
http://jrsf.or.jp/skate_board/
前後に車輪がついた板に乗り、トリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を行い、その技の難易度や高さ、スピードなどを評価する採点競技。東京2020大会で新たに採用される。
オリンピックで行われる種目は2つ。街の中を滑るようなコースで技を競う「ストリート」と、複雑な形のコースで技を競う「パーク」だ。それぞれ男女別に行われる。
オリンピック競技:スケートボード|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
「パーク」とは?
大きな皿や深いお椀をいくつも組み合わせたような、複雑な形をした窪地状のコースで行われるパーク競技。直線的なセクションが中心のストリートに対して、パークはアール(湾曲)がついた曲線的な形状だ。その窪地の底から曲面を昇ると傾斜は急になり、上部は垂直もしくは垂直に近い。ここを一気に駆け上がり、空中へ飛び出す美しいエア・トリックが、パークでは中心となる。
キッカー(ジャンプ台)で空中に飛び出すと、トリックのバリエーションも増える。空中でデッキを手でつかむグラブも、どこをつかむか、どちらの手でつかむか、そのときの姿勢をどうするか、などによって難易度が異なる。
「ストリート」とは?
スケートボードやサーフィンのように横向きに乗る競技には「スタンス」と呼ばれる選手の向きがあり、進行方向に対して左足が前になるスタンスを「レギュラースタンス」、右足が前になるスタンスを「グーフィースタンス」と呼ぶ。これは右利き、左利きのように個々それぞれ違い、本来のスタンスを「メインスタンス」、逆のスタンスを「スイッチスタンス」と呼ぶ。同じトリックでもメインスタンスで行う場合とスイッチスタンスで行う場合の評価は違い、もちろん難易度も格段に上がる。
オリンピック競技:スケートボード|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
1940年代にアメリカ西海岸で木の板に鉄の車輪をつけて滑った遊びが始まりとされているスケートボードだが、現在のデッキ(板)は何でできている?
1970年代にはグラスファイバー製のデッキが作られたこともあったが、1980年代からハードメープル(サトウカエデ)という硬い木材の合板を用いたデッキが一般的に使われるようになった。
衝撃や摩擦に強いハードメープルは、ボウリングのピンやギター、家具などにも使われている。ちなみに、スケートボードの生産は、元々家具を生産するための技術を流用していることから、スケートボード工場は、海外でも過去の日本でも前身が家具工場という場合が多い。