【フランス文学編】
【日本文学/近現代文学編】
レフ・トルストイ(1828 – 1910)
帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪。
レフ・トルストイ – Wikipedia
文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。非暴力主義者としても知られる。
レフ・トルストイ – Wikipedia
この作品はナポレオン戦争期のロシアを舞台に、その戦争と貴族の生活や恋愛を描いています。
戦争と平和〈1〉 (新潮文庫) | トルストイ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon
トルストイとドストエフスキーの違いは何か?それはトルストイが物語に「広がり」を求めたのに対し、ドストエフスキーは物語に「深さ」を求めた点だろう。
広がりと言う点で「戦争と平和」はトルストイの作品としては最高のものだろう。ロシアを舞台に描かれるナポレオンの全盛の時代、英雄ナポレオンに対してロシアの人々はどのような感情を持っていたのか?作品中に、その答えは溢れている。
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アンナも又、俗物官僚の典型である夫カレーニンとの愛のない日々の倦怠から、ヴロンスキーの若々しい情熱に強く惹かれ、二人は激しい恋におちてゆく。
文豪トルストイが、そのモラル、宗教、哲学のすべてを注ぎ込んで完成した不朽の名作の第一部。
革命前夜のロシア、という現代の日本と時代も場所も民族も全く異なる場所での話なのに、登場人物の立場や考えや気持ちに入り込んでいけるし、さらにその深い筆から、様々な物事の考え方を教えられ気付かされる、というすごい文学的パワーを感じます。
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当たり前ですがこういう作品こそ、永遠の名作であり、トルストイこそ文豪なんだなー、とあらためて感動します。
アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫) | トルストイ, 木村 浩 |本 | 通販 | Amazon
トルストイの文体が持っている「音とリズム」を日本語に移しかえることを意図した新訳。近代小説への懐疑をくぐり抜けた後の、新しい作風を端正な文体で再現する。
■死、嫉妬、愛…生をめぐる葛藤
19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう心理的葛藤を鋭く描いた「イワン・イリイチの死」。社会的地位のある地主貴族の主人公が、嫉妬がもとで妻を刺し殺す――。作者の性と愛をめぐる長い葛藤が反映された「クロイツェル・ソナタ」。トルストイの後期中編2作品。
穴田丘呼@paranoia1963
澄香@sumica_96
フョードル・ドストエフスキー(1821 – 1881)
レフ・トルストイ、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀後半のロシア小説を代表する文豪である。
フョードル・ドストエフスキー – Wikipedia
その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級(インテリ)の暴力的な革命を否定し、キリスト教、ことに正教に基づく魂の救済を訴えているとされる。
フョードル・ドストエフスキー – Wikipedia
この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。
まず、最初に、主人公の紹介が行われ、その心理が説明され、犯罪が行われる。その後、犯罪者となった主人公の心理的変化や行動が微細に描かれる。その中でも、担当刑事に追い詰められていく様子は、最も興味深い。最終場面も、他に類を見ない独特の結論である。
罪と罰〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon
読者は、この小説で、ドストエフスキーって、面白いなと思い、次の小説に手を伸ばすだろう。そのとき、次に書かれた作品ではなく、彼の最後の作品である「カラマーゾフの兄弟」をお勧めしたい。この作品もまた、父親殺しの真犯人は誰かが主題となっている、面白い作品だからだ。
罪と罰〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon
えだまめ (ノ)・ω・(ヾ)@m__i89
ドストエフスキー
1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、
強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品。
#読書好きと繋がりたい
#読書週間
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放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。
これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。
ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(上巻)オススメです!
