[世界遺産検定]世界遺産の基礎知識 問題10

worldheritage
この問題は過去問、予想問題ではないので悪しからず。普段の勉強の確認用として使ってください。

2017/7/31週

1994年に真正性の概念を拡張する文書として奈良文書が採択されたが、同年、世界遺産の多様性を図る方策である(①)も採択された。

Q1.①に入る語句として正しいのは次のうちどれ?

①トランスバウンダリーサイト

②シリアルノミネーションサイト

③グローバル・ストラテジー

④文化的景観

A1.③グローバル・ストラテジー

多様性を図るために地理的拡大、先史時代、産業関連遺産、近代遺産の登録を推進

トランスバウンダリーサイトとシリアルノミネーションサイトは1977年に採択された世界遺産条約履行のための作業審で定められている概念
文化的景観は1992年に採択された

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グローバル・ストラテジーは世界遺産リストの地域的、時代的、内容的な不均衡の是正を図るものである

Q2.次のうち、その内容として正しくないのはどれ?

①自然遺産の登録強化

②近代遺産の登録強化

③産業関連遺産の登録強化

④地理的拡大

A2.①自然遺産の登録強化

以前は世界遺産の内容が西欧の中世から19世紀にかけての宮殿や城塞、キリスト教関連の教会や修道院などに偏っていたことを受けて、世界遺産を持たない国からの登録や産業関連遺産、先史時代の遺跡群、20世紀以降の文化遺産の登録強化を目指している

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Q3.次のうち、グローバル・ストラテジーで登録されたと考えることができない世界遺産はどれ?

①東レンネル

②フレーデフォートドーム

③シドニーのオペラハウス

④ニューラナーク

A3.②フレーデフォートドーム

東レンネルはソロモン諸島類いつの世界遺産
シドニーのオペラハウスは1973年に完成したもので、世界遺産の中では最も新しい建築物
ニューラナークは綿紡績工場を中心にした労働者のための施設が立ち並ぶ産業コミュニティ

フレーデフォートドームは南アフリカにある世界遺産で2005年に登録されていて、これ以前には6件世界遺産に登録されている

フレーデフォートドームは世界最大、最深、最古の隕石の衝突痕であり、地球史の三大隕石衝突痕の1つ

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Q4.次のうちシリアルノミネーションサイトについて間違っているのはどれ?

①定義の1つは「同一の歴史・文化軍に属するもの」

②日本には2件ある

③拡大登録でシリアルノミネーションサイトになる可能性もある

④各構成資産が顕著な普遍的価値を持つ必要がある

A4.④各構成資産が顕著な普遍的価値を持つ必要がある

シリアルノミネーションサイトとして登録する場合は全体で顕著な普遍的価値をできれば必ずしも各々が顕著な普遍的価値を持っている必要はない

現在日本には明治日本の産業革命遺産、ル・コルビュジエの建築作品の2件ある

正確に言うとル・コルビュジエの建築作品は大陸をまたいだシリアルノミネーションサイトなのでトランスコンチネンタルサイトになる

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Q5.文化的景観に関する次の説明のうち間違っているのはどれ?

①奈良文書と同じ年に採択された

②日本には2件登録されている

③1993年にトンガリロ国立公園が初めて登録された

④人が意図的に設計、創造した景観も含まれる

A5.①奈良文書と同じ年に採択された

2017年現在、日本には紀伊山地の霊場と参詣道、石見銀山遺跡とその文化的景観の2件が文化的景観として世界遺産に登録されている

文化的景観は1992年に採択された概念で人が自然環境の制約の中で社会的、文化的、経済的に影響を受けながら進化してきた遺産に認められる

文化的景観には3つのカテゴリーがあり、人が意図的に設計、創造した景観である「意匠された景観」、社会や経済、政治、宗教などの要求によって生まれ、自然環境に対応して形成された景観である「有機的に進化する景観」、自然の要素がその他の民族に大きな影響を与え、宗教的、芸術的、文学的な要素と強く関連する景観である「関連する景観」

https://matome.naver.jp/odai/2150193766025664501
2017年08月06日