化が起こっていた。

「あの女さ、俺に作った食事に少しずつ自分の一部を紛れ込ませてたんだよ。
爪や髪や血なんかをさ」
日記には今日はカレーライスに極小に刻んだ髪を入れただとか、
ステーキに血を沁みこませただとか書いてあったらしいのだ。
別れると切出したその日から。
最後には「これでやっと一緒になれたね」と書いてあった。
「俺もばかだったよ。味の変化に気づきはしたんだけど、
料理自体豪華になってたから全く気づかなかった」

そう言ってYは泣きそうな顔をしながら話す。
「あいつが死んでからなんだよ。食べても食べても腹が満腹にならないのは。
もしかして俺の中にあいつがいるのかもな」
そう言って笑ったYの歯茎には黒い髪の毛が絡みついていた。
虫歯やヤニでは無く髪の毛だった。
僕はそれからYの顔が直視できなくて外を見ながら話をしていた。
大食い

サイレン

携帯からだけど。マジ話。

今から十年前、当時小三だった俺は、仲のいい友達の家に遊びに行った。

その友達の家は農家で、街から少し外れにあった。 俺を入れて四人で自転車で行くことにした。(以降俺、A、B、Cとします)
家に着いて友達が迎えてくれた(以降、Dします)
着いてすぐ当時よくやっていたセガサターンで遊んだ。
セガサターンも飽きてきたころ、Dが「実は近くにやばそうな廃墟があるんだよね」と突然言い出した。
当時心霊系にめちゃくちゃ興味があった俺達は、セガサターンを止め話しを聞いた。
小三だったので今まで肝試しをしたことがなかった。テンションの上がった俺は「これは行くしかないしょ!」当然みんな賛成。 自転車で向かった。

廃墟まで自転車で10分(田舎の10分は結構遠い) 廃墟まではいくつか難所がある。
身代わり地蔵が五体並んでるとか、工場の溜池みたいなのがあって、そこでは事故が多発するとこで常に花が置いてあるとか。(後にそこでも体験。)

みんなテンションがおかしかったから、猛スピードで廃墟についた。着いて間もなく血の気が引いた。AとCはすぐに帰りたがった。
Dが「とりあえず入ろう」俺とBは賛成、AとCも賛成して入ることにした。
ドアを開けた「ギィィィ」と映画のような効果音がしたと同時に生暖かい空気を感じた。意外な広さにびびりながら周りを見渡した。
(隣のトトロのあの家ににている) みんな固まって歩いた。俺は最後尾で、DとBが先頭でまず台所のようなとこに向かった。ごく普通だった。

次に居間に行くと、それまで静かだったBが足を止めた。居間に入ろうとしない。「なにこれ!足動かん!」他のみんなは居間に入っている。
Bからは涙がこぼれている。しかもその涙は自然に出ている感じだ。
それを見てただ事じゃないと思い、居間をでてBを掴んだ瞬間!大きな音が家中になった。その音は空襲警報みたいなサイレンぽい音でみんな条件反射でしゃがんだ。
誰かが「台所!」と微かに叫んでるのが聞こえ、台所のほうを見ると、男が立っている!白衣らしきものを着て後ろを向いてる。
みんな耳を押さえながらそいつにくぎづけ。その男はゆっくり振り返って、ポケットに手を入れて無表情でこっちへ向かってきた!
無我夢中で玄関へ走った!動けなかったBも走ってた。玄関に走り着いたが、ドアが開かない!「やべーよ!」もう号泣。その時サイレンが止んだ。

イレンは止んだが足音が聞こえてる。振り返ると白衣の男が目の前にいた!
みんな凍りついて立ち尽くした。Dだけがドアを開けようとしていた。
白衣の男は奇声を上げるように笑い始めた!それと同時にまたサイレンがなりはじめた!その時ドアが突然開き、みんななだれるように外に出た!
自転車に飛び乗り逃げた。逃げながら後ろを見るとドアが静かに閉まっていくのが見えた。
自転車で友達の家に逃げ着いて、友達のお母さんに訳を話したら叱られた。 そのお母さんもその廃墟のことを知ってました。この体験が最初にして一番強烈でした。
終わりです。他の体験はまた今度かきます。
サイレン

スライドババア

こっそりカキコします。
数年前、上京したばかりの時の話です。
当時地元で付き合ってた彼女とも上京して数日で別れてしまい気分的にもすごく落ち込んだ日々でした。
引っ越した場所は都内でしたが以外と静かな住宅街で夜は人はほとんど歩いていないってくらい静かで、自分の地元を思い出すほど寂しい空気でした。(地元四国です。)
ある夜、深夜の1時くらいかな。
まだ一人暮らしになれてないのもありなかなか寝付けませんでした。
なんか寂しかったし、布団に入って電気消すと別れた彼女の事思い出して泣きそうになってしまうんです。
駅前で見つけたTSUTAYAでビデオでも借りて寂しさを紛らわそうとしました。
とりあえずAVとアクション物を借りてトボトボ帰宅中に自分のマンションの前の交差点で、

