10代で読んでいないと恥ずかしい必読書【ロシア文学編】

arroz7
作家別にロシア文学をまとめました。プーシキン、チェーホフ、ブルガーコフは読みやすいので最初にオススメです。

【フランス文学編】

【日本文学/近現代文学編】

レフ・トルストイ(1828 – 1910)

帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪。
レフ・トルストイ – Wikipedia

文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。非暴力主義者としても知られる。
レフ・トルストイ – Wikipedia

戦争と平和
19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。

1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。

この作品はナポレオン戦争期のロシアを舞台に、その戦争と貴族の生活や恋愛を描いています。
戦争と平和〈1〉 (新潮文庫) | トルストイ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

トルストイとドストエフスキーの違いは何か?それはトルストイが物語に「広がり」を求めたのに対し、ドストエフスキーは物語に「深さ」を求めた点だろう。
広がりと言う点で「戦争と平和」はトルストイの作品としては最高のものだろう。ロシアを舞台に描かれるナポレオンの全盛の時代、英雄ナポレオンに対してロシアの人々はどのような感情を持っていたのか?作品中に、その答えは溢れている。
戦争と平和〈1〉 (新潮文庫) | トルストイ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

アンナ・カレーニナ
モスクワ駅へ母を迎えに行った青年士官ヴロンスキーは、母と同じ車室に乗り合せていたアンナ・カレーニナの美貌に心を奪われる。

アンナも又、俗物官僚の典型である夫カレーニンとの愛のない日々の倦怠から、ヴロンスキーの若々しい情熱に強く惹かれ、二人は激しい恋におちてゆく。

文豪トルストイが、そのモラル、宗教、哲学のすべてを注ぎ込んで完成した不朽の名作の第一部。

革命前夜のロシア、という現代の日本と時代も場所も民族も全く異なる場所での話なのに、登場人物の立場や考えや気持ちに入り込んでいけるし、さらにその深い筆から、様々な物事の考え方を教えられ気付かされる、というすごい文学的パワーを感じます。
戦争と平和〈1〉 (新潮文庫) | トルストイ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

当たり前ですがこういう作品こそ、永遠の名作であり、トルストイこそ文豪なんだなー、とあらためて感動します。
アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫) | トルストイ, 木村 浩 |本 | 通販 | Amazon

復活
青年貴族ネフリュードフと薄幸の少女カチューシャの数奇な運命の中に人間精神の復活を描き出し、当時の社会を痛烈に批判した大作。
イワン・イリイチの死
■いま読みたい人間の「死」の秘密、トルストイの後期代表作、待望の新訳
トルストイの文体が持っている「音とリズム」を日本語に移しかえることを意図した新訳。近代小説への懐疑をくぐり抜けた後の、新しい作風を端正な文体で再現する。

■死、嫉妬、愛…生をめぐる葛藤
19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう心理的葛藤を鋭く描いた「イワン・イリイチの死」。社会的地位のある地主貴族の主人公が、嫉妬がもとで妻を刺し殺す――。作者の性と愛をめぐる長い葛藤が反映された「クロイツェル・ソナタ」。トルストイの後期中編2作品。

穴田丘呼@paranoia1963

ごく青年期にロシア文学に触れることをおすすめする。チェーホフやドストエフスキー。トルストイにゴーリキイなどなど。ロシア文学に触れると人間の源流が見えてくる。そもそも昭和初期なんてその手の文学にイカレタ連中が作家として君臨している。いわば文学の試金石だ。

なんJ世界史部@NanJ_Sekaishi

ロシア文学黄金時代の素晴らしさははっきり言って異常だ
ドストエフスキーとトルストイのバッテリーで他国のチーム圧倒できるんだよなあ

澄香@sumica_96

10代の頃、哲学書や神話を読んでも何も納得できなかった。でも、トルストイの懺悔の内容を見て、まるで私が書いたのかと思い、救われた気がした。彼は自殺未遂の末、80代まで生きて亡くなった。彼はどうやって想いを抱えたまま生きたのか。それがわからなければ私も生きていけない。

フョードル・ドストエフスキー(1821 – 1881)

レフ・トルストイ、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀後半のロシア小説を代表する文豪である。
フョードル・ドストエフスキー – Wikipedia

