【閲覧注意】 死ぬほど洒落にならない百物語『第陸拾弐夜』

ANKOU
洒落にならない怖い話を「百物語」と銘打って紹介していきます。                         一気に百話も紹介すると多すぎるので10話づつを一まとめにしていきたいと思います。

【収録話】


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356789303
①.ヤクルトお婆さん
②.引っ越してから両親が喧嘩をしてる…
③.当時チワワを飼ってた
④.僕には机は要らないんだ
⑤.何度かしか話したことのない子の・・・
⑥.スキー場に現れたもの
⑦.ふと顔が冷たくなった
⑧.子猫を拾った
⑨.同じ・・・同じ・・・
⑩.神社に生えている木の葉でまぶたをこする

『ヤクルトお婆さん』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792803

あれは俺が小学校四年生のときでした。
当時、俺は朝刊の新聞配達をしていました。
その中の一軒に、毎朝玄関先を掃除しているお婆さんがいました。
そのお婆さんは毎朝、俺が「お早よう御座居ます」と言うと、
「ご苦労さん」と言って、ヤクルトを二本あるうちの一本くれました。
俺はいつしかそれが楽しみになっていました。

そんなある日、いつものようにお婆さんに挨拶すると、返事がありません。
いつもは笑顔で挨拶してくれるのに、
振り向きもせずに黙って玄関先を掃除しているのです。
なんか変やなぁと思いながら、その日は残りの配達を済ませ帰りました。

そして次の日、お婆さんの所に到着して挨拶をすると、
又しても返事もなく掃除をしています。
それにポストには昨日の朝刊と夕刊が入ったままです。
その横のケースの上にはヤクルトが三本あります。
俺は黙って飲む訳にもいかず、その日も帰りました。

翌日、お婆さんの姿はありませんでした。
そして、その次の日も…そして2~3日たったのですが、
相変わらずお婆さんの姿はありません。
ポストは新聞で一杯になったので、
玄関の扉の間から新聞を投函しました。ヤクルトも数が増えていました。
旅行でも行ったんかなぁと、たいして気にも止めずに、その日も帰りました。

店に帰り、新聞屋の親父にその話をすると、
「あぁ、あの婆ちゃんヤクルトくれるやろ」と言い、
「そー言えば、あの婆ちゃん一人暮らしやったはずやで。なんか心配やなぁ」
と言いました。
そして、「とりあえず一回警察に連絡してみるわ」と言ってましたので、
俺は家に帰り学校へいきました。

その次の日、新聞屋に行き配達に出ようとすると、
オヤジから「○○君!あの婆さんの所はもう入れんでもいいよ」って言われました。
なんでやろ?と思いながら配達を終え、店に戻るとオヤジが、
「あのなぁ~あの婆さん死んだんや。
今、警察の方で調べてるけど、死後一週間から十日は経っとるみたいやなぁ」
と言いました。
そして、
「配達に行く前に言たら恐がるやろから、戻って来たら言うたろと思てたんや。
まぁ、お前が姿を見た最後の二日間の婆さんは、
お前に自分が死んでる事を教えたかったんやと思うでぇ」
と言われ、その瞬間は俺は意味が分からんかったんやけど、
意味が分かった時、新聞配達を辞めたのはいうまでもありません。

あれから31年経った今でも、あの婆さんの姿は忘れられません。

『引っ越してから両親が喧嘩をしてることが増えた』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792703

私の父親は2年毎に転勤のある仕事で、両親と姉、弟の5人で、
姉が高校受験を迎えるまで引っ越しは続いた。
大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、
一度だけ回りが田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような古民家に住んだことがある。
この間『愛しの座敷わらし』って映画を放送してたけど、まさにあんな感じの家。
当時私は小学4年生だったけど、初めて自分だけの部屋を貰ってすごく嬉しかった。

でもそれも束の間で、その家に来てから夜中に両親が喧嘩をしてることが増えた。
うちの両親は割と仲良し夫婦だと思ってたけど、母は東京の生まれの人だったから、
ああ、こういう田舎には来たくなかったのかもなーと思ってた。
時々夜中に目が覚めると階下から怒鳴り合いが聞こえて、
でも朝になると父も母も普段通りだから、
子供の前では喧嘩を見せないようにしてるんだなと思ってた。

