◆2,000ポンド爆弾、16発
または、
◆AGM158 巡航ミサイル(JASSM)、最大8発
もしくは、
◆GBU-28 レーザー誘導地中貫通爆弾(バンカーバスター、5,000ポンド、約2.8トン)、最大8発
もしくは、
◆B-16-11貫通型戦術核爆弾(水素爆弾)、最大16発
▼ イージス艦よりも高い、世界一高価な航空機
B-2は1機20億ドル以上(1ドル110円として約2,200億円)という非常に高価な航空機であり、これは世界一値段が高い飛行機としてギネスブックにも登録されている。
例えば、世界的に見ても巨大かつ高価なイージス艦のあたご型護衛艦は1隻あたり約1,453億円であり、B-2の価格の高さをうかがい知ることが出来る。
B-2 (航空機) – Wikipedia
全長:165m
排水量:7,750トン(基準)、10,000トン(満載)
乗員:300名
レーダー:AN/SPY-1D パッシブフェーズドアレイ、1基
艦載武器システム:イージス戦闘システムMk.7
兵装:
◆62口径12.7cm単装砲、1基
◆CIWS 20mm機関砲、2基
◆90式艦対艦ミサイル(SSM-1B) 4連装ランチャー、2基
◆335mm短魚雷 3連装発射管、2基
◆垂直発射システム(VLS) Mk.41、2基(64+32全96セル)
ミサイルの種類:
・SM-2 艦対空ミサイル
・SM-3 弾道弾迎撃ミサイル
・垂直発射型アスロック対潜ミサイル
イージス艦は一隻で、対艦、対潜、対空戦闘、および弾道ミサイル迎撃の各任務に対応することができる戦闘艦。
搭載するフェーズドアレイレーダーで200を超える目標を追尾し、同時に10以上の目標を攻撃する能力を持つ。それを可能にする統合武器システムはイージス戦闘システム(AEGIS Weapon System)と呼ばれる。
アメリカや日本が保有する大型のイージス艦では、艦後部に飛行甲板および艦によっては格納庫を備えておりヘリコプターの運用・搭載能力を持つ。
アメリカ海軍ではミサイル駆逐艦(guided missile destroyer)と呼称。垂直発射システムにトマホーク巡航ミサイルを搭載し、複数の実戦で対地攻撃を行なっている。
艦対地ミサイルを搭載することで対艦・対潜・対地・対空および対弾道ミサイル迎撃戦闘が可能な万能戦闘艦になる(海上自衛隊のイージス艦は艦対地ミサイルを装備しない)。
アメリカ海軍はこのミサイル駆逐艦を90隻保有している。
海上自衛隊ではミサイル護衛艦(DDG)と呼称され、2019年時点で、はたかぜ型・こんごう型・あたご型の計8隻を運用中。あたご型の次級で最新型である「まや」型の1番艦「まや」が進水しており現在艤装中、2番艦が建造中である。
発射された弾道弾迎撃ミサイルSM-3は、高度247kmの大気圏外で衛星の破壊に成功した。
レーダー波を反射するエンジンのファンが機体正面から見て露出しないように、機体内部に深く埋め込まれている。
B-2専用に開発されたが、後に高高度偵察機U-2Sが性能向上のためエンジンをF118に換装した。
全長:2.55m
直径:1.18m
乾燥重量:1,452kg
B-2の搭載可能爆弾数
・500ポンド(230kg)クラスの爆弾を80発
・2000ポンド(925kg)爆弾、20発
・2400ポンド(1100kg)のB83核爆弾、16発
・5000ポンド(2268kg)のGBU-28「バンカーバスター」や、1021kgの「JASSM-ER」巡航ミサイルの場合は、8発
・30000ポンド(13.6t)の大型貫通爆弾MOP、2発(改修機のみ)
射程:370km
ステルス性も備えている
1発85万ドル、およそ9400万円
AGM-158 「JASSM-ER」
ロッキード・マーティン社のJASSM対地巡航ミサイルの射程延長型
JASSMミサイルから射程以外も改良されており、発射後でも攻撃目標の変更が可能。
全長:4.27m
重量:1021kg
弾頭(爆薬):450kg
速度:マッハ0.8
射程:925Km
ユニットコスト:135万9000ドル(2015年時点)
ドル=110円とすると、1発およそ1億5000万円
アメリカ空軍は2020年代の生産終了までに
JASSMを2400発、
JASSM-ERを3000発購入する予定。
主翼と垂直尾翼が展開した投下後の状態
Joint Air-to-Surface Standoff Missile
母機から投下後の翼と垂直尾翼を展開した状態、
母機搭載時のイメージ
ミサイル本体は台形型の断面をしておりステルス性を備えている。
防衛省は航空自衛隊のF-15J搭載用に、JASSM-ERの取得を開始している。
JASSM-ER 搭載には機体側の改修が必要。
F-15Jだけでなく、F-2戦闘機も機体を改修すれば搭載可能になる。
これまでF-15Jの対地兵器はGPS誘導のJDAM爆弾(射程:28km)のみで、対空ミサイルの射程距離内へ奥深く侵入しなければ爆撃することが出来なかった。
JASSM-ERの装備で対空ミサイルの射程外からの攻撃が可能となり、貴重な航空自衛隊戦闘機パイロットを危険にさらすリスクを減らせる。
将来的にはF-35A にも搭載されるだろう。
改修されたB-2は、2発のMOPを搭載可能。
GBU-57 MOP「大型貫通爆弾」
全長:6.2m、直径:80cm
重量:約13.6t、弾頭(爆薬):約2.7t
GPS誘導
直径80cmの弾体が地中に70m以上貫通し爆発する
貫通力
5000psi(35MPa)の鉄筋コンクリート:60m
10000psi(69MPa)の鉄筋コンクリート:8m
中程度に堅い岩:40m
投下後、尾部に4枚あるグリッドフィンが展開する。
初飛行:1946年
初飛行:1948年
アメリカの航空技術者ジャック・ノースロップ(1895-1981)は生涯をかけて全翼機の開発に取り組んだ。戦略爆撃機B-35、B-49として設計した全翼機はいずれも採用されず試作機に終わった。
ジャックが引退したのち、悲願だった全翼機はB-2戦略爆撃機として実現した。
最高機密だったB-2の模型が特別に病床のジャックへ贈られた。彼は自身の夢が潰えてから数十年生きた意味がわかったと涙したという。翌年、B-2の完成を待たずして彼は天国へと旅立っていった。
彼の興したノースロップ社は1994年にグラマン社と合併してノースロップ・グラマン社となっている。
開発開始:1978年
初飛行:1989年
運用開始:1997年
開発:ノースロップ社とボーイング社の共同開発。ボーイング社がコックピットと胴体中央部を、ノースロップ社が残りの全ての部分を担当した。