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 原 卓也 |本 | 通販 | Amazon
UenoRyo@DoragonBollZ
純真で無垢な心を持った公爵は、すべての人から愛され、彼らの魂をゆさぶるが、ロシア的因習のなかにある人々は、そのためにかえって混乱し騒動の渦をまき起す。
この騒動は、汚辱のなかにあっても誇りを失わない美貌の女性ナスターシャをめぐってさらに深まっていく。
青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシア社会の転覆を企てる。
――聖書に、悪霊に憑かれた豚の群れが湖に飛び込んで溺死するという記述があるが、本書は、無神論的革命思想を悪霊に見たて、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。
波子@735cherry
Taka101@mars101taka
手塚治虫先生に一流の本を読むように言われて、手塚漫画で読んだ「罪と罰」のドストエフスキーの原書を購入したという。
一方、横山光輝先生はドストエフスキーではなく大衆小説を薦めたとい… twitter.com/i/web/status/9…
イワン・ツルゲーネフ(1818 – 1883)
19世紀ロシア文学を代表する文豪である。ロシア帝国の貴族。
イワン・ツルゲーネフ – Wikipedia
1847年から雑誌に発表された『猟人日記』(1852年)で、貧しい農奴の生活を描き、農奴制を批判したことで逮捕・投獄される。この作品は農奴解放(英語版)(1861年)に大きな役割を果たした。
イワン・ツルゲーネフ – Wikipedia
著者は、若き主人公バザーロフに“ニヒリスト”なる新語を与えて嵐のような反響をまきおこしたが、いっさいの古い道徳、宗教を否定し、破壊を建設の第一歩とするこのバザーロフの中に、当時の急進的インテリゲンチャの姿が芸術的に定着されている。
1860年代のロシアは、皇帝による独裁政治が続き、貴族が幅を利かせていました。これにに対して、進歩的な官僚と若者たちは、憲法の制定や国会の開設、身分の平等、土地の共有などを求めます。しかし、若者たちの運動は次第に過激さを増していきます。社会の通念を否定するニヒリズムや、政府高官を狙うテロがロシアを覆っていました。
父と子 (新潮文庫) | И.С. ツルゲーネフ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon
こうした時代背景を最も強く描いているのが、本作品です。1860年代のロシア青年に広まっていた思想が、主人公・バザーロフに具体化されています。
父と子 (新潮文庫) | И.С. ツルゲーネフ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon
遠藤周作@Koriansanjin
恋も愛も、古今東西、人それぞれに多種多様で、多くの物語が語られきているが、なぜか初恋はみんな似たような雰囲気を持っている。この物語に語られたような経験、もしくはそれに似た想いを抱いている人は多いのではないかと思う。
はつ恋 (新潮文庫) | ツルゲーネフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
ばりばりの古典なのに、あまりそうは思わせない。
ロシアの庭のように、静かな哀愁が美しい作品。
はつ恋 (新潮文庫) | ツルゲーネフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
カンブリア期の no-ma@normal_hill
最初の15ページ程であっこれはアカン奴…と察してしまう系の恋愛小説の最高峰。重厚で鮮やか。青春の苦々しさを噛み締める一冊。
恋をする、人を愛するということは決して過ちではないと教えてくれる。そんな作品。頁数と内容は関係ないですよ
ありのままの自然と人間の姿を素直に知ろうとする自然主義文学がここから始まる―。ヘミングウェイが絶讃する作品群。
19世紀ロシアの代表的な小説家・ツルゲーネフの作品「猟人日記」のうち、「ホーリとカリーヌイチ」「ベージンの草原」「あいびき」「生きたご遺体」など10篇を選んで収録する。
岩波書店@Iwanamishoten
山小屋の酔っ払い@qq2f3unr9
豆知識『19世紀後半に爆発したロシア文学』
西ヨーロッパは、中世の後ルネッサンスが花開いて近代へと発展していったのですが、ロシアはちょっと違う経路を辿って、長いこと近代文学の発展がなかった。せいぜい18世紀になってから、近代的な文学が発達し始めたという形です。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース
>せいぜい18世紀になってから、近代的な文学が発達し始めた
ですが、19世紀の後半なかばくらいに爆発的に……。大体1850年から80年頃までの30年間で、トルストイもドストエフスキーもツルゲーネフもサルティコフシェドリンも、世界の文学史において驚異的な小説家が続々と現れて。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース
>ですが、19世紀の後半なかばくらいに爆発的に……。
世界の文学の中でも、ここまでエネルギーが集中した時代というのはちょっと珍しいんじゃないでしょうか。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース
当時のロシアは西洋化が遅れていて、社会的な矛盾を抱えていたり、帝政下で農奴制も残っていたりして。そういったいろんな抑圧されたものが文学に集中して、力を得たんじゃないのかな。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース
それに当時の帝政下のロシアって非常に検閲が厳しくて、言論の自由が抑圧されていましたから。社会評論・政治評論とか論文とかが書けないんですよ。だからありとあらゆる哲学的思想も政治思想も、宗教思想も、ある意味全部文学が吸収しちゃう。だから小説の中にすべてが詰め込まれて、結果、重くて大変で深刻な内容のものになりがちだったんじゃないかなと。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース
>言論の自由が抑圧されていましたから。社会評論・政治評論とか論文とかが書けないんですよ。
>だからありとあらゆる哲学的思想も政治思想も、宗教思想も、ある意味全部文学が吸収しちゃう
小森健太朗@komorikentarou
ニコライ・ゴーゴリ(1809 – 1852)
ドストエフスキーをはじめその後のロシア文学にゴーゴリが与えた影響はきわめて大きい。
ニコライ・ゴーゴリ – Wikipedia
ゴーゴリは前述のように長らくロシア・リアリズム文学の祖とされたが、その作品の幻想性、細部の誇張、グロテスクの手法などが20世紀文学に与えた影響も重視されている。
ニコライ・ゴーゴリ – Wikipedia
日記に次々と吐き出される主人公の滑稽かつ悲痛きわまりない饒舌の中に人間の悲劇がうかびあがる。
併収は『ネフスキイ大通り』と『肖像画』。
『狂人日記』は魯迅もその題と形式を拝借した作品で、文字通り狂人である主人公の日記形式で進行していきます。
その内容の途方のなさときたら今のあらゆる作品にも決して見劣りしません。19世紀ロシアに書かれた文学作品であるので、いまの映画のような派手さとは無縁ですが、それがために却ってどこか現実味を残しており、いよいよ奇怪な物語に仕上がっています。
狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1) | N.ゴーゴリ, 横田 瑞穂 |本 | 通販 | Amazon
昨今のブログの流行などで他者の日記を見ることに慣れている人々に、『ネフスキイ大通り』、どこかロマンチックな『肖像画』ともども、ぜひ読んで欲しいと思います。爆笑すること必至です。
特に最後の一文は個人的に圧巻だと思います。
狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1) | N.ゴーゴリ, 横田 瑞穂 |本 | 通販 | Amazon
長年にわたる不正とワイロ漬けがばれては大変と市長をはじめ市の顔役たちは大あわて。
にわかに清廉潔白をとりつくろい、監査の役人には接待攻勢をかけて保身をはかる。ところがこの役人が役人違いと分かって…
いつの時代も観客の心をつかみつづける役人と不正という永遠のテーマ。ゴーゴリの代表作。訳注なしで読みやすい新訳版。
「我々はみなゴーゴリから出てきた」とドストエフスキーは語ったそうだが、ゴーゴリのリアリズムは全く古びていない。
検察官―五幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー) | ニコライ・ワシーリエヴィチ ゴーゴリ, 船木 裕 |本 | 通販 | Amazon
『検察官』で描かれる人々のなかに現代人の全てがある。その射程は確実に21世紀に届いているのだ。そんな作家、日本では漱石くらいか。
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作者はこの遍歴のなかで,随所に道徳的破綻者を発見し,それに対して鋭い社会的解剖を加え,腐敗したロシアの全貌と,その生活につつまれた「夢」とを白日の下に暴露して,誤った社会制度と国家組織に痛烈な批判を下す.
