【2018年レディース香水頂上決戦】チャンス VS モン・パリ

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2018年上半期で最も売れているフレグランスを挙げるならば、シャネルとイヴ・サンローランが、その上位を占めることでしょう。そして、15歳から20代の女性にとって最大の悩みが、シャネルのチャンスとイヴ・サンローランのモン・パリどっちがおすすめということです。

【シャネル】チャンスとは


https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206907203

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2003年にシャネルは、女性用フレグランスの新作「チャンス」を発表しました。これは、1996年の「アリュール」以来となるシャネルの女性用の新作フレグランスでした(ちなみに、その後の女性用の新作の香水は、2017年の「ガブリエル・シャネル」まで待たなければいけない)。
「チャンス・シリーズ」全四作 シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

このフレグランスを身に着ける女性は、はっきりと二つの傾向を示しているのです。

ひとつは、ファスト・ファッションで、身を固めている女性にとっての唯一のラグジュアリー・ブランドであり、もうこれ以上は何もいらないと考えさせるフレグランスです。そして、もうひとつの傾向は、「マイ・ファースト・シャネル」としてのフレグランスでした。つまり、彼女はチャンスから、シャネルに目覚めるのです。
「チャンス・シリーズ」全四作 シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

チャンス・シリーズ 全四種類

1.チャンス


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調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:35ml/7,000円、50ml/9,000円、100ml/14,000円

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206907803
トップノート:パイナップル、アイリス、パチョリ、ピンク・ペッパー、ヒヤシンス

ミドルノート:ジャスミン、レモン、ローズ

ラストノート:ムスク、インドネシア産パチョリ、バニラ、ベチバー

2003年に「チャンス」シリーズの第一弾として発売された記念すべきフレグランス。

ピリリとスパイスを効かせたフレッシュなパイナップルの果汁の、飛び散るような爽やかな香りからはじまります。やがて、一転して甘いジャスミン、アイリス、ヒヤシンスのフローラルな香りがやって来ます。最後には再び、ムスクと共に、パイナップルが「ラスト・スタンディング」します。全体的に冷やしたパインアメを舐めている様な香りです。
「チャンス」シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

2.チャンス オー フレッシュ


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調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2007年
対象性別:女性
価格:35ml/7,000円、50ml/9,000円、100ml/14,000円

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206908603
トップノート:レモン、シダー

ミドルノート:ピンク・ペッパー、ウォーター・ヒヤシンス、ジャスミン

ラストノート:チークウッド、アイリス、アンバー、インドネシア産パチョリ、ベチバー、ホワイト・ムスク

2003年に「チャンス」シリーズが発売され、その第二弾として、2007年に発売されたフレグランス。シャネルの専属調香師ジャック・ポルジュによる調香です。シプレ・フローラル・スパークリングな香り。アメリカ人のイメージでは、ショッピングモールに充満するプチプラとポップスターを愛するティーンエイジャーの甘ったるい香り。
「チャンス オー フレッシュ」シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

3.チャンス オー タンドゥル


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調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2010年4月
対象性別:女性
価格:35ml/7,000円、50ml/9,000円、100ml/14,000円、150ml/16,200円

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206909303
トップノート:グレープフルーツ、マルメロ

ミドルノート:ジャスミン、ヒヤシンス

ラストノート:ホワイトムスク、アイリス、ヴァージニア・シダー、アンバー

トップノートに、マーマレード・ジャムの元祖マルメロという珍しい果実が使用されています。まさに香りのシンフォニーと呼ぶに相応しい〝不意に回りめぐる様々なフローラルとフルーティな香り〟。チャンス・シリーズの中で日本で最も売れているフレグランスです。
「チャンス オー タンドゥル」シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

4.チャンス オー ヴィーヴ


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調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2015年6月
対象性別:女性
価格:50ml/9,000円、100ml/14,000円

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トップノート:ブラッド・オレンジ、グレープフルーツ、シトラス

ミドルノート:ジャスミン、ホワイトムスク

ラストノート:ベチバー、アイリス、シダー

2003年に「チャンス」シリーズが発売され、その第四弾として、2015年6月に発売されました。その名の「オーヴィーヴ」とは「生命力あふれる水」とでも訳すべきでしょう。つまりは、この香りを手に取るものは、活力がみなぎるだろうという意味が込められています。より分かりやすく言えば〝元気ハツラツ!チャンスNo.4〟。グレープフルーツの柑橘系がスパークリングしたフローラル・ゼスティ・ノートです。

しかし、この香りに関して何よりも興味深いのは、シャネルの専属調香師オリヴィエ・ポルジュによる〝はじめてのチャンス〟であり、前任者である父親のジャック・ポルジュが生み出したチャンスを、息子のオリヴィエが継承した香りであるということです。
「チャンス オー ヴィーヴ」シャネル【カイエ・デ・モード】香水ガイド

【イヴ・サンローラン】モン・パリとは?


