怖い話148 彼氏の能力

Altria1123

ある人に似ている

2 :1:01/11/09 14:08
大学の体育講義で初めて会った、1コ上の他学部の娘。
一目見た時から、なにか心惹かれるところがあって、
むこうもすぐに打ち解けて、友達になりました。

じきに、彼女がある人に似ている事に気付きました。
外見は全く違うのですが、仕種や趣味、口癖などが、中学の時の彼氏とそっくり。(今は音信不通ですが)

その娘と京都旅行に行った時、
彼女は修学旅行で元彼と初めて手をつないだマイナーなお寺になぜかすごく行きたがり、
しかも元彼の時と全く同じ場所で、「前にもここに、二人で来た事ある気がする」と言って手を握ってきました。

ちょっと不思議な思い出。
『ある人に似ている』 – 怖い話まとめブログ

貧困の国

918 名前:1/5 投稿日:03/02/12 18:36
私が今から話すことは、所謂「オカルト」といった性質のものではない。
しかし、私にとっては、本当に洒落にならない経験だった。
だから、かなりの長文ではあるが、ここに書き込むことにする。
霊の類の話を期待している向きには申し訳ないが、しばらくの間、我慢して欲しい。

私は昨年まで外資系の企業に勤めていた。
ある時、私に、C国へ出向しないか、という打診があった。
会社はC国に工場を所有しており、そこの技術者に日本国内の工場で採用されている
システムを修得させるのが目的の長期出向だった。
長期とは言っても、現地スタッフによる運用が可能となるまでの期間限定の出向だったし、
現地での待遇も、帰ってきてからのポストも非常に良い条件だった。
私は、少し考えた上で承諾した。
貧困の国

C国の工場で引継を終えた夜、私は前任者と食事を共にした。
前任者(仮にT氏としておく)は赴任してから半年後に、健康上の理由から
日本への帰国を希望していた。
目の前のT氏は、確かに頬がこけていて顔色が悪く、
心身共に疲れ切っているような印象だった。
T氏は、現地での生活について様々なアドバイスをしてくれたのだが、中でも
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」というようなことを、ことさら強調した。
私がその理由を尋ねても、T氏は口を噤んだままだった。

やがてT氏は帰国し、私のC国での生活が始まった。
貧困の国

C国は、最近まで激しい内戦が続き、それが国民の生活に大きな影を落としていた。
工場の周辺は農村地帯だったので、破壊行為の跡などはあまり見られなかったが、
ゲリラによる虐殺や略奪は、このあたりの集落にも及んでいるようだった。
働き手や財産を内戦で失った家庭などは、日々の生活すらも全く困窮している有様だった。
そんな家の子供は、工場へと続く道端で半ば物乞いのような事をさせられていた。
また、工場に雇われている労働者には、夫を亡くした女が優先的に採用されており、
彼女らの子供は、母親が仕事を終えるまで、工場の近くで遊んでいる。
工場の周辺には、そんな訳ありの子供が大勢集まっていた。
私は、いつの頃からか、そんな子供達と仲良くなり、
昼休みや仕事がヒマな時などは、彼らの遊び相手になることもしばしばだった。
貧困の国

ある昼休みのことだった。
いつも工場の周りで遊んでいるKという子供が、
面白い所があるから一緒に行ってみよう、と私を誘った。
すぐ近くだから、というK君の言葉を信じて、
私は、K君と彼の妹のSちゃんと一緒に、工場の脇の林に向かって歩きだした。
しばらく木立の中を歩いていくと、急に視界が開けて、広い空き地のような所に出た。
K君とSちゃんは、そこでサッカーのようなことをして遊び始めた。
私も混ざってみたけれど、K君のボール捌きはなかなかのもので、
本気にならなければ、K君のボールを奪うことは出来なかった。
そうこうするうちに昼休みも終わり、私は職場へ戻った。
貧困の国

何日かして、K君とSちゃんと私は、やはりあの空き地へやって来た。
その日は、私は木陰で、ぼんやりとK君とSちゃんの遊ぶ姿を眺めていた。
ふと視線を工場の方に向けると、少し離れたところに倉庫が見えた。
そこで、以前T氏が言っていたことを思い出した。
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」
そういえば、ここの地形は少し盛り上がっていて、丘のような感じがする・・・

私は近くにいたK君を呼びかけ、もう帰ろうと誘った。
Sちゃんを探すと、反対側の木立の辺りに立って、何かをジッと見つめているようだった。
見ると、黄色いオモチャのようなモノが落ちている。
それを拾おうとして、Sちゃんはしゃがみ込んだ。
私は、Sちゃんの方へ足を踏み出し、帰るよ、と呼びかけようとした。
すると、K君が袖を掴んで軽く引っ張った。
私は思わずK君の方を向いた。
貧困の国

ドンッ!

