都市伝説 怖い話20 田舎に伝わる風習 など

Altria1123
今回も好評の田舎に関する話を集めてみました。

当世話

今日、実家に帰ったとき祖母ちゃんからちょっとオカルトチックな話を聞いたので

なるべくそのときの口調そのままで書いてみます。

俺の実家のある地区では「当世話(とうぜわ)」と呼ばれるシステムがあって、

それに当たった家は一年間、地区の管理を任される。その当世話が今年はうちで

祭事につかう御社の掃除を夏に一度しなければならないので、祖母ちゃんと俺で

山に登って掃除に行った(掃除道具を担いだ祖母ちゃんを俺が背負って登った)。

御社に来るのは十年ぶりだった(地区の行事をサボる子どもだったので)。

懐かしくて御社の周りをうろうろしていると、幹が妙にくびれた大木があった。
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俺「祖母ちゃん、そういやこの木ってどうしてこんななの?」

昔からこんなだった記憶が残っている。

ば「あぁ・・・そういえば話したことなかったな。掃除しながら話してやろうか」

俺「面白い話?」

祖母ちゃんが担いでいたカゴから掃除道具を出しながら聞くと、

祖母ちゃんは口を横に広げてニヤリと笑った。

ば「さぁな」

ば「ずーっと昔、このへんを治めてた殿様の名前は知ってるだろ」

もちろん知っている。誰でも知ってるような有名な人だ。

ば「あるときな、その殿様の家来だって言う男がこの村に来た。

村人は当然のようにその家来を持て成して、村で一番高い位置にある

この社に泊めてやったんだ。だけどな、そのうち気付いた。
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その家来が偽者だってな。殿様との戦に破れた国の兵だったんだ」

俺「落ち武者ってやつ?」

ば「殿様の敵兵を持て成したなんてぇのが知られたらどうなるか、

と村人は怯えてな、その敵兵を殺すことにした。酒をたくさん飲ませてよ、

酔っ払わせてな、あの木の前で殺したんだ」

例の幹が括れた大木を指差す。

ば「敵の残党をやっつけたことを上に褒めてもらえるかもしれねぇって

首だけ残すことになってよ、よく研いだカマで首を切ったが、

どうしても切れなくてよ、

それで今度は鉈を持ってきて一気に振り下ろしてな、首を切ったんだ。

そしたらその首はどうしてかポーンと宙を舞って、

あの木の幹が二股に分かれたところに乗っかった。

これはいけねぇってよ、男衆が木によじ登ろうとしたんだが、

首から垂れた血ですべって登れない。
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なら長い棒で突いて落とそうとしたんだがどういうわけか落ちやしねぇ。

うまく嵌っちまったなら仕方ねぇって村人は胴体だけ処分して

首はそのまま、ほかしといたんだわ」

俺「え・・・気持ち悪くね?」

顔を引き攣らせる俺を、祖母ちゃんは笑う。

ば「滅多に登ってこねぇ御社だから、目にもつかなかったんだろ。そんでな、

それから少したったら、今まで元気だった男が突然倒れてそのまま死んだ。

もちろん、あの敵兵の首を切った男だ。このときは気にも留めなかったが、

その年の作物がまったく育たなくなって、妙な病気が流行り出して、

あの首の呪いだと思い始めたんだ。それでお祓いしたんだが、効き目はねぇ。

困り果てた村人はな、その木の幹に注連縄かけてお札貼り付けて、

首切られた男をその木に閉じ込めてやったんだわ」

俺「祓っても駄目だったのに?」

ば「何でか知らんけどよ、そうしたら災いがぴたっと止んだんだ。人間は怖ぇよ。
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祓って駄目なら閉じ込めちまえってな。そんでな、毎年交代で札を新しく貼ったり、

注連縄が古くなったらかけ換えたりってな、それでどうにかやってきたんだ。

でもな、段々段々、その習慣も薄くなってな、注連縄も札もそのままになった。

木は生長するからよ、注連縄の巻かれたとこだけ、ああやってくびれてんだ」

俺「じゃあ、もう呪いは解けたって?」

ば「いや。たまーに変なことが起こるわ。

○○の家のせがれ、頭がおかしいだろ。昔は何でもなかったのによ」

俺「何であの家だけ・・・?(おいおい、うちはどうなんだよ)」

ば「あの家だけじゃねぇ。下の○×の家もだ」

そういえば、○×の家は奥さんと娘がおかしくなり、数年前に引っ越したのだった。

ば「それから●△(他にも三軒くらい。忘れてたがいずれも変な家)」
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俺「他の家は? てか、うちは?」

