あの時代に早すぎた傑作が続々と登場!任天堂とセガが時代先取りしすぎな件

ワークワークワーク
今では当たり前となったロボット掃除機やインターネット機能搭載のゲーム機、VRアトラクション。でも実は20年以上前にすでにその原型となるモデルが発売されていたんです!そんな時代を先取りし過ぎた傑作をとくとご覧あれ!

◆1979年発売のロボット掃除機「チリトリー」

70年代にすでにロボット掃除機が完成してた( ゚Д゚)

https://www.youtube.com/watch?v=vKVHdx30MsQ
1979年に発売されたゲーム性のあるロボット掃除機。開発者は横井軍平氏。

発売から30年以上経った現在になって評価が上がっており、ニュースサイトのGIGAMENは、「早過ぎたロボット掃除機」と評している
チリトリー – Wikipedia

ちなみにロボット掃除機の代名詞ともいえる「ルンバ」が発売されたのは2002年のこと。

◆当時としては斬新な動くロボット「ファミリーコンピューターロボット」

ファミリーコンピューターロボット

1985年7月26日に発売されたファミコンの周辺機器ロボット。開発者は横井軍平氏。

かつて任天堂が出した「光線銃」の技術を応用したもので、テレビ画面の発する光をロボの目で受信し、内臓モーターで動くという仕組みです。

ゲームと連動して動くのが特徴で、対応ソフトはブロックセットとジャイロセットの二本です。

画期的な遊び方でしたが、時代が早すぎたのか、当時の子供たちには受け入れられませんでした。

ただわりと知名度は高く、後年は隠しキャラとして、様々な任天堂ゲームに登場しています。

発売当時としてはハイテクな機能で遊び方としてかなり斬新であったが、それゆえに幅広くは受け入れられず
ファミリーコンピュータ ロボット – Wikipedia

反面、海外では日本以上の売り上げを記録しています。

同年の『スーパーマリオブラザーズ』によるファミコンブームを迎える前に歴史の片隅に埋もれていった…。
ファミリーコンピュータロボット – アニヲタWiki(仮) – アットウィキ

◆早すぎたバーチャルリアリティこと「バーチャルボーイ」

1995年に3Dゲームだと?!

バーチャルボーイ

1995年7月21日に発売された3Dゲーム機。発案者は横井軍平氏。現在のVRと異なり、立体映像視を用いてゲーム画面を表示しています。

全世界での累計出荷台数は77万台ほど。室内でしかできないことと色の少なさ、そして立体映像の面白さを伝えきれなかったことから、任天堂のゲーム機としては失敗の部類に入ります。

しかし立体映像を用いたゲーム機というコンセプトは、2011年2月26日発売の3DSに引き継がれています。

なお約8年前の1987年10月21日に立体視を体験できるファミコンの周辺機器、「ファミコン3Dシステム」を販売しています。

左目用と右目用で分かれた画面を覗き込む事によって立体視が出来るのが特徴
バーチャルボーイ ‐ 通信用語の基礎知識

赤と黒の二色しか使えず、販売当時は目に悪いと言われていましたが、アメリカの科学者と検証したところ、目に良い影響を与えるという結果が出たそうです。

ハリウッド映画監督でもあったスティーヴン・スピルバーグは「すごいマシンだけども、カラーだったらもっと良い」と評価している
バーチャルボーイ – アニヲタWiki(仮) – アットウィキ

カラーは赤のみという、非常に思い切った性能(笑)なので、ソフトバリエーションの幅が恐ろしいほどに狭いですが、この時点でこれだけの3Dを実現していた、というのは脅威の一言だと思います
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: バーチャルボーイ (本体) 【バーチャルボーイ】

◆家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機で当たり前の「アレ」は任天堂が生み出したものだった!?

十字キー
いまや当たり前となった「十字キー」は任天堂の横井軍平氏が開発したものです。
1982年発売のゲーム&ウオッチ『ドンキーコング』で初めて採用されました。
据え置き用ゲーム機でも十字キーは使えると踏み、「ファミリ-コンピューター」に採用されて以来任天堂は標準の機能として使っています。この『ドンキーコング』あ当時としては斬新なマルチスクリーンを採用しています。マルチスクリーンのコンセプトは後にDSに引き継がれます。

なおノートPCの原型となるGrid Compass 1101が誕生したのも1982年のことです。

十字キーは、任天堂在籍の開発者横井軍平によって、1982年発売のゲーム&ウオッチ『ドンキーコング』のために開発された
十字キー – Wikipedia

任天堂は公式には十字ボタンと称しています。十字ボタンはゲーム機の歴史を変えた画期的な発明で、現代では任天堂以外のゲーム機でも採用されています。ただし任天堂の十字ボタンは独自の構造を持っており、実用新案権を取得していたため、他のゲームメーカーは異なる構造の十字キーを導入しています。

