<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話まとめ(46)

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<閲覧注意>身の毛もよだつ本当にあった長編怖い話をまとめました。

2つの怖い話実体験

俺が体験した怖い話を2つほど・・・
もう15年前。大学生の頃、バーでのバイトあがりの帰りの車でのこと。
深夜2時過ぎ。池袋から自宅までいつものコースで20分の家路をいそいでた。

体が疲れてたため、FMから流れてくる音楽をボーっと聞きながら、ガラガラ
の道を快調に奔っていた。途中大通りからショートカットをかねて某神社前を左折。
1車線の道に入ったとき
「何で・・・」と女の声。

車はもちろん俺一人。あれ?空耳?と思いラジオの音を小さく絞った。
「・・・・」しんと静まりかえった車内は低いエンジン音のみで、他は何も
聞こえない。。
心霊信じない俺は、気に留めず、そのまま京浜東北線の某寂れた駅前を抜けようと
車を進めた。そのとき、ふと視線を感じた。

俺は不意にバックミラーをチラッと見た。
すると後部座席におかっぱの女の子の顔が見え、しかもこっちを見ている。
一瞬だった。すぐ前をみて、またバックミラーみたがいない。そして後部座席を見たが誰も
いない。なぜか怖くはなかったが、ただその顔が忘れられずにいた。

何日かして、朝、大学行く前に家のポストから新聞を出した。
そのとき、週一発行の区のローカル新聞を普段全く見ないのに
なぜか気になり、ページをめくった。
ゾクっとした。

俺が見たおかっぱの女の子がいて、その時と同じ顔で俺を見ている。
その記事には中学生の女の子かいじめを苦に自殺と書いてあった。
その日は俺が見た日で、時間は深夜1時すぎ。
俺が車で通った某駅前のスーパーからの飛び降りだった。

もう一つ。
さっきは話の1,2年後。当時の彼女と河口湖に行った帰り、帰りが遅くなり、
中央高速を降りて相模湖のラブホに泊まることにした。
そして二人とも疲れて寝てた深夜2時過ぎ。

俺はなぜかふと目が覚めた。
すぐ寝ようとしたが、なぜか胸騒ぎがした。
「なんだろう」と思いシーンとした部屋で、胸騒ぎが静まるかな
と思って天井をボーっと見ていたそのとき、
「パタパタパタ・・・」とほんとにかすかだが、音がした。
「ん?」と思い聞き耳を立てると、また「パタパタパタ・・・ガチャガチャ」
と今度は遠くだが、はっきり空耳じゃないってわかった。

彼女は横で寝ている。
俺はむくっと起き上がり、どこから音がしてるのか探るため更に聞き耳を
たてた。目は暗闇に慣れてきた頃で、どうも音は部屋の外、廊下の置く殻とわかった。

俺は部屋のドアのところまで言って耳を付けた。「パタパタパタ・・・ガチャガチャ」
音はする。これはパタパタはスリッパの音。更にガチャガチャはドアノブをまわす音。
俺はすぐにそう判断した。しかも音は近づいている。

「おい。起きて」俺は彼女の所にいき小声で言った。「な~に」彼女がむにゃむにゃ
した感じでおきると俺はすぐにドアの前に戻って「フロントに電話。9番かかる」
と状況も言わずに彼女に伝えた。あせっていた。なぜならこの部屋は810号室で、一番
左端だったが、外の音の感じからもう前の部屋まで近づいていた。

彼女は俺のただならぬ感じを察したのか、薄暗い中、電話を探り当て、
フロントに電話してくれた。「フロントでた変な奴が廊下にいるから
すぐに来いといって」俺はドアをみながら、彼女に小声でいった。
外の奴に存在を気づかれたくなかった。内鍵がしてある。ここも通り過ぎてくれ。

「なんかでない・・」彼女も小声でベットから俺に言ってきたその時、
「パタパタパタ・・」この部屋のまでとまった。
「ガチャガチャ」ドアノブが回った。あく訳ないだろと心の中で俺が呟いた
そのとき・・・

ガチャっと何かを指す音。すると内鍵が横向きから、縦にゆっくり回転しだした!
プチッ。その時俺は切れた。度はノブをガッと両手で押さえ、右足でドアを
けりながら「誰だてめえは!クソが!やんのか~!」と今までとうって変わって
大声で怒鳴りだし、威嚇した。何がなんだか、怖すぎてすごく腹が立った。

彼女は悲鳴を上げて、ベットでうずくまってたようだった。
しばらくドアを押さえつけ叫んでいたが、ドアノブ押さえるのが疲れてきた俺はは
開き直って「おら空けるぞ」と叫んで、20Cm位スーとドアを開けた。

あけた瞬間ぎょっとした。女がいた。隙間で暗かったが、うつむき加減で、
髪はロングでべたっと濡れた感じ。暗くて表情は見えないが、目線は俺を見ず
に斜め下をじっと見てた。よく覚えていないが、白っぽい服だった。
「なんだ・・あんた・・夜中に」一瞬怒りがとまってしまったが、そいつ
に俺が言うと、「鍵です。忘れてます。」といって俺に木の長い柄がついた
鍵を渡してきた。渡すというより突き出してきた。目線はこっちょみてない。