ば「あとの家はもともとここらに住んでた奴らじゃねぇ。言ったことなかったな。

うちの家はもともと商家でな、それなりに歴史もあったが、続けらんねぇことに

なってな、俺とお祖父さんが今の家に養子で貰われてきて結婚して継いだんだわ」

今、俺の家はごく普通の一般家庭。曽祖父の代で商家はすっぱりやめたようだが、

今でも屋号が残ってて、祖父母世代の人は未だにその屋号でうちを呼ぶ。

屋号ってどの家にも当たり前にあるものだと思ってたから知らなかった。

ば「その家の血が絶えれば何も起こらねぇみたいでな」

俺「祖父ちゃんと祖母ちゃんてどこの人?」

ば(ニヤリと笑って)「ずぅーっと遠くだ」

なんで親戚が少ないのかわかったような・・・。

ば「義母から聞いた話だ。本当か知らねぇよ」

俺「今さらそんなw」
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ば「まぁ、何にしても、うちは大丈夫だ。心配いらねぇ。けどわざわざ近付くなよ」

よく見ると大木の幹の二股部分には、人の頭部ほどの瘤があった。

あれの中身はまさか・・・とも思ったが、話自体の真偽も謎。

その家には悪いけど、実家がある地区にある家のうち数軒が変なのは事実。

まとまってなくてすみません。長文失礼しました。
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小指の無い子供

母方の祖母に会いに行ったときの話。

私はまだ母方の祖母に会ったことがなく、もう長くもないだろうということで前の土日で会いに行くことになりました。

会ったことがないというのも住んでいる場所が遠いのです。

私は中国地方のとある県で、祖母は東北地方に住んでいます。

道中はとくになにもなかったのですが、新幹線で目的の駅までつくと、親がレンタカーを借りるというので、少し違和感があったのですが、すぐにどうしてかわかりました。

祖母の住んでいる場所はとても山奥にあったのです。

いわゆる集落というのでしょうか。

私は集落というものに行ったことがないので詳しくはわかりませんが、とにかく村のようなものでした。

古めの家が数十軒あり、人もちらほら見かけたので、それほど小さな規模というわけではなかったと思います。
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朝早くに出たのですが、祖母の家につく頃には日が暮れていて、くたくたでしたが、とりあえず、祖母に挨拶をしに行きました。

もう結構な高齢で、100歳近いといっていましたが、とても口調がはっきりとしていたのが印象的でした。

その日は祖母の家でご飯を食べて眠りにつきました。

祖母がいた場所の地名はよくわかりませんが、宮城県です。私は岡山県に住んでいます。

次の日、目を覚まして朝食を終えたあと、祖母の家に村の人が野菜や食べ物を持ってきてくださって、宴会のようなものを催してくれました。

お酒もあって、父や村のおじさんたちが飲め始めたりもして、私はお酒は飲まないので、ごちそうを頂いてました。

しばらくすると、子連れの方も来たりして、私はなぜか小さい子に好かれるみたいで、よく親戚の子の相手もするのですが、何人かの小学生らしい子供が寄ってきて、一緒に遊ぼうというようなことを言われたので、母に確認をとって外に出ました。
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祖父はもう亡くなられています。

私が産まれる前だったので会うことはできませんでした。

そうしてしばらく遊んでいたのですが、ある異変に気がついたのです。

それは、決まって子どもたちの小指がないのです。

気になってしまったのですが、そんなことを聞くのは気が引けるので、気にしないようにしていましたが、やはり気にはなってしまいます。

子どもたちと一通り遊び終えて、15時くらいだったでしょうか、祖母の家に一旦戻りました。

しかし、小指のことが気になって他の人も観察したのですが、なんと他の村人も同じように小指がありませんでした。

私は切断された指を今まで見たことがないので、はっきりとは言えませんが、多分意図的に切断してあるのではないでしょうか。
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あまりじろじろ見ることもできなかったのでわかりませんが、断面が綺麗であるように見えたからです。