ばぁさんがスライドしたかのように(滑る感じ?)に交差点を横断してるのが見えました。
自分が立ってた位置からそのばぁさんの距離まで、50mくらい離れていたのでスライドっぽく見えたのかな?
つーかあれ、ばぁさんだったよな。ばぁさんだとしたら夜中に何してんだコレ。そんな感じがした。

しつこいようですが、まるで人間が人形を手に取り無理に歩かせようとスーっと滑らせた感じに見えたんです。(わかりにくくてスマソ)
その時少し怖かったです。しかし、もしはっきり見えてて幽霊という確信が持てたなら恐怖でチビって急いで家に帰ってたでしょう。
でも、気のせいって気持ちが勝ってしまってて、そんな事よりビデオ見るならビール飲みながら見ようって思いまた逆戻りして駅前にあるセブソに行きました。

(あの、なんか細かくてすみません。思い出しながらカキコしているので許してね)
セブソに入って数分後、ビール6缶パックとおつまみを買った俺はスライドババァの事はすっかり忘れてAV早くみなきゃw何回抜こうかなwww

とハァハァしながらマンションに帰りました。
その途中、えっ?て思いました。なんと、ばぁさんがいました。
なんと、ばぁさんは自動販売機の前でボーっと立ってたいました。販売機の光でばぁさんの顔がはっきり見えないのが余計に鳥肌物でした。
すっごいボロボロな服着て、頭に手拭いみたいなの巻いて体が小刻みに震えてました。

スライドしたばぁさんかどうか確信は分かりませんが、正直怖かったです。

俺は関わりたくないので見ないふりして通りすぎようとしましたが、ばぁさんは
「うちはどこ?どこに住んでる?」
と語りかけてきました。

もちろんシカトです。イカレたホームレスかなと思いました。
しかし俺について来るんです。

「家はどこ?ゴホッ!家は」

「うるさいな。そんな事聞いてどうするんです?ついてくんなっつーの」

そう言い放ってしばらくした後、

「あんたに聞いてるのっっ!!!」

ビクッとしました。いきなり怒鳴られましたから。えっ?なんでキレるの?しかも意味わかんねー!
そして恐怖より怒りがきた俺は警察呼ぶぞと言おうとして振り返りました。
ばぁさんは舌を犬のように出した状態でニコニコしてました。
怖えー!何このババァは!

ばぁさんは何事もなかったかのように「うちどこ?」
と尋ねてきました。

家までついてこられたらヤバイ。なんか知らないがコイツやばいなと感じた俺は

「家には帰らないよ。友達の家までいくから。だからついてこないで。ついて来るなら警察呼びますよ」
そう言いました。

そしたら

目が血走った顔で「私殺される!!殺されるの!!殺されてもいいの!!!?」

もう俺は意味わかんないのと恐怖で泣きそうでした。無責任な気がしたけど夢中で走って逃げましたね。
俺が殺されるって感じましたもん。

3月なのに汗びっしょりになってマンションの前まで走った。
恐怖心と神経質になってたかもしれないから気のせいだと思うけど、また交差点でばぁさんがスライドして横断したように見えたんです。
もういい!もういい!と頭の中で連呼しながら自分の部屋の前まで行き、鍵をあけ部屋まで無事たどり着きました。

ベットに倒れ込み、息を切らしながら気分を落ち着かせて、一応鍵をかけた事を確認して普段やらないチェーンもかけました。

なんだったんだあのババァは。俺は喉が乾いていたので丁度買ってきたビールを飲もうとフタを開けました。
プシュー!っとビールが吹き出し、「やべ、走ったからなー」

その瞬間に カコンッ って音がなったんです。ドアから。
ドアについている郵便受けが開いたり閉まったりしてるみたいなんです。
何度も何度も。

気分が悪いですが、あのばぁさんが俺を確認するかのように郵便受けのフタをあけて確かめてるような気がしてならなかった。

カコンッ パタン カコンッ パタン

ずっと続きました。俺は恐怖に震えた手で警察に電話して、部屋の郵便受けを開けたり閉めたりする奴がいると通報しました。
10分後、急に音が止みその後に警察が着てくれました。

警察「本当にさっきまで私が来るまで郵便受けを開けてたんですか?誰もいませんでしたよ?心当たりあります?」

ないに決まってる。とりあえずババァの事をすべて話して朝までマンションの回りをパトロールしてくれる事になった。
それから数週間、スライドババァの夢をほぼ毎日見続けノイローゼ気味になった俺は最悪の東京デビューとなった。

やる事なす事駄目だし、ベランダでスズメがよく死んでいるし、軽い交通事故にあうし。
さらに3ヶ月後、埼玉の方へ引っ越した。
引っ越すと同時くらいに調子がよくなりました。

あのばぁさんは俺の家を見つけた。そして俺の家に住んでいたのかなーって思ったりした。
長文スマン。つかれた
スライドババア

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次の話

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2019年08月24日