十字キーはコンパクトながら親指だけで4方向にキーを押す感覚が伝わる画期的な操作性で、その後のゲーム機の標準となっている
ゲーム&ウオッチ – Wikipedia

LRボタン・アナログスティック
任天堂ではアナログスティックのことを「3Dスティック」と読んでいます。
NINTENDO64で初めて採用され、以後数多くのゲーム機で取り入れられています。
スーパーファミコンで初めて使われたLRボタンも今じゃ当たり前ですよね。
このように任天堂は、後の標準となるスティックやボタンをいち早く生み出しているのです。

スーパーファミコンにおける「LRボタン」や、NINTENDO64における「アナログスティック」のアイデアは宮本が提案したもので、現在では他社ハードのコントローラにも同様のものが搭載されている
宮本茂 – Wikipedia

宮本茂氏は「ドンキーコング」や「マリオ」、「ゼルダの伝説」、「スターフォックス」「ピクミン」など数多くのヒット作を手がけた人物です。

振動パック
コントローラーが振動するというのも任天堂のアイデアです。NINTENDO64の周辺機器の一つで、販売前に製品を発表していたため、発売前にプレイステーションのアナログコントローラーに振動機能が搭載されるという出来事がありました。しかも3Dスティックに似たスティックまで兼ね備えており、この件を境に販売前のアイデア発表は控えるようになったと言われています。

コントローラを振動させるという発想は発表当時には画期的なアイデアであり、これ以降ドリームキャスト(セガ)の周辺機器「ぷるぷるぱっく」、プレイステーション(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の「デュアルショック」と、多くのゲーム機に採用された
振動パック – Wikipedia

◆2018年4月に登場した「ニンテンドーラボ」でも実は。。。

Nintendo Labo
Nintendo Switcの周辺機器で、なんとダンボールでコントローラーを作るというものです。
子供自身の手でコントローラーを作る。そのコントローラーでゲームを遊ぶ。体を動かして遊べるゲームも多いため、子供心をくすぐる遊び方と言えます。
コンセプトは「つくる、あそぶ、わかる」で、最大の特徴は独自のコントローラーやゲームを作成できるという点です。子供でも分かりやすいプログラミング機能を搭載しており、アイデア次第でどんな遊び方もできちゃいます。VR時代に、流行に逆行するダンボール遊びを提供する任天堂は、また時代を先取りしているのかもしれません。

Switch本体とJoy-Con、付属の専用ソフト、「Toy-Con(トイコン)」と呼ばれる段ボールシートなどを組み立てて出来るペーパークラフトを組み合わせることによって、Switchのより発展した楽しみ方が可能
Nintendo Switch – Wikipedia

子供と作りながら、そして作ったあと楽しめる、おもちゃゲームでした!他にはない、できない遊び!また自分で遊びを設定したりできるから、親が考えて、子供に遊ばせたりできるし、すごくいいです!
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con : Robot Kit – Switch

◆2008年にすでにダンボールで遊ぶゲームをセガが生み出していた!

セガすげぇ!!

Let’s TAP
2008年12月18日に販売されたWii用のゲームです。コントローラーをタップボックスという箱の上に置いて、箱をタップすると操作できるという仕組みです。
タップボックスでなくても、箱状の物なら何でも使うことが出来ます。Wiiはコントローラーを持って体を動かして遊ぶゲームですが、本ソフトは持たずに叩くという新たな遊び方を提供しています。

ニンテンドーラボ発売の約10年前に、すでにダンボール遊びを提供しているとはさすがセガですね。

沢山ソフトを持っていますが、リモコンを持たないと言う事が斬新
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: レッツタップ – Wii

ニンテンドーラボの約10年前にLet’s TAPを生み出したセガ。いつも10年早いと言われるセガの軌跡をご覧あれ!