に@nyalra
ひとつ眼@monoglaz
アレクサンドル・プーシキン(1799 – 1837)
プーシキンは、はじめて作品のなかに積極的に口語を取り入れて独自の語りの文体を作り上げて近代文章語を確立し、さらに新しい国民文学をも確立して後代のロシア文学に影響を与えた。
アレクサンドル・プーシキン – Wikipedia
1820年、最初の長編詩『ルスラーンとリュドミーラ』を発表。
次第に政治色を帯びた詩を発表するようになり、文学的急進派の代弁者となっていった。
アレクサンドル・プーシキン – Wikipedia
「駅長」など5篇の短篇から成り、ロシア散文小説の出発点となった『ベールキン物語』。簡潔明快な描写で、現実と幻想の交錯を完璧に構築してみせた『スペードの女王』。
本書は名訳者と謳われた神西清の訳筆に成る、プーシキン傑作短篇集である。
ひさしぶりに、どきどきする物語を読んだ。
短くて、息もつかせぬ展開で、次々とページを繰るこの感覚。
ギャンブル、殺人、古来から使われているモチーフを、しっかりと読ませる本作は、まさに「王道」「古典」と呼ぶにふさわしいように思える。
スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) | プーシキン, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
二コマコス@v16HygcOJQLaUM6
実直な大尉、その娘で、表面は控え目ながら内に烈々たる献身愛と揺るがぬ聡明さを秘めた少女マリヤ、素朴で愛すべき老忠僕―。
おおらかな古典的風格をそなえたこの作品は、プガチョーフの叛乱に取材した歴史小説的側面と二つの家族の生活記録的な側面の渾然たる融合体を形づくっている。
最高のロマンチック
この小説は一番印象深く、最も好きな小説の一つです。 芸術的に価値の高い文学作品とはこのような作品だと思う。
大尉の娘 (岩波文庫) | プーシキン, A.S. Pushkin, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
バイロン的な主人公オネーギンは、ロシア文学に特徴的な〈余計者〉の原型となった。
ロシア文学史上に燦然と輝く韻文小説の金字塔。散文訳。
恋愛はいつの時代も同じなのかと思わせる作品。時代背景の古さを感じさせないドラマである。原書では韻文の形式をとっているらしいが、本書の散文訳でも十分そのリズムが伝わってくる。美しい文章に飾られているが恋する人の心がそのまま表現されていて心地よかった。
オネーギン (岩波文庫 赤604-1) | プーシキン, 池田 健太郎 |本 | 通販 | Amazon
中でも平明簡潔な言葉でうたい上げた彼の詩は、今なおロシア人の心の故郷として人々の胸に深く刻みつけられている。
その詩の数々は苦難にあえぐものに勇気となぐさめを与えるに違いない。
leonardo@masumind
コウダ@koud_a
ミハイル・レールモントフ(1814 – 1841)
行動の意思と能力があるにもかかわらず、実践に移せないことへの鬱屈した知識人特有の感情と反逆の精神がレールモントフの抒情詩の特色、魅力を生み出している
ミハイル・レールモントフ – Wikipedia
レールモントフは自由と真実の渇望、反逆の精神を持ち味とする詩文によって当時の貴族社会と専制政治を攻撃し、皇帝が君臨するロシアと相対する「自由なロシア」を称える真の祖国愛を歌い上げた
ミハイル・レールモントフ – Wikipedia
作者は時代の重圧にうめく十九世紀三十年代の知識人たちの姿を,行動と懐疑の間にひきさかれた一人の男ペチョーリンに形象化した.英雄とは,時代の犠牲者に他ならない.
二十七歳にして決闘でたおれた反逆詩人のもっとも完成度の高い散文作品.
レールモントフといえばロシア人なら誰でも知ってるくらいの
超有名人です。
日本でいえば夏目漱石とか森鴎外レベルといったところです。
なので、文学青年ならば是非ともおさえておきたいところ。
現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1) | ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ, 中村 融 |本 | 通販 | Amazon
長編小説という体裁になっていますが、5編にわかれており、
多忙な方にも読みやすくなっております。
プーシキンの『オネーギン』や『ベールキン物語』と
比較しながら読んでも面白いと思います。
現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1) | ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ, 中村 融 |本 | 通販 | Amazon
学生系単語bot@bot_quizpoy
シュ・ラーバの森の茅野@citrusnightsky
イワン・ゴンチャロフ(1812 – 1891)
1834年にモスクワ大学を卒業した後、30年間、政府の役人として働いた。
イワン・ゴンチャロフ – Wikipedia
1859年、ペテルブルクに暮らす無為徒食の独身貴族、余計者のオブローモフの生涯を描いた小説『オブローモフ』を発表。フョードル・ドストエフスキーに高く評価されるなど、大きな反響を呼び、代表作となった。
イワン・ゴンチャロフ – Wikipedia
ロマンチシズムを抱く感激屋で未経験な青年アレクサンドル。人生経験豊富で海千山千の叔父ピョートル。両極端な2人のやり取りが、ユーモアをまじえながら対比的に描かれる。(全2冊)
ドストエフスキーと同じくベリンスキーに激賞された作品。ロシア文学の中でも初の本格的長編という位置づけられてるらしい。
平凡物語(上) (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 井上 満 |本 | 通販 | Amazon
田舎出の純朴な青年が、世間擦れしたおじさんに反発しつつ生き方を学んでいくお話。
青年の痛々しい様といったら、とても他人事とは思えず笑。一気に読んでしまった。
平凡物語(上) (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 井上 満 |本 | 通販 | Amazon
阿部英樹@omelette1975
有閑貴族のアンニュイ、みたいな批判をされ続けたようですが、ちょい待てよ、と。
リア充でないこと、うらぶれた街中にいる子連れ未亡人と結婚することがそんなに悪い事?
