『カンタベリー物語』のざっくりしたあらすじ

ユミアンヌ

『カンタベリー物語』とは?

『カンタベリー物語』(The Canterbury Tales)は、14世紀にイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーによって書かれた物語集である。

聖トマス・ベケット廟[1] があるカンタベリー大聖堂への巡礼の途中、たまたま宿で同宿した様々の身分・職業の人間が、旅の退屈しのぎに自分の知っている物語を順に語っていく「枠物語」の形式を取っている。これはボッカッチョの『デカメロン』と同じ構造で、チョーサーは以前イタリアを訪問した時に『デカメロン』を読んだと言われている。各人が語る物語は、オリジナルもあれば、そうでないものもあり、ジャンルは騎士道物語(ロマンス)、ブルターニュのレー、説教、寓話、ファブリオーと様々である。中英語で書かれている。
カンタベリー物語 – Wikipedia

あらすじ

4月、チョーサーはカンタベリー大聖堂への巡礼を思い立ち、ロンドンのサザーク(Southwark)にある「陣羽織(Tabard Inn)」という宿屋(実在の宿屋で1307年開業)に泊まっている。そこに、聖職者・貴族・平民と雑多な構成の巡礼団がやってくる。チョーサーと宿屋の主人も仲間に加わり一緒に旅することになる。この時、宿屋の主人ハリー・ベイリー(Harry Bailey)がある提案をする。旅の途中、全員が2つずつ面白い話をし、誰の話が最高の出来か、競い合おうというのである。全員がそれに賛成し、宿を出発する。最初の語り手はクジで騎士に決まる。
カンタベリー物語 – Wikipedia

語り手たちの話

騎士の話

セーセウス公によって捕虜としてアテネに連れて来られたアルシータとパラムンはテーベの王族で従兄弟同士だった。最初は励まし合っていた二人だが、牢獄の窓から偶然見た美女エメリー(セーセウスの妃イポリタの妹)にともに恋をし、不和になる。アルシータは国外追放になるがアテネに戻り、パラムンは脱獄。偶然再会して争っているところをセーセウス公に見つかり、100対100の大がかりな決闘を提案される。そして、戦闘がはじまるが——。
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粉屋の話

ある大工の若妻を愛するニコラスは「ノアの洪水が来る」と嘘をつき、騙された大工が避難用の樽の中で寝ている間に若妻と情事を重ねるようになる。同じ頃この若妻を狙う、アブソロンというもう1人の男がいた。彼は情事に耽る若妻の寝室によじ登り窓から口づけを求めるが、若妻は自分の尻を突き出しお返しする。暗闇の中で彼女の陰毛に触れたアブソロンは、これを男のヒゲと勘違いして激怒。今度は燃えた鋤すきを持って再び寝室までよじ登る。若妻のいたずらに喜び、代わって尻を突き出した不倫相手ニコラスは、高温の鋤が刺さってパニックに。彼が大声で水を求めたところで、洪水が来たと思った大工は樽を吊ったロープを切断し、大怪我を負ってしまう。
http://www.news-digest.co.uk/news/features/1769-the-canterbury-tales.html

親分の話

粉屋のシムキンは大悪党で、見学に来たカンテブリッジ大学ソレル・ハルの学生ジョンとアレンから汚い手で粉を騙し取る。しかし、学生たちに一夜の宿を貸したところ——。
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料理人の話

道楽者の丁稚が厄介払いされる話
かじけねこ備忘録 『カンタベリ物語(上)』

しかし58行で中途半端に終わっていて、未完と言われるが、チョーサーはわざとそうしたのだと主張する研究者もいる[2]。
カンタベリー物語 – Wikipedia

法律家の話

数奇な運命を辿るローマ皇帝の王女クスタンス姫の話。クスタンス姫に恋をしたシリアのサルタンはキリスト教に改宗し、クスタンスを王妃に迎える。しかし、サルタンの母親の陰謀でサルタンは虐殺され、クスタンスは海に流される。長い漂流の末、クスタンスは奇跡的にグレートブリテン島のノーサンバーランドに漂着する。その地の王アラ(モデルとなったのは実在のノーサンバランド王Ælla)はクスタンスを気に入り、キリスト教に改宗し、結婚。マウリシュウスという子が生まれるが、王の母親の陰謀で子供とともに海に流されるが——。
カンタベリー物語 – Wikipedia

バースの女房の話

通りすがりの処女を強姦した騎士が死刑を宣告されるが、王妃から「女性が最も望むものが何であるかを告げれば助けてやる」といわれ1年間の猶予をもらいそれを探しにいく。結局見つからないまま城に帰っていく途中、老婆がある条件と交換にその答えを教えてくれた。その答えとは「どこにおいても、女性たちは愛人に対してはもとより、夫に対しても支配権をもつことを願い、彼の上に君臨することを願っている」というものであった。これにより、彼は死罪をまぬがれたものの、老女との約束でこのやせて貧乏で醜い老女と結婚しなければならなくなった。話はまだ続くが、それは読んだ後のお楽しみ
カンタベリー物語 バースの女房の話 – 607号室のコナンドラム

