予言者というあだ名のばあちゃん
俺、病院勤務なんだ。
で、患者さんの中に『予言者』ってあだ名の婆ちゃんがいるの。
といっても、別に新興宗教みたく、うさんくさい予言とかするわけじゃないんだよね。
その婆ちゃん、かなり重度の認知症(老人ボケ)で、ほとんど一日中寝てる。昼も夜もずーっと寝てる。
でも、まれに目をさまして、泣きわめくことがあるんだよな。
なんかね、怖くて怖くて仕方ないっていう泣き方。
子供が怖い夢みたあと、泣きわめいてすがってくるだろ?あんなかんじ。
婆ちゃん何か必死に訴えようとしてるんだけどさ、言葉がうまく出なくて、(脳梗塞後遺症)
俺をはじめ職員にとっちゃ何言ってんのかわからない。
わかってるのは、その婆ちゃんがそんなふうに泣きわめいた日か、またはその次の日、
同じフロアに入院してる誰かが死ぬってことなんだよな。
『予言者』ってあだ名の婆ちゃん : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
その婆ちゃん、もう1年近く入院してるけど、今のところその予言(?)は一回もはずれたことないんだよね。
そんなに多く死人が出るタイプの病棟じゃないから(1~2ヶ月に1回くらい?)、偶然ってのも考えにくいんだよな。
今までの的中回数は10回前後?くらいだと思う。
その婆ちゃん、そんな時、どんな夢みてるんだろな。
もし聞けたらさぞ面白いだろうなといつも思うよ
『予言者』ってあだ名の婆ちゃん : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
灯台守
234 :固定特異点 :01/08/30 18:45 ID:3zg0npmQ
むかし読んだ本に紹介されていた話です。時代は20世紀の初頭、
場所はアメリカの東海岸北部のある町(ニューヨーク州とかメイン州のあたり?)で起こった出来事だそうです。(うろ覚え)
以下、直接話法で。その町の海岸には険しい崖が多く、漁船の事故が頻発していた。
そこで、町の人々は州知事に請願を出し、海岸沖にある小島に灯台を建てて貰う。
2人の男が灯台守として派遣され、3日に一回のペースで交代しながら灯台を管理することになった。235 :つづき :01/08/30 18:54 ID:3zg0npmQ
交代の日が来ると、一方の灯台守が灯台のある小島までボートを漕いで行き、
もう一方がそのボートを漕いで本土に戻るわけである。
小島には非常時のための予備のボート、一か月分の食料などが用意されていた。236 :つづき :01/08/30 18:58 ID:3zg0npmQ
お蔭で海難事故もめっきりと減り、地元の人々も一安心していたある日のこと、
この地方特有の大嵐が前触れもなく町を襲った。
『灯台守』 – 怖い話まとめブログ
嵐は一週間にわたって猛威を振るい、農作物を中心に多大の被害をもたらした。
当然、灯台守の交代など不可能であった。
大嵐の中、ただでさえ崖やら暗礁やらでいっぱいの海をボートで渡れるはずもない。237 :つづき :01/08/30 19:03 ID:3zg0npmQ
ようやく天候が回復し、灯台守Aは大急ぎでボートを漕いで小島に渡った。
はやく相棒の灯台守Bを休ませてやりたい・・・。
ところが、小島に着いても相棒の姿はどこにもない。
それどころか、灯台の荒れようが尋常ではない。238 :つづき :01/08/30 19:09 ID:3zg0npmQ
嵐の被害ではない。
雨風が吹き込まないはずの屋内の荒れようが酷い。
机や椅子などの燃えるものは全て無くなり、それどころか床板まで剥がされている。
地下室の非常食は全て食い尽くされており、非常用ボートも消えていた。
一体なにが・・・?とそのとき、暖炉の上に置かれた業務日誌が灯台守Aの目に飛び込んできた。
そこには、びっしりと全ページにわたって相棒Bの手記が記されていた。
『灯台守』 – 怖い話まとめブログ
241 :つづき :01/08/30 19:16 ID:3zg0npmQ
○月△日
今日も嵐。いつになったら静まるのか。
・・・・・・
□月*日
すでに2ヶ月以上も嵐が続いている。
食料が尽きて久しい。
この風雨では海に出て魚を捕まえることも適わない。
・・・・・・
□月☆日
体力の限界を感じる。
なぜ救助が来ないのか?
ひょっとして俺を残して全世界が消え去ったのか?