その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級(インテリ)の暴力的な革命を否定し、キリスト教、ことに正教に基づく魂の救済を訴えているとされる。
フョードル・ドストエフスキー – Wikipedia

罪と罰
鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。

この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

まず、最初に、主人公の紹介が行われ、その心理が説明され、犯罪が行われる。その後、犯罪者となった主人公の心理的変化や行動が微細に描かれる。その中でも、担当刑事に追い詰められていく様子は、最も興味深い。最終場面も、他に類を見ない独特の結論である。
罪と罰〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

読者は、この小説で、ドストエフスキーって、面白いなと思い、次の小説に手を伸ばすだろう。そのとき、次に書かれた作品ではなく、彼の最後の作品である「カラマーゾフの兄弟」をお勧めしたい。この作品もまた、父親殺しの真犯人は誰かが主題となっている、面白い作品だからだ。
罪と罰〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

罪と罰 上下
ドストエフスキー

1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、
強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品。
#読書好きと繋がりたい
#読書週間
#読書 pic.twitter.com/PXH5aQHLiM

カラマーゾフの兄弟
物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。

放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。

これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。

ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(上巻)オススメです!
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) | ドストエフスキー, 原 卓也 |本 | 通販 | Amazon

UenoRyo@DoragonBollZ

ドストエフスキーについては、「罪と罰」だけじゃなく、「カラマーゾフの兄弟」にもチャレンジしたいと思う。村上春樹が言うには、『「カラマーゾフの兄弟」は自分が一生かけても描くことができない作品だ』とのこと。・・・読むしかない
白痴
スイスの精神療養所で成人したムイシュキン公爵は、ロシアの現実についで何の知識も持たずに故郷に帰ってくる。

純真で無垢な心を持った公爵は、すべての人から愛され、彼らの魂をゆさぶるが、ロシア的因習のなかにある人々は、そのためにかえって混乱し騒動の渦をまき起す。

この騒動は、汚辱のなかにあっても誇りを失わない美貌の女性ナスターシャをめぐってさらに深まっていく。

悪霊
1861年の農奴解放令によっていっさいの旧価値が崩壊し、動揺と混乱を深める過渡期ロシア。

青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシア社会の転覆を企てる。

――聖書に、悪霊に憑かれた豚の群れが湖に飛び込んで溺死するという記述があるが、本書は、無神論的革命思想を悪霊に見たて、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。

波子@735cherry

ドストエフスキーは人間の考察という意味でもめちゃくちゃ面白いですが、それ以前にキャラ萌え凄い(中二病好みのイケメンが大量に出てくる)しうっかり腐女子発動できるので長いし難しいけど頑張って読めます<RT

Taka101@mars101taka

「赤塚不二夫が語る64人のマンガ家たち」を読んで…
手塚治虫先生に一流の本を読むように言われて、手塚漫画で読んだ「罪と罰」のドストエフスキーの原書を購入したという。
一方、横山光輝先生はドストエフスキーではなく大衆小説を薦めたとい… twitter.com/i/web/status/9…
>一方、横山光輝先生はドストエフスキーではなく大衆小説を薦めたという。まさに両巨匠の作風を表すエピソードと納得した。

イワン・ツルゲーネフ(1818 – 1883)

19世紀ロシア文学を代表する文豪である。ロシア帝国の貴族。
イワン・ツルゲーネフ – Wikipedia

1847年から雑誌に発表された『猟人日記』(1852年)で、貧しい農奴の生活を描き、農奴制を批判したことで逮捕・投獄される。この作品は農奴解放(英語版)(1861年)に大きな役割を果たした。
イワン・ツルゲーネフ – Wikipedia

父と子
農奴解放前後の、古い貴族的文化と新しい民主的文化の思想的相剋を描き、そこに新時代への曙光を見いださんとしたロシア文学の古典。

著者は、若き主人公バザーロフに“ニヒリスト”なる新語を与えて嵐のような反響をまきおこしたが、いっさいの古い道徳、宗教を否定し、破壊を建設の第一歩とするこのバザーロフの中に、当時の急進的インテリゲンチャの姿が芸術的に定着されている。