突然、腹に響くような大きな音がして、私はSちゃんの方を振り向いた。
Sちゃんは地面に倒れていた。
私は急いで駆け寄ったが、ダメだった。
足や手があり得ない方向に曲がっていて、体の下から血が溢れている。
しばらく呆然と立ち竦んでいた。
が、不意に、Sちゃんの拾おうとしていた黄色いモノが地雷であったことに気付いた。

もちろん、対人地雷のことはC国に来る前から聞いていた。
子供が興味を持つような色や形の地雷があることも、
世界各国で、それらの犠牲となり、手足を失った子供の写真も見たことがある。
しかし、私には実感がなかった。
情けない話だが、Sちゃんの、無惨な遺体を見るまでは、
私の目の前で、幼い子供が犠牲になるなど、考えてもみなかった。
貧困の国

振り返ると、K君が顔をクシャクシャにして泣いていた。

Sちゃんが死んだ丘は、法的には工場の敷地だった。
実際には、地雷の危険性があったということで、立ち入り禁止となってた。
しかし、そこを囲っていた有刺鉄線はとっくに盗まれていた、ということだった。

私はSちゃんの家族に会って謝ろうと思ったが、
工場長をはじめ、現地のスタッフは皆、反対した。
「あれは事故だ。断じてあなたのせいではない。」
皆が、そう言って私を慰めてくれた。
後に工場長から、Sちゃんの家族には会社から見舞金が渡された、と聞かされた。
貧困の国

私はしばらくの間、自宅で休養した。
工場に戻っても、以前のように子供と遊ぶ気にはならなかった。
K君と会うことも、二度となかった。

やがて月日がたち、当初の目的を果たした私は日本へ帰ることになった。
帰国した私は、真っ先にT氏に連絡を取り、会う約束を取り付けた。

T氏は私を見るなり、何かに気付いたようで、深いため息をついて言った。
「ご愁傷様だな。」
私は少し間をおいてT氏に尋ねた。
「あなたも、あそこで同じような体験をしたんですね。」
貧困の国

「ああ、私の時は男の子だったよ。赤い地雷だった。」
「・・・その後は?」
「たぶん君と同じだ。一月もすると別の子供が誘いに来た。
行ってみると、有刺鉄線など、どこにもなかった。」
T氏はひどく悲しそうな目をしていた。
「それからは、ひっきりなしだ。兄弟連れで、何人も何人も・・」

Sちゃんの家族の手に渡った見舞金。
我々にとっては、はした金程度のものでも、C国では家族を数年養えるだけの価値がある。
おまけに養う口は一つ減るのだ。

しばらくの間、T氏と私は子供達の運命を呪うように、黙って俯いていた。
貧困の国

怖い話をしていると霊がよって来る

怪を至れば怪至ると言って、怖い話をしていると霊が寄ってくるのだそうです。百話語ると恐ろしいことがあるとされる百物語などは、この法則にのっとって行われているのでしょう。では語らなければいいのかというと、どうも読んでいるだけでも寄ってくるのではないか、と思った経験がありました。大学生の頃、学生マンションで一人暮らしをしていた時のことです。

その日、古本屋で実話怪談本を見つけました。以前から読みたかったのですが、価格の高い単行本しか出ていなかったため、なかなか買う決心がつかずにいたのです。古本とはいえかなり状態はよく、きれいなものでした。価格を見ると105円。喜び勇んでレジへ持っていったものです。
怖い話をしていると霊が寄ってくる | 怖い話を知る

一人暮らしの部屋に帰ると、ベッドの上でさっそく本を読み始めました。帰宅したのが確か午後六時くらい。そこそこ暗くなりつつあったことを覚えています。本は期待以上に面白く、ついつい夕食も食べずに読みふけってしまいました。