オブローモフ〈上〉 (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 米川 正夫 |本 | 通販 | Amazon
「無駄に心が清い憎めない引きこもり」という感じです。漱石の小説のように同じ「なんだこいつは」でも何となく心が暖かくなるような本です。
ゴンチャロフは彼の生き様をただ批判して笑おうとだけしていたのでしょうか?引きこもり全盛のこの時代、改めて読んでいただきまいものです。
オブローモフ〈上〉 (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 米川 正夫 |本 | 通販 | Amazon
スレイマン@sulaymanhakiym
主人公ライスキーを中心に、古きロシアを体現する祖母、新思想に惹かれるヴェーラ、ニヒリストのマルク等を登場させ、農奴解放を遠からず控えた変動期ロシアの姿を描く。
やいっち@yaicchi
アントン・チェーホフ(1860 – 1904)
アントン・チェーホフはロシア文学の中で、あるいは世界文学史でも有数の巧みな小説作家である。
チェーホフは短編小説により、19世紀末にロシア文学史の流れに革命を起こしたといえる。
アントン・チェーホフ – Wikipedia
小説だけでなく、チェーホフは最晩年の作品である戯曲『かもめ』、『三人姉妹』、『ワーニャ伯父さん』、『桜の園』の作者として、伝統的な戯曲と対極を成す新たな領域を切り開いた劇作家でもある。
アントン・チェーホフ – Wikipedia
失意と絶望に陥りながら、自殺もならず、悲劇は死ぬことにではなく、生きることにあるという作者独自のテーマを示す『ワーニャ伯父さん』。
チェーホフ晩年の二大名作を、故神西清の名訳で収録する。
この作品の登場人物、一人一人の掘り下げ方は半端ではない。
彼らがまさにそこに居て、生きているのがはっきりと目に見えるかのようだ。
しかも、ただ生きているだけではない。
彼らはその口で、著者の哲学や人生観、作家論を語る。
ほとんどが断片的に味付けとして。時に読者のむこうをはって饒舌に語る。
それがこの作品の、一筋縄ではいかない深みとなっている。
かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
しかしまぁ全編通して、これほど豊かな情感をもった会話の応酬、それも機知に富んでも浮薄にならず、饒舌も冗長に陥らないというのは、もう感動を通り越してただ驚くばかりである。
かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
チェーホフという作家は、一見なんでもない短い話の中に多くのことを盛り込む事のできる素晴らしい作家だと思う。「桜の園」は彼の作品のなかでも一段と強い光をはなっている。
桜の園・三人姉妹 (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
この戯曲のなかにあるのは一つの時代が終わる哀しさだ。離れたくはない、しかし前に進”’なければならない。かつて私が大学を卒業するときに感じた心情を、この小説の後半で登場人物が代弁しているかのように感じて夢中で読んだ。
桜の園・三人姉妹 (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon
大輪茂男@shigeo_owa
一人のかわいい女の姿を生き生きと描いた表題作など、作者が作家として最も円熟した晩年の中・短編7編を収録。
野田ともうします。@bot_noda
ピットさん。読書垢@stak_d4
1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。