Twitterに投稿された様々な「日本語の言い回し・表現」にまつわるツイートをまとめました。言葉のセンスに驚きそうになるものや、思わずそんな表現があったとは…と言いそうになるものなど、色んな意味で興味深い呟きが沢山ありました。
◆雅に全振りだなぁ…
最近の「元号」について
東雲@shinonome0918
明治「明にむかいて治むる」
大正「大いに享るに正をもってす、天の道なり」
昭和「百姓昭明なり。万邦を協和せしむ」
平成「地平らぎ天成り、六府三事、まことに収まる/父は義、母は慈、兄は友、弟は恭、子は孝、内平らかに外成る」
大正「大いに享るに正をもってす、天の道なり」
昭和「百姓昭明なり。万邦を協和せしむ」
平成「地平らぎ天成り、六府三事、まことに収まる/父は義、母は慈、兄は友、弟は恭、子は孝、内平らかに外成る」
令和「時に初春の令月、気淑く風和ぐ」
雅に全振りだなぁ…
東雲@shinonome0918
当時の「集合無意識」であるところ万葉集が出典とのことですが、この線が細くてキラキラした、ステ値文化に全振りの新元号も、何だか平成の集合無意識の具現化みたいですね…「平成エモ」のしめくくり
◆「令和」についてはこんなツイートも…
伝統の中に清新な風を感じます
日本語学者・飯間浩明さんのツイート
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
新元号は「令和」と決定。ラ行音で始まるのは斬新でいいと思いました。元来、ラ行音というのは外来音で、大和ことばにはありませんでした。漢字の音読みのほか、ラジオとかレモンとか、カタカナ語に多い。過去の元号の音にも少なく、伝統の中に清新な風を感じます。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
「令和」は、最初「和せしむ」と訓むのかと思いましたが、「万葉集」が出典とのこと。慌てて文庫本を開いてみると、「令月(よい月)」と「風和(やわ)らぎ」を合わせたんですね。「このましく、やわらか」といったところか。「令」は「令兄」などの「令」ですね。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
当初、和書を出典としても、そこに使われている熟語は漢籍由来のものが多いから、漢籍も出典に挙がるのでは、と言われていました。でも、「令月」と「風和」の組み合わせは「万葉集」独特ではないでしょうか(主な漢籍をざっと調べたところでは)。提案者はうまい方法をお考えになりました。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
「令和」の作り方(構成法)は「昭和」などに似ています。「昭和」は「書経」の「百姓昭明、協和万邦」の「昭明」「協和」から上と下を取って組み合わせたもの。今回の「令和」もそうですね。「平成」は、「内平外成」または「地平天成」という一種の四字熟語から作ったものでした。
官房長官が掲げた「令和」の文字は…
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
官房長官が掲げた「令和」の文字は、「平成」の時と同様、美しい。「令」の字は、最終画が縦棒になっていますが、これは「マ」のように点にしてもけっこうです。というか、手書きはこちらのほうが普通です。学校の先生は、どちらもマルにしてあげてください。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
↑私の発言はまとめサイトにも引用していただき、その後に言うのも何ですが、ラ行音云々はやや舌足らずです。ラ行音で「始まる語」が和語になかったということで、「さくら」など語頭以外に来る語は普通でした。さらに、擬音などで、語頭がラ行の語は昔もあったかも。今なら「るんるん」がそうですね。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
ラ行音の件、「語頭のラ行音」と限定せず投稿したのは、まことに痛恨の極みでした。後の訂正もまだ不十分に思われますので、改めて訂正します。「古来の日本語では、原則として語頭にラ行音が立たない」という基本的な話でした。語頭音だけを「外来音」と表現するのも不適切です。申し訳ございません。
飯間浩明@IIMA_Hiroaki
「外来音」というのは、「フューチャー」の「フュ」などがそうで、他の言語の語彙とともに入ってきた音を指します。本来の日本語では、「落花(らっか)」など語頭のラ行音は普通でない一方、「さくら」のように語中語尾には普通にあります。語頭のラ行音のみを指して「外来音」とは言いにくいですね。
矢鱈カッコイイ流れがある
出版社の河出書房新社より
河出書房新社@Kawade_shobo
令和に関し「漢籍由来らしい」「国書じゃないんだ…」ツイが流れてきましたが彼らが高い教養があると示す漢籍を踏まえた上で「心を表す古の漢詩と今の歌とで何が違う。この梅で我々の歌を読もう」と宣言し「完全万葉仮名で歌を詠む」と日本文学史的に矢鱈カッコイイ流れがあるとこなんでヨロシクです。
河出書房新社@Kawade_shobo
その後時代が下っても清少納言が香炉峰の雪に尋ねられ御簾を上げたら「白居易くらい常識だし歌も詠むけど表現の仕方が素晴らしい」と絶賛されるように漢文が基礎教養である時代は続きます。基礎があってこそ我々の新しい表現を、という思いが現代の日本文学にも息づいていると思っています個人的には。
河出書房新社@Kawade_shobo
万葉集という古典に興味を持ったいまこそ。日本文学全集を読んだらその「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」流れをインストールできるんじゃないかな(宣伝)。日本文学全集は編年体だから余計に。
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集