ある日、思い切って姉に聞いてみた。
「パパとママ、もしかして仲が悪いの?リコンとかしないよね?」って。
そしたら姉も夜中の喧嘩に気付いてたらしくて、同じように心を痛めていた。
それで思い切ってふたりして母に言ったんだ。
どうして喧嘩してるの?2階まで聞こえるような喧嘩は止めてほしい。
聞いてるのが辛いって。
そしたら母はキョトンとしてて、
こっちに来てから夫婦喧嘩なんてしたことないよって言った。
こっちに来てから家庭菜園やってるし、スーパーまで遠いし、
家が大きいから掃除も大変だしで、毎日クタクタだからそんな気力ないわーって言われた。
その日から私と姉は夜は一緒に寝ることにした。

それから何十年も経って、私も偶然転勤族と結婚した。
ある街でアルバイトをした時に、同じように親が転勤族だった女性Aさんと仲良くなり、
色々話をしていたら、住んでた都市がかぶってるのが何ヶ所かあった。
同じ田舎に住んでたことで話が盛り上がっていたときに、
ふとその古民家のことを思い出して、こんな不思議なことがあって・・・と話をしたら、
Aさんがビックリしながら
「それって○○って村じゃない?」って言って、それが大当たり。
こんな偶然があるのかって驚いたが、全く同じ家にAさんも住んでいた。
そしてAさんもその声を聞いて、Aさんは一人っ子だったから怖くて怖くて、
泣いて両親に頼んで引っ越したそうだ。
お互いにもうすぐ40歳になろうかって年だったし、
今更怖いってのはないけど、好奇心に駆られてふたりで調査の旅に出た。
両親に覚えてる限りの情報を貰って出掛け、現地ではふたりの記憶を頼りに。
その古民家はわりとあっさり見つかったが、かなり廃屋っぽくなってて誰も住んでなかった。
周辺の人に聞いて回ったりしたけど、さすがに不審者扱いされたのか口は堅く情報なし。
ただ、ひとりだけ話し相手になってあげたら喜びそうなじーさんがいるよって教えてくれて、
そのじーさんに聞きに行った。
そうしたところ、昔、古民家の裏の竹林で遺体が見つかったことがあったそうだ。
借金の返済を巡って争って、撲殺されたらしい。
確証はないけど、もしかしたらその返済を巡る争いの声だったのかなぁ・・・と。
一応それなりに納得して帰ってきた。

子供の頃の不思議な体験が、
思わぬことから同士(?)が見つかり探偵ごっこの末に一応解決。
姉に電話して一部始終を話したら、『何故私を誘わない!』と無茶苦茶怒られたw

『当時チワワを飼ってた』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792603

不思議、怖い、より「気持ち悪い」の方が大きいかもしれないw

インフルエンザで高熱が出て寝込んでいた時、変な夢を見た。
当時チワワを飼ってたんだけど、
そのチワワが枕元にやってきて「生きてるか?」って日本語で声を掛けて来た。
ぼんやりした頭で「あれ?いつの間にしゃべれるようになったんだ?」って思ったら、
「もともとしゃべれるんだよ。能ある鷹は爪を隠すって言うだろ?」って言うんだ。
そこで頭がシャキーン!として(って言っても夢の中だけどねw)
「思考を読まれてる!怖い!」と思った。
そしたらチワワがムクムクムクムク~ってゴールデンレトリバーぐらいの大きさになって、
「ウヒヒヒヒ、仕返しするなら今しかないと思ってな」
って言いながら私の頭をガブッ!って噛んだ。
「いつもいつも目の前にごはんを置いて“お座り”とかふざけんなよ。
さっさと食わしやがれ」とか、
「暑苦しいのに抱いてんじゃねーよ、くせーし」
とか言いながら、ガジガジガジガジ噛んで、
頭蓋骨を噛むその音が身体の外から内から聞こえるんだ。
すごく痛くて(夢だから痛くないんだけどねw)悲鳴を上げて逃げたいんだけど、
金縛りにあったように動けない。
そのうちガジガジガジガジって音がゴリゴリゴリゴリって音に変わっていって、
ひいいいいいいいいい!!!!となって目が覚めた。
もちろんチワワは部屋に入らないようにリビングのゲージに入れてたんだけど、
その後回復して1ヶ月ぐらい経ったとき、
噛まれていたあたりの髪の毛がごっそり抜けて禿げが出来た時は腰を抜かしそうになった。
そしてチワワを抱っこできなくなった。怖くて_| ̄|○

