怖い話172 【実話】 兄弟の死

Altria1123

Y

208 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/30(土) 07:38
いつも楽しく読ませてもらってますので、私の実体験を一つ。

ある日、私の家(アパート・一人暮らし)の郵便受け(1階)に、『Y』という名前が汚く鉛筆で書かれていた。
私の苗字はYではない。
不思議に思ったが、いちいち私の部屋の3階から消しゴムもってきて消すのも面倒なので、そのままにしておいた。

それから一年ほど経って、ある日家の郵便受けに宛名なしの封筒が投函されていた。
文面は、『あなたの行動に対し警察が動いています。そのことをよく理解してください』。
なんじゃこりゃ?と思いながらもちょっと気味悪くなったが、そのままにしておいた。

それから二ヶ月ほどたって、学校から帰ってくつろいでいるとドアをノックする音。
友人が遊びにきたのかと思いドアを開けると、ちょっとかっこいい男の人。
その男の人は開口一番「Yさんですか?」。
私「いや違いますけど・・・新聞勧誘?(郵便受け見たのかな?)」
男「いえ、実は・・・」といって、ここに来た理由を話し始めた。
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209 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/30(土) 07:39
その男性(「Aさん」としときます)は、一年程前(ちょうど『Y』と書かれたあたり)から、
家や仕事場に嫌がらせの手紙や無言電話がひっきりなしにやってきていて、
その手紙は私の家の住所から送られてきていて、差出人は『Y』とのこと。
私はもちろんそんなことはやってないので、
誰か知らないうちに郵便受けに『Y』と書いたということ、私は『Y』ではないことを学生証を見せて説明した。
Aさんは警察に相談し、そして警告のために私のところに手紙を投函したそうです。
しかし腑に落ちないのは、
私の家からAさんの家は10キロ以上離れているのに、なぜ私の住所を騙って手紙や電話を出しているのか、
わざわざ私の家の郵便受けに『Y』と書く必要があったのか、
そして一番分からないのは、
私のところに投函された手紙と全く同じ文面の手紙が、その後Aさんの家にも投函されたのか、
ということです。

あんまり怖くないですが、ごめんなさい。
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210 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/30(土) 07:44
>>208 >>209
こわいよ・・・その後犯人はわかったの?

211 :208 :2001/06/30(土) 07:52
>>210
半年ほど経って一回Aさんとは電話で話をしたのですが、そのときはまだ犯人は分からないとのことでした。
相変わらず嫌がらせは続いている、といってました。
もう2年ほど前の話で、それ以降連絡とって無いのでその後は知らないです。
地方出身の私にとっては東京が怖くなりました。
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イノシシ

638: 本当にあった怖い名無し 2005/05/26(木) 18:54:36 ID:omfOd62UO
茸を採りに山に入っていた作治は猪が山芋を掘っているところに出くわした。
気づかれぬように様子を伺うとどうやらそばにいる仔猪のために奮戦しているらしい。
作治は親猪に石を投げつけた。動きを止めたイノシシは不審そうに周りを見回すが作治には気づかない。
仔猪の仕業かと鼻先でこれを諫めた親は再び山芋を掘り起こしはじめる。
作治が二度三度と石を投げると、かんしゃくを起こしたのか猪は鼻先で仔を突き殺してしまった。
親はしまったと後悔したようだが、暫くするととぼとぼと山の奥深くに戻って行った。
山芋に加えて思いがけず仔猪の獲物まで得て、作治はほくほく顔で山を下り始めた。
しばらく行くとコンと頭に何か当たる。気のせいかと二三歩進むとまた頭に小石を当てられた。
血の気が引いた作治は山芋と仔猪をその場に打ち捨てて歩みはじめたが、再び小石が飛んで来た。
仕方なく籠一杯の茸と山菜もその場に置き、夢中で山を駈け降りたそうだ。
イノシシ

高校の時の話

これは俺が高校の時の話だ。俺はある高校に電車で通っていて部活のせいで帰るのが遅くなるのはしばしばあった。とは言ってもまあ19時くらいだけど。だけどある時友達と遊んでしまって終電の電車に乗ったことがあった。そこでのお話。