俺はそれをもぎ取り、バン。とドアを閉め、鍵をかけた。
「パタパタ・・」外でスリッパの音。遠ざかっていく。
俺はすぐにフロントに電話した非常識だと文句を言おうと
「はいフロントでございます」とすぐに出た。
「かぎ忘れたけど、ひどいじゃない?こんな夜中にさあ」と俺。
「はあ?なんのことですか?」と困惑気味の相手。
「いま鍵を届けにきたよ。木の奴。お宅に従業員でしょ?」
「今、私が宿直していますが本日は渡し一人で、他に従業員はおりません」
「・・!?」「鍵にいたってはお客様が入る際に渡しておりますし、木の柄ではなく、プアスチック
にルームナンバーが書いてあるタイプのものです。2~3年前にはそのタイプは
ございましたと記憶していますけど・・」と従業員。

「だってここに鍵が・・」といいかけて絶句した。俺の手には鍵なんかかった。
この部屋に入ったときから、もらった鍵で開けたのを思い出した。

大体なんで色んな部屋をガチャガチャやったり、事前に連絡もせずに勝手に
空けようとするわけがない。俺は怖すぎて、ドアを閉めたくて勝手に納得してたの気づいた。
大体こんな話です。でも2つとも実際ありました。
2つの怖い話実体験

黒こげの乗用車

警官をしている友人数年前に体験した話。

そいつは高速道路交通警察隊に努めているんだけど、ある日他の課の課長から呼び出されたんだって。
内容を聞くと、一週間前にあった東北自動車道の事故の詳細を知りたいとのこと。
その事故ってのは、一家四人が乗った自動車が平日の深夜に
中央分離帯に激突して全員死亡した事故の事だったらしい。

事件のことを少し詳しく話すと、高速を走行していた長距離トラックから
××インターチェンジ付近で乗用車が燃えているって通報があって、
夜勤で待機していた友人が現場に直行したんだけど、友人が到着した時には
既に乗用車の中にいた人は全員黒こげになって死んでたんだって。

その後身元の特定と検死が行われて、歯の治療記録から死んだのは
東京西多摩地方に住んでいる家族だってのがわかった。
死んだのは加藤正さん(仮名)とその妻の恵美、長男の正一、長女の恵那の四人。
アルコールが検出されたとか、見通しの悪い場所だったとかの
事故を起こすような要因は見つからなかったんだけど、
特に不審な点もなくそのままハンドル操作のミスによる普通の事故として処理されたんだって。

それで友人も特に何の変哲もない事故でしたよってよその課の課長に言ったらしいんだけど、
その課長が実は、て言って呼び出した理由を話してくれたんだって。
その話によると、昨日の夜に少年が東京の○○市にある警察署に訪ねてきて、
「僕が死んだとニュースでやっていたのだけど、僕はいったい誰なのでしょうか?」って言ったらしい。

少年の話をまとめると、一昨日の朝に朝寝坊して起きたら家に家族が誰もいない。
どこかに行ったのだと思いそのまま気にも留めていなかったが、夜になってもだれも帰ってこないし連絡もない。

心配になって警察に連絡したが、子供の悪戯だと思われたのかすぐ切られてしまった。
祖父母や親戚に連絡してみたが、誰も連絡を受けていないと言われた。
そのまま朝まで待っていたが、つけっぱなしのTVのニュースから、
自分も含めた家族全員が死んだことになっていると知った。
そんなことはないはずなので詳しく知りたくて訪ねて来たとのことだったらしい。

その話を聞いた友人はその事故の資料を改めて提出したんだけど、
見直してて不思議なことに気づいたんだって。
家族の歯科治療記録との照合で、父親、母親、長女は間違いなく本人だって判明したんだけど、
長男は頭部の損傷が激しく、照合ができなかったと記録に書いてある。

しかも家族は青森近くで事故を起こしたんだけど、両親は中部地方出身で
東北に知り合いはいないことがその後の調査で明らかになっていた。
その当時は旅行にでも出かけた際の事故って事になったんだけど、どうにも不自然なことが多すぎる。

それで友人は資料を提出してから数日後に、例の課長に事件の進展を聞いてみた。
すると課長は口ごもりながらこう答えたらしい。

例の少年は身体的特徴や見た目は死んだ長男によく似ていたが、歯形が違うため別人だと思われる。
そのことを告げると少年が錯乱したため、心療内科のある警察病院に搬送した。
その後の調査で事故死した家族の家を調査したが、事故後誰かが住んでいた形跡はなかった。
そのことを告げると、少年は完全に精神に異常をきたしてしまったため、
結局どのこの誰だか分らず今も病院にいる。
もう済んだ事だから、今後かかわらなくていい。

友人はそこまで話すと最後にこう言った。
黒コゲの死体は本当は一体誰で、自称長男の少年は一体誰なんだろうな?
それと、あの家族は何で平日に誰も知り合いのいないところに向かっていたんだ?