『僕には机は要らないんだ』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792503

だいぶ前に何かで読んだ、小学校に上がる前の小さな男の子の話です。

その子が通っていた幼稚園で乗り物をテーマに絵を描くことがあり、
子供達はそれぞれ船とか飛行機とか車とか絵を描きました。
だいたい小さい子供の描く絵は、真横からなどの単純なアングルの絵が多いものですが、
その男の子の描いた絵は青いトラックを斜め下から描いた、
ちょっと不思議な絵だったそうです。
また、小学校に入学するということで学習机を買ってあげるということになり、
お店で好きな机を選ばせようとしたが、
「僕には机は要らないんだ」とちょっと寂しそうに言って選ぼうとせず、
変な事を言う子だと家族も不思議がったそうです。

やがて小学校の入学が近づき、
通学の練習ということで、
おじいちゃんに連れられて小学校までの道を散歩することが度々ありました。
その時ランドセルを背負わせようとしましたが、
なぜかランドセルを背中ではなく胸のほうに背負う(?)のでした。
おじいちゃんが何度背中に背負うように教えても、
「僕はこれでいいんだ」と言って止めようとしなかったそうです。

そして小学校の入学を目前に控えたある日、
その男の子はトラック(青かどうかは不明ですが)にはねられて亡くなりました。
棺に入れられたその子の胸の上には、
家族によってランドセルが置かれていたそうです。

『何度かしか話したことのない子の同級生ママさん』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792403

「家を建てることを考えてる」ってよく言ってて、
「家族構成の似てる家の色んな間取りとか研究したいから」というので、
何度かしか話したことのない子の同級生ママさんを家に上げてしまった。

後日そのことを聞いた別の同級生ママさんから、
「あの人帰った後、家に変なシールが貼られてない?」と言われて、驚いてしまった。
「まさかな」と思ったけどちょっと探してみたら、
寝室のベットの陰に、地図記号みたいなマークの書いてある紙のシールが貼ってあった。
寝室をチラッと見せて入れた覚えはあったけど、いつのまにって感じだった。

そのシールのことをその教えてくれたママさんに相談したら、
「とりあえずそのシール頂戴。いい知り合いがいるから」と言われて渡した。
渡した際、小さなノートみたいなのに貼ってて、
それに既に同じシールがいっぱい貼ってあって、
気持ち悪くて悲鳴あげてしまった。
「あの人色んな人んち行って、同じことしてるのよ。うちが初めの方だったけど」
と言ってた。

2か月ほど後、例のシール貼ってたママさんが自転車乗ってて
自損事故起こして入院したらしい、と聞いた。
初めは足の怪我で済んだと聞いたけど、
次に聞いた時は思ったよりひどくなったらしいと聞いた。
半年後には、歩けなくなってまだ入院してると聞いた。
学年の切り替わりのタイミングで、
そのママさんの子は「お父さんの実家で暮らすことになった」と挨拶して、転校して行った。

『スキー場に現れたもの』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792303

私の知人に山田(仮名)という、マタギと言うか猟師の男がいた。
専業の猟師ではなくて、本業を別に持っている季節限定猟師だ。
私と彼は仕事を通じて知り合ったのだが、
身元が割れると嫌なので私の職業と彼の本業は伏せる。地名も伏せる。

何年も前の冬、山田が連絡をよこした。
当時、山田の山(彼の持ち山ではなくて、猟をする山)にスキー場を作る話があって、
山田は環境保護団体と一緒に、建設反対運動をやっていた。
その運動に協力してほしいと言う。
既に山の北側に、スキー場を視野に入れた県道が走っていたし、
今さらどうこう言っても仕方ないような話だったのだけれど、
仕事に絡みそうな話でもあったので、土日を使って山田のところに行った。
土曜日は山田の家に一泊して、一通り運動の説明を聞いた。
翌日、予定地を見に行く事になった。