1860年代のロシアは、皇帝による独裁政治が続き、貴族が幅を利かせていました。これにに対して、進歩的な官僚と若者たちは、憲法の制定や国会の開設、身分の平等、土地の共有などを求めます。しかし、若者たちの運動は次第に過激さを増していきます。社会の通念を否定するニヒリズムや、政府高官を狙うテロがロシアを覆っていました。
父と子 (新潮文庫) | И.С. ツルゲーネフ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

こうした時代背景を最も強く描いているのが、本作品です。1860年代のロシア青年に広まっていた思想が、主人公・バザーロフに具体化されています。
父と子 (新潮文庫) | И.С. ツルゲーネフ, 工藤 精一郎 |本 | 通販 | Amazon

遠藤周作@Koriansanjin

私は一般に信じられているように世代の隔絶というものを余り認めないほうである。若い世代と、年をとった連中との間には感覚や発想の違いはあることは確かだが、こういう差は今になって始まったものではなく、いつの時代にもあったのはツルゲーネフの『父と子』を読めばじゅうぶんだ。
はつ恋
年上の令嬢ジナイーダに生れて初めての恋をした16歳のウラジミール――深い憂愁を漂わせて語られる、青春時代の甘美な恋の追憶。

恋も愛も、古今東西、人それぞれに多種多様で、多くの物語が語られきているが、なぜか初恋はみんな似たような雰囲気を持っている。この物語に語られたような経験、もしくはそれに似た想いを抱いている人は多いのではないかと思う。
はつ恋 (新潮文庫) | ツルゲーネフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

ばりばりの古典なのに、あまりそうは思わせない。
ロシアの庭のように、静かな哀愁が美しい作品。
はつ恋 (新潮文庫) | ツルゲーネフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

読書週間3:ツルゲーネフ『はつ恋』
最初の15ページ程であっこれはアカン奴…と察してしまう系の恋愛小説の最高峰。重厚で鮮やか。青春の苦々しさを噛み締める一冊。
恋をする、人を愛するということは決して過ちではないと教えてくれる。そんな作品。頁数と内容は関係ないですよ
全137ページ
猟人日記
本作『猟人日記』にインスピレーションを得てトルストイは『森林伐採』『三つの死』など、チェーホフは『葦笛』『猟兵』、国木田独歩は『武蔵野』、島崎藤村は『千曲川のスケッチ』を書き上げた。

ありのままの自然と人間の姿を素直に知ろうとする自然主義文学がここから始まる―。ヘミングウェイが絶讃する作品群。

19世紀ロシアの代表的な小説家・ツルゲーネフの作品「猟人日記」のうち、「ホーリとカリーヌイチ」「ベージンの草原」「あいびき」「生きたご遺体」など10篇を選んで収録する。

岩波書店@Iwanamishoten

1883年9月3日,ツルゲーネフ歿.農奴制や女性の自立などの社会問題を取り上げる一方,ロシアの田園をすぐれた感性でとらえた叙情性あふれる作品も遺しました.日本では二葉亭四迷がいち早く彼を紹介,独歩・花袋らに大きな影響を与えました.☞ iwnm.jp/310073

ezra5387@ezra5387

金は天下の回り物だ!ただ、いつもこっちをよけて通るのが気に食わん。ツルゲーネフ『猟人日記』
ツルゲーネフ、猟人日記、を読みだす、これで何度目だろう。ロシア農奴制告発の書、これによって農奴解放が前進した。とか言われるけど私の様な山や川、いや自然皆大好き人間、要するにナチュラリストにとって此の野や山、自然の描写がとても素敵なのだ。そして登場する農奴たちの個性豊かなこと。

豆知識『19世紀後半に爆発したロシア文学』

西ヨーロッパは、中世の後ルネッサンスが花開いて近代へと発展していったのですが、ロシアはちょっと違う経路を辿って、長いこと近代文学の発展がなかった。せいぜい18世紀になってから、近代的な文学が発達し始めたという形です。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース

>せいぜい18世紀になってから、近代的な文学が発達し始めた

ですが、19世紀の後半なかばくらいに爆発的に……。大体1850年から80年頃までの30年間で、トルストイもドストエフスキーもツルゲーネフもサルティコフシェドリンも、世界の文学史において驚異的な小説家が続々と現れて。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース

>ですが、19世紀の後半なかばくらいに爆発的に……。

世界の文学の中でも、ここまでエネルギーが集中した時代というのはちょっと珍しいんじゃないでしょうか。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース

当時のロシアは西洋化が遅れていて、社会的な矛盾を抱えていたり、帝政下で農奴制も残っていたりして。そういったいろんな抑圧されたものが文学に集中して、力を得たんじゃないのかな。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース

それに当時の帝政下のロシアって非常に検閲が厳しくて、言論の自由が抑圧されていましたから。社会評論・政治評論とか論文とかが書けないんですよ。だからありとあらゆる哲学的思想も政治思想も、宗教思想も、ある意味全部文学が吸収しちゃう。だから小説の中にすべてが詰め込まれて、結果、重くて大変で深刻な内容のものになりがちだったんじゃないかなと。
ロシア文学は時々爆発する――声優・池澤春菜とロシア文学者による「みんなが知らないロシア文学」 | ニコニコニュース

>言論の自由が抑圧されていましたから。社会評論・政治評論とか論文とかが書けないんですよ。
>だからありとあらゆる哲学的思想も政治思想も、宗教思想も、ある意味全部文学が吸収しちゃう

tmiyaza@tmiyaza

しかし素朴に思うけど、革命前夜である19世紀後半のロシア文学のあの盛り上がりって、一体何なのかね。このことは知っておきたい。

小森健太朗@komorikentarou

小説読者としては、私は19世紀ロシア文学と大戦間英米探偵小説をたくさん読んだが、やはりある時期のある地域が文化的に熱い、傑作が固まって輩出するというのがある。20世紀後半の日本の漫画とそれに続くアニメは、やっぱりそういう熱い時代の産物であるとは思うんだよな。

ニコライ・ゴーゴリ(1809 – 1852)

ドストエフスキーをはじめその後のロシア文学にゴーゴリが与えた影響はきわめて大きい。
ニコライ・ゴーゴリ – Wikipedia

ゴーゴリは前述のように長らくロシア・リアリズム文学の祖とされたが、その作品の幻想性、細部の誇張、グロテスクの手法などが20世紀文学に与えた影響も重視されている。
ニコライ・ゴーゴリ – Wikipedia

狂人日記
長官令嬢に恋してしまった小心な小役人の「おれ」。ままならぬ現実との葛藤に思いはつのって苦悶は増すばかり、ついに理性は混迷の底にしずみ空想は妄想、妄想は幻覚へと化してゆく……。

日記に次々と吐き出される主人公の滑稽かつ悲痛きわまりない饒舌の中に人間の悲劇がうかびあがる。

併収は『ネフスキイ大通り』と『肖像画』。

『狂人日記』は魯迅もその題と形式を拝借した作品で、文字通り狂人である主人公の日記形式で進行していきます。

その内容の途方のなさときたら今のあらゆる作品にも決して見劣りしません。19世紀ロシアに書かれた文学作品であるので、いまの映画のような派手さとは無縁ですが、それがために却ってどこか現実味を残しており、いよいよ奇怪な物語に仕上がっています。
狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1) | N.ゴーゴリ, 横田 瑞穂 |本 | 通販 | Amazon

昨今のブログの流行などで他者の日記を見ることに慣れている人々に、『ネフスキイ大通り』、どこかロマンチックな『肖像画』ともども、ぜひ読んで欲しいと思います。爆笑すること必至です。

特に最後の一文は個人的に圧巻だと思います。
狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1) | N.ゴーゴリ, 横田 瑞穂 |本 | 通販 | Amazon

検察官
とある地方都市を牛耳ってきた市長のもとに中央官庁からひそかに役人が監査に入ったとの知らせが届いた。
長年にわたる不正とワイロ漬けがばれては大変と市長をはじめ市の顔役たちは大あわて。
にわかに清廉潔白をとりつくろい、監査の役人には接待攻勢をかけて保身をはかる。ところがこの役人が役人違いと分かって…

いつの時代も観客の心をつかみつづける役人と不正という永遠のテーマ。ゴーゴリの代表作。訳注なしで読みやすい新訳版。

「我々はみなゴーゴリから出てきた」とドストエフスキーは語ったそうだが、ゴーゴリのリアリズムは全く古びていない。
検察官―五幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー) | ニコライ・ワシーリエヴィチ ゴーゴリ, 船木 裕 |本 | 通販 | Amazon

『検察官』で描かれる人々のなかに現代人の全てがある。その射程は確実に21世紀に届いているのだ。そんな作家、日本では漱石くらいか。
検察官―五幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー) | ニコライ・ワシーリエヴィチ ゴーゴリ, 船木 裕 |本 | 通販 | Amazon

死せる魂
詐欺師チチコフは戸籍面では生きていることになっている死んだ農奴を買いあつめて,これを抵当にして銀行から金を引出すため,ロシア各地を遍歴する.