気が付くと、午後の十時を過ぎていました。本はいよいよ終盤にさしかかり、本日最恐のシーンがまさに展開されようというところ。その時、部屋の固定電話が鳴ったのです。
その固定電話は、学生マンションに備え付けのものでした。オートロックのインターホンも兼ねているものですが、時刻は前述のとおり夜十時過ぎ。宅配便などが届く時間でもありませんし、約束なしで急に訪ねてくるような人も思い当りません。友人などは携帯電話に連絡してくるので、おそらくこの電話は実家からだろうと推測しました。電話は鳴っているものの、本は一番いいところです。ここで一旦やめてしまっては興ざめというもの。かけてきた人(おそらく母親)には悪いけれど、無視することにしました。ベッドの上にとどまり、本を読み続けていると、何度か鳴ってから電話は静かになりました。
怖い話をしていると霊が寄ってくる | 怖い話を知る

十数分後、本を読み終えたので実家に電話をかけました。先ほどの電話はやはり母親でしたが、こんな文句を言われました。
「さっきは黙って切っちゃうんだもの……」
放っておいたことへの苦情とは、ちょっと違うのです。切ったってどういうこと?と尋ねると、こんな答えが返ってきました。

母が電話をかけると、何度かコール音がしたのち誰かが電話に出たのですが、何も言わずに切られてしまったというのです。こちらで固定電話の受話器を取り、置いた人がいる、ということです。

私は電話に触ってもいませんし、ベッドからは固定電話に手が届きません。一人暮らしですから、部屋の中には他に誰もいませんでした。
「電話、取ってないよ」
怖い話をしていると霊が寄ってくる | 怖い話を知る

「えー。取ったじゃない」
かみ合わないままに電話を切りました。こんな不具合は、今まで一度も起こったことがありませんでした。
ベッドの上には、読み終えたばかりの本が置いてありました。ちょうどこの本を読んでいた時、奇妙な現象が起こっている……ものがものだけに、因果関係があるような気がして仕方がありません。

怖い話は好きなくせに、そう思うと気味が悪くてたまらないのです。これから一晩この本が部屋の中にあるかと思うと怖いのです。
そこで値札を剥がし、深夜まで営業している別の古本屋に持っていきました。100円で売れました。
怖い話をしていると霊が寄ってくる | 怖い話を知る

彼氏の不思議な能力

153 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/01/28 15:56
他のスレにも書き込んだことがあるんだけど、
私の彼氏には、どうやら不思議な力があるようです。

最近、二人でスーパーにいったら、特設で駄菓子のコーナーがありました。
彼氏は無類の駄菓子好きなので、二人して沢山買い込んだんです。

そのあと車に乗って、彼は運転しながらチョコチョコ駄菓子をつまんでたんですけど、
袋の中に沢山入ってる飴を一つ取り出して、美味しそうに食べてるのを見て、私も食べたくなり、
「一つちょうだい」って言って、食べようとしたんです。
そしたら、その袋、どう見ても開けた形跡がないんですよね。
『彼氏の不思議な力』 – 怖い話まとめブログ

でも、数は一つ減ってる・・・。
「なんで?」って聞いたら、「たまにこういう事がある」と言う。
あんまり不思議だったから、しつこく色々聞いたんですが、
なんか、自分が変人みたいで、聞かれるのが嫌だって言うんですよね。
こんなことあるんでしょうか?超能力みたいなものなのかな?
『彼氏の不思議な力』 – 怖い話まとめブログ

出生の秘密

312 出生の秘密1/4 sage New! 2006/06/02(金) 02:30:08 ID:lNrs+kHJ0
自慢じゃないが私は憑かれやすい
または『良くないモノ』を寄せつけやすい体質らしい。
昔から婆さんにお守りを持たされ続けてきた。
何でお守りなんか持たされるのか、子供心に不思議でならなかったが
14歳の誕生日、祖父母両親から初めてこんな話を聞かされた。
(見てるワケ無いですが見たかのように書きます)

私が生まれてくる前、母親の胎ん中に居た時の話だ。
跡継ぎになる男の子を授かったと 親戚一同集まってお祝いがあった。
妊娠8ヶ月を迎えていた身重に大事があってはいけないと、
祖母は母を連れて奥の間、仏壇のある部屋で休んでいたそうだ。
出生の秘密

夜も更け、殆どの親類が帰った頃、奥の間から真っ青な顔をした祖母が飛び出してきて
「ヒロ子さんが(母の名前)、ヒロ子さんがおかしい」と言った。
続けて襖の間から母がフラフラっと現れた。しわがれた声で
『敏行ぃ― 敏行ぃ――』としきりに呼ぶ。
いつものヒロ子とは思えない老人の声だった。
祖父には――敏行には声の主が誰か分ったのだろう、ボロボロ涙を流しながら
「カツゴロウ爺、カツゴロウ爺か!」といった。
母は老人の声で正座をする祖父に言い聞かせ始めた
(方言と昔言葉が頻出するので訳略します。)
出生の秘密