快速電車も止まらないような閑散な駅だったからもちろん駅員もおらず、切符を買わずに電車に乗り込んだ。やはり終電ということもあり、乗っているのは俺だけだった。

その時の俺は、電車が貸切状態みたいでテンションが軽く上がっていた。
その電車は通路に沿って両側に一直線に座席が繋がっているタイプで、俺は、真ん中に堂々とすわった。

俺の目的までの駅は10個くらいあった。
そして、何気なく前にある窓を見ると、外よりも中の方が明るいため逆光で窓には電車の中だけが映って外が見えなかった。
俺は外を見たかったから近くにあった窓に顔を近づけた。
高校の時の話 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

ちょうどその時踏み切りに近づいたらしく赤いランプが死角で見えはじめた。そして何気なく見ると、踏み切りの真ん中に誰か立っていた。最初は気にも止めなかったが、また次の踏み切りの時、誰か立っていた。違うのは明らかに顔がこっちを向いていたこと。

暗くて顔は見えなかったけど恐ろしくなった。
でも確かめない訳にはいかない。次でまた見るまでは信じられない。
瞬間移動なんてありえないから。
だから次の踏み切りまで見ていて…来た。やはり誰か立っていた。
だけど今度も違った。踏み切りの近くに街灯があり、顔がはっきりと見えてしまったのだ。
しかもその顔が男の人で顔中血だらけだった。そんな者がこっちをニヤケ顔で見てて俺は逆に血の気が引いた。
高校の時の話 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

そして俺はもう見ないことにして自分が降りる駅まで目を閉じていた。うとうとしていたのだろうか。アナウンスで俺が降りる駅の名前が聞こえた。もうそろそろだなと思った瞬間、

「バン!」

ん?

「バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!」

何だよ!って目を開けたら前の窓にさっきの男らしき人がまさかの外から窓を叩いていた。
人間ならこんなこと出来ない。
その男はずっとこっちを見てたから俺も目を離さずにはいられなくなってしまった。そして駅が目の前に来た瞬間
高校の時の話 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

「何でお前は生きてるんだよぉ!代われよぉ!」

そう残して消えて行った。俺はもう半泣きで駅を猛ダッシュで出て家に転がりこんだ。
それからはもうそんなことは起こっていない。きっと電車の事故でこの世に深い未練を残して死んでしまった人だとおもう。

長文ながくてすみませんでした。
高校の時の話 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

兄弟の死

8 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/04/15(日) 11:02
アースキン・ローレンス・エビンは1975年7月20日、
スコットランドのハミルトンで、スクーターに乗っているところをタクシーに跳ね飛ばされ死亡した。
そのタクシーも、運転手も、さらにタクシーの乗客さえもが、
1年前の同じ日にアースキンの兄ネヴィルが轢かれて死んだときと同じ顔ぶれだった。
しかも、兄弟二人とも事故当時の年齢は17歳。
乗っていたスクーターも、走っていた通りまでも同じだった。
ただし、時刻は50分ずれていた。
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藤の花

586: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/05/23(月) 06:32:49 ID:fBqbyjb30
日中の陽だまりが、まだそこに残っているような斜面だった。
おおらかに藤の木が枝を広げ、薄紫の花が房を作り、ふわりと宙に
浮いているように見えた。
斜面はそのまま、静かな淵に落ち込んでいて、奇妙に優しい空間が
その場を満たしている。
時刻は夕方、そろそろ今夜の寝床を決めたい時間だ。
できれば、こんな気持ち良い場所で。
行き当たりばったりにテントを張って山を歩いていると、気持ち良い
場所というのは、案外、少ないものだと思い知らされる。
思い知らされるからこそ、こんな場所で一泊したくなるのだ。
藤の花

風が木漏れ日をすくい上げ、淡い光の粒を藤の花に差し出した。
差し出された光を受け止めた藤の花が、ほんの一瞬透き通り、
ふくれたように見えた。
香りが散り、花が笑った。
いや、花に顔などあるわけがない。
あるわけないが、それでも、他に言いようがない。
藤の木が、全身を揺らして歓喜していた。