作者はこの遍歴のなかで,随所に道徳的破綻者を発見し,それに対して鋭い社会的解剖を加え,腐敗したロシアの全貌と,その生活につつまれた「夢」とを白日の下に暴露して,誤った社会制度と国家組織に痛烈な批判を下す.

外套
“我々はみなゴーゴリの〈外套〉から出てきたのだ”とドストエフスキイが言ったと伝えられる名作「外套」、一人歩きを始めた逃げだした鼻を追うコバリョフ少佐を描いた「鼻」、長官令嬢に恋した下級役人が切々と記した、滑稽にして悲痛な「狂人日記」、魔女に魅入られたキエフの神学生が妖怪と戦う「ヴィイ」の4篇を新訳でおくる。

@nyalra

ゴーゴリの「狂人日記」という、禿げた小汚いおっさんが貴族の令嬢に恋に落ちるも上手くいかず、日に日に気が狂って現実と妄想の区別がつかなくなる短編小説があるのですが、最近それを彷彿させるツイートの崩れ方をしているフォロワーが居る

かまぼこ@Kamaboko0918

ゴーゴリ未完の長篇『死せる魂』の続きを勝手に考えようの会

ひとつ眼@monoglaz

本で影響受けたといえば、子供の頃フィクションの面白さがさっぱり分からず、ロシア語の勉強で小説朗読させられてたのが苦痛でしかなかったんだけど、中学のときに読まされたゴーゴリは初めて面白いと思ったフィクションで、ゴーゴリを読むときだけは朗読の時間が楽しみだった、鼻、外套、検察官とか…

アレクサンドル・プーシキン(1799 – 1837)

プーシキンは、はじめて作品のなかに積極的に口語を取り入れて独自の語りの文体を作り上げて近代文章語を確立し、さらに新しい国民文学をも確立して後代のロシア文学に影響を与えた。
アレクサンドル・プーシキン – Wikipedia

1820年、最初の長編詩『ルスラーンとリュドミーラ』を発表。
次第に政治色を帯びた詩を発表するようになり、文学的急進派の代弁者となっていった。
アレクサンドル・プーシキン – Wikipedia

スペードの女王/ベールキン物語
西欧文学を貪欲に摂取し、自家薬籠中のものとして、近代ロシア文学の基礎をうち立てたロシアの国民詩人プーシキン(1799―1837)。

「駅長」など5篇の短篇から成り、ロシア散文小説の出発点となった『ベールキン物語』。簡潔明快な描写で、現実と幻想の交錯を完璧に構築してみせた『スペードの女王』。

本書は名訳者と謳われた神西清の訳筆に成る、プーシキン傑作短篇集である。

ひさしぶりに、どきどきする物語を読んだ。
短くて、息もつかせぬ展開で、次々とページを繰るこの感覚。
ギャンブル、殺人、古来から使われているモチーフを、しっかりと読ませる本作は、まさに「王道」「古典」と呼ぶにふさわしいように思える。
スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) | プーシキン, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

二コマコス@v16HygcOJQLaUM6

光文社古典新訳文庫版 プーシキン スペードのクイーン ペールギン物語読了。岩波文庫版で挫折したスペードの女王を光文社古典新訳での望月哲男氏の訳で楽しく読めた。ロシア文学はプーシキンやゴーゴリが源流域かなと思うが、こんな面白い作品が始祖なんてロシアは本当に羨ましい。
大尉の娘
プーシキン晩年の散文小説の最高峰。

実直な大尉、その娘で、表面は控え目ながら内に烈々たる献身愛と揺るがぬ聡明さを秘めた少女マリヤ、素朴で愛すべき老忠僕―。

おおらかな古典的風格をそなえたこの作品は、プガチョーフの叛乱に取材した歴史小説的側面と二つの家族の生活記録的な側面の渾然たる融合体を形づくっている。

最高のロマンチック

この小説は一番印象深く、最も好きな小説の一つです。 芸術的に価値の高い文学作品とはこのような作品だと思う。
大尉の娘 (岩波文庫) | プーシキン, A.S. Pushkin, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