驚いたというよりは、不気味さを感じました。

そこで私は聞いてはいけないように思えましたが、母親に聞いてみると、案の定教えてはくれませんでした。

ちなみに、母親には小指があります。ここで生まれたわけではないからでしょうか……

しかし、私はやはり人間なのでした。

好奇心には勝てず、この村であと聞くことができる祖母に聞いてみることにしました。

祖母は私が遊びに出るまでは宴会に参加していたのですが、部屋に戻っているようなので、好都合だと思って部屋を訪ねました。

祖母に経緯を話し、話してくれないだろうかとお願いしました。

この時点で確認しましたが、やはり祖母にも小指はありませんでした。

しかし、祖母も結局は話してくれませんでした。

話をしてもらえないと余計に気になるものなのですね。私はなんとか子どもたちから聞き出せないかと思い、また、外で遊んでいた子どもたちの輪に入りました。
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私が目を着けたのはやんちゃな感じの男の子で、口が軽そうだと思ってさりげなく、小指のことを聞いてみました。

すると、逆になぜあなたには小指があるのかと、聞かれて、この村ではこれが普通なのかと思い、ますます不気味になりました。

その子は、小指はこの村を守ってくれているというような話をしてくれました。

私は守ってくれているという言葉の意味がよくわかりませんでしたが、その男の子はどこにあるのか教えてあげると言って、小指がある場所に案内してくれました。

そこは村のはずれにある山で、階段が上に続いていたのですが、鳥居のようなものがあり、神社かな?と思ったのですが鳥居の通る部分に立入禁止と書かれた板と、有刺鉄線で入れないようになっていました。

私が入ってみようと近づくと、男の子が

「入っちゃだめ!」

と、いままでと違った様子で怒鳴られたので、入ることはせずそのまま帰ることにしました。

それからその日の晩に、もう一度祖母にその日あったことを話すと、ものすごい形相で怒鳴り散らされました。

しきりに何度も「そこには入らなかったんだね?」と聞かれて
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やっぱり話しておくべきだと言って小指についての話をしてくれました。箇条書きにしてみます。

・小指の件については祖母が生まれる前からある

・小指は、生まれてから丁度一歳の誕生日に大人によって切断される

・切り取られた小指は、『はこ』と呼ばれるものに入れられて、山の上にある神社にそなえられている

・大人以外が近づくと良くないものをもらう(意味合い的には呪われるということでしょうか)

……といような話でした。

それからはただ帰るだけだったので、特になにもありません。

以上ですがなにか同じような話を知っている方がいたら教えていただけないでしょうか。

質問もあれば答えます。
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48: 名無しさん@おーぷん:2014/06/18(水)21:07:58 ID:onEzS9Q3h
新幹線で着いた駅って何駅?

>>48
仙台駅です。比較的大きな駅だと思います。

51: 名無しさん@おーぷん:2014/06/18(水)21:12:28 ID:mCY1jCMc2
切断って、関節がかけてるの?小指全部ないの?

>>51
小指の根本から上全部ありませんでした。

56: 名無しさん@おーぷん:2014/06/18(水)21:27:53 ID:ImaelJ7c0?
宮城の恐ろしい廃村こと吉田村ちゃう?

>>56
『宮城県 吉田村』で画像検索してみましたが、こんなに開けていませんでした。
周りは山だらけで、本当に山の中って感じのところでした。
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64: 名無しさん@おーぷん:2014/06/18(水)21:52:59 ID:1mmX0K9Sz
明日は朝からバイトなのでこの辺りで失礼いたします。
拙い文章でしたが、読んでくださった方、ありがとうございました。
実は絶対に口外するなと言われていたのですが、どうしても誰かに聞いてもらいたかったので、ここに書くことにしました。
それでは、失礼いたします。

※管理人註:これ以降投稿者が戻ってくることはありませんでした。
投稿者のお母さんに小指がある理由がチョッと腑に落ちなかったのですが、地元の方からレスがついて納得です。

73 :名無し(宮城) :2015/09/08(火)21:22:32 ID:J9s ×

地元だけど。
宮城県にそんな山奥の中規模集落なんて存在しないよ。
宮城はほとんどが仙台平野だから平地が多い。
震災の時津波被害が広範囲に渡ったのは宮城が真っ平らだっていうのもあったんだよね。
そもそも山奥なんて県境辺りにしかほとんど無いし、それ以外には山はあっても人が住んでいない。
創作前提ならともかく実際にあったみたいに書くのは偏見でしかないよ。
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どうせ、震災で宮城県のことを知った気なってるんだろうけどそういうのが一番傷つく。
吉田村の話も結局、他県民の創作だったしね。
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女系家族