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「モン・パリ」=「私のパリ」。2016年に、イヴ・サンローランが満を辞して出したフレグランスのニューライン「モン・パリ」。フローラルシプレーの香り。最高にクールなスモーキング・ジャケットに身を包んだ美女が、パリの街で恋の絶頂に達するまでのカタルシスを香りにしたフレグランス。クールな女が「一生に一度の身を焦がすような恋」を捉えていくために身に纏う香りです。

1983年に発売された「パリ」の進化形フレグランスの位置づけでもあります。古典的なシプレーを新解釈した香りです。
「モン・パリ」イヴ・サンローラン【カイエ・デ・モード】香水ガイド

モン・パリ・シリーズ 全三種類

1.モン・パリ オード・パルファム


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調香師:オリヴィエ・クレスプ、ハリー・フレモント、ドラ・バクリッシュ・アルノ
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:30ml/8,500円、50ml/12,500円

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https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206911103
トップノート:ブラックベリー、ラズベリー、洋ナシ、カラブリアン・ベルガモット、ピンク・ペッパー、オレンジ、タンジェリン

ミドルノート:チョウセンアサガオ、ホワイトピオニー、オレンジ・ブロッサム、ジャスミン・サンバック

ラストノート:インドネシアン・パチョリ・リーフ、ホワイト・ムスク、カシュメラン、アンバー、パチョリ、シダー、モス、バニラ

https://www.youtube.com/watch?v=W3ggPjNbfnc

そのためにグアテマラ産とインドネシア産の二種類のパチョリが使用されています。カラブリア産のベルガモット、ストロベリー、ラズベリー、洋ナシによる甘い香りから始まり(洋ナシが甘ったるいベリーの香りにみずみずしさを与えています)、やがて、ピオニー、インド産のジャスミン・サンバック、雲南省産のジャスミン、チョウセンアサガオといったホワイト・フラワーの香りに満ち溢れます。そして、ラストには、前述の二種類のパチョリと三種類のムスクによる官能的な香りが押し寄せてきて絶頂を迎えます。

ちなみに、チョウセンアサガオとは、ダチュラとも呼ばれ、幻覚効果を生み出すフレグランスでは滅多に使用されない原料です。これぞ、まさに「ラブ・イズ・ドラッグ」なフレグランス!
「モン・パリ」イヴ・サンローラン【カイエ・デ・モード】香水ガイド

2.モン・パリ オーデトワレ


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調香師:オリヴィエ・クレスプ、ハリー・フレモント、ドラ・バクリッシュ・アルノ
発表年:2017年
対象性別:女性
価格:50ml/10,800円

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206911903
トップノート:カラブリアン・ベルガモット、ラズベリー、洋ナシ、ブラックベリー、ピンクペッパー

ミドルノート:チョウセンアサガオ(ダチュラ)、オレンジ・ブロッサム、ピオニー、ジャスミン・サンバック

ラストノート:パチョリ、カシュメラン、アンバー、ホワイト・ムスク

https://www.youtube.com/watch?v=ovY61aWrWI8

【モン・パリ第二章】のはじまりです。恋の絶頂期の、世界は二人のために存在し、ひっくりかえるような感覚を表現したフローラル・シプレーの香りです。

ベルガモット、ラズベリー、ブラックベリーの三重奏が生み出すジューシーでフレッシュな高揚感が、やがて、ダチュラが生み出す〝日常を突き抜けた〟躍動感に、フェミニンなジャスミン・サンバックやオレンジフラワーを包み込みながら、ホワイトピオニーが透明感と爽快感を与えてくれます。ラストは2種類のパチョリと3種類のホワイトムスクが濃厚に蕩けていくような白濁の微睡みを漂わせます。
「モン・パリ オーデトワレ」イヴ・サンローラン【カイエ・デ・モード】香水ガイド

3.モン・パリ・クチュール


https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206912703
調香師:オリヴィエ・クレスプ、ハリー・フレモント、ドラ・バクリッシュ・アルノ
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:30ml/8,500円、50ml/12,500円

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901/2153674380206912603
https://www.youtube.com/watch?v=EEZvgOPfW_I

【モン・パリ第三章】=恋に有頂天になる女性の香りは、よりフローラルな大人っぽい雰囲気に。スパークリングと豊潤さの絶妙なバランスを感じさせるベリーとライチとグレープフルーツのフルーティな三重奏の香りからはじまり、幻覚的なダチュラとローズの危険な共犯関係を経て、一転して、透明感に満ち、甘みのある2種類のパチョリと3種類のアンバーの落ち着いた香りでドライ・ダウンしていくシトラス・フローラル・シプレーの香り。
「モン・パリ・クチュール」イヴ・サンローラン【カイエ・デ・モード】香水ガイド

https://matome.naver.jp/odai/2153673416402273901
2018年09月12日