俺は思うんだ。
あの家族は何かから逃げてたんじゃないかって。
何から逃げてたのかはわからないけどな。
黒こげの乗用車

海からやってくるモノ

普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。
訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。
ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。たしか後期試験の後だったから、真冬だな。
旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って、当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。

何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かったころ、既に日は暮れてしまっていた。
山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。
困ったことに、ガソリンの残量が心もとなくなっていた。

海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すと、すぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。
とりあえず裏手に回ってみた。
玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。
出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。
「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」
わずかに人の気配がしたが、返事はない。

「シカトされとんのかね」
「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」
「すんませーん!」
しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。

「誰や?」
「ガソリン欲しいん…」
「今日は休みや」
オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。

「いや、まぁそこを何とか…」
「あかん。今日はもう開けられん」
取り付く島もなかった。諦めて車に戻る。

「これだから田舎はアカン」
「しゃーないな。今日はここで寝よ。当てつけに明日の朝一でガス入れてこうや」
車を止められそうな所を探して集落をウロウロすると、
GSだけでなく、全ての商店や民家が門を閉ざしていることに気付いた。
よく見ると、どの家も軒先に籠や笊をぶら下げている。

「なんかの祭やろか?」
「それにしちゃ静かやな」
「風が強くてたまらん。お、あそこに止められんで」
そこは、山腹の小さな神社から海に向かって真っ直ぐに伸びる石段の根元だった。

小さな駐車場だが、垣根があって海風がしのげそうだ。
鳥居の陰に車を止めると、辺りはもう真っ暗でやることもない。
オレたちはブツブツ言いながら、運転席で毛布に包まって眠りについた。

何時間経ったのか、犬の唸り声で目を覚ましたオレは、辺りの強烈な生臭さに気付いた。
犬は海の方に向かって牙を剥き出して、唸り続けている。
普段は大人しい奴なのだが、いくら宥めても一向に落ち着こうとしない。

友人も起き出して、闇の先に目を凝らした。
月明りに照らされた海は、先ほどまでとは違って、気味が悪いくらい凪いでいた。
コンクリートの殺風景な岸壁の縁に、蠢くものが見える。
「なんや、アレ」
友人が掠れた声で囁いた。
「わからん」
それは最初、海から這い出してくる太いパイプか丸太のように見えた。

蛇のようにのたうちながら、ゆっくりと陸に上がっているようだったが、不思議なことに音はしなかった。
と言うより、そいつの体はモワモワとした黒い煙の塊のように見えたし、実体があったのかどうかも分からない。
その代わり、ウウ…というか、ウォォ…というか、形容し難い耳鳴りがずっと続いていた。

そして先ほどからの生臭さは、吐き気を催すほどに酷くなっていた。
そいつの先端は海岸沿いの道を横切って、向かいの家にまで到達しているのだが、
もう一方はまだ海の中に消えている。

民家の軒先を覗き込むようにしているその先端には、
はっきりとは見えなかったが、明らかに顔のようなものがあった。
オレも友人も、そんなに臆病な方ではなかったつもりだが、
そいつの姿は、もう何と言うか『禍々しい』という言葉そのもので、
一目見たときから体が強張って動かなかった。
心臓を鷲掴みにされるってのは、ああいう感覚なんだろうな。

そいつは、軒に吊るした笊をジッと見つめている風だったが、やがてゆっくりと動き出して次の家へ向かった。
「おい、車出せっ」
友人の震える声で、ハッと我に返った。

動かない腕を何とか上げてキーを回すと、静まり返った周囲にエンジン音が鳴り響いた。
そいつがゆっくりとこちらを振り向きかける。
(ヤバイっ)
何だか分からないが、目を合わせちゃいけない、と直感的に思った。

前だけを見つめ、アクセルを思い切り踏み込んで車を急発進させる。
後部座席で狂ったように吠え始めた犬が、「ヒュッ…」と喘息のような声を上げてドサリと倒れる気配がした。
「太郎っ!」
思わず振り返った友人が、「ひぃっ」と息を呑んだまま固まった。
「阿呆っ!振り向くなっ!」
オレはもう無我夢中で、友人の肩を掴んで前方に引き戻した。

向き直った友人の顔はくしゃくしゃに引き攣って、目の焦点が完全に飛んでいた。
恥ずかしい話だが、オレは得体の知れない恐怖に泣き叫びながら、アクセルを踏み続けた。

それから、もと来た道をガス欠になるまで走り続けて峠を越えると、まんじりともせずに朝を迎えたのだが、
友人は殆ど意識が混濁したまま近くの病院に入院し、一週間ほど高熱で寝込んだ。
回復した後も、その事について触れると、激しく情緒不安定になってしまうので、
振り返った彼が何を見たのか聞けず終いのまま。

卒業してからは疎遠になってしまった。
犬の方は、激しく錯乱して誰彼かまわず咬みつくと思うと、
泡を吹いて倒れる繰り返しで、可哀そうだが安楽死させたらしい。
結局アレが何だったのかは分からないし、知りたくもないね。
ともかく、オレは海には近づかないよ。

以上が同僚の話。
昔読んだ柳田國男に、笊や目籠を魔除けに使う風習と、
海を見ることを忌む日の話があったのを思い出したが、今手元にないので比較できない。
海からやってくるモノ

見たことの無い魚

自分自身の話じゃないけど、釣り仲間であり、尊敬する人生の先輩であるKさんから聞いた話。

Kさんは若い頃、漁業関係の会社を経営してたんだけど、
漁にいかせてたトロール船の船長から、突然連絡があったんだって。
聞いてみると、『乗組員であるYが死んだ、異常な死に方だ』との事。