とてつもなく奇妙な光景を目にしている事に、ふと気付いた。
「ねえ、ここで咲こうよ」と、子供の声。
「ぼくはもう、10年も咲いてるんだ」
「淵に入ればね、来年から咲けるよ」
藤の花

奇妙なのは、目に映る光景ばかりではないらしい。
それでも、この場所で藤の花になって毎年咲くという考えは
悪くない。
悪くない考えだが、突拍子もない。

風が斜面を吹き抜け、ふたたび光を散らし、
やがて日が暮れた。

「いつか、本当に咲きたくなったら、また来るよ」
翌朝、そう声をかけ、歩き出した。
藤の花は何も答えない。
藤の花

黒い人

読みづらかったらごめんなさい。

私の家は6人家族で、食事を食べる長方形のテーブルに、短いはしのほうに一人ずつ、長いほうに二人ずつ座っていました。私は長い方に妹と隣り合って座っていました。

妹が食卓テーブルに座る前、ふと横を見ると、そこには電子レンジやらの奥に壁が見えました。

その壁には決まっていつも人影が見えました。角度的には短い方に座っている影なのですが、その影は誰かがいてもいなくても見えていて、一切動かないんです。私はこれが怖かったのと同時に、興味深くありました。

あれは誰の影なんだろうなぁと思いながら、自分の体を揺らしてみて、影が動かないかどうかとか、食卓テーブルの電気をつけたり消したりしていました。

食事中もじっと眺めていたのですが、その影は全く動きません。
黒い人 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

この影は家族の誰の影でもないとわかった瞬間、こわくなり、父に「ねぇねぇお父さん、あそこに影が写ってるよ、怖いよ」と泣きつきましいた。

すると父は「じゃあ今度お祓いしてもらおうね」と言いました。

父が本当にお祓いを実行したのかはわかりませんが、しばらくするとその人影は消えていました。

消えて気がついたのですが、そこはどうやったって私が見たような形の影はつきそうにない場所でした。

やっぱりなんか幽霊だったのかなと思って父に、「あそこにいる影消えたね。

いつのまにお祓いしたの?」と聞くと、父はキョトンとした顔で「なにその話?」と言いました。
黒い人 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

話はこれで以上なのですが、ほかの家族にも聞いてまわったところ、全員「そんなことは知らない」と答えました。

あの頃はいろんな人に言って回ったはずなのに。

駄文失礼しました。
黒い人 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

10ぶりのクラス会

154 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/02/20 01:45
10年ぶりに高校時代のクラス会へ出席したときの話です。

ホテルの会場で懐かしい旧友と近況を報告しあい、昔話などで盛り上がるうちに、ある女性のことが話題にあがりました。
彼女はいわゆるいじめられっ子で、クラスメート全員からいつも無視されていました。
そんな彼女が前回のクラス会に出席したことに、俺たちは驚いたものでした。
「さすがに今回はもう来んやろう」
俺は数人の同級生とそんなことを話していました。

そこへ幹事役の吉岡が、緊張した表情で俺を手招きしたのです。
彼は野球部のチームメイトで、キャプテンも務めていた俺の親友です。
会場の隅にあるソファに座ると、吉岡は話し始めました。
「同窓会の連絡が、往復ハガキで届いたやろ。
でも何人かが引っ越しとって、消息がつかめんかったんやけど、その中に例の彼女もおったんよ。
そんで何とか連絡先がわかって、電話で直接クラス会の連絡を入れたんや。
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そんなら、お母さんが出てな、彼女は自殺したって・・・」
「大人になっても、職場とかでいじめられとったんかなぁ」
俺がそう言うと吉岡は首を振って、
「自殺したのは、卒業式の次の日らしいわ」
「そ、そんなら、10年前のクラス会に出てた彼女は・・・」
俺はそう呟くと、心を静めるために震える手で煙草に火をつけました。
吉岡も煙草に火をつけ、煙を吐き出してから再び口を開いたのです。
「そ、それでな・・・今日の受け付けの参加者の欄に、彼女の名前があるんや・・・」
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2019年02月23日