怖い話182 くねくねの正体の謎

Altria1123

せんたくの家

30年ほど昔、山陰の寒村の話。

家の裏手の薮の中に「せんたくの家」と呼ばれる茅葺き屋根の家があった。

高齢の夫婦が山羊と矮鶏を飼って暮らしていた。

月に二、三度、せんたくの家に封書を届けるのが私の役目で、山羊の乳や菓子をもらったりして大変可愛がってもらった。

きまって帰りしなに別の封書を手渡され、それを父にとことづけられる。

せんたくの家に行く際には決まりがあり、

・家に上がってはならない

・肥溜めに近づいてはならない

と、毎回念を押されていた。

家の中でなにか仕事をしているのだろう、肥溜めは落ちると命に関わるからだろう、と解釈していた。
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しばらく経って、せんたくの爺さんが亡くなった。

数日前に訪ねたときは元気そうだったので、身近な人の急死に衝撃を受けた。

葬式はなく、父が手続きをして弔ったようだった。

またしばらくして、せんたくに封書を届けに行った。

婆さんは山羊の世話をしており、届けものを渡すと「見せたいものがある」と手招きをしてきた。

何か逆らえない感じがして、言われるがままに着いていくと、肥溜めの前だった。

婆さんは櫂のような棒で肥溜めをぐるりとかき混ぜると、肥に混じって木片のようなもの、動物の骨のようなものが見えた。

何も言えずにいると婆さんは「これでぼく(私のこと)は大丈夫、心配ない」と頭を撫でてくれた。
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またまたしばらくして、婆さんが亡くなった。

やはり葬式はなく、遺体も見ることはなかった。

せんたくの家は間をおかず、跡形なく取り壊された。

ある時、意を決して祖父に聞いてみた。

せんたくの家の老夫婦はなんだったのか、肥溜めの中身を見せられた意味。

祖父によると、

・せんたくの家は拝み屋で、祖父が世話になったので面倒をみていた

・肥溜めの中身は祭具?である

・使い終わった祭具を見せられるなど滅多になく、とても良いこと

と聞かされ、過分な小遣いをもらった。

それ以来、せんたくの家の跡地は野に帰るがままになっている。
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深夜のコンビニ客

377 :シャッター :02/05/10 02:07
どっかで読んだか聞いた話で、確かこんな感じの話。

俺、夜のコンビニでバイトしてた時に結構いろんなことあったけど、
やっぱ『貞子』が一番印象に残ってるなぁ・・・。
貞子って言っても『リング』のじゃ無くて、
コンビニに来た女の客の『あだな』なんだけどさ、俺たちが勝手に付けたんだけどね。

その貞子なんだけど、毎晩23時過ぎにきて何一つ買い物もしないで、1時頃帰っていくんだ。
決まっているのは23時半、24時にわざわざカウンターまで時間を聞きにくること。ただそれだけ。
それ以外にはずーーーっと俯いてブツブツ言いながら店の中をグルグル歩き回ってるの。
それだけでも結構気持ち悪いっしょ?

んで、その貞子が問題を起こしたんだ。
その日初めて時間を聞く以外に言葉を喋った。「トイレを貸してくれませんか?」って。
気持ちは悪いけど、今まで特に問題を起こしたこと無かったから「どうぞ」って貸したんだ。
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その後仕事が忙しくなって、貞子のこと忘れてたんだけど、
他の客から「あの、トイレで変な音してますよ」って言われて、
あっ貞子がまだ入ってるのかと思いながら、「すみません、すぐ確認します」と言ってトイレへ向かった。
トイレの前に立つと、中からカン ゴン ドンっと変な音がしている。
「大丈夫ですか?」と声を掛けても返事が無い。うめき声らしきものも聞こえる。
こりゃヤバイかもっ・・・て「いいですか?開けますよ!?」と言って、
ちょっと待っても返事が無いので、カギを使ってドアを開けた。

378 :シャッター :02/05/10 02:07
中を覗いて腰が引けた。
貞子が言葉にならない声を上げながら、自分で壁に頭を打ち付けてたんだ。
もう顔は血だらけ。壁とかいろんなとこにも血がついてんの。
よく見ると白目剥いて、よだれ垂らして、服もはだけちゃってた。
もう一人バイトを呼んで引きずり出して、「大丈夫ですか?」って声を掛けながらしばらく経つと、
何事も無かったかのように貞子は帰っていった。
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店長に翌朝経緯を話すと、もし貞子がまた来たらシャッターを下ろせってことになった。
「もう閉店ですからって言ってシャッターを下ろせ」と。売上が落ちても問題が起きるよりは良いと。

翌日も貞子は来た。怪我してんのに来た。
他の客に謝りながら一度店を出てもらい、
貞子に「すみません、もう閉店なので・・・すみません」って言いながらシャッターを下ろすと、意外にもすんなり帰って行った。
一週間くらい続けたら貞子は来なくなったよ。

結局あれはなんだったんだろうなぁ。
また別のコンビニで同じ事してんのかなぁ・・・。って話してくれた。
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ウナギ

227: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2005/11/01(火) 20:55:21 ID:kCazRrAc0
知り合いの話。
幼少時、実家の裏山で得体の知れない物を見たという。
山道を歩いていると、すぐ目の前を黒くて長い物が通り抜けたのだ。大きい。
蛇がするように横方向に見をくねらせながら、あっという間に藪の中へ消え去る。
それが通り過ぎた道の上には、粘液を思わせる光った筋が残されていた。
幸運だったのかどうか、彼の方にはまったく興味を示さなかったという。