Kさんは何があったかのか聞き、
「とにかく、仲間が死んで混乱する気持ちはわかるが、船長のお前が慌てるな!落ち着いて冷静に!」
と、近くの港に行くように指示し、自身もその港に向かった。

港につくと、そこには安らかに眠るYの遺体があり、
船の上の死なので、警察の事情聴取や死亡解剖などが行われた。
その間Kさんは、船長や船医に何があったのかを聞いた。
船長や仲間の証言はこうだ・・・

Yが死ぬ前の日の昼、見たこともない魚が釣れたんだ。
まっ黒くてテラテラした姿で、綺麗で大きい魚。
こんな魚みた事ない・・・気持ち悪いな・・・と思ったそうだ。

その時、Yが「食べてみよう!」と言って、その黒い魚をさばこうとした。
船員みんなが「気持ち悪い、やめておけ」と静止したが、聞かずその黒い魚に包丁を入れた。
その時、その魚から気味悪い音、声?「キィィィィーーー・・・・」と聞こえた。
ますます気持ち悪くなって、みんなが「なげろ!(捨てろの意)」と言ったが、Yは聞かなかった。

その黒い魚の身は真っ白で、船長曰く「さばいた姿はヒラメの身のようだった」らしい。
半身になった黒い魚の身は美味しそうだったが、妙な悲鳴を聞いてるせいで、
船員のなかでその魚を食べる人はYだけだった。

Yはその身を頬張りながら「うまいうまい」と言っていたが、
他の船員は気味悪がって誰も手をつけようとしないので、
その残りの身と半身の黒い魚を、海に投げ捨てた。

その次の日の朝・・・
ある船員が叫んだ。
「おーい!あそこ見てみろ!船の後ろ!」
船長が船のスクリューの部分をみると、あの半身になった黒い魚がついてきているのが見えた。

まさか・・・スクリューにひっかかってるのか!?と思ったが、
そんな事はなく、半身になったあの黒い魚が、自力で泳いで船についてきていた。
内臓もなんも取っ払って、半分になった魚がなぜ・・・
そう思いゾっとした時、今度は違う船員が血相変えて叫んだ。
「おいっ!Yが・・・Yが死んでる!」

船長は慌ててYが寝ていた船室に行くと、そこには眠ったままの姿勢で干からびたYの死体があった。
ミイラのようになって死んでるY・・・船医が見たところ死因は老衰。
Yは40代後半だが、死んだその姿は100過ぎた老人のようだったそうだ。
遺体写真をカメラで撮って、船員大混乱の中、社長のKに連絡・・・との事。

警察が船医に「Yのその写真を見せてくれ」と言ってきて見せた。
その時Kさんも一緒に見たそうだが、
一同「こりゃエジプトのミイラでねが!」と叫ぶほど、その遺体は干からびていたらしい。
だが、港に戻ってきたYの死体は、眠るように綺麗な遺体。
結局、司法解剖の結果、心不全として扱われ、死因が老衰の写真はKの元に返されたそうだ。

Yの親御さんや親族には、この写真を見せる事が出来るわけもなく、
気味悪いし縁起も良くないからと、K、船長、船医で、その写真を焼却処分した。

俺はその話を聞きながらも半信半疑で、「そんなことあるのぉ~?」と聞いたが、Kは、
「本当の話だ。写真だって、そのときの船長(今現在の水産加工会社の社長)、
船医(冷凍冷蔵会社の社長)、警察(新潟の警察らしい)が見たし、証言できる」と言った。

海には人間の力の及ばない何かがある。
見たことの無い魚

裏世界

不思議な記憶と言うか、今でも鮮明に覚えてる記憶。
小学校五年生の夏休み、家の裏手にある大きなグランドで
夏休みの自由研究である「身近にいる昆虫リスト」を作ってた。
するとグランドの隅、地面がコンクリになってる場所で、下水道に通じるだろう錆びた鉄の扉を見つけた。

興味本位で取っ手をつかんで開けてみると、下に続く梯子が見える。
それを見た俺は冒険ごっこがしたくなり、すぐさま家に帰って
懐中電灯をとってくると、ワクワクしながらその梯子を下りた。

下に着いてみると床は金網になっており、更に下には暗渠があるらしく、小さく水音がしてた。
イヤな臭いがしなかったので下水ではないと思う。
通路は後ろと前の2方向に伸びており、とりあえず正面に歩くことにした。
懐中電灯で足下を照らし、ワクワクしながらしばらく歩くと(たぶん20mぐらい)
目の前に鉄格子が現れて行き止まりになっていて、すぐ脇には上に伸びる梯子が設置してあった。

「もっと、凄い物が見れると思っていたのに…」とガッカリしながら梯子を上がった。
「歩いた距離からして道路を挟んだ反対側の空き地あたりでも出るんだろう」と、
予想をしながら、ふたを開けて地上に出ると降りた場所と同じに出て、おまけに夕暮れ時だった。
入ったのは昼過ぎのはずなのに。

なんだか怖くなってきて、とりあえず家に帰ろうとグランドを後にしたんだけれど、何か変。
何というか風景が微妙におかしい。
大まかなところは見知った近所なんだけれど、
いつも駄菓子を買ってた雑貨屋が見たこともない民家になってたり、公民館が病院になってたりした。
道路標識も見たこと無い変なマークになってた。