【なんでもいいから】不思議体験したことあるやつ part2 【語ってけ】

75: 名無しさん@おーぷん 2017/08/11(金)11:57:38 ID:fou

インパクトが弱いけど、ちょっと気になる事なので書く
他の場所でも書いた気がするので、見た事があるって人もいるかも

私は2人姉妹の妹だ。そして母も2人姉妹の妹で、母の姉も2人の女の子を生んでいる
さらに私は未婚で子供もいないのだが、結婚した姉は女の子を2人生んだ

ことあるごとに女系家系だね。なんて話も出るし、ずっと気になってたからある日戸籍を取って
いつから女の子しか生まれてないのか、母方家系を調べてみる事に

『違う地域のご先祖様もいるだろうし、遠出もできるかな?』
と、ワクワクしながら戸籍を取りに、祖父母の住んでいた隣町に出かけたら
なんと同じ町でほとんどの戸籍を取る事ができ
(祖父だけ合併した町出身の関係で、更に隣の町まで行かないと取れないという感じだった)
私の曾祖母が5人の女の子を生んだのが、女の子が生まれ続けてる始まりだと分かった
(ちなみに祖母の姉妹が産んだ子供の性別までは分からない)
悪いものが遺伝した女系家系の話 | 怖い話・都市伝説まとめ【怖いコピペ】

話がいったんずれてしまうが、私には発達障害があり
それ故か他の精神疾患もあり、病状が悪い時は目も当てられなくなる
そして正確には分からないが、私の母にも行動的に発達障害があったと思われる
ちなみに母は誤診や極度のストレス等、色々な事があったと思うが、統合失調症と診断され
長期入院後数年経った後に自殺した

ここからは私の推測だが
母方は血が濃くなりすぎて、発達障害とかを持った子供が生まれやすくなっていたのでは?
(ただし、医学に詳しくない一般人の安直な考えの為、的外れかも)
しかし、女の子ばかり生まれるというのは、何かの呪いとか因果的な物を感じる気もする
そういえば母も伯母も、男運に恵まれてない(金にズボラで仕事が出来なかったり、無意識に人を傷付けたりとか)
あと、祖父も後から聞いた話だが、キ千ガイ系の人だったみたいだった
(虐待とか周辺住民への迷惑行為とかあったかもしれないが、私の病状を考慮してか、家族があまり教えてくれない)

だけど、祖母の姉妹の子供の事は知らないし、疎遠になった従姉達に男の子が生まれたかもしれない
悪いものが遺伝した女系家系の話 | 怖い話・都市伝説まとめ【怖いコピペ】

そもそも、祖母から2人ずつしか生んでないので、偶然という可能性もある

遺伝子的に鬱になりやすいとかはあるみたいだし、男選びが苦手とかも遺伝するものかも
とは思いつつも、何となく心に引っかかる物を時々感じる
悪いものが遺伝した女系家系の話 | 怖い話・都市伝説まとめ【怖いコピペ】

人生で初めて。【投稿怖い話】

2017年10月03日 02:59

投稿者:りんご

私が20年間生きてきて、

初めて体験した怖いお話です。

18歳の夏 当時付き合っていた彼氏(現旦那)と海へ1泊2日で遊びに行くことになりました。レンタカーを借り、宿や目的地は特に決めずに出発。

とりあえず海のある方へ車を2時間ほど走らせ人気のあまりない海に到着しました。

お昼を食べて、夕方まで海で遊んだ私たちは、車に戻り宿探しを始めました。

”素泊まり1人3000円”

ネットでこの文字が目に飛び込み

私は早速、彼に勧めました。道を確認すると私達のいる海から10分。途中のコンビニで夜ご飯を買って入ろう、と彼も賛成し宿へ向かいました。

宿に着き、周りを見渡すと辺りは森に囲まれており部屋の窓にも生えきった草や蔦が絡まっていて、さすが3000円…と思ったのを覚えています。

私たちは、荷物を持って

案内された部屋に入りました。

そこは洋風の部屋でロフト式になっており下にテレビとソファー、ロフトの上に布団がありました。
人生で初めて。【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

後から思うと、部屋に入った瞬間から何か重いような暗いようなものは感じていました。けれどせっかく安い宿、彼との初めての旅行、楽しみたい気持ちが大きく気にせずにいました。

彼がお風呂に入り、私も入る。

自分で持ってきていたシャンプーセットを洗面台に忘れたことを思い出し私はお風呂のドアをあけました。そしてシャンプーの入った袋をつかんだ瞬間、ふっと目の前に人の気配を感じました。

