基礎が定着していない場合は最後のチャンス
夏には基礎固めを終わらせておきたいと考えていても、勉強していく内に”これ忘れてた!”ということ、出てくると思います。
そこでこの九月はセンター試験という基礎的なレベルから2次試験の対策への移行期間でもあります。
この移行期間ではまだ基礎をやることが出来ます。しかし九月を過ぎてしまうと、
二次対策に大きな力をいれなくてはいけなくなってしまい
基礎をやることができなくなってしまいます。
ということは本当にこの九月は基礎固めのラストチャンスなのです!!!
大学受験勉強法 数学の勉強法の全体像を紹介: ゼロからの基礎固め, おすすめ参考書・問題集の紹介, 文系・理系数学攻略法まで
どんな応用問題でも、基本が分からなければ太刀打ちできません。逆に言えば、基本が分かっていればその組み合わせでいくらでも応用問題が解けるようになるのです。
実は、基礎固めと簡単に言っても、基礎を定着させることってとてつもなく時間がかかること。
いざ志望校の過去問に手をつけようと思ってもなかなか点数が伸びない場合は、どこが分からないのか見定めて、しっかりと基本に立ち返らなくてはなりません。
そのためにも、今一度、”今までやってきた問題集を解き直す” or ”分からなくて夏までにチェックをつけた問題などを洗いざらい見てみる”といったことが必要になります。
秋は、記述力に磨きをかけて
2020年のセンター試験でも、記述問題が出題されるという情報が文部科学省からありました。それほど、学生の表現力を見ようという方針に変わりつつあるのが事実です。
実は、記述力を身につけると一口に言っても、なかなか思うように書けず、どのようにすれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
解答を記述するときには、ただ説明するように書けば良いわけではありません。良い記述をするのにまず大切なのは「ポイントを押さえて書き、無駄を省くこと」です。
あまりだらだらと途中計算の式を書いてしまうと、採点者が読みにくいです。計算を進める段階の式を省いて、「目的の形まで変形した式」を書くようにすることで、ポイントを押さえた式になります。
国公立大学受験で必須となる記述対策のトレーニング方法・数学編 | 大学受験の赤本
求められていることを「分析」しながら写経するのがミソです。
音読も行うと、より効果的だと思います。
東大受験生相談14「大学入試の記述対策の勉強法が知りたい!」
採点官の気持ちになって考えれば、読みにくい答案はなるべく見たくありません。だからこそ、書きたいことをコンパクトに、採点官の印象に残るように書くことが何よりも大事なのです。
そこで、一度自分が書いた文章や答案を友達や先生に見てもらい、分かりにくい部分はないかチェックしてもらうと、小さなことでも改善点になります。
基礎が身について自信が出たら、過去問を解いてみよう
自分の志望校の入試には出るのに、自分が不得意としている部分は意外とたくさんあります。過去問に取り組んでおかないと、傾向にあった弱点を知ることができないので、こういった部分でも過去問対策は念入りに行っておくべきです。
【過去問】大学入試の過去問、赤本の正しい使い方と勉強方法。 – 早稲田へ行こう!
過去問の意義ですね。この時期に1回は解いてみましょう。
過去問は○○年分解いた方が良い、という情報がたくさんあります。それは問題の傾向を知りその学校の問題形式に慣れるための大事な手段だからです。しかしそのことを重視するよりは、むしろ解けなかった分野を中心に勉強することの方が大事でもありますので、あまり過去問を解きまくることに注力せず、あくまでも「弱点を知るんだ」という目的でやると、その効力を大いに発揮してくれます。
最近は、インターネット上で公表されている過去問も多いです。無料で気軽に手に入れられので、こういったものはぜひ利用してみましょう。(公立高校の場合は「〇〇県 高校入試 過去問」、私立高校の場合は「△△高校 入試 過去問」と検索してみましょう。)
基本の勉強が終わった受験生へ、過去問の解き方~準備編 | 家庭教師が伝える中学生勉強法の種
市販の過去問は書き込んだり詳しい解説を読んだりすることができるという面では非常に優れています。
過去問の解き方はこういった流れです。
①制限時間通りに解いてみる。(解ききれなかったら延長。延長した分の時間は記録する)
②できなかった問題に印をつけ、どの分野の問題なのか分析。
③分析ができたら、それらに準ずる参考書を用いて再度確認。
④2、3週間後、同じ過去問を解き直す。余裕があったら、間違えたor悩んだ問題を一冊のノート
にまとめてみるのも有効です。
上記の①~④の繰り返しで、過去問を解くペースを掴んで下さい。最初は難しいと感じることが多いと思いますが、過去問演習にはとにかく慣れが必要です。
秋以降は成績を維持することが何よりも大切
受験勉強は、受験科目の総合点で合否が決まります。科目ごとに得手不得手があると思いますが、入試本番までにどれもフラットに得点できるようになっていないと合格は怪しくなってしまいます。
ですので、日頃から特定の科目に偏った勉強をするのは避けて、入試に必要な科目は毎日勉強しましょう。毎日行うことで、復習した内容とのつながりが良くなり、早く正確に知識が定着するようになります。
【大学受験の勉強】スケジュールの立て方&やる気UPの方法 | Studyplus(スタディプラス)
日々の努力が実を結びます。科目間のバランスを意識して取り組むのが大切です。
高3の秋から猛勉強してくる受験生は少なくなく、気付いたらすぐそこまで迫っているかもしれません。
焦りは禁物ですが、毎日しっかり勉強してペース作りを徹底することが、志望校合格への架け橋となります。
最後に
秋になると見えだしてくるのがセンター試験。その後は2次試験がすぐに控えています。今一度、夏に解いた問題を復習してみて、分からないことをすぐに解決しておきましょう。大学入試も、全ては基礎の組み合わせでできています。その基礎をマスターするのは本当に時間がかかりますから、秋が最後のチャンスだと思って頑張って下さい。