急いで家に向かってみると、やっぱり微妙に変だった。
庭には巨大なサボテンが花を咲かせてるし、
スポーツカーを縦に縮めたみたいな妙なデザインの赤い車が駐車場に止まってた。
玄関の脇にはインターホン代わり下向いた小さなレバーが飛び出してるし。
四つ足の髭の生えたキリンみたいな置物が扉の両サイドに立ってた。

でも、やっぱり自分の家なんだ。
細かいところは違うけど、どう見ても自分の家だった。
表札もちゃんと自分の名字だったし…
なんか間違い探しをしている気分になった。
玄関から入っていくのが怖くなって、家の裏手に回って台所の窓から中をのぞくと
居間で、紫の甚兵衛を着た父親と何故か学校の音楽教師が仲良く話していた。

それ見た俺は当時プレイしてたドラクエ3の事を思い出した。
あのゲームって、裏世界ってあったじゃない、アレを思い出して「裏世界に来てしまった!」と思った。

慌てて元のグランドに戻ってさっきの地下通路に降りて、元来た道を引き返した。
ほんとに冷や汗描きながら必死で走ったよ、遅れると二度と戻れない気がして。
で、入ってきたと思われる扉から出て無事に戻ってきた。

この出来事があってから怖くて怖くて、グランドに近づけなくなった。
グランドの方を見るのもイヤだった。
あれに関わると、何かの拍子にまた裏世界に行ってしまって
今度は戻れなくなるんじゃないかと気が気じゃなかった。
グランドを避けて生活している内に引っ越してしまって、結局アレが何だったのか分からずじまいだった。

でも、半年前に仕事で近くを通る機会があったので、まだあるのかと寄ってみた。
半分駐車場になってしまってたけれど、グランドはまだあった。
でも、当時の恐怖感とかフラッシュバックしてやっぱり近づけなかった。

て、俺の体験。読みづらい長文でごめんね。
もしかしたら夢か何かを勘違いしてるのかもしれないけど、何故かかなり細部まで覚えてる。
裏世界

霊体験色々

怖くないのばっかだけど何個か投下する。まず職場であったのから。
ちなみにドラッグストア店員。

1.
うちの店はレジが向かい合う形で備わってる。基本的には入り口に向いた方から使うけど、
夜の8時過ぎからは清算があるから、医薬品売り場に対する方を使っていることが多い。
医薬品売り場は壁の所が鏡張りで、後ろのレジが見えるようになっている。
大体8時とか過ぎたらいい加減暇だからその日もぼーっとしてた。すると、鏡に女の人がうつった。
いつも向かいのレジを基本的に開けていることから締めている時でもそっちに来ちゃう
お客様が度々いて、その類かと思っていらっしゃいませーって振り返った。ら、無人でした。

2.
閉店後、レジに置きっぱなしになっていたラッピング済みの商品とか並べてた。
全部並べ終えて事務所に帰ろうとしたら、一本向かいの通路から自分の後追いするような足音。
社員さんがレジ締め遅くて閉店後にやるってこともたびたびあるので、
まあ誰かいるんだろうって思いながらバックルーム入ろうとしたら「終わったー?」って社員さんが出てきた。
事務所にはいったらその日出勤してた人全員そこに揃ってた。

3.閉店準備にカゴ車とかをバッグルームにしまってたら、隣接のマンションから女の人が歩いてきた。
冬場に近かったんだけど何故か半袖で、でも「いらっしゃいませー」って言ったら軽く会釈されたから特に違和感感じずに中へ。
で、残りのオリコンも入れようともう一度外に出たら、その人今度はコート着込んでた。

まあ持ってるのに気付かんってこともあるだろうし(とかその時思ったわけじゃないけど、
そんなオカルトのにおいしないから「あれ?」って以上の違和感はなかった)
気にせずにいたら、その数分後に後輩がきて「消える女の人を見ました」って言う。

その時彼女は店頭の補充をしていたんだけど、お客様が来られたから
「いらっしゃいませー」って挨拶したら会釈された。
で、抱えていたティッシュを詰んでもう一度補充在庫を手にしようと振り返ったらもう無人。
その短時間で店内に入れるような距離でもない。
不思議だねーって言って終わった。

職場ではこれくらいかなー。まあ接客業とかだとありがちっぽいことばっかだけど。

あと家でぼちぼちあったの。

1.
携帯ゲームしてたら夜中の3時過ぎてた。
正直夜中の3時台すごく苦手で(大して怖くもない上に長いからはしょる)、
それなら4時頃までゲーム続けてよって頭から布団被った。
そしたら急に布団の上に乗っかってくる重み。すっごい重い!ってわけではなく、
でも子供ほど軽くもなくて、うわー!うわー!ってなった。

はしょった部分の結論からなんか来たと思っても意地でも目を開けないって決めてたから、
その日もぎゅっと目を瞑ってやりすごそうとした。
そしたらそろりそろりと布団捲られて、びびりまくってる自分の片耳に「ふうううっ」と息吹きかけ。
あのぬるーい感じは今もすごい覚えてる。

なんで息!なんで息!って思ったけど、それを直接言う度胸もないから必死に寝たふりを通して、
なんか上に乗っかってる相手は自分の様子をうかがっているというより、なんか待ってる?ような感じがした。