家に帰ってから、父親に見たことを報告した。
「鰻だろう。あいつら川から川へ移動する時、地の上を這いやがるんだ」
縄をなう手を休めずに、平然と親父さんは答えた。
釈然としない彼はこう付け加えてみる。
「僕よりずっと大きかったんだけど・・・」

親父さんは生真面目な顔で頷きながら断言した。
「大鰻だったんだな」
この話題が続くことはそれきりなかったという。

くねくねの正体の謎

今から10年くらい前の話。

オカルト関係を検証するのが趣味になっていた私は、くねくねの正体を突き止めようと色々調べたりしていた。

ノートパソコンで色んなワードを検索したり、図書館なんかで古書なんかを閲覧したりしていた。

ある日、パソコンで別の事を調べていた時にふとくねくねの正体が解ってしまった。

途端にとてつもない睡魔に襲われ、その場に倒れ込むように眠りに陥ってしまった。

眠りに入る時に「あー、パソコンのメモに正体の事かかないと…ひょっとしたら私はこのまま死ぬのかもしれないな」等と思いつつも身体が動かなかった。

次に意識を取り戻した時、頭の中から「くねくねの正体」に関する事柄だけすっぽりと抜け落ちていた。
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付けっぱなしで居たはずのパソコンも、何故か電源が落ちていた。

いくら思い出そうと頭をフル回転させても「くねくねの正体は×※〇~だ!」と、そこだけ切り取られたように思い出せない。

知ってはいけないものに触れると言う事がこんな気持ちの悪い事なのかと思った出来事だった。

未だに思い出せていないです。
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田舎の空き地

257 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/29 10:36
高校生の頃に霊感が一番ピークだった弟の話。

弟には小さい頃から霊感の強い友達がいる。(仮にAとする)
その日、学校帰りにAの家に遊びに行く途中の事。
なにぶん田舎なもので、近くにコンビニすらない。
しかし、家には飲み物もないということで、自販機で買うことに。
その場所は、Aの家まで100㍍もない一本道の途中である。

自販機の前でAが「何にする?」と聞いてきた。弟は「コーラ」と答える。
小銭をじゃらじゃら用意して、いざ買おうとしているAの手が不意に止まった。
「ん?」と思って見ていると、Aがゆっくりと首を左手に回した。
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一本道の周りは田舎らしく田んぼだらけだが、そこだけはちょっとした空き地になっている。
とにかくAはその後、すぐに弟の方を向きなおした。
その顔をみて直感した。見たな、と・・・
ヤバイと感じたが、弟も左側に目を向けた。
女だ。真っ白な着物を着ているようだが、その姿は透けている。
女はそっぽを向いていた。弟は更に目を凝らす。
どうやら胸に何かを抱いているようだ。
何かに包まれている・・・ん?赤ん坊か?そう思った瞬間、胸に抱えたそれは赤に染まった。
そして女は、少しずつこちらに首を向き始めた。
Aがその間に急いで自転車に戻ったところで、二人はその場を一目散に逃げた。
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家に無事帰りついたところでAが語る。
「恨みの念がいっぱい伝わってきたな・・・」
それは弟にもわかった。
弟はあせった。あの道は一本道、帰るにはあそこを通る以外ない。
しかし、Aが見たのは初めてだと言う。
当然のようにその日は、お泊りになりました・・・。
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守護霊

228 :名無しさん@おーぷん :2014/05/07(水)00:49:00 ID:A1EZV5ztS
全然怖くない話なんだけど、不思議な経験したことある。
死んだ母方のお婆ちゃんが守護霊についてくれてる、
って何度か言われたことがある。

ある冬の日の話。
仕事で秋葉原で打ち合わせがあるから、
会社のある池袋から山手線に乗ったんだ。

いつもはなかなか座れないんだけど、
その日はちょうど一番端っこの座席が空いてて、
ラッキー! って座ったんだ。
守護霊

連日の仕事で疲れてへとへとで、その上、
冬の電車の座席って足元がすごくあったかくて、
気持ちいいじゃない?

絶対に遅れることが出来ない打ち合わせだったんだけど、
疲れと寝不足、暖かさと、あと一番端っこだったから、
大きな仕切り版に体を預けることもできたせいで
乗ってすぐぐっすり眠っちゃったんだよ。

しばらくして、突然背中を人差し指でグッと、
本当に体が前に押し出されるくらいの力で突かれて
「イテッ!!」って目が覚めた。
守護霊

そしたらちょうど秋葉原の一個前の御徒町を
出発するところだった。

もちろん座席に座ってたから自分の背中を
人差し指で突けるような空間なんてなかったんだけど……
打ち合わせには遅れず、且つちょっと眠れたおかげで
仕事にも集中して取り組めることが出来た

その話を母親にしたら「私も似たような経験がある」って。
母はちょっと霊感があって、どういうシチュエーションだったかは
覚えてないんだけど、うっかり居眠りしてしまって……
守護霊

そのときはお婆ちゃん(母の母)の声がはっきり聞こえて
「起きなさい」と言われ、慌てて目を覚まして顔を上げると
亡くなったときよりちょっと若い頃のおばあちゃんが
ほほえましく自分のことを見てたんだそうだ

母に「今は私じゃなくってあんたの守護霊やからなぁ」と言われて、
あぁ、お婆ちゃんが見守ってくれてるんだ、って思った。

怖くないし、すごくちっちゃい体験談で、なんか申し訳ないです
守護霊

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2019年02月16日