中国の標的に…!独裁国家になりつつある「楽園 モルディブの悲劇」

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財政難のモルディブは中国から莫大な融資を受けている

それはとても返済困難な金額…

野党陣営によればモルディブの中国への借款は対外債務の約7割を占め、年間返済額は国家予算のおよそ1割に当たる年間9200万ドルに上るという
インドを捨てて中国に近づくモルディブの政治危機|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

8億3000万ドルをかけた国際空港の拡張工事も中国主導で進んでいる。
インドを捨てて中国に近づくモルディブの政治危機|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト


Tripadvisor マレ
近年の「首都 マレ」のインフラ整備はほとんど中国が主導で行われていた

モルディブが返済に行き詰った場合、島やインフラ設備をさらに中国に引き渡さざるを得なくなる可能性がある
中国がモルディブの土地「収奪」、同国元大統領が非難 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

モルディブはリゾート地で稼ぐサービス輸出で何とか貿易収支の黒字を保ってきましたが、2016年に赤字に転落しました。主因はヤミーン大統領が進めるインフラ整備で、中国からの機械、セメントなどの輸入が急増しているのです。モルディブの首都マーレの海岸には、中国語で「建世界一流橋梁工程」と書かれた看板が掲げられています。
インド洋の楽園が中国海軍基地に?【中国Webマーケティングラボ】

スリランカも同じ手法で中国の手に…

中国政府から返済困難な融資を受け、その担保として、モルディブ港は中国国有企業に貸し出された。採算の合わない融資計画は「債務トラップ」とも悪名高い、インド南部スリランカのハンバントタ港の建造と共通点がある。
中国色が濃くなる「インドの裏庭」手をこまねくニューデリー | 市況 – 株探ニュース

スリランカは天然資源と引き換えに中国から巨額のインフラ融資を得ていたが、債務が膨れ上がり、中国の援助で建設された港湾の運営権を中国に差し出す羽目になった。中国当局は内政干渉を一貫して否定しているが、中国の影響が強い他の多くの小国と同じく、モルディブも国家主権を中国に明け渡す瀬戸際にあるように見える。
インドを捨てて中国に近づくモルディブの政治危機|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ヤーミン大統領の独裁体制により国民が混乱

楽園とは一変…「首都 マレ」は恐ろしいことになっていた

日経社説は「大統領は野党政治家の拘束や国会の封鎖にも踏み切った。2008年に初の民主的な選挙を実施してから10年。『楽園』とも称される高級リゾートの国は独裁に逆戻りしかねない情勢だ」と書く
中国のインド洋進出を見過ごしていいのか | プレジデントオンライン

反乱するものはみんな捕らえられてしまう悲劇

外務省などによると、2月1日、最高裁が野党のナシード元大統領(英国亡命中)を含む政治犯9人を無罪として、釈放などを命じた。だがヤーミン大統領はこの命令を無視。野党側は反発して抗議デモを行ったが、大統領は非常事態宣言を出し、最高裁判事2人を逮捕した。
中国のインド洋進出を見過ごしていいのか | プレジデントオンライン

議会では軍が野党議員を締め出し、公道では野党政治家が頭部をナイフで貫かれ、犯人は証拠不十分で釈放されました。インド洋の楽園と呼ばれる島々のモルディブでは今、軍と司法を掌握する大統領が強権を強める一方、庶民は口をつぐみ、民主制が崩れつつあります。
インド洋の楽園が中国海軍基地に?【中国Webマーケティングラボ】

中国の「一帯一路」プロジェクトにも積極的に協力

「海上のシルクロード」、「真珠の首飾り」とも呼ばれる
古代の「シルクロード」を海上でイメージしたもので、中国主導の広域経済圏構想。

一帯一路プロジェクトでインド洋沿岸の国々に港湾を整備し、膨大な債務を盾に自国の影響力を強めていく
インドを捨てて中国に近づくモルディブの政治危機|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

モルディブは、中国が推進する一帯一路構想の要衝でもあり、インドを包囲するいわゆる「真珠の首飾り」の重要な要素でもある。
「モルディブ危機」中国とインドの対立  WEDGE Infinity(ウェッジ)

「自由貿易協定(FTA)」にも署名

ヤミーン大統領は、中国がモルディブの16の島を開発やインフラ整備で収奪することを容認している。さらに17年12月には中国の習近平(シー・チンピン)国家主席と会談し、自由貿易協定(FTA)に署名。
インドを捨てて中国に近づくモルディブの政治危機|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

モルディブのヤミーン大統領は、中国共産党政権主導の現代版シルクロード構想「一帯一路」に積極的なかかわりを見せる。
中国色が濃くなる「インドの裏庭」手をこまねくニューデリー| Article [AMP]| Reuters

このままではインド洋が中国の支配下に

中国の影響力は凄まじかった…!

仮にヤミーンを追放し民主的な選挙が行われたとしても、中国の影響力は封じ込められそうにない。
「モルディブ危機」中国とインドの対立  WEDGE Infinity(ウェッジ)

誰がモルディブの指導者になろうとも、同国の対中債務は増大し続け、中国はそれを絶好の梃子として保持し続けるであろう。
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これは、日本でも重大な問題

インド洋に浮かぶモルディブは世界の海上輸送路の要であり、日本にとっても中東から石油を運ぶうえで欠かせない存在だ。
中国のインド洋進出を見過ごしていいのか (2/3) | プレジデントオンライン

インド洋に中国が進出し、南シナ海の南沙諸島のように軍事利用できる人工島を次々と建設されたのではたまったものではない。
中国は虎視眈々と狙っている。それを国際協力によって打破してくことが何よりも大切なのである。
中国のインド洋進出を見過ごしていいのか (2/3) | プレジデントオンライン

https://matome.naver.jp/odai/2153000786611554901
2018年06月28日