でも結局息吹きかけから10秒しないくらいで重みがすーっと消えて、気配もなくなった。
翌日は休みだったので結局寝ずに部屋の灯りつけて過ごして、その翌朝10時くらい。
母から親戚の爺ちゃんが亡くなったよって電話がきた。亡くなった時刻は4時頃だったらしいけど。
なんか言いたいことあったのかなって、今更ながら申し訳なく思ってる。

2.
今年の正月。
両親だけ帰省して切ないことに一人マックでドライブスルー。
戻ってきた時の時間は大体夜6時過ぎくらい。
なんか人影だけが歩いてるのを見た。おー、と思いながら新免のくせに凝視しました。

3.
正月明けくらいか年末かにあったホラー特番見ながら、父が「真っ暗な階段あがるのこわいよね」とか言い出す(うちの階段の電気、切れまくりだから最近はそのまま放置で真っ暗)
それに合わせてわたしも常々二階の真ん中の部屋(左:両親、真ん中:物置、右:私の部屋みたいになってる)の扉あいてるのがなんか怖いんだよね、って言ってみた。

母はそれを聞いて「お前らびびりかよだせえwww」みたいな反応だったんだけど、
翌日くらいになったら真ん中の扉閉まってた。
「お母さんありがとう!」って朝っぱらからハグハグしてまたうぜえwwwって反応されたんだけど。
その晩階段あがって真ん中の部屋みると、またドアが半開きになってる。
まあ誰か開けたんだろって思ってもう一度しっかり閉めた。

その翌日、お風呂からあがって洗面台でパジャマに着替えてたら、風呂桶が転がるような音がする。
え?って思ってお風呂場の扉の方向いたら、今度は「コンコン」って風呂場の内側から扉叩く音。
すりガラスだけど、何かが見えたってことは別になかった。

特に言うほどの話でもなし、その晩上にあがったら真ん中の扉がまた少し開いていた。
その日は私休み・母仕事で、母が帰宅してから上にあがった気配もまったくなかった。
なんだかな、と思いながら結局そのまま放置。以降は特に変なことなし。

書いてみるとしょうもないのばっかだった。ごめん
霊体験色々

ベートーベン

小3くらいの時のこと。
うちは三つ離れた兄と二つ下の妹の三人兄弟でその頃は兄弟三人同じ部屋で寝ていた

ベッドの配置は
兄用のシングルベッド、妹と俺用の二段ベッドで
【兄のベッド】
【二段ベッド】
という横並びの配置。

二段ベッドの振り分けは上が俺で下が妹。
つまり俺の位置からは寝てる兄が見下ろせるようになってた。
その日も兄弟三人で寝静まった後、俺は尿意で夜中に目が覚めた。

おそらく深夜2時くらい。
家族も完全に寝ていたし、怖いからベッドから出れずにどうしようか悩んでいた
そしたらゆっくりとドアが開いた
その時の状況を説明しずらいんだけど
─ドア─────
【兄ベッド】
壁       窓
【二段ベッド】
────────
って感じの部屋

俺の頭はドア側で兄貴の頭は逆のドアに足を向ける向き
なぜか開いたドアのせいで薄暗い廊下の突き当たりまで見える
それがなんとなく怖くて俺は二段ベッドの柵まで布団をかけて
柵ごしに外を見るという防御態勢(布団に潜りつつ柵の隙間から息ができる)に入っていた
どれくらい時間が経ったかわからないけど、薄暗い廊下の奥からゆっくり誰かが入ってきた

しかも二人。
最初はおかんと親父だと思った
俺らがちゃんと寝ているか様子を見に来たんだと。
でも少し様子が違った

なぜかその二人は寝ている兄貴の上に乗っかったんだ
乗ったというより、兄貴の上で浮いていた。二人とも下半身がなくて
一人が兄貴の胸の上に浮いてて兄貴の顔をじっと眺めてて
もう一人はそれを斜め後ろから見守ってる。その二人は兄貴をしばらくジーっと観察した後
兄貴の胸に電柱の取っ手くらいの釘(?)を打ちこみはじめた
意味がわからなかった

とにかく怖くて怖くて動けなかった
息を殺して音を出さないように、こっちに来ないようにと祈りながら
柵越しにそいつらを凝視していた

そいつらの風貌は兄貴の胸の上で釘を打ってるやつが
白髪で長い髪の男か女かもわからない年寄り
もう一人がまんまベートーベンみたいな感じ
後ろで見守ってるベートーベンの頭は俺から近い
ほんの少し手を伸ばしたら触れそうなくらい近い
白髪のロンゲは兄貴に釘を打ってる
(兄貴がやばい。殺されちゃう)

そう思いながらも怖くて本当に動けない
徐々に限界が来て息が荒くなってきた
今にして思えば過呼吸状態だったんだと思う。
「ヒュッヒュッヒュッヒュッ」と呼吸音が出てしまっていた

そして次の瞬間、ベートーベンが見上げるようにこちらを見た

目が合った瞬間、ぶわっと俺の目線の位置まで浮かび上がってきて、
俺とベートーベンは柵越しに数十㎝の距離で目が合っている

見開いた目は青く光っていて、表情はめちゃくちゃ怒っていた

(次は俺だ…!俺が釘を刺されるんだ…!)
柵越しに相変わらず目が合っている
ビビリすぎてもっと息が荒くなる
「ヒュッヒュッヒュッヒュ」
多分、そこで意識を失った。