kawade.co.jp/nihon_bungaku_…
「あたかも初春のよき月…」
岩波文庫編集部より
岩波文庫編集部@iwabun1927
新元号「令和」の出典は、『万葉集』の「梅花の歌32首」の序。太宰帥の大伴旅人邸で梅花の宴が開かれ、太宰府官人などが歌を詠んだもの。序は旅人自身が作ったとされています。「あたかも初春のよき月、気は麗らかにして風は穏やかだ。」(『万葉集(二)』☞ iwnm.jp/3000559 ) pic.twitter.com/rYkGpMKEXT
岩波文庫編集部@iwabun1927
万葉集「梅花32首」の舞台は、太宰府の大伴旅人邸。梅の宴だけに、32首全てに「梅」の語が含まれる技で、ゲストにはあの山上憶良も。さてその歌は──
春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ
(春になると最初に咲く庭の梅の花を、一人で見ながら春の日を過ごすのだろうか)
岩波文庫編集部@iwabun1927
桜の季節に梅の話題で持ちきりでは、桜に怒られないか心配…。実はこの「梅花32首」のなかには、桜と梅と両方を詠みこんだ歌もありました。
梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや
(梅の花が咲いて散ったら、桜の花が続いて咲くようになっているではないか)
◆魔術の詠唱に向いてる⁉
日本語は英語に比べて…
名前を入力してください@namaesi
「日本語は英語に比べて魔術の詠唱に向いてる。それはSOV文だからで、方向や大きさ、性質を指定してから「〜を起動する」とラストに作動させられるが、英語だと「起動する」と術式の結果を発生させてから性質を指定するのでその間の魔力の制御が難しい」って昔の知り合いの魔女が言ってました
Frodo la Intermeza Programisto@BoufrawFrodo2
@namaesi ラテン語とかエスペラントとかギリシャ語でも良さそうですね。この辺りは確か明確な語順が定まっていなかったような気がします。(ギリシャ語は語順があるかも…。うろ覚えなので…。)
エスペラントやラテン語は単語が格や修飾対象などの情報を持っているので語順が適当でも意味が通る文章になります。
昔の知り合いの魔女が言ってました…
言語類型論において、SOV言語とは、文の主語 (Subject)、目的語 (Object)、動詞 (Verb) がこの順で (必ずもしくはたいてい) 現れる言語のことである。この指標は、主…
◆好きピオ・あカンネー・ザマをみろ
女子高校たちの、日本語と世界史の知識を融合した言い回しが…
銅大@bakagane
TL上をマックの女子高生レベルの信頼性で女子大生の間で『好きの最上級が好きピオ』という話題が流れておりますが、そうすると女子大生の間ではダメの最上級で『あカンネー』とか、溜飲が下がったという意味で『ザマをみろ』とかが使われていることに。
使え。
使え。
「カンネーの戦い」とは – 第二次ポエニ戦争中の会戦。 カルタゴ軍*1が、およそ2倍の数のローマ軍を一方的に包囲殲滅するという世界戦史上まれに見るパーフェクトゲームを演じた。 日時:紀元前216年8月2日 場所:イ…
世界史の窓 appendix 用語とヒント
◆激ムズだ…
梅干しは梅が先
T.MOTOOKA@技術書典6「か16」@t_motooka
皆さん諸説お寄せ下さいましてありがとうございます。正確な語源の調査等は言語学や民俗学の皆さんにお願いするとして、当該学習者さんには「諸説あるよ」と解説しておきます。
(この鋭い質問をぶつけてきたのは学習者さんであって私ではないので、このスレに私の宣伝を書いたりはしない…!)
(この鋭い質問をぶつけてきたのは学習者さんであって私ではないので、このスレに私の宣伝を書いたりはしない…!)
しぶちん@pmagshib
@t_motooka 飴は『あめちゃん』やのに、芋は『おいもさん』であるのはなぜか?という、大阪のおばちゃん特有の問題があります。そんなもん、みんながそう言うからしかあらへんのやって。
◆『食あたり』と言うけれど…
あたりと言うよりは⁉
◆悪い事に「手を染める」のによォ〜〜〜
いざやめる時は…
メロン味@melonWaterlemon
悪い事に「手を染める」のによォ〜〜〜、いざ辞める時は 悪い事から「足を洗う」って言うんだよォーーー
なんで手を洗わねえんだよォオオォオオオ――ッ! ナメやがって クソッ!クソッ!
なんで手を洗わねえんだよォオオォオオオ――ッ! ナメやがって クソッ!クソッ!
おふ@una_lechuga
@melonWaterlemon 中学生の頃に同じ質問を国語の先生にしたところ、新米先生は「屁理屈言うんじゃない」と一蹴しましたが、ベテラン先生は「『手を引く』『足を踏み入れる』という表現もある」と即答しました。ベテラン先生は授業内容にも深みがありました。
「足を洗う」? 「手を染める」? ことば 最近気になる放送用語 公開:2016年10月1日 Q 「足を洗う」「手を染める」という言い方は、どちらも「悪いこと」について言うことばなのでしょうか。 A 「足を洗う」は、「 悪いこと をやめる」という意味です。一方「手を染める」は、かつては「なにかをし始める」というニュートラルな使い方がされていたのですが、近年では「 悪いこと をし始める」というように…
◆昨日一番の話
会議の席中
犬丸@クリスタ入門書発売中@kuroinusha
@siva_yuri 皮肉とかじゃなくて現実的な話ですよね。カタカナ語は元の単語と意味が違うことが多いから、ネイティブには逆に難解になる。「英語の中にニホンゴ(元の日本語と意味が違う)を散りばめられた」状態を想像するとわかりやすいかも
https://matome.naver.jp/odai/2155417405594586401
2019年04月04日