不思議とその時は、怖い という感覚はなく、なぜか「誰かいるのかな?」と思っていました。

お風呂の後、夕食をとりテレビを見ていました。私はお笑い番組で呑気に笑っていましたが、彼がずっとロフトへの階段を気にしている事に気づきました。

「どうしたん?」

私は彼に聞きました。

「いや…階段の上のスペース、気にならへん?」

確かにロフトへ上がる階段の途中に人1人か入れそうな隙間がありました。

「ん〜なんとも!けど人が入れそうやんな!」

私がそう言うと彼は俯きました

「…やろ?人がおる気がする」
人生で初めて。【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

彼のその一言で、一気に私も怖くなりました。私も彼も霊感は元々全くないはずなのに…さっきまで見ていたお笑いの番組も、冷蔵庫が動く音すらも怖くなった私は、彼にもう寝ようと伝え足早に布団に入りました。

怖いので電気は全てつけたまま

彼と布団にくるまります。

私の右足元に階段があり、彼は

私の左側に寝ていました。

このまま寝てしまえば勝手に明日が来る!朝になれば明るいし!!

心の中で自分をひたすら元気付けて目をつむりました。けれど、やっぱり階段が気になって怖くて眠れません。

彼の方を見ると、階段とその上の隙間をチラチラと気にしながらも、早朝からの運転の疲れもあってか眠りかけていました。

”ここで彼が寝たら、私は確実になにか体験する事になる…!”

直感でそう思った私は、夢の中へ落ちかけている彼をたたき起こしました。

「お願い!寝んといて!!」
人生で初めて。【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

彼は無言で頷いて天井を見つめました。それから、私も天井を見て、たまに時計を確認し彼とは隣に寝ているのに何も会話のないまま時刻は0時を回りました。

怖い…こんなの朝まで寝られない…

今まで感じた事のないゾクゾク感とこの部屋には私達だけではないという雰囲気に押しつぶされそうでした。

「おい!!」

突然、彼が私に話しかけてきました

びっくりした私は飛び起きます。

「もうあかん!出るぞ!」

彼は私の手を引いてロフトを降り、

荷物をまとめてパジャマのまま部屋を飛び出しました。幸いすぐにチェックアウトでき、車に乗り込むと彼は無言で近くのコンビニへ車を走らせました。

「何?いきなり」

真っ青な顔の彼に尋ねます。
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「聞こえへんかった?階段の音。1段登っては、また降りて。また登って…を繰り返してたやん。もう、あと少しで登り切ってくるとこやった。危なかってん。」

迷信や都市伝説などを全く信じない彼がこんなに真剣に怖がってるのを初めて見た私は頷くことしかできませんでした。

「絶対、なんかあった。俺は女の人がおったと思う。あの、階段の上の隙間に」

彼が続けて怖いことを言うので鳥肌が止まらず、部屋に入った瞬間感じた重たい感じや洗面所の人の気配など全てが繋がった気がして、「私も怖い雰囲気はわかってたよ…」と返すのが精一杯でした。

時間は1時を回っており今から宿を探すことも出来ず私達は蒸し暑い車内で窓を開けコンビニの駐車場で朝を迎えました。

朝の5時、外が明るくなったと同時に私達は寄り道1つせず家に帰りました。帰りはなるべく昨日の話は避け明るい洋楽を車内に流して必死で楽しい話をしていたのを覚えています。

2時間かけて昨日来た道を戻り

彼の家へ帰りました。
人生で初めて。【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

「オカンに、見てもらおう」

車をガレージに止め、彼は言いました。彼のお母さんは昔から霊感があり見えるとまではいきませんが、感じ取ることができる方でした。

「ただいま〜〜 」

玄関を開けるといつも通り彼のお母さんが迎えてくれました。

楽しかったかと聞かれ、私達は昨日体験した話をしようとリビングの椅子に座りました。

「実は、初めて怖い体験した」

彼が口を開きました。

すると彼のお母さんが、ああやっぱりな。と言わんばかりの顔をした後

「女の人…おったんちゃうん?」

私も彼も息を呑みました。
人生で初めて。【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

何も言えずに口をパクパクさせてる私を横目に彼は昨日の出来事を一部始終話していました。

お母さんによると、きっとその部屋には何かがいた。だけど、彼にも私にも変な気を感じないから付いていてはいない。何だったのかはそこまで霊感も強くないからわからない。との事でした。

それ以来、私達は行き当たりばったりで旅行をするのをやめ、安さにつられて宿を決めることはなくなりました。
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曽祖父の葬式 【投稿怖い話】