翌朝はスキーを履いて出た。
山田と二人で予定地を見て、写真撮影をした。

午後には山を降りる予定だったのだが、帰る前にいいものを見せてやると言われて、
山田について行き、スキー場から少し外れた斜面に出た。
山田はザックの中からパンツとかシャツを出して、
持ってきたソリ(?)に縛り付けて、斜面を滑らせた。
ソリはかなり滑ってから止まって、上から見るとかなり小さくなっていた。
しばらく下に行ったソリを見ていると、
どこからか小学生くらいの背の高さをした白い人(?)がソリの周りに集まってきた。
動物かと思ったけれど、どう見ても二本足で歩いていた。
そいつらは数が集まるとダンゴ状に固まって、ソリにたかっていた。
「スキー場作ったら、あいつらみんな食われるぞ」
山田はそう言っていた。
怪奇現象かと思ったが、なにせ真っ昼間のことだから、ただ呆然と見ていた。
山は違うんだな、と思った。

その後は別に何事も無く山田の家に戻った。
当時の私は仕事も油の乗っていた時期だったので、
ややショックもあり、よくわからない事にかかわるのは止めた。
結局スキー場は出来てしまったし、化け物が出たと言う話も聞かない。
それから疎遠になってしまったので、今は年賀状以外で山田との連絡は無い。
今思えば、ファンタジーな世界に入れるチャンスだったのかもしれない。

『ふと顔が冷たくなった』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792203

営業の仕事してた時、都内の繁華街のガード下を歩いてたら、ふと顔が冷たくなった。
風が吹いたというより、小さな冷たい空気の塊に顔を突っ込んでしまったって感じだった。
その瞬間、その日の仕事の失敗や、数年前急死した父の死に目に会えなかったことや、
小学校の時クラスでイジメがあったのにとばっちりが怖くてただ傍観したこと、
色んな哀しいことが思い出されて、
「あー死にたい死にたい死にたい早く死にたい」となった。
その直前までは「あーラーメンの匂い~お腹すいたな~」とか思ってたのに。

よし死のう!と思って、何故か足早に駅に向かっていた。
どんな死に方でもいいからとにかく死のう、
早く早く、とりあえず電車に乗って、と走った。
改札に着くと、改札手前で沖縄の物産展がやってて、
大きな素焼きのシーサーと思われる物がレジのそばに鎮座してた。
多分シーサーだよな、と思うほどやたらに怖い顔のシーサーで、
「あんな顔のシーサーってあるんだな」と急いでるのに目が離せなくなってしまった。
でも見てるうちにやっぱり普通のシーサーかな、と思い始めた。
店員さんがコッチ見てるのに気付いてハッとしたら、なんだか急にお腹が空いて、
直帰予定だったので、物産展でしこたまソーキソバセット買って帰った。

それ以降死にたいと思ったことは特にない。その前にもない。あの時だけ。
あんまり自省的な性格でないし。

『子猫を拾った』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792103

ひとり暮らししていたOL時代、仕事の帰りに子猫を拾った。
電信柱の影でみゃあみゃあ泣いてて、その愛らしさにハートを射ちぬかれ抱いて帰った。
そうは言っても当時住んでいた1DKのマンションは当然ペット飼育禁止。
引き取り手のアテはいくつかあったので、とにかく数日間だけ世話しようと思った。
もしオーナーに見つかったら、正直に話して1日か2日待ってもらおうと安易に考えていた。

マンションは5階建ての5階。女のひとり暮らしなので戸締りはきっちりしてある。
帰宅して玄関に入ると、いつものように鍵とチェーンを掛け、それから子猫を床に降ろした。
すると、トットット・・・とベッドの下に潜り込んで行った。
覗き込むと、薄暗いベッドの下でジッとしてこっちを見てる。
「ちょっと待っててね」と声を掛けて台所に行った。
鶏ささみがあったのでレンジでチンして火を通し、
裂いて冷ましてご飯に混ぜたものを少しだけ作り、
「ごはんだよ~」と持って行った。
でもベッドの下から出てこない。
あれ?と思って覗き込むともうそこには居なかった。
「出ておいで~」と言いながら探したが何処にもいない。
私の部屋は色気も何もない殺風景な部屋だったから、隠れる場所なんてないのに。
窓も玄関も閉まったまま。トイレやお風呂には窓はない。っていうか、ドア閉まってるし。
クローゼットの中も探した。カラーボックスの裏も探したし、テレビの後も探した。
まさかと思ったけど冷蔵庫や洗濯機の中まで馬鹿みたいに探した。
でもどんなに探しても、確かに連れて帰ったはずの子猫は見つからなかった。
あまりにも見つからないので、連れて帰ったことが夢なのかと思った。
でも私の手と胸には抱いて帰った感触が残っていたし、
抜け毛が少ないはずの子猫なのに、
ジャケットの内側には明らかに猫の毛と思われるものが小さく一塊ついていた。
訳が分からなくなって、その日は恐怖で泣きながら部屋中子猫を探したけど、
ついぞ見つからなかった。