托鉢僧の話

無実の人を偽りの罪で教会裁判所(Ecclesiastical court)に召喚すると脅して、金をまきあげる悪徳刑事は、偶然出会った郷士と兄弟の契約を交わすが、実は郷士は悪魔だった。刑事は、相手が悪魔と知りながら、さらなる悪事を働こうとするが——。
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刑事の話

托鉢僧からしつこく寄進を迫られた病人が、托鉢僧の仲間たちに等分することを条件にとんでもないものを寄進する。
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学僧の話

サルッツォー侯ワルテルは家臣から結婚を迫られ、貧しい田舎娘グリセルダを妻に娶る。グリセルダは良妻の鑑のような女性だったが、ワルテルはグリセルダの自分への愛を試そうと、とんでもないことを考える。
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貿易商人の話

ロンバルディアの還暦を過ぎた騎士”1月”が若い妻”5月”を娶り、5月が夫の目の前で浮気をする話
かじけねこ備忘録 『カンタベリ物語(上)』

騎士の従者の話

第1部はダッタンの王カムビンスカンの在位20年を祝う話。瞬間移動能力を持つ馬、誰が敵で誰が味方かわかる鏡、鳥と会話ができる指輪がお祝いの品として献上される。第2部は、指輪でハヤブサと会話をするカナセ姫の話。第3部は未完。
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郷士の話

ブルターニュの騎士アルヴェラグスがグレートブリテン島で武者修行をしている間、フランスに残された妻ドリゲンにアウレリュウスという若者が恋をする。ドリゲンはアウレリュウスの求愛を断るため、ブルターニュに現実では絶対起こりえない満潮を起こすことができたら応じてもいいという条件を出す。しかし、アウレリュウスは奇術家に頼み、それが起きたように見せる。ドリゲンは絶望して自殺を覚悟する。そこに夫のアルヴェラグスが帰還して——。
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医者の話

ローマの貴族ヴィルジニュウスの美しい娘ヴィルジニヤを手に入れたい裁判官アビュウスは、手下に「その娘は自分の娘で、子供の時誘拐された」と偽証させ、引き渡しを求める。しかしヴィルジニヤは、恥辱よりもいっそ殺して欲しいと父親に懇願する。
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免罪符売りの話

フランドルに住む大酒飲みの悪漢3人が「死」(俗に言う死神)を退治に出かけ、大金を見つける。1人に酒を買いに行かせ、その間、残りの2人はその男の殺害を企むが——。
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船長の話

成金でケチな商人と贅沢好きの妻の話。家に出入りする僧は、妻から100フランの借金を申し込まれる。お金を貸してくれればどんなサービスをしてもいいと言う。僧は夫から別の理由で100フラン借りて、その金で妻と寝るが——。
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尼寺の長の話

ユダ人に殺されて殉教した子供の話。子供は信仰篤く、死んでも賛美歌を歌い続けた。
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チョーサーの話

妖精の女王との結婚を望むサー・トーバスは、妖精の国を見つけるが、女王を守る巨人サー・オリファウント(象)から決闘を挑まれるが——まで話したところで、宿屋の主人から「つまらないから話をやめてくれ」と言われ、打ち切られる。チョーサーはしかたなく、代わりに散文で『メリベ物語』を話し始める。
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メリベウスとその妻プルデンスの物語。留守中、妻と娘を襲って怪我を恐れた連中に対し、メリベウスは相談役の人々を招集し、復讐することを決める。しかしプルデンスはおびただしい古人の格言やことわざを引用して、夫に復讐を思いとどまらせる。
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修道僧の話

悲劇を短く次々に紹介してゆく。順に、ルシファー、アダム、サムソン、ヘラクレス、ネブカドネザル、ベルシャザル、ゼノビア、ペドロ1世、キプロスのペトロ王(Peter I of Cyprus)、ベルナボ・ヴィスコンティ、ウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカ、ネロ、ホロフェルネス、アンティオコス4世エピファネス、アレクサンドロス大王、ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)、クロイソス。しかし、騎士から「もうたくさんだ」と言われ、話は打ち切られる。
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尼院侍僧の話

雄鶏のチャンティクリアはずる賢い狐にさらわれるが——。
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第二の尼の話

聖セシリアの話。敬虔なキリスト教徒セシリアはヴァレリアン(ヴェレリアヌス)という男の元に嫁ぐ。その初夜、セシリアはヴァレリアンを説得し、ウルバンのところに向かわせ、ヴァレリアンはキリスト教に改宗する。その後、弟のティブルスも改宗するが、ことごとく殉教する。
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僧の従者の話

巡礼団が旅を続けていると、カノン(僧)とその従者が追いつく。従者が何か喋ろうとすると僧は逃げてゆく。残った従者が、主人は錬金術師であることを告げ、別の錬金術師の話を始める。
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大学賄人の話

まだ白く、声も美しかったカラスをアポロが黒く、汚い声に変えた話。
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牧師の話

高徳な生き方についての説教で、七つの大罪について語られる。
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「全員が2つずつ」語らず、「勝者」も決まらずに話は終わる。チョーサーは元々は120の話(30人x往路2・復路2)を語るつもりだったが、24を語り終えただけで亡くなってしまった。
カンタベリー物語 – Wikipedia

あわせて読みたいまとめ

https://matome.naver.jp/odai/2154375467801758401
2019年10月28日