・・・・・・
▽月◎日
嵐がようやく和らいだ。
外に出ても一面の霧で様子がわからない。
が、今を逃すと一生脱出できないかもしれない。
いちかばちか、この島を出ることにする。
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242 :おしまい! :01/08/30 19:20 ID:3zg0npmQ
最後の方はインクが切れたのか、血らしきもので記されていた。
当然ながらそれ以後、Bの姿を見たものは誰もいない。
死体もボートの残骸も、何も見つかっていない。
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携帯電話
今でも結局はただの偶然だったのか、お節介だったのか、そもそも心霊現象であったのかすら分かりませんが、私が今からおおよそ10年以上前程に実際にあった怖い体験談をさせていただきます。
あれは当時、私がまだ会社勤めだった時です。いつものように仕事を終えて、半年前に引っ越した自宅(一人暮らし)に戻り、食事や入浴を終えて自分の時間を過ごそうと、ベッドの中央に座り携帯電話(まだスマホはありません)をいじっていた時に起こりました。
私は携帯電話の画面を見つめながらメールを打っていたのですが、自分の視界の範囲ギリギリのところに「人の手」のようなものが見えるのです。ベッド上で布団の上を這うような形で、ぼんやりとした手がそこにあるのです。とっさに手が見えた方に視線を寄せたのですがそこには何も無く・・・特に気に留める事もなく再度携帯電話をいじっていました。しかしその10分後くらいでしょうか?また視界ギリギリの、先ほどと同じ場所に人の手が見えるのです。私はまたそちらの方に視線を寄せましたが、やはりそこには何もありません。
携帯電話に写った怪しい手 | 怖い話を知る
気のせい?疲れてる?と思いつつも、私はまた携帯電話をいじっていたのですがやはりまた同じところに人の手が・・・今度は、私はそちらに視線を寄せず、視線は携帯電話のままで視界ギリギリにある人の手に意識を向けるようにしたのです。
しかし特に動く気配もありません。5分程意識を向けた後、やはり気になるのでそちらを向くも当然何も無く・・・やはり疲れているのだと思い、その日は就寝しました。
それから数週間後、私は手の事など忘れていつものように夜の自分の時間を楽しんでいたのですが、携帯電話をいじっているとまた前回と同じ視界の場所に手が現れたのです。
私はこの時、かなり心拍数が上がった記憶があります。一体何なの?と怒りに近いような感情も覚え、イライラしながら手のある方へ視線を寄せたのですがやはり何もありません。
携帯電話に写った怪しい手 | 怖い話を知る
ここで私はハッとしました。今座っている場所や、携帯電話をいじっているという状況が前回と全く一致しているのです。そうです。前回手が現れた以降「ベッドの中央に座る」「携帯電話をいじる」というシチュエーションは一度も無かったのです。
試しに少しその場所からズレて同じ事をしても手は現れません。何か特定の理由があるのではないかと、また手が出るシチュエーションに自分の位置を戻し、携帯電話を再度いじりるようにしたのです。
その後まもなく手は現れました。視線は送らず、その手を意識していましたが相変わらず微動だにしません。何故この位置で?携帯電話に関連が?どうして「手」なの?と、その手を意識しながら色々と考えていました。
その後私は、手があるところがどうしても気になって、おもむろに布団をめくりマットレスもめくったのです。私は思わず「ああああ!!!」と声が・・・
携帯電話に写った怪しい手 | 怖い話を知る
その先にあったのは、引っ越してからお祝いで食べようとした冷凍食品の珍味でした。引っ越した後まもなく紛失してしまったので、何処かに落としたのかな?とそのまま記憶から抹消していたのです。
幸い、密閉されているので何かが漏れるような状態ではなかったのですが、マットレスの下にあった所為か包装も破れる寸前の状態・・・中身は勿論腐敗していました。お恥ずかしながら、引っ越した以降の半年間一度もマットレスを上げた事がなく、気付く由もなかったのです。
あの手はもしかして、「もうすぐとんでもない事になるぞ」という警告だったのでしょうか?ただのお節介?と言いますか、そもそもあの手は誰の手?腐った食べ物がもうすぐひどい事になるという現実を知らせる霊なんて居るの?って言うか、携帯電話何も関係無いんじゃ・・・?