『ウチの一族は死んでもまともに成仏できない』という事、
『【タツミ】の代に作った恨み、神罰が未だに消えていない』という事、
『その恨み・災厄は生まれてくる子に降りかかる』という事、
『この子は今後大変な苦労をするかもしれんが、どうか守ってやって欲しい』
という事を告げた。 ひとしきり話した後
最後に『がんぐらぎぃなかん きぃふごあるげえ、ごっだらにもたせぇ』と言い、
母はフッと力が抜けたようにその場に倒れた。
眼覚めた母は自分が喋った事は一切覚えていなかったとの事だった。
出生の秘密

祖父は言った。
母に降りてきたのは「勝吾郎」祖父の祖父、つまり私の曾爺さんで
禍根の主【タツミ】は祖父の6代目の先祖、
私のひいひいひいひいひい曾爺さんに当たる人物だそうだ。

地元では昔から土着神を崇めていて、私の先祖は代々 神事をまとめる司祭だったが
件の【タツミ】という男は相当の外道で、司任してからは権力と金で女性を食い物にし、
反抗する者は村八分にしたり供物と称して殺してしまった。
その上 信仰心など全く無く、神事もおろそかにする有様だった。
出生の秘密

さて、その土着神は女の神様なわけで 神罰かどうかは分からないが
しばらくして、地域で凶作が続いたり女子が全然生まれなくなったりした。
ある歳の収穫祭の日。怒った村人は寄って集って司祭を――タツミを殴り殺してしまった。
無論、 供物としてだ。

その後 一族は勿論、地域の者誰一人として司祭を継ごうという者は現れず、
管理する者もおらず、ヤシロは荒れ果て、
大正に入って国家政策で国津神系の神社が建つまで200年間、地元で神事は行われなかった。
どういうワケか分からないが先祖のツケが私に降りかかるというのだ 迷惑な話である。
出生の秘密

話は戻って 母が、カツゴロウが最後に言った事について祖父は語った。
『がんぐらぎぃなかん きぃふごあるげえ、ごっだらにもたせぇ』 地元の方言で
『岩倉の中に木の札があるから、生まれてくる子供に持たせろ』という意味との事だ。

家には長い間使われていない岩壁をくりぬいて作られた蔵がある。
後日祖父が南京錠を外して中を調べたところ、神棚に襤褸切れを見つけた。
油紙に包まれたそれは木片、札のようにも見えるそれには2つの文字が刻まれていた。

【△□】(伏字)  ...私の名前だ。

両親はそれまで決めていた名前を諦め、札に書かれていた2文字を私の名にしたのだ。

私は始めて知った 同年代の子供と比べて明らかに自分の名前が古臭い理由を。
地元の大人が私を見ると顔をしかめるワケを。
出生の秘密

その木片を祖父が削り出し、祖母が祝詞(のりと)を書いたモノが、私が子供の頃から持たされ続け
今もこうして持っているお守りなのだと。

祖父は言った
生まれてすぐ腸閉塞で死にかけたり、沼に溺れてしにかけたりいろいろあったが
今も無事で居るのはそのお守りのおかげだと。忘れずにこれからも持つように。
そして、「この歳まで無事で生きていてくれて本当にありがとう」と爺さんは言った。

当時中学生の うす味な脳みそに全てが理解できるワケがなかったが
爺さんが死んだ今では 祖父の言っていた事を一句一句噛み締めている。
出生の秘密

――そんな話を、彼女に話している。
祖父の葬式が終わって数日後だ。
こういった類の話に理解のある彼女とはいえ
引く事を承知で話している。何故か無性に伝えたくなったのだ。
彼女は
想像を裏切り『..そっか、そんな感じだと思った』と苦笑いしながら答えた。
「?」
『この前ね、枕元にヨボヨボのお爺さんが立って、言うちょね

【あの子を守ってやってくれ】って。』
出生の秘密

今もあのお守りは肌身離さず持っている。
もう書かれている字もかすれて見えなくなってるが
実家に帰る度に婆さんが必ず言う言葉を肝に命じて。
『だらぁ、お守り持っとるか?なくすなよ、
失さしたら  死ぬぞ?』
出生の秘密

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2018年11月30日