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後方に3人目用のシートもある。長時間の作戦任務を想定してコックピット後方には簡易トイレ・ギャレー・仮眠スペースも備える。

https://matome.naver.jp/odai/2150786676653906801/2154850784274087303

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この事故のためアメリカが保有するB-2は20機になった。

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https://matome.naver.jp/odai/2150786676653906801/2154850784074086703

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https://matome.naver.jp/odai/2150786676653906801/2154850783974086503

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https://matome.naver.jp/odai/2150786676653906801/2154850783874086203

https://matome.naver.jp/odai/2150786676653906801/2154850784174087003
実機から流用した部品を一部取り付けている。
B-1、2012年時点で66機を保有
B-2、2012年時点で20機を保有
アメリカは3種類の戦略爆撃機を合わせて160機近く運用している。
出典:米空軍公式サイト
U.S. Air Force photo by Master Sgt. Russ Scalf
U.S. Air Force photo by Master Sgt. Russ Scalf
U.S. Air Force photo by Master Sgt. Russ Scalf
U.S. Air Force photo by Master Sgt. Russ Scalf
開発・製造:ノースロップ・グラマン社
初飛行:1989年7月17日
運用開始:1997年4月
生産数:21機
エンジン:ゼネラル・エレクトリック F118-GE-110ターボファン 、4基(アフターバーナーなし)
操縦系統:4重フライ・バイ・ワイヤ
価格:20億ドル以上
当初は132機の製造を予定していたが、取得や維持に莫大な費用がかかる本機は開発中に冷戦が終結したこともあって、試作機を含めて全21機が生産されるに留まった。