気がついたら朝になっていて、兄貴は胸が痛いと言って学校を休んだ
俺は余計なことを喋ったらあいつらがまた来る気がして何も言わなかった
今こうして書きながらも若干ガクブルしてる
マジ怖かった。なんだったんだアレ。
ベートーベン

目の無い女

もう12年前の話なんだが、家の近くにある山でうずくまってる女を見たんだ
その時はまたかって思った(不可思議なことはよく体験する)
ただいつもと違うのはうずくまってた女が夢に出てきたこと

その女は夢の中でもやっぱりうずくまってるんだ
わかったのは泣きながら何かを呟いていることだけ
あぁあの時見たのが夢に出てきたのかぐらいに思っていたんだよ

それからは毎晩同じ夢を見るようになったんだけど気にしなかった
ただ気づいた時には夢は同じじゃなかった。近づいて来てるんだ
俺じゃなく、女がね

近づいたことによって女が呟いている言葉が少しずつ聞き取れた。
「…ない….えない..見えない」ってね
言葉が聞き取れたことで初めて女の顔を覗き込んだ。
そこにあったのは目の無い女
くり抜かれたかのようにすっぽりと無いんだよ

女は俺に顔を向けて見ているんだ、眼球のないまま
俺はびっくりして飛び起きた。真夏で暑がりの俺はエアコンつけてたのに
汗がびっしょりだった

それからの夢は女が俺の前に立ったまま俺を見ているだけ
ただその夢もずっと同じじゃなかった、笑いだしたんだ女が、ニヤっとね
そしてまた何か呟きだしたんだ、そして出た言葉は
「見える、見えた」

そんな夢が続いたある日、異変に気づいた
視力が極端に落ちはじめたんだ
当時、自動車学校を卒業した俺は免許センターで眼鏡が必要だと言われて驚いた
確か視力は2.0だったのに0.3まで低下していた

最初は夢との関係なんて無いと思ってたが、さすがに目の無い女が夢で言った「見えた」
俺の視力の低下は関係ないとは思わずにいられなかった
そこで以前、実家での不可思議な現象をみていただいた知り合いの婆ちゃんに相談することにした

知り合いの婆ちゃんは所謂霊能者なんだ
しかもお金は一切貰わずないることが信用出来る(今でもメディアにでる奴は信用出来ない)と思っていたんだ
婆ちゃんの家に行ったらまず最初に言われたのは
「また厄介なのを連れてきたね」だった

婆ちゃんは俺を心配させない為なのかにこやかに笑った
「すぐに消えるから心配しなくていいよ」とうちの墓がある寺に連れていかれた。
住職は婆ちゃんから話があったのだと思うが「早速始めよう」と本堂に連れていかれた

本堂で婆ちゃんが「なにもせずに目をつぶってなさい」と告げ肩を抱いてくれ住職が念仏を唱えていた
しばらくすると本堂の空気が重くなってきた、あきらかに重いんだ
そして本堂の畳みをズルッズルッと足音が聞こえた

周りを回りながら様子を伺っているのか目をつぶっている俺にはわからない
わかるのは明らかに重い空気と女の足音のみ
婆ちゃんが「もうすぐだからね辛抱しな」の言葉が救いだった

そして俺の肩を抱く婆ちゃんの力が強くなったと同時にうめき声が聞こえた。
「ぐぅっ..うぅっ」ってね
そして最後に耳元で「あと少しだったのに」と聞こえた。
そして婆ちゃんの力が抜け住職の念仏も終わった

婆ちゃんが「よう我慢したな」と優しい笑顔で言ってくれた
婆ちゃんが言うには女は目をくり抜かれ殺されたんだろうと
そしてあんたの目を奪おうとしたんだねと
でも恨んだらダメ、すべて人がやった結果だからと

今でも婆ちゃんの言葉は心に残っている。
死んだ人間の恨みを産むのは人間だということをね
俺の話はこんなところです。
目の無い女

宮城県八木山橋

宮城県に八木山橋ってあるじゃん、自殺の名所の
実はあそこの下の竜ノ口渓谷って降りていけてね、
足場は悪いんだけど、地層とか生物とか、面白い場所なんだよね。

三年前の、俺がオカルト板に来る前の話で、
あんまりオカルトに興味無かった俺が興味を持つきっかけになった話。
その頃は八木山橋が自殺の名所とは知ってたんだけど幽霊とかは信じてなくてね。
化石とか鉱石に興味があって大学の仲間と度々行ってたんだよね。

特に夏場とかは川縁特有の涼しさと上流こその水の綺麗さで、
結構遊べる場所だったんだよ。
ただ行く時にはルールがあって、そのうちの一つとして
カメラの所持は禁止していたんだよね。

これは前述の通り足場が悪くて、川に落ちる奴もいるから、
水にぬれるとだめになるような電化製品は危ないってだけ。
心霊写真防止とかじゃなかったんだよ。
携帯電話とかも百円ショップの密閉できる袋に入れて持ち歩いてたね。
ただ、一度だけデジカメを持ってきた奴がいたことがあった。
ここではそいつをEって呼ばせてもらう。