2017年09月05日 00:33

投稿者:マチルダ

これは私が18歳の時に体験したことです。

場所は控えさせていただきますが、関東とだけ。

夏休みの最後の日に家の布団でごろごろしていると、母が少し焦り気味で帰ってきました。『なにかあったの?』

と聞くと、母は『ひいじいちゃんが死んだ』と。

それから少しして母が『葬式を次の日曜日にするから、金曜日の夜に出発する』とのことでした。

金曜日になり、父は出張で海外におり、帰ってこれなかったため私と母、あと2人の妹とともに曽祖父の家に向かいました。

曽祖父は96歳で亡くなりまぁ、大往生だったため思っていたよりも、親族は皆和やかな雰囲気でした。

ところで、この曽祖父が死んだ地域には変わった風習がありまして、それが、火葬を行うまでの間の夜、男は持ち回りで夜寝ずにつきっきりで遺体の傍にいるというものでした。

親族は全国に散り散りになっていたため、大半は火葬の時に来るということになっていたので、私もその役目が回ってきました。
曽祖父の葬式 【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

私に回ってきた日の夜は月が出てとても静かだったのを覚えてます。

親戚に言われたのは、夜遺体の傍にいる時には部屋の電気をつけてはいけないということ、中にいる間は夜が明けるまで戸をあけてはいけないということを聞いて役目に入りました。

当時受験生だった私は部屋の蝋燭の灯りを頼りに教科書を読んでいました。

とても静かだったのですが、そのとき、外から物音がしました。

最初は私も特に気にしてはいなかったのですが、その音が次第に近づいてきます。

よく聞いてみると足音のようで、それも1つではありません10人分くらいの足音でした。

親戚の人たちかと思っていたのですが、時計は午前1:00を過ぎたところでした。

足音が戸の前で止まり、急にまたさっきまでの静寂に包まれました。

それから少しして、戸をノックされました。

親戚が様子を見にきたと思い、開けようとしましたが、親戚に言われたことを思い出して戸に手をかけたところで止まりました。

またノックされて今度は声も聞こえました。

『○○ですけど、××はいますか?』
曽祖父の葬式 【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

私に回ってきた日の夜は月が出てとても静かだったのを覚えてます。

親戚に言われたのは、夜遺体の傍にいる時には部屋の電気をつけてはいけないということ、中にいる間は夜が明けるまで戸をあけてはいけないということを聞いて役目に入りました。

当時受験生だった私は部屋の蝋燭の灯りを頼りに教科書を読んでいました。

とても静かだったのですが、そのとき、外から物音がしました。

最初は私も特に気にしてはいなかったのですが、その音が次第に近づいてきます。

よく聞いてみると足音のようで、それも1つではありません10人分くらいの足音でした。

親戚の人たちかと思っていたのですが、時計は午前1:00を過ぎたところでした。

足音が戸の前で止まり、急にまたさっきまでの静寂に包まれました。

それから少しして、戸をノックされました。

親戚が様子を見にきたと思い、開けようとしましたが、親戚に言われたことを思い出して戸に手をかけたところで止まりました。

またノックされて今度は声も聞こえました。

『○○ですけど、××はいますか?』
曽祖父の葬式 【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

私は固まりました××とは死んだ曽祖父の名前だったのです。

私は怖くなり、戸から離れな丸まっていました。

ずっと戸の方からは声が聞こえます。

気が動転した私は『××ならいない、もう死んだ!!』と大声で叫びました。

そうしたら、声はやみ、足音も戸から遠ざかっていきました。

やがて、あさになりそのことを親戚に話したら『よく耐えた』とだけ言われました。

程なくして葬式は始まり、おかしなこともなく葬式は終わりました。

墓に納骨に行く時に、あの役目にはどんな意味があるのか親戚に聞くと『あれは、遺体が持って行かれないようにみはる意味があるんだ。』と言われました。

またこうも言われました『お前が聞いた○○て名前な、あれじいちゃんが戦争に行ってた時の同僚なんだ』と

そして『その人は、トラックでの空襲で戦死したんだ』

とも。

私が夜聞いた声や足音は曽祖父の軍時代の仲間達が曽祖父を迎えに来たのかもしれません。

長文&駄文失礼しました。
曽祖父の葬式 【投稿怖い話】 : 怖い話らぼ −怪談・都市伝説まとめ−

関連まとめ

https://matome.naver.jp/odai/2150756062087001801
2019年03月24日