人生に迷ったら…映画レビュー⑤「イントゥ・ザ・ワイルド」

takenokomarumaru

イントゥ・ザ・ワイルド

Into the Wild
2007年のアメリカ映画。
原作は1996年のノンフィクション作品『荒野へ』。

監督は俳優のショーン・ペン。
第80回アカデミー賞では助演男優賞と編集賞にノミネートされた。

裕福な家庭に生まれ、物質的に恵まれた環境で育ったクリス・マッキャンドレスは、エモリー大学を優秀な成績で卒業する。両親はハーバードのロースクールに進学することを望んでいたが、幼い頃から不和を見せつけられ、金で物ばかりを与えようとする両親に嫌気が差していたクリスは、学資預金を全額寄付し、世界の真理を求めアラスカへと旅に出る。
イントゥ・ザ・ワイルド – Wikipedia

映画予告編bot@eigayokokubot

『イントゥ・ザ・ワイルド』エリート街道を進んでいた若者は全てを捨てて旅に出た。ただ荒野を目指してyoutu.be/eQyE0Mu97Ec YouTubeさんから

滝番晟@takibansei7

イントゥ・ザ・ワイルド
恵まれた生活に疑問を感じたクリスは、究極の自由、極限の生き方を求め、一路アラスカへと旅に出る。旅路の中で様々な人々との出会いと別れを綴りながら…
アラスカの大地は、恐ろしい程美しく、そして静かに クリスの想… twitter.com/i/web/status/9…
「イントゥ・ザ・ワイルド」
今まで手に入れた人脈とか地位とかお金とか
全部捨てて旅に出た実話を元にした映画
やりたいことを精一杯やろうとする主人公をみるとなんか元気が出てきます
まだ好きなことやれるって思えました pic.twitter.com/N3ZZAJa3p1

人生に迷ったら、そして若い人に見てほしい作品です!

「鳥のように生きていけたら・・・」よくある歌のようですが、誰しも今の社会から抜け出して、今までの自分をリセットし動物のように自然にシンプルに生きてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

そんなことを実際にやってのけた青年の実話がこの作品。

人生に迷った人に、そしてまだ社会に出る前の若い人に見てほしい作品です!

世間からみたらいわゆる「勝ち組」に属するクリスだが、2万4千ドルあった貯金のすべてを慈善団体に寄付しただけでなく、自分の車も乗り捨て、わずかに持っていた最後のお金と身分証をその場で燃やしてしまう。
彼はその後、自分のことをアレグザンダー・スーパートランプと名乗るようになる。(スーパートランプとは放浪者という意味を内包している)

身分証を焼き、名前を変えるということは、今までの自分との決別の象徴であるし、同時に過去の否定でもある。
彼はこれから二年間にわたって最期の時まで放浪を続けることになる。
映画はこの二年間の放浪生活と、ここに至るまでの過去とが交互に説明されていくことで、彼がなぜ「荒野(アラスカ)」を目指したのか?ということが徐々に明らかになっていく。
映画「イントゥ・ザ・ワイルド」を見たので感想を書いた【INTO THE WILD レビュー】 – ネットの海の渚にて

あまりにも純粋な思いで自分の夢に向かって邁進していく、、

その過程で様々な人と出会い、そして彼らを惹きつけていきます。

クリスの人間的な魅力はさることながら、その無鉄砲な若さですら好意的に受け止められている印象です。

己の人生を賭けて「幸せとは」を問うている主人公。
真っ向から向き合っているからこそ説得力がありました。
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果たして彼の行動はどう捉えられるのか

賛否両論、様々なとらえ方ができる作品です。
批判的だった意見は下記。

それに列車への無賃乗車。
「おいおい、何やってるんだい、もっと自分の足で歩けよ!」って感じなのだ。
預金を寄付したり、紙幣に火をつけて焼くパフォーマンスも臭すぎる。
自分で稼いだお金なら文句は言わないが、遺産相続などで得た泡銭なのだ。
お金持ちのボンボンの気まぐれ、自意識過剰の演出。
読んでいて不快になった。
映画 『イントゥ・ザ・ワイルド』 ……そこは本当に荒野だったのか…… – 一日の王

地元の住民の言葉を借りれば、次のようになる。
「アラスカ関係の雑誌を集め、ざっと目を通して、こう考えるんだ『そうだ、あそこへ行って、土地が与えてくれるものを食べて生活し、自分もひとつ楽しい暮らしをしてみたい』とね。ところが、連中がここにやってきて、実際、森のなかに入ってみると、とても雑誌に書かれているようなところじゃない。川はでかいし、流れは速いし。蚊には刺される。たいていの場所は、狩猟用の動物なんてそんなにいやぁしない。森で暮らすことはピクニックとはわけが違うんだ」
映画 『イントゥ・ザ・ワイルド』 ……そこは本当に荒野だったのか…… – 一日の王

最後に彼は、本当の幸せとは何かを悟るのだが(「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時」)、
おそらく自らを追い込んだ絶対的な孤独の中でしかそのことに気づけなかったのだろうし、気づいた時には
既に手遅れになってもいるという逆説的な結末が、見終わった後にもすぐには飲み下し難い苦い後味を残す、
そんな映画だった。
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クリス・マッキャンドレス役 エミール・ハ―シュ インタビュー

「社会に対して自分も同じように感じたことはあるから、彼の気持ちは凄く分かった。僕はクリスほど極端じゃないし、行動を起こしたこともないけど、理解できる。クリスのしたことに批判的な人もいるけど、僕は彼がやってのけたことに魅力を感じた」
イントゥ・ザ・ワイルド インタビュー: エミール・ハーシュ&ショーン・ペンが語る孤独な旅と人生(1) – 映画.com

「クリスは凄く自信があって、冷静で、山の一部を形成している岩のように強い性格。不安があまりないんだ。そして冒険を楽しんでいるし、思い通りに行動できているから、ほくそ笑んでいるような感じがあるんだ」
イントゥ・ザ・ワイルド インタビュー: エミール・ハーシュ&ショーン・ペンが語る孤独な旅と人生(1) – 映画.com

劇中の印象深いセリフ(名言が多いです!)

成功する言葉@seikousurukoto

僕らが生きていくために必要なことは、
強くなることじゃない。
強いと感じることだ。
そのために僕は自分を試す。
【クリストファー・ジョンソン】
アメリカの旅人
*映画・イントゥ・ザ・ワイルド* pic.twitter.com/jBfq6AInlN

洋画台詞&シーンbot@yougaserifu_bot

もし僕が笑顔で──
腕に飛び込んだなら…見てくれるだろうか。
今、僕が見ているものを。
(イントゥ・ザ・ワイルド) pic.twitter.com/uzbTTUCfzd

洋画台詞&シーンbot@yougaserifu_bot

私の母親はひとりっ子だった。
父親もそうだった。
それに、私もひとりっ子だから…私が死ねば、おしまいだ。
家系は絶える。どうだろう、君を養子にしたい。
私は…君の“祖父”になろう。
(イントゥ・ザ・ワイルド) pic.twitter.com/Ca37yV3J8o
「幸せが現実になるのは
 それを誰かと分かち合った時」

―『イントゥ・ザ・ワイルド』(’07/アメリカ)

クリスが死ぬ間際に悟ったこととは……
「Happiness is only real when shared」
「幸福が現実になるのは誰かとわかちあった時だ」
ということ。
最後の最後に、家族の大切さに気づくのだ。
映画 『イントゥ・ザ・ワイルド』 ……そこは本当に荒野だったのか…… – 一日の王

https://matome.naver.jp/odai/2150621405699795901
2017年09月24日