◆早すぎたセガのホログラムゲーム「Hologram Time Traveler」

https://www.youtube.com/watch?v=9958AbBMG9w
1991年に登場したアーケード筐体。スクリーンに映像を映し出すことで、擬似的な3Dホログラムを実現しています。しかも映像は実写使用で、なんと先述したバーチャルボーイより4年も早く作られています。今でも十分通用するアイデアだと思いますが、発表する時代が早すぎて、そこまでのヒットを記録することはできませんでした。

◆早すぎたVRアトラクション「VR-1 スペースミッション」

https://www.youtube.com/watch?v=L_rf9FiwBUk
1994年にジョイポリスに設置されたVRアトラクション。8人用のライドマシン4機、合計32人でプレイできるシューティングゲームです。ヘッドマウントディスプレイ「メガ・バイザー」は昨今のデバイスと同様、頭の動きに合せて映像を表示します。その上ライドマシンも動きまくるため、臨場感溢れるシューティングを味わうことができます。今でも通用するVRアトラクションですが、遊べる店舗が2箇所しかなく、すでに運営終了しています。しかし現在は横浜のジョイポリスで新たなVRアトラクションを展開中です。
なおSega VRという家庭向けのヘッドマウントディスプレイを開発していましたが、リリースには至りませんでした。

◆早すぎた通信対戦「メガモデム」

メガモデム

1990年に発売されたメガドライブ用の周辺機器。この機器をメガドライブに装着すると、電話回線を通じてゲーム配信サービスを利用することができます。

対応ソフトは多くありませんが、マージャンや野球などで通信対戦が可能という、当時としては画期的な機能を持っていました。

ですが時代を先取りしすぎてソフトのラインナップが揃わず、技術的な問題から、リアルタイム対戦が難しいという一面がありました。そのため知る人ぞ知るゲームと言えます。

ちなみに一般的にオンラインゲームは普及し始めたのは1997年公開のウルティマオンラインからだと言われています。

◆日本初のカラー携帯ゲーム機にしてポータブルテレビ機能を持った「ゲームギア」

1990年にまさかのポータブルテレビ機能搭載のゲーム機が!!

ゲームギア

1990年10月6日に発売された初のカラー携帯ゲーム機です。携帯ゲーム機でありながら、据え置きゲーム機のセガ・マークⅢと同等の性能を誇っています。

テレビチューナーを利用すれば、ポータブルテレビとして使うこともできます。今や携帯ゲーム機にテレビを見る昨日は当たり前のように搭載されていますが、ゲームギア販売当時は日本で携帯電話が生まれてからまだ5年ほどしか経っていません。携帯電話は1985年に誕生しました。
そう考えると、携帯ゲーム機でテレビを見ようという発想がいかに最先端かが分かることでしょう。

しかし燃費が非常に悪かったため、大ヒットには繋がらず、まさに早すぎた傑作です。

ゲームボーイ登場からわずか1年半後の登場にしてカラー液晶を備えているなど、非常に先駆的な物であったが、バッテリーの持ちが悪くソフトも貧弱だったためにヒットには至らなかった
GAME GEAR ‐ 通信用語の基礎知識

ちなみにゲームボーイカラーが発売されたのは1998年のこと。ただしゲームボーイ開発時点でカラー化は可能だったそうで、開発者の横井軍平氏は燃費とコスト面を考慮した結果、モノクロで行くことに決めたそうです。

24年も前のワンセグもない時代に携帯ゲーム機でテレビを見ようと考えたセガの天才的発想はまさに神
ゲームギア – アニヲタWiki(仮) – アットウィキ

ちなみにワンセグのサービスが始まったのは2006年4月1日のことです。

◆当時としては画期的な本格的な通信対戦を楽しめる「ドリームキャスト」

1998年、インターネット接続機能を標準搭載した画期的なゲーム機

ドリームキャスト

1998年に発売されたセガ最後の家庭用ゲーム機。まだダイアルアップが主流の時代にドリキャスは販売されました。大ヒットに繋がらなかった理由としては、本体生産やソフト開発の遅れが挙げられます。

また1999年から2000年頃にADSLやブロードバンドが出始めたため、モデム搭載のドリキャスは使いづらかったという背景もあります。

ただドリキャスはネット対戦を一般家庭に広めた立役者であることに変わりなく、まさに生まれた時代が早すぎたゲーム機です。

なおゲーム機としては評価が高く、2007年ごろまでソフトが発売されていました。

通信機能として、標準で33.6kbpsの脱着可能なモデムを装備しネットワーク対戦などインターネットを利用したサービスが用意された
ドリームキャスト ‐ 通信用語の基礎知識

通信対戦意外だと、たとえばウェブサイトの閲覧や電子メールのやりとりといった機能を兼ね備えていました。

インターネット接続機能を利用し、他のユーザーとのゲームによる通信対戦を可能とした。 現在ではオンライン通信など当たり前だが、当時としては画期的な物
ドリームキャスト – アニヲタWiki(仮) – アットウィキ

今となっては家庭用ゲーム機にインターネット接続機能がついているのは当たり前です。それをいち早く取り入れたドリームキャストは、先駆け的存在と言えるかもしれません。

■関連リンク

https://matome.naver.jp/odai/2153120061025786601
2020年01月27日