オネーギン
可憐な少女タチヤーナの切々たる恋情を無残にも踏みにじったオネーギン。彼は後にタチヤーナへの愛に目覚めるが、時すでに遅く、ついに彼の愛が受け入れられることはなかった……。

バイロン的な主人公オネーギンは、ロシア文学に特徴的な〈余計者〉の原型となった。

ロシア文学史上に燦然と輝く韻文小説の金字塔。散文訳。

恋愛はいつの時代も同じなのかと思わせる作品。時代背景の古さを感じさせないドラマである。原書では韻文の形式をとっているらしいが、本書の散文訳でも十分そのリズムが伝わってくる。美しい文章に飾られているが恋する人の心がそのまま表現されていて心地よかった。
オネーギン (岩波文庫 赤604-1) | プーシキン, 池田 健太郎 |本 | 通販 | Amazon

プーシキン詩集
プーシキン(1799‐1837)以後のロシア文学はすべて彼の仕事の継承と発展にすぎないとさえいわれる。

中でも平明簡潔な言葉でうたい上げた彼の詩は、今なおロシア人の心の故郷として人々の胸に深く刻みつけられている。

その詩の数々は苦難にあえぐものに勇気となぐさめを与えるに違いない。

leonardo@masumind

ロシアでは国民詩人としてプーシキンが尊敬されている。英国ではシェイクスピアやキーツ、ワーズワースか。米国ならばホイットマンか。中国ならば杜甫や李白か。日本だと西行や定家なんだろうか。芭蕉や中也や賢治はちょっと雰囲気が違うか。
というかロシア人はプーシキンが好きなんだ。国民詩人。

コウダ@koud_a

人民の友と言えば、「我々の政治的自由は、農奴の解放と不可分である」と宣言した国民詩人プーシキンですがゴーゴリ、ネクラーソフ、ツルゲーネフ、トルストイ、チェーホフなどもそうだと思いますね。

ミハイル・レールモントフ(1814 – 1841)

行動の意思と能力があるにもかかわらず、実践に移せないことへの鬱屈した知識人特有の感情と反逆の精神がレールモントフの抒情詩の特色、魅力を生み出している
ミハイル・レールモントフ – Wikipedia

レールモントフは自由と真実の渇望、反逆の精神を持ち味とする詩文によって当時の貴族社会と専制政治を攻撃し、皇帝が君臨するロシアと相対する「自由なロシア」を称える真の祖国愛を歌い上げた
ミハイル・レールモントフ – Wikipedia

現代の英雄
十二月党の蜂起が敗北に終ったあとロシアは厳しい反動の季節をむかえる.

作者は時代の重圧にうめく十九世紀三十年代の知識人たちの姿を,行動と懐疑の間にひきさかれた一人の男ペチョーリンに形象化した.英雄とは,時代の犠牲者に他ならない.

二十七歳にして決闘でたおれた反逆詩人のもっとも完成度の高い散文作品.

レールモントフといえばロシア人なら誰でも知ってるくらいの
超有名人です。
日本でいえば夏目漱石とか森鴎外レベルといったところです。
なので、文学青年ならば是非ともおさえておきたいところ。
現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1) | ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ, 中村 融 |本 | 通販 | Amazon

長編小説という体裁になっていますが、5編にわかれており、
多忙な方にも読みやすくなっております。
プーシキンの『オネーギン』や『ベールキン物語』と
比較しながら読んでも面白いと思います。
現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1) | ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ, 中村 融 |本 | 通販 | Amazon

学生系単語bot@bot_quizpoy

ミハイル・レールモントフ(代表作に『現代の英雄』がある詩人。決闘で亡くなったプーシキンを悼み「詩人の死」という作品を残すも、マルティノフとの決闘で自らも亡くなるという数奇な運命を辿る)
現代の英雄は作者レールモントフが本当にインテリゲンチャだったんだなということがよくわかる、考察要素満載の、難解で、しかしストーリー性のある素敵な小説なんだよな ほんと好き

イワン・ゴンチャロフ(1812 – 1891)

