ペットも肝臓病になる!犬や猫の肝臓病について知ろう

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身体に入った毒素を無毒なものに変えてくれる肝臓。人間にとっても大切ですが、犬や猫たちペットにとっても大切な臓器です。いざという時のためにペットが肝臓病について知りましょう。

犬や猫にとっての肝臓の働き

犬と猫の肝臓は、栄養素の分解、合成、貯蔵を行なったり、体の中の毒素を分解して無毒化したりといった、さまざまな重要なはたらきをする器官です。
肝臓は機能的に予備能力(余力)が高く、再生能力の高い臓器です。そのため、肝疾患(肝炎や肝機能の低下など)があっても症状が現れにくく、症状が出た時にはかなり進行していることも多いのです。そのため、「沈黙の臓器」などと呼ばれることもあります。
犬と猫の肝臓病|ワンちゃんネコちゃんの病気と食事|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>

肝臓は血液を通して集まった多くの栄養素を分解・合成したり、糖をグリコーゲンとして蓄えたりする働きをしており、体内の毒素を分解し無毒化してくれる力も持ち合わせています。そのため、肝臓の機能が衰えてしまうと毒素の分解ができなくなり、栄養素も必要な部分に使われなくなってしまいます。
犬の肝臓病ってどんな病気?早期発見するためにはどうしたらいい?|いぬのきもちWEB MAGAZINE

犬や猫だからといって、肝臓の働きは人間とさほど変わらないようです。

ペットに起きやすい肝臓病とは?

ペットに起こりやすい肝臓病というものが存在します。
特に注意が必要なものをまとめました。

■肝臓疾患

肝臓に炎症が起きたり、細胞が壊れたり、細胞に脂肪がたまりすぎるなどして、本来のはたらきができなくなることを肝臓病(肝疾患)といいます。ただ、肝臓は予備能力の高い器官でもあり、症状が現れるのはかなり進行した状態になってからです。そのため、早期発見が難しい病気といえます。
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■胆嚢疾患

胆嚢系の病気で肝臓疾患などから細菌感染によって発病し、胆汁が漏れてしまうと激しい痛みを伴います。この病気も初期症状が現れにくい病気なので、ペットたちが出してくれる些細なシグナルを見逃さないようにしましょう。
ペット犬・猫の肝臓病にはたらく有効成分完全ガイド

■肝リピドーシス

食べ物からエネルギーを摂れないため、

エネルギー源として全身の脂肪が肝臓に集められ、

その結果、

肝臓で分解される以上の脂肪が蓄積され脂肪肝になってしまいます。

つまりキャパ超えをした結果、フォアグラ、白いキモになるのです。

この病態を『肝リピドーシス』といいます。
恐怖の『肝リピドーシス』 | イデア動物病院 | 大阪府枚方市津田南町の動物病院

こうなってしまうと、

肝臓は脂肪組織に邪魔され機能低下を引き起こし、

肌は黄色く変色(黄疸)して、

ますますゴハンを食べなくなる。

ますます肝臓に脂肪が溜まる。

ますます肝機能は低下する。

この悪循環の結果、肝硬変→肝不全となり死の転帰をたどります。
恐怖の『肝リピドーシス』 | イデア動物病院 | 大阪府枚方市津田南町の動物病院

この肝リピドーシスは糖尿病がきっかけで発症する可能性もあるため、糖尿病にも注意が必要と言えます。

■肝臓病になる原因は?

肝臓病になってしまう原因は日常に潜んでいます。
ただその原因は病気によってさまざまのようです。

肝臓病になる原因で1番多いとされているのが食べ物です。

口から摂取したものは必ず一度肝臓を通り体が利用できる形に変えられます。

そのため嗜好性のみを追求したフードやジャーキーなどの高たんぱく・高脂肪の食べものばかりを与え、偏った食生活を続けていくとどんどん肝臓への負担が大きくなります。
愛犬・愛猫の肝臓のお勉強 | 犬の総合情報サイト・帝塚山ハウンドカム通信

病原体が感染して肝臓に炎症が起っている
食事・薬物によるダメージがある
犬の肝臓病について ~症状や原因、治療と予防法~【獣医師監修】

腫瘍や事故などの要因がある
処理機能を超えた化学物質などが長期的に入り、オーバーヒートした状態である
門脈体循環短絡症(門脈シャント)
犬の肝臓病について ~症状や原因、治療と予防法~【獣医師監修】

どの原因であれ、犬や猫にとってつらいものです。
様子がおかしいなどを感じたら、早く動物病院で診てもらうようにしましょう。

治療法や予防法はある?

肝臓の病気が怖いことはわかりましたが、いざなってしまった時の治療法が気になるという人もいるでしょう。
また、ならないための予防法もお伝えします。

■治療について

原因となっている病気の治療が必要になります。肝臓は再生が可能な臓器なので、肝臓にかかる負担を少なくして、再生に必要なことを適切に行えば、健康な肝細胞が増えて肝機能を元に戻すことも期待できます。
犬と猫の肝臓病|ワンちゃんネコちゃんの病気と食事|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>

原因によって治療は異なるため、原因を追究するとともに治療を行ないます。内科的には強肝剤や利胆薬の投与、不足しやすいビタミンの補給、下痢をしている場合は下痢止め剤の投与、脱水時には点滴による輸液などを行います。
病気と上手く付き合おう(08) <肝臓病について> | ネコちゃんの暮らし(暮らしの豆知識) | どうぶつ親子手帳

■予防法について

肝臓の病気は初期症状が出にくいため、飼い主さんが気づくことが難しく、検査で見つかることが多い傾向にあります。定期的に動物病院での健康診断を受けて、肝臓の数値が上がっていないかチェックすることが早期発見につながるでしょう。
犬の肝臓病ってどんな病気?早期発見するためにはどうしたらいい?|いぬのきもちWEB MAGAZINE

栄養に偏りのない食事を与えることによって、肝臓病だけでなく他の病気の予防にもつながります。肝臓に負担をかけない食事としては、犬に必要な3大栄養素「タンパク質・脂質・炭水化物」をバランスよく食べさせることが大切です。必須アミノ酸が含まれる良質なたんぱく質と消化のよい炭水化物を与え、脂質は摂りすぎないように管理してください。
犬の肝臓病ってどんな病気?早期発見するためにはどうしたらいい?|いぬのきもちWEB MAGAZINE

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるだけあって、症状が表面化しにくいといいます。
そのため肝臓病の予防のためには日々の積み重ねや定期的な検診が大切になります。

日頃から体調管理をしよう

人間も運動不足や偏った食事によって肝臓だけでなくほかの臓器も病気になってしまいます、
犬や猫であっても人間と同じく、日々の体調管理が大切です。
また、定期的な検診も必須です。
ペットも大切な家族なので、飼い主たちと一緒に生活には気をつけていきましょう

https://matome.naver.jp/odai/2155427304829445601
2019年04月03日