究極のブラック病院・岐阜市民病院

mrbcourse

岐阜市にある岐阜市民病院がとんでもない病院であることが発覚しました。


https://matome.naver.jp/odai/2151105174647051301/2151105298948045703
岐阜市民病院

時間外労働に関する労使協定(36協定)で定めた月100時間の上限を超えて医師に残業させたとして岐阜労働基準監督署から是正勧告を受け、岐阜市民病院(同市鹿島町)が、上限を150時間とする協定を結び直していたことが18日分かった。「労働基準法の趣旨に反し、ナンセンスだ」と批判の声が上がっている。
<岐阜市民病院>残業上限150時間に増 是正勧告受け改悪 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

病院によると、2016年5月に「(年)6回を限度として1カ月100時間まで」の時間外労働を可能とする労使協定を結んだ。しかし、上限を超えて働く医師が複数人いることが労基署の調査で11月に判明。労基署から即時是正を求められた。そこで今年5月に上限150時間の協定を結んだという。
<岐阜市民病院>残業上限150時間に増 是正勧告受け改悪 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

危険な基準を超えたから基準を緩やかにしましょうって…

あまりにもひどい話なのでちょっと調べてみたらこの岐阜市民病院、とんでもないブラック病院であることが発覚しました。

①職員がパワハラで自殺

岐阜市民病院(岐阜市鹿島町)の30代の男性職員が2011年に自殺したのは、上司の高圧的な叱責や月100時間を超える残業が原因だとして地方公務員災害補償基金県支部が公務労災と認定していたことが8日、分かった。
パワハラ・長時間勤務:岐阜市民病院勤務の自殺職員、公務労災と認定(岐阜市鹿島町)

遺族側によると、男性は09年4月に病院に配属され、施設管理などを担当。10年度、不慣れだった清掃業者との契約を上司らに相談できないまま不適切な形で処理し、11年3月、業者に約53万円を自腹で支払った後に失踪し、自殺した。

基金は、男性の時間外勤務が11年2月ごろに月112時間を超えていたと認定。その上で、上司から高圧的な叱責を繰り返し受けたことから当時既にうつ病を発症していたとし、その後も多忙な状態で症状が悪化し、自殺したと結論付けた。
パワハラ・長時間勤務:岐阜市民病院勤務の自殺職員、公務労災と認定(岐阜市鹿島町)

この結果岐阜市は5400万円の賠償金を払うことになりました。

2011年3月に岐阜市民病院(岐阜市鹿島町)の男性職員が上司のパワハラなどを理由に自殺したことを巡り、岐阜市は17日、男性の遺族に約5400万円の損害賠償を支払うことで、遺族側と仮合意したことを明らかにした。
病院職員パワハラ自殺で5400万円賠償へ 岐阜市、遺族と仮合意:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

②糖尿病患者にステロイドを大量投与し、患者を死亡させる

岐阜市民病院は30日、昨年12月に脳症の70代女性患者に対し血糖値を確認せず大量のステロイドを投与したため、高浸透圧高血糖症候群で死亡する医療事故が起きたと発表した。患者が糖尿病であることを担当医が忘れていたことが原因。
http://www.this.kiji.is/143548428114575365

ステロイドを投与すると何がまずいのかというと、血糖値を上昇させることが理由だそうです。

ステロイドには、たんぱく質を分解し、糖を作り、血糖値を上昇させる作用がある。そのため糖尿病患者の場合、命にかかわることもある。
マスコミが報じなかった重大な「薬と手術」ミスの数々(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社

それにしても忘れたというのは信じられない理由。「今回のミスは、内科医としてあってはならない」という識者の声もあります。しかし、ここの労働環境を考えるとやむを得ないのかもしれません。この結果病院は2033万円の賠償金を払うことになりました。

病院は全面的に過失を認め、遺族に賠償金2033万1479円を支払うことで示談した。
http://www.this.kiji.is/143548428114575365

③術後の管理体制不備で患者が死亡

岐阜市民病院は24日、頸椎(けいつい)の手術を受けた60代の男性患者の術後の管理体制に不備があり、約1年8カ月後に合併症で死亡する医療事故が起きたと発表した。
術後の管理体制不備で、頸椎の手術を受けた60代男性が死亡! 遺族に4000万円賠償! : AdhocBlog mobile ver.

管理不備体制とは何だったのかというと、容態が急変したときの体制が不十分だったということです。男性は急変時にナースコールを鳴らしたのですが…

患者51人を看護師4人で受け持つ時間帯だったこともあり看護師が急行できず
術後の管理体制不備で、頸椎の手術を受けた60代男性が死亡! 遺族に4000万円賠償! : AdhocBlog mobile ver.

完全に人手不足。これでは残業150時間も起きてしまうのは当然なのかもしれません。

この結果病院は4000万円の賠償金を払うことになりました。

病院は過失を認め、親族に賠償金4千万円を支払うことで示談した
術後の管理体制不備で、頸椎の手術を受けた60代男性が死亡! 遺族に4000万円賠償! : AdhocBlog mobile ver.

④併設する看護学校で不適切な投稿

2013年ごろに話題となったバカッター事件。このケースが岐阜市民病院に併設する岐阜市立看護専門学校でも起きました。写したのは何と臓器。

2013年5月21日同校の看護学生が校内での病理学の講義中に、(併設されている岐阜市民病院で病死した)患者から摘出された臓器をスマートフォンで撮影し、その映像をツイッターに投稿した。
岐阜市立看護専門学校 – Wikipedia

よりによってそんなグロいものを。

この投稿が後日ネット上で騒動となり、同6月30日市役所経由で同校に通報があったため、翌7月1日学校側が公式サイト上で謝罪する事態となった。なお当該学生は自宅謹慎を経て、同7月5日付けで退学した。
岐阜市立看護専門学校 – Wikipedia

①~③の賠償金額を合わせれば1億1433万円。これだけあれば何人もの人員を雇うことができたでしょう。目先の金をケチるがあまりとんでもない高い代償となってしまったのです。

https://matome.naver.jp/odai/2151105174647051301
2017年11月20日