1834年にモスクワ大学を卒業した後、30年間、政府の役人として働いた。
イワン・ゴンチャロフ – Wikipedia

1859年、ペテルブルクに暮らす無為徒食の独身貴族、余計者のオブローモフの生涯を描いた小説『オブローモフ』を発表。フョードル・ドストエフスキーに高く評価されるなど、大きな反響を呼び、代表作となった。
イワン・ゴンチャロフ – Wikipedia

平凡物語
『平凡物語』(1847年)はゴンチャロフ(1812-1891)の出世作であり、『オブローモフ』『断崖』とともに長篇三部作を成す。

ロマンチシズムを抱く感激屋で未経験な青年アレクサンドル。人生経験豊富で海千山千の叔父ピョートル。両極端な2人のやり取りが、ユーモアをまじえながら対比的に描かれる。(全2冊)

ドストエフスキーと同じくベリンスキーに激賞された作品。ロシア文学の中でも初の本格的長編という位置づけられてるらしい。
平凡物語(上) (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 井上 満 |本 | 通販 | Amazon

田舎出の純朴な青年が、世間擦れしたおじさんに反発しつつ生き方を学んでいくお話。
青年の痛々しい様といったら、とても他人事とは思えず笑。一気に読んでしまった。
平凡物語(上) (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 井上 満 |本 | 通販 | Amazon

阿部英樹@omelette1975

ゴンチャロフ 『平凡物語』読了。田舎出の夢想家がたいした展望もなく都会に出てきて、実際家の叔父にこてんぱんにぶち倒される話。燃え上がる恋愛の炎は打算に打ち消され、書きためた詩は暖炉にくべられ、田舎に帰れと罵られ。160年前のロシアから、人の構図って変わらんのね。 #dokusyo
オブローモフ
懶惰と無気力が骨の髄までしみこんでいるロシアの青年貴族オブローモフ。オネーギン、ペチョーリン、ルージンなどの系譜につらなる「無用者」「余計者」の典型を見事なまでに描き切ったゴンチャロフの代表作。

有閑貴族のアンニュイ、みたいな批判をされ続けたようですが、ちょい待てよ、と。
リア充でないこと、うらぶれた街中にいる子連れ未亡人と結婚することがそんなに悪い事?
オブローモフ〈上〉 (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 米川 正夫 |本 | 通販 | Amazon

「無駄に心が清い憎めない引きこもり」という感じです。漱石の小説のように同じ「なんだこいつは」でも何となく心が暖かくなるような本です。
ゴンチャロフは彼の生き様をただ批判して笑おうとだけしていたのでしょうか?

引きこもり全盛のこの時代、改めて読んでいただきまいものです。
オブローモフ〈上〉 (岩波文庫) | ゴンチャロフ, 米川 正夫 |本 | 通販 | Amazon

スレイマン@sulaymanhakiym

「とはいえ、ゴンチャロフは、自分の描いた主人公オブローモフとは異なり、ソファーに寝そべってだらだらするのは嫌いで、活動的な人間であり、大旅行者で高級官僚であり、外交ミッションの一環として世界一周旅行さえしている。」裏切られた気分だ。

カリエゴ@carriego55

ゴンチャロフ『オブローモフ』を読んでいる。何これ、めちゃくちゃ面白い。
断崖
『平凡物語』『オブローモフ』に続くゴンチャロフ(一八一二‐一八九一)の最大長篇。

主人公ライスキーを中心に、古きロシアを体現する祖母、新思想に惹かれるヴェーラ、ニヒリストのマルク等を登場させ、農奴解放を遠からず控えた変動期ロシアの姿を描く。

やいっち@yaicchi

ゴンチャロフの長編小説「断崖」全五巻、読了。一つの文学体験という醍醐味を味わった。

ちー@chee_111

ゴンチャロフ『断崖』、岩波文庫で全五巻もあるのにネットでほとんど情報がなくてオタク心をくすぐるな。。。

やいっち@yaicchi

ロシア文学の独自性の一つに、リアリズムに加え、空想性とユーモアがある。ゴンチャロフもゴーゴリとは毛色の違うユーモア感覚があって、どんな深刻な場面でも読者は息苦しくなることはない。そこが(も)いい!