翌日会社でその話をすると、
「ゴミを捨てるか何かで一度部屋を出たんじゃないの?
そしてその時に逃げたんだよ」と言われた。
そんなことは絶対ないと確信してたけど、あまりにも怖いので、
それが事実で、私が玄関ドアを開けたことを忘れてると言う事にした。
その日、自宅に帰ってもやはり子猫はいなかった。

そしてその日以来、真夜中に目が覚めると、
「みゃぁ・・・」と子猫の鳴き声が一声だけ枕の下から聞こえて来ることが続いた。
恐ろしさに耐え切れず、半月ほどでそのマンションを引き払った。

『同じ・・・同じ・・・』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356792003

怖い話と言ったら怒られるんだろうけど。

随分前だけど友人の結婚式に行ってきた。
結婚式の前に、式と二次会の受付の打合せでその新郎となる彼と会った。
背が高く、少し白人ぽい顔立ちで、
少し訛ってるけど丁寧な話し方が好感が持てる人だった。

当日結婚式の受付に立って、驚いた。
新郎の親戚がすぐわかった。血縁者がみな新郎と驚くほど同じ顔をしてた。
目鼻立ちの特徴がとかでなく、
誰かの顔をコピーしてみんな顔に貼ったような感じだった。
新郎の祖父も新郎の父も新郎も、歳がバラバラでも同一人物にしか見えない。
新郎の父方伯母という女性も、その息子も同じ顔。
式の前にスライドで出た新郎の曽祖父とやらも同じ顔。
一部の式の参列者たちも「同じ・・・同じ・・・」とザワザワしてた。

しばらくして、友人が妊娠した知らせが来て、出産した知らせも来た。
お互い忙しくて、メールのやり取りはあってもなかなか会いには行けなかった。

子供が一歳になった誕生日に子供のオモチャを贈ったら、お礼の電話が来て、
その後『息子に会いに来てね』というメールに子供の写真が添付されて来た。
まあ新郎と同じ顔で、驚くというか怖くなった。

なんかの政府実験なんですとか言われる方が納得いくような一族。

『神社に生えている木の葉でまぶたをこする』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356791903

都市伝説って言ってますが、怖い話も不思議な話も雑学もごちゃ混ぜな感じなのです。
それでも良ければ観てって下さい。

No.2
-霊感-

小学校の頃に流行った噂。
それは近くの神社に生えている木の葉でまぶたをこすると、
霊感がある人には幽霊が見えるようになるというもの。

僕等の学校のすぐ隣がその噂の神社だったので、
ある時、みなで一度挑戦しようという話になった。
そして放課後。
仲の良かった四人が神社に集まり、
一番効果のありそうな『しめ縄』でぐるぐる巻きになっている木によじ登って、
試してみることにした。
「どうだ、見えるか」
「何も見えない」
がんばって上った木の上、皆葉っぱでまぶたをゴシゴシ。
「おっかしいな、霊感ないのかな」
「ばか、幽霊が居ないと見えないんだよ」

そんなこんなで、結局なにも起こらず終い。
じゃぁ仕方ないから、さっさと木をおりて、○○君家でファミコンやろ、
なんてことになったとき、×村君が半べそで言った。
「今降りちゃ、駄目だよ!!」
「なんでだよ」
「僕達、今、囲まれてる・・・」

『百物語』他の夜へ


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356789503

※こちらのリンクは複数の怖い話をまとめて紹介しています。

『第拾壱夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149165460555212501

『第拾弐夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149185560166019601

『第拾参夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149265411388366901

『第拾肆夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149283082177416401

『第拾伍夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149330305843115901

『第拾陸夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149380020635714801

『第拾漆夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2149463158789480701

『第拾捌夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2150021036342526601

『第拾玖夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2150094240298441301

『第弐拾夜』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2150132799310059301

『怖い話関係リンク』


https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901/2151118149356789703

※こちらのリンクはオススメの怖い話を一話づつ紹介しています。

『猛スピード』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2148205159209048401

『村はずれの小屋』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2148206188315378401

『自己責任』
https://matome.eternalcollegest.com/post-2148198253271325601

https://matome.naver.jp/odai/2151069844365260901
2017年11月20日