■台風の時期には全国で傘が折れまくる
暴風にあおられると簡単に折れ曲がってしまい、心ない人がそれを“ポイ捨て”すれば、瞬く間に町中が“ポイ捨てビニ傘”であふれる。そして折れ曲がった鋭利な骨は一転“飛んでくる凶器”と化す。
全国の郵便局で完売続出!最新傘は「折れて、壊れない!」 – グノシー
せっかく買った傘が壊れると、「暴風雨とともにどこかへ行くだろう」という勝手な考えで傘をポイ捨てする人が後を絶たない。
■そんな問題を解決する傘が現れた
ポキッと折れたあとは折りたためば元通りになる。風速15メートル以上の風にあおられるとヒンジが折れて、風圧に耐えるという。
【スゴ技ニッポン】郵便局でビニール傘が売れている!? 「ポキッと折れて」風圧に耐える優れもの(1/2ページ) – 産経ニュース
「従来型の『耐風』構造は風を受けて外側に半円を描きますが、風圧で飛ばされて事故につながる恐れも。当社の商品は特許取得済みの技術で、折れて破損を免れるのと同時に、使用者の安全も守ります」
全国の郵便局で完売続出!最新傘は「折れて、壊れない!」 – グノシー
ポキッと折れるんですは、化粧品やせっけんなどを主に通信販売で取り扱う「長寿乃里」(横浜市西区)が中国の工場で製造している。
【スゴ技ニッポン】郵便局でビニール傘が売れている!? 「ポキッと折れて」風圧に耐える優れもの(1/2ページ) – 産経ニュース
「長寿乃里」は化粧品事業を中心に、環境への取り組みも積極的な企業だ。
■折れない仕組みと特徴
ビニール傘を大事に扱わずポイ捨てが多いことで、街にゴミが増えている。また傘は分別が難しいため、ポイ捨てされた傘はまとめて処理され、環境に悪影響を及ぼしている。
こういった問題を根本的に解決できると期待されている。
■なぜ郵便局で売っているのか
長寿乃里と、通販の荷物を配送するゆうパックを通じて関係があった日本郵便南関東支社も、地域貢献の視点から、ポキッと折れるんですの特徴に注目。
同支社の近くの歩道橋に風が強い日には壊れたビニール傘がたびたび大量に放置されていたことも、販売のきっかけとなったという。
ちょっと“ゆるい”名前の「ポキッと折れるんです」は、6月12日から45都道府県約4500の郵便局で1080円で販売中だ。昨年12月から今年3月にかけて、日本郵便南関東支社の東京、神奈川の164郵便局で試験販売したところ、降雨や降雪が少なかったにもかかわらず2000本が完売。「なぜうちの郵便局では販売できないのか」など、販売を希望する郵便局が相次いだという。
郵便局でビニール傘が売れている!? 「ポキッと折れるんです」 (1/3) – ITmedia ビジネスオンライン
ただ、郵便局は営業時間が長いコンビニやディスカウントストアなどとは違い、雨が降ったらすぐに駆け込んで傘を買う場所ではない。そのため、郵便局では、「コンビニなどにはない客との距離の近さをうまく活用している」(南関東支社法人営業部の河端英之チーフマネージャー)。
【スゴ技ニッポン】郵便局でビニール傘が売れている!? 「ポキッと折れて」風圧に耐える優れもの(2/2ページ) – 産経ニュース
実際に傘が壊れない様子を郵便局に訪れた客に見せて安心して購入してもらうなど、郵便局と地域の距離の近さが活かされている。
■今後の展開は?
子ども用は、前がよく見えるように一部を透明に。事故防止のためにあえてワンタッチにせず、手動開きにして商品化し、早ければ台風シーズンには販売を開始したい。また、女性向けのおしゃれなデザインの商品として、老舗スーパーマーケットの紀ノ國屋さんの『KINOKUNIYA』のロゴが入った傘も、近々販売予定です
全国の郵便局で完売続出!最新傘は「折れて、壊れない!」 – グノシー
これからのゲリラ豪雨に備えて、郵便局に訪れた際に1つ購入してみるといいかもしれない。