【日本語ラップ】 2017年11〜12月 おすすめMV10選+(各レビューつき)

drumshisho
’17年11~12月も日本語ラップが豊作だったので厳選し、コメント付きで紹介しています。

― ①.ラップの域を超えた圧巻のラップ ―

シンゴジラが進化の度に形態を変えたように、
曲が進むにつれギアを上げていき、進化の過程を見せるGADOROのラップ。

努力に裏打ちされたラップのスキルに、言葉を失うほど圧倒される。

これは、もはやラップ域の超えた”話芸”。
つまり”話を芸術の域”まで昇華させた一曲。


https://matome.naver.jp/odai/2151406008268040801/2151461908661584303
GADORO 2nd ALBUM「花水木」
11月22日発売

― ②.J-POP好きにも刺さるキャッチさ ―

J-POPしか聴かない
なんて人の間でも名前が知られてきた”PUNPEE”のライブ映像。
こんな感じでHIPHOPのアーティストが、もっと音楽フェスに出るようになったいいのに。

べきかな?べきだよ!べきなの?べきとも!

4分21秒~ ヒップホップって、俺って髪型もこうだし、メガネもしているから、なんか取っつき易いって思われてるけど、本当はもっと全然かっこいい奴がいっぱいいるから。

― ③④.空をテーマにした対照的な2曲 ―

「♪空が遠くに見えるよ 空が青すぎて死にたくなるよ」

とショッキングな歌詞から始まるこの曲。
生気を失った目が、空白の一年間に何があったかを物語る。
止まった時間、沈みゆく気持ちとは裏腹に、
見上げた空はただただ遠くて、ただただ青い。

復帰を待ちのぞんだ盟友SALUが
フィーチャリングされているのも感慨深い。

誰でも言えるようなことを歌うラッパーって評価されないじゃないですか。でもラップに限っては、過去の過ちを歌って、唯一評価される音楽じゃないですか。
RYKEYが語る空白の1年 「ラップは過去の過ちが認められる音楽」 – KAI-YOU.net

1年365日というサークルは良くできている。
この時期の雲がどんな表情だったかいつも忘れてしまうけど、
思い出すにも丁度いい。
不意に、かつて見た雲と同じものを見つけ、あの頃の記憶を呼び起こす。

「♪空に残る飛行機雲 見上げてみれば子供にもどる」

―⑤.「塩だけでお食べください」と料理長に言われそうな曲 ―

5lackのラップは、言葉が次々にわき出し、淀みないのが気持ちいい。
無駄を削ぎ落としたトラックだからこそ、ラップ良さが引き立つ。
と言っても Olive Oilによるトラックは、
音の配置がよく、空間デザインに新しさを感じる。

音の解像度が上がるほど、ボリュームが上がるほど、この曲の凄みがわかるはず。

― ⑥.東京には出せない良さがここにはある ―

横浜に行ったことがない人でも、あぁ中華街ってこんな感じ
と納得してしまう雑多感がいい。
ダンサーは2組出てくるし、ヒップホップもレゲエもありでパーティー感120%。

Bad Cityと言いながらもヨコハマ愛にあふれた一曲。


https://matome.naver.jp/odai/2151406008268040801/2151461908761585703
MARIA 2ndアルバム『PIECES』
2017年10月25日発売

― ⑦. ミュージカル仕立てのMV。ラップで口喧嘩 。―

天に祈るようなボイスサンプリングで始まるこの曲。
屈強な男性ラッパーKojoeはカッコいいが、
それにも増して女性ラッパーAKANEと Awichの存在感が際立つ。

AKANEが「♪女の体やどった芸術 生命宿す神秘的宇宙」とラップする。
そりゃ、女性が強い訳だ。


https://matome.naver.jp/odai/2151406008268040801/2151461908761586403
KOJOEの4年半ぶりとなる新作『here』
2017年11月15日発売

― ⑧.エレクトリック×ラップ ―

氷の上を滑るような
Young Juvenile Youthの直線的なボーカルに、
曲線を描くCampanellaのラップ。

対照的な二つの線は相性が良く、
混ざりあう瞬間が最高に気持ちいい。

― ⑨.3人のラッパー、それぞれの雨模様 ―

雨をテーマにラップしてると思いきや、
それらしいことは、“クソを流した”ことだけか?
プライドある奴との関係を水に流すってことか?
ユーモアのあるリリック。

心地いいHOOK(サビ)とのギャップが面白い。

↑唾奇については、こちらで詳しく解説しています。

― ⑩.派手さはないが、ジワリジワリくる曲 ―

トラックメーカー兼ラッパーva vaによる
ボイスサンプリングが効果的な一曲。
遠くから聴こえてくるような声は、
突然いなくなった友人のことを思い出す。

あの娘にまた会いたくなって、今日も再生ボタンを押してしまう。

BIMが所属する日本のヒップホップ ユニットTHE OTOGIBANASHI’S(ジ・オトギバナシズ)

― おまけ ―

YouTubeを用いたプロモーション方法は様々。
フルで曲を公開する場合もあれば、1番だけだっだり、途中でコメントを入れたり。
この動画のように、ターンテーブル2台とスクラッチでエッセンスのみ伝える手法は、
ヒップホップ的には大正解だ!
高校生ラップ選手権で人気を博した若手ラッパーRude-α。
ラップが上手いだけでなく、歌もこんなに上手いとは知らなかった。
HOOK(サビ)のメロディーラインは、EXILEファンにも受け入れられそう。

HIPHOPのこういう広がり方があってもいい。

https://matome.naver.jp/odai/2151406008268040801
2018年03月21日