その日は5人で行ったんだけど、俺とそいつとあと3名。
実はEは彼女と別れたばっかりらしくて、Eの好きな女子を呼んだんだよ。
その写真が撮りたくて生活防水のデジカメを買って持ってきていたんだよね。
写真データを送るからアドレス教えてって言うつもりだったらしい。

まあ竜ノ口渓谷に入ってから出てくるまでは省くんだけど、
もちろんそこで自殺者を見つけたりはしなかった。
毎日誰か飛び降りてる訳じゃないしね。

ただ、帰りに立ち寄ったマックで、写真を見てたら、死体が写ってたんだよね。
帰り際に俺が撮った写真なんだけど、川を挟んで向こう側の岩の上に、
仰向けの状態で人の下半身らしきものが置いてあるって言うのかな。
とりあえず、ジーンズを履いた下半身が岩の上に乗っかってんのが写ってる。

ただ、帰りに立ち寄ったマックで、
写真を見てたら死体が写ってたんだよね。
帰り際に俺が撮った写真なんだけど、川を挟んで向こう側の岩の上に、
仰向けの状態で人の下半身らしきものが置いてあるって言うのかな。

とりあえず、ジーンズを履いた下半身が岩の上に乗っかってんのが写ってる。
上半身は岩の向こうで見えない。
なんとかジーンズが落っこちてるだけって思いこもうとしたんだけど、
ジーンズからは足らしきものが飛び出てるし、
岩の上は泥だとは思えないような、乾いた血みたいな色してんの。

何で気付ないで撮ってんだとか、ここで撮れって言ったのはお前だとか、
見えなかっただとか、俺とEで言い合いして他の人の提案でEが警察に電話したんだ。
代表者の連絡先を聞かれて、代表者として俺の電話番号も教えた。

写真についても説明したが、現場に確認に行きますので後日お願いしますって言われた。
まあ正直、心霊写真的な物を証拠に持ちこまれても警察では困るからだろうね。
すごい気まずい空気の中30分くらいしてEに電話が来た。

Eはわざわざ店の外に出て電話してたんだけど、青い顔をして戻ってきた。
どうやら警察が言うには、捜索したが死体なんてなかったんだと。
俺たちは気味が悪いと思いながらも、無理矢理見間違いだったってことにしたが、
Eは何故か異常にとりみだして、現に死体が写ってるし無いはずがない、
絶対死体だと言って聞かなかった。

俺たちは川で遊んでいた奴が、奥の方にある沼にでもはまって、
泥だらけのジーンズを捨てて行っただけだって言ったが全く聞きつけない。
心霊写真じゃないかとも言ったが、はっきり写ってる死体があるんだと言って聞かない。

デジカメの画像を指差して絶対ある。
足も出てるって狂った様に喚き始め女子を怯えさせ挙句の果てに確認に行くと言い始めた。
女子はもう帰りたがっていたし、既に暗くなり始めていたこともあって
もしあったなら暗くなって警察も見落としたんだ。
きっと明日ちゃんと探してくれるとなだめて、俺は強制的に解散にした。

Eは最後まで納得していなかったが車も無いし、
どうせ一人じゃいけないだろうと、俺は面倒になってさっさと帰った。
翌日の午前中死体を回収しました、ご迷惑をおかけしました。
という電話が警察から俺にかかってきた。

俺は正直安心した。
Eと険悪な感じになっていたから、警察のミスでなら簡単に仲直りできると思った。
警察の話も半分だけ聞いているような状況で写真の提出を求められて、
そういえば何でEに先にかけなかったんですか?と質問した。

Eにかけたが出なかったと説明してよこした。
写真は彼が持っているので、と話している途中、
少し気になってやはり昨日は発見できなかったのかと尋ねた。
警察はええ、既に暗かったので捜索は無理でしたと答えた。

俺はそれでもわざわざ確認に行って頂けたようで、ありがとうございますと言った。
電話の向こうから、昨日は確認に行っておりませんよ、という答えが返ってきた。

その日の内にEは見つかった、写真の場所で飛び降り死体になって、午前中に回収されていた。
前日別れたままの恰好で、ズボンもジーンズじゃないが、
説明されて浮かんできたのはあの写真とそっくり同じ死に様だ。

上半身が見えなかったのは尖った岩に叩きつけられて、
背骨が粉砕され、胴が伸びて頭が重いから、異様に向こうに垂れさがっていたらしい。

俺に掛かってきた電話がEの飛び降り死体回収の電話だった。
俺たちが死体を見つけた時点ではEは生きていた、
俺たちが見つけたのは別の死体だと言ったが、カメラは行方不明になっており、証拠も無い。

警察からEに電話がかかってきたと言ったが携帯も行方不明、
携帯の会社に通話記録も残っていない。

そして、一番意味が分からないのはEが見つかった場所は橋からかなり遠いのに
Eは高さ100m程度から地面に叩きつけられた死に方をしていたらしい。
俺たちが見つけた死体も、Eのカメラも携帯も見つかってない。

ってか尻すぼみな感じになったが、思い出してると気持ち悪くなってきたから、ゴメン
宮城県八木山橋

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2019年08月23日