アントン・チェーホフ(1860 – 1904)

アントン・チェーホフはロシア文学の中で、あるいは世界文学史でも有数の巧みな小説作家である。
チェーホフは短編小説により、19世紀末にロシア文学史の流れに革命を起こしたといえる。
アントン・チェーホフ – Wikipedia

小説だけでなく、チェーホフは最晩年の作品である戯曲『かもめ』、『三人姉妹』、『ワーニャ伯父さん』、『桜の園』の作者として、伝統的な戯曲と対極を成す新たな領域を切り開いた劇作家でもある。
アントン・チェーホフ – Wikipedia

かもめ/ワーニャ伯父さん
恋と名声にあこがれる女優志望の娘ニーナに、芸術の革新を夢見る若手劇作家と、中年の流行作家を配し、純粋なものが世の凡俗なものの前に滅んでゆく姿を描いた『かもめ』。

失意と絶望に陥りながら、自殺もならず、悲劇は死ぬことにではなく、生きることにあるという作者独自のテーマを示す『ワーニャ伯父さん』。

チェーホフ晩年の二大名作を、故神西清の名訳で収録する。

この作品の登場人物、一人一人の掘り下げ方は半端ではない。
彼らがまさにそこに居て、生きているのがはっきりと目に見えるかのようだ。
しかも、ただ生きているだけではない。
彼らはその口で、著者の哲学や人生観、作家論を語る。
ほとんどが断片的に味付けとして。時に読者のむこうをはって饒舌に語る。
それがこの作品の、一筋縄ではいかない深みとなっている。
かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

しかしまぁ全編通して、これほど豊かな情感をもった会話の応酬、それも機知に富んでも浮薄にならず、饒舌も冗長に陥らないというのは、もう感動を通り越してただ驚くばかりである。
かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

桜の園
急変してゆく現実を理解せず華やかな昔の夢におぼれたため、先祖代々の土地を手放さざるを得なくなった、夕映えのごとく消えゆく貴族階級の哀愁を描いて、演劇における新生面の頂点を示す「桜の園」、単調な田舎の生活の中でモスクワに行くことを唯一の夢とする三人姉妹が、仕事の悩みや不幸な恋愛などを乗り越え、真に生きることの意味を理解するまでの過程を描いた「三人姉妹」。

チェーホフという作家は、一見なんでもない短い話の中に多くのことを盛り込む事のできる素晴らしい作家だと思う。「桜の園」は彼の作品のなかでも一段と強い光をはなっている。
桜の園・三人姉妹 (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

この戯曲のなかにあるのは一つの時代が終わる哀しさだ。離れたくはない、しかし前に進”’なければならない。かつて私が大学を卒業するときに感じた心情を、この小説の後半で登場人物が代弁しているかのように感じて夢中で読んだ。
桜の園・三人姉妹 (新潮文庫) | チェーホフ, 神西 清 |本 | 通販 | Amazon

大輪茂男@shigeo_owa

久々にチェーホフの「桜の園」を手にしたが、面白い。「智慧豊富」とは芥川の言、言い得て妙。年取ると、昔退屈でつまらなかったものが妙に新鮮で面白かったりする。傑作と言われる作品は年齢を待ってくれるな。
犬を連れた奥さん
演出家の妻になると、夫と共に芝居について語り、材木商と結婚すれば会う人ごとに材木の話ばかり。獣医を恋人にもった魅力的なオーレンカは、恋人との別れと共に自分の意見までなくしてしまう。一人ぼっちになった彼女が見つけた最後の生きがいとは――。

一人のかわいい女の姿を生き生きと描いた表題作など、作者が作家として最も円熟した晩年の中・短編7編を収録。

「避暑地で出会って不倫と言うと、まるでチェーホフの小説『犬を連れた奥さん』みたいですよねぇ。当時はそんなスキャンダルは許されなくて、その方は女優生命を絶たれたんだそうです。今は一緒に逃げた不倫相手も亡くなり、その方はペットと2人でひっそりと思い出に生きてるんですって。」

ウビーク@ubic_1

チェーホフの短編を読むと戯曲の雰囲気との違いに驚くとともにこの長ゼリフはやっぱりチェーホフだなあという気持ちになる。
私のロシア文学のファーストタッチはドストエフスキーの罪と罰でして、秒で挫折したのでそれ以来ロシア文学作品は触れてこなかったのだけどチェーホフ読み始めたらこれがまた面白いんだ。
1 2 3