夏の幻想花・蓮(ハス)についてのおさらい。睡蓮との違い・香り・蓮茶・ロータス効果・・・

やる気総研
暑い夏。早起きして涼しいうちに蓮の花を観る・・・がいいですね。

■ 蓮と睡蓮は別の花です

蓮と睡蓮はよく混同されます。でも、並べてみるとその違いはハッキリ、とてもよくわかります。そして、一度違う点が判れば、次からはほとんど間違えることはないでしょう。

花の違い

蓮です。夏の空に向かって、茎をぐ~んと伸ばして、花を咲かせます。

対して睡蓮は、多くが水面か、水面から若干離れたくらいの高さで花を咲かせます。

葉の違い1 かたちと広がる様子

蓮の葉は、水面に浮かぶ葉と立ち上がる葉の共演。ところ狭しの勢いでぐんぐん広がっていきます。

対して睡蓮の葉は水面に浮きつつ、つつましく広がります。切れ込みが入っているのが特徴です。

葉の違い2 水をはじくか、水になじむか

蓮の葉に水がかかると、玉になってころがってしまいます。撥水性があるのです。

水を弾かず、水になじんだ様子で浮かぶのが睡蓮の葉です。蓮の葉と違い、光沢があります。

結局のところ・・・

蓮がたくさん咲く風景は、豪快といえば豪快な、やや迫力を感じさせるものになります。

睡蓮がたくさん咲く風景は、モネの描いた絵のとおり静かで穏やかです。

どこかパワフルで幻想的な美しい水上の花・・・それが蓮です。

蓮・・・ヤマモガシ目 ハス科 ハス属
睡蓮・・・スイレン目 スイレン科 スイレン属

蓮と睡蓮は、分類上も、ずいぶん離れた花なのです。

■ 蓮は、夏の花。朝の花です

蓮は夏の花です。そして、朝に咲く花です。ひとつの花が咲く期間は4日間。通常、開花日の3日後(4日目)の午後には、枯れて花びらを落とします。

【蓮の花の4日間】
(代表的な大賀蓮の一例)

1日目 早朝・日の出の頃から花弁がゆるみ始め、やがて半分ほど開いたあと、
朝のうちにはふたたび閉じ始めます。

2日目 日の出前からゆるみ始め、朝には大きく開き、お昼には閉じ始めます。
蓮の花が一番美しいのが、この2日目の朝といわれています。

3日目 2日目同様に花を開かせますが、やや色が褪せるなどもし始めます。
お昼には閉じ出しますが、閉じきらず、さらに花弁が落ち始めることもあります。

4日目 朝にふたたび開いたあと、花弁が次々と散っていきます。
やがて花の真ん中の「花托」のみが残されます。

・・・蓮の花が咲くときに「ポン」と音がするというのは、本当?

噂に過ぎません。多くの人が作り話だと思っています。でも、なぜか・・・根強い噂です。

■ ムム・・・見かけが怖いぞ。「花托」

蓮の花が咲いているうちは、まだかわいらしい、真ん中の部分・花托(かたく)ですが・・・


flickr 蓮 by L_e_n

花びらが落ちると、だんだん様相を変えてきて、何やら宇宙生物のように。

花托は蜂の巣のようにも見えるので、蓮の別名「はちす」は、そこから来ているとされています。そしてこの花托から採れるのが、蓮の実です。

中国などでは蓮の実で餡もつくります。蓮の実のおこわや、ベトナムの名物「チェー」の具になっているものを味わったことがある人もいるでしょう。

■ 蓮の「地下茎(ちかけい)」が、レンコンです

蓮は水中の泥の名から茎をのばし、水面上に葉を広げ、花を咲かせますが、一方、泥の中ではたっぷりと栄養を吸いながら茎を肥大化させています。それがレンコン=蓮根です(根と書きますが根ではありません)。輪切りにしたときに現れる穴は、空気を運ぶ通り道です。

なお、睡蓮にはレンコンは出来ず、また、観賞用の蓮に生じるレンコンは品種の違いにより小さく、食べるのには向きません。

■ ロータス効果・・・注目され、応用されています

蓮の葉の表面に落下した水は、丸い水滴となって、葉の表面のホコリなどを絡め取りながら転がり落ちていきます。つまり、蓮の葉は濡れません。ロータス効果と呼ばれ、研究・応用した商品などが開発されています。

■ よく聞く「大賀蓮」って?

昭和26年、当時の千葉県千葉市検見川で、地下の泥炭層から発見された蓮の実を植物学者の大賀一郎氏が発芽させました。実と同じ地層から出土した丸木舟の年代測定の結果、約2千年前の蓮の実であると推定されるものでした。

この「大賀蓮」は、2千年の眠りからさめた花として海外からも注目されることとなり、国内や世界の各地へ根分けされました。

■ 蓮のステキな香りを嗅いだことがありますか

蓮の花の香り・・・といっても、あまり馴染みのない人も多いでしょう。しかし一度魅せられると、すっかりファンになってしまう人も少なくありません。

・・・蓮の香水といえば話題になる、東京大学の「蓮香」

2千年前の大賀蓮の実が発見された千葉の現場は、東京大学の農場でした。東大では、大賀蓮の香りを再現した商品を開発、資生堂が販売しています。

・・・蓮の香り漂う機内。「ベトナム航空」

蓮はベトナムの国花です。機内で配られるおしぼりには、蓮の香り付けがされています。おしぼりが配られると、客室内には蓮のさわやかで甘い香りが漂います。女性には特に人気です。

・・・香りでリラックス。でも種類があるので注意したい「蓮茶」

緑茶に、蓮のおしべを用いて丁寧に香り付けしたものが、高級品であり、正しい(?)蓮茶ともいうべき「蓮花茶」です。同じ効果を求め、蓮の花を混ぜ込んだ製品もあります。

さらに、同じ蓮のお茶でも、蓮の葉のお茶や、蓮の実の芯の部分を使うお茶もあります。これらを蓮花茶=いわゆる蓮茶だと思ってしまうと、誤解が生じます。


Tripadvisor 薬師池公園

■ 東京・神奈川・千葉 景色がきれいな「蓮の名所」をご紹介

・・・東京・町田薬師池公園 四季彩の杜

江戸時代の古民家2棟も佇む落ち着いた環境。梅、椿、桜、花菖蒲、蓮、さらに紅葉と、四季折々の美しさが評判の公園です。

・・・神奈川・横浜「三渓園」

貴重な古建築の並ぶ、ご存知、建築野外博物館の池にも、蓮が咲き誇ります。

・・・神奈川・鎌倉 「鶴岡八幡宮」と「光明寺」

鎌倉の中心・鶴岡八幡宮と、浄土宗大本山・光明寺。古都鎌倉の夏を彩る、2大蓮スポットです。

・・・千葉・千葉公園

大賀蓮の地元・千葉。千葉市は大賀蓮を「市の花」に制定しています。

■ 蓮のことをもっと知りたい・・・!

蓮のあらゆることを知ることができるサイトです。

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https://matome.naver.jp/odai/2152706026067756701
2019年07月15日