色々と考えましたが結局答えなど出ず、私は無言でその腐った珍味をゴミ箱に入れる事となりました。
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送り番
子どもの頃、ひい爺さんから聞いた話を書きます。
ひい爺さん(以下爺さん)は明治の早い時期の生まれで、しかも山村で育ったためいろいろと奇妙な風習を知っていて、
自分が子どもの頃によく話してくれました。
爺さんの村では送り番という役回りがあり、これは三軒ひと組で回り番で当たる遺体の埋め役のことだそうです。
当時爺さんの村はまだ土葬で、
寺で葬式を行った後に、遺体の入った棺桶を荷車にのせて村はずれにある墓域まで運ぶのです。
村の顔役や男手のない家では代わりを頼むこともできましたが、葬式では酒も振るまわれ些少の礼金も出たそうです。
ただ遺体は棺桶(これは四角い棺ではなく丸い大きな桶)ごと埋めると場所と手間、費用もかかるので、
4~5尺ほどの穴を掘って、死装束の遺体をそのまま埋めるのだということでした。
送り番 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
そうするうちに村で人死にがあり、これは当時では珍しく自殺だったそうです。
五十ばかりの百姓が、土地争いの裁判で負けて先祖代々の耕作地をすべて失ったのを苦にしてのことでした。
そして爺さんと組んでいた埋め役の一人が訴訟の相手だったのです。これは具合の悪いことでした。
遺族もその人にやってほしくはなかっただろうと思うのですが、
その人は、葬式には出ないが村のしきたりの埋め役はやる、といって頑としてきかず、
これは後で考えると、村内で弱みを見せたくないという虚勢や打算があったのではないかと爺さんは言っていました。
葬儀では棺の中に古銭を入れたりなど各地でさまざまな風習があるものですが、
爺さんの村では遺体の口の中に鬼灯(ほおずき)を入れるということをしていました。
表向きは死出の旅の慰めにということになっていましたが、
本当は死人が口を利いたりしないよう封じるためだったろうとのことです。
送り番 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
葬式が終わって、寺の外で待っていた訴訟相手の人ともう一人の人と三人で荷車に棺桶や鍬などの道具をのせ、
街灯もない街の灯りもない月もない夜道を、くくりつけた提灯の明かりだけを頼りに出かけていったそうです。
墓所までは三十分ばかり、さらに小一時間ほど穴を掘って遺体を桶から出して穴に下ろします。
丁寧にやっていたつもりでしたが、底まで一尺ばかりのところで、
誰かの手が滑ったのか、遺体を頭から穴に落としてしまいました。
するとポンと音を立てて口から鬼灯が飛び出しました。
もう後は土をかけるだけでしたので、鬼灯はそのままにして腹から土をのせていきました。
さすがに顔に土をかけるのはためらわれるので、一番最後になることが多いのだそうです。
爺さんはこれでもう終わったようなものとやや気を緩めていたところ、
急に月が雲間から出て穴の底まで射し込み、死人の顔を照らし出しました。
送り番 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
すると死人はかっと目を見開き、目だけを動かして辺りをねめ回しておりましたが、
訴訟相手の人を見つけるとその顔を見据えて、
吠えるような大声で「お前が送り番か、悔しい」と叫んだのです。
もちろん三人は鍬も何もかも放り出して一目散にその場を逃げ出しました。
葬式を行った寺に駆け込んで一部始終を住職に話しましたが、
住職も怖じ気づいたのか、確かめるのは日が昇ってからということになり、
爺さん達は寺の一間を借りて過ごし、住職は朝まで経をあげていたそうです。
翌朝になりますと訴訟相手の人の姿が見えなくなっていました。
無理をいって隣町から医者を呼び、一同で墓所に出向いてみると、
野犬などに荒らされることもなく遺体は穴の中で顔だけ出した昨晩のままでした。
もちろん掘り返して医者が確認しましたが、
亡くなってからずいぶんと時間が経過しており、生き返った様子もないとのこと。
ただ「当時の医学だからどれだけ信用がおけるかわからんよ」と爺さんは笑って話してくれました。
遺体の目は昨晩最後に見たままにかっと見開かれた状態で、閉じさせるのが大変だったそうです。
送り番 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
もう一度日中に埋葬が行われ、今度こそ何事もなく執り終えました。
訴訟相手の人は半年ほど行方がわからなかったのですが、猟師が山中で首を吊っているのを見つけました。
そうして死体を下ろしたときに、口からぽんと鬼灯が飛び出たのだそうです。
爺さんは作り話で子供を怖がらせるような人ではなかったと思っていますが、
この話に関しては半信半疑というところです。
もうずいぶん前のことになりますので、記憶違いなどがあるかもしれません。
送り番 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−
大学生の時住んでいた部屋
437 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :01/09/30 22:17
私が大学生のとき住んでいた部屋、雰囲気が妙に悪かった。
日当たりは悪くないのに、何処となく薄暗いような気がする。
いつもジメジメしていて…なんとなく気分が鬱になるような。
当時は建物が安普請だからかなあ…と思っていたのだけれど……。同じ敷地内に住んでいる大家さんの息子さんは、心を酷く病んでいる人だった。極度の妄想癖と病的な躁状態。
彼は僕が入居してから半年後に精神病院に入院。
さらに一年後退院されたときには、見違えるほど回復していた。
すっかり常識人みたいな物腰、話すこともまともだし、15歳は若返ったみたい…。
他人事ながら、良かったなあと思っていた。
…ところが恐ろしいことに、たった2日ほどでもとの木阿弥になってしまった。
薬が切れたから…?それにしても酷い変わりようだった。
彼は合い鍵を持っていたので、少し身の危険を感じないこともなかった。
夜中、突然ドアを開けて入ってくることがあったので。
(…彼の『発明』についての話を、長々と聞かされたりするのです…)
『大学生のとき住んでいた部屋』 – 怖い話まとめブログ
さっさと引っ越せば良かったのに、
入居しているときは何故かそこを離れてはいけない理由をいろいろ思いついて、なかなか転居することができなかった。
今思うと不思議なのだけれど…。
結局、2年半そこに住み続けた。
路地の奥まった場所、行き止まり。
生い茂る緑に建物はほとんど隠されていて、通行人からはほとんど見えない白い木造建築。
友人以外の不意の来客、セールスなどは、ただの一度も訪ねてくることが無かったです。
『大学生のとき住んでいた部屋』 – 怖い話まとめブログ
金縛り体験
5、6年くらい前のことでしょうか。正確には覚えていないのですが。
ちょっとややこしくなるのですが、その前の5、6年くらい前から……つまり今から10年くらい前から5年くらい前まで、私はしばしば金縛りに合っていました。
多感であった思春期の頃から始まったもので、その頃は大変怯えたものです。とくに、夢の中で何か黒いものが多い被さってきて、私の背中を爪でカリカリと引っかかれたことが金縛り経験で一番怖い体験談となるでしょうか。
文章にするとありふれた話ですが、体験者としては結構怖いものです。
ただ、あれは本当に心霊体験だったのかな、とは思います。思春期特有の精神性や、成長期で筋肉の強張りが置きやすかったとか、そういう可能性もあるのではないかと。金縛りと言っても色んなバリエーションがあると思いますが、私は「何かに抑えつけられて動けなくなる」といったパターンがほとんどです。
金縛り体験談 | 怖い話を知る
寝ているのに起きているというか、不思議な感覚ですが科学的に言えばレム睡眠状態で、体は寝ているのに頭は起きている齟齬から発生する現象とかなんとかどこかで読んだような覚えがあります。
私が体験した金縛りもほとんどはそうだと思いますが、以下紹介する体験はたぶん本物だったんじゃないかなー、と個人的には思うのです。成人してからの話です。
ある夜、仕事に疲れてぐっすり寝込んでいると突然耳元に「フッ」と息をふきかけられました。
びっくりして夢から急速に意識が登る瞬間、声はなく、目にも見えなかったのですが誰かが「クスクス」と笑うような感覚があったことが非常に印象的でした。
こんな起こされ方というか、霊体験はこれ一回こっきりだったのですが、それから1年以内くらいだったでしょうか。
金縛り体験談 | 怖い話を知る
寝ていると、いつものように金縛りに合いました。いつもと言っても数ヶ月に一度くらいの割合ですが。
ただ、こちとら明日も仕事で忙しいというのに安眠を妨害された挙句、なんだかのしかかってくる気配が「ニヤニヤ」と笑っているような感覚があったのです。
機嫌が悪くなった私は体に力を溜め、気合一発「やめい」と呟いて金縛りを振りほどきました。
ほどけてから「力技で金縛りって解けるんだよなぁ……」と思いながら再度就寝。
しかし、相手もさるもの。そのまま寝ていたら頭を突然蹴っ飛ばされる感覚に襲われることに。
枕から頭をずり落として目を覚ました私の脳裏に「ケラケラ」と笑う感覚が。これを限りに、徐々に金縛りに合う頻度が少なくなり、思えばここ数年合っていません。
私をからかっていたアレは、私に飽きたんでしょうかね?
金縛り体験談 | 怖い話を知る