やはり「ダムはムダ」だった!!九州北部豪雨の被害拡大!間違った林業政策のツケも原因?

kokko33

九州北部豪雨の発生

猛烈な雨で、河川の氾濫や土砂崩れ、安否不明者が相次いだ九州北部を中心とした豪雨。7月6日早朝から自衛隊や消防、警察などが救助活動などに当たっている。
九州北部で記録的な豪雨。SNSで救助要請をする方法とは (BuzzFeed Japan) – Yahoo!ニュース

たまった流木が一気に流れてきた

農業用ため池では、上流から流れてきた流木がたまった後に一気に決壊して水とともに流出した可能性があることも判明した。
九州豪雨1週間 流木桁外れ、浸水拡大 地質と雨量、山崩れ多発 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

崩れた土砂のダムで近づけない事態も発生

95人の安否が確認できない小野地区では、崩れた土砂が小野川をせき止めて「天然ダム」ができており、決壊の恐れがあるために近づけない状況。
「連絡が取れない。何とかして」悲痛な訴え 安否確認一晩で急増 大分 崩れた土砂の「天然ダム」、決壊の恐れ (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

「前に進もうにも、土砂や瓦礫(がれき)だらけで進むことができず、相変わらずの悪天候のために川が増水して氾濫していた。先に現地入りしていた自衛隊や消防とも話し合い、水難救助の装備がないと陸からの救助は危険だと判断し、やむを得ずその日の捜索を断念した」。
九州北部豪雨・緊急支援のNPOスタッフが振り返る (オルタナ) – Yahoo!ニュース

ダムの巨大リスク

水をため込んで下流域を守るダムは同時に、巨大なリスクもため込む。もし決壊すれは、膨大なダム湖の水が大洪水を引き起こす。
「塊が池から襲ってきた」異様な光景 流木『凶器』防ぐ決め手なく 九州豪雨 (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

流木が一気に民家を襲う

流量に耐えきれず決壊した同市山田の「山の神ため池」。そばに住む久保山正清さん(60)は「流木の塊が池から襲ってきた。民家は一瞬で跡形もなくなったらしい」。集落では3人が犠牲になった。
「塊が池から襲ってきた」異様な光景 流木『凶器』防ぐ決め手なく 九州豪雨 (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

やはり「ダムはムダ」

100年以上の整備!?

砂防ダムが流木を防いだケースも一部にあった。だが福岡県内の整備率は4月現在で18%にとどまる。整備費は1カ所当たり2億~5億円で、県砂防課は「全集落を守るには100年以上かかるかもしれない」。
「塊が池から襲ってきた」異様な光景 流木『凶器』防ぐ決め手なく 九州豪雨 (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

⇒しかも、流木の塊が一気に流れてくるリスクも増大

専門家は、現実性のない「ダム神話」からの脱却を主張

流木はダムでは防げない

九州大の小松利光名誉教授(防災工学)は「今回の豪雨は流木の脅威を見せつけた。これを防ぐのは困難だということを前提に、避難のあり方などソフト面の減災に防災施策の重点を移すべきだ」と訴える。
「塊が池から襲ってきた」異様な光景 流木『凶器』防ぐ決め手なく 九州豪雨 (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

流木で被害が拡大したという現実

九州豪雨で氾濫した筑後川水系の北川(福岡県朝倉市)について、東京理科大の二瓶泰雄教授(河川工学)は、大量の流木があったため、流木がなかった場合に比べて氾濫の被害域が3・7倍に広がったとするシミュレーション結果をまとめた。
九州豪雨の氾濫被害域 流木で3.7倍拡大 東京理科大教授シミュレーション (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

流木対策が重要

二瓶教授は「北川のような小さな河川では流木がなくてもあふれた可能性は十分高いが、流木で氾濫が大幅に助長されたと言える。被害拡大を食い止める流木対策が急務だ」と指摘している。
九州豪雨の氾濫被害域 流木で3.7倍拡大 東京理科大教授シミュレーション (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

林野庁のとんでもない誤解

林野庁は流木災害の構造や減災対策を探るチームを初めてつくり、近く現地を調査する。治山課は「被災地域は林業が盛んで、森林の手入れをしていたので、このくらいの被害で済んだとも言える」との見方
流木20万トン超…なぜ大量の木々が流出? 林業の悪循環、防災に影 人工林管理、行き届かず (西日本新聞) – Yahoo!ニュース

⇒「このくらいの被害で済んだ」???

大量の流木の原因は国の林業政策も原因?

狭い範囲に記録的大雨が集中し、流木の量を大幅に増やしたとみられる。

「ものすごい数の山崩れが起きた。数百メートルおきに1カ所くらいのペースで崩れている」。福岡県朝倉市の山間部で現地調査を行った九州大の久保田哲也教授(治山学)はこう説明する。多くが深さ2メートル以内の表層崩壊とみられる。
【九州北部豪雨】「数百メートルおきに表層崩壊」 根の浅いスギの流木が川せき止めて被害拡大(1/2ページ) – 産経ニュース

村の86%を山林が占める東峰村でも、なぎ倒されたスギが集落などに押し寄せた。針葉樹のスギは根の張り方が広葉樹より浅く保水力が低いとされ、大雨が降るとスギは山の表層ごと崩落する。「国策に従いスギの植林を進めたが…。林業の衰退とともに手入れが行き届かなくなったのも原因では」。渋谷博昭村長は疲れた表情で語った。
九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め – 西日本新聞

実は、2014年広島でも全く同じ被害が起きていた!

何十基も砂防ダムはあった

峠に向かう道の脇には流木の山がある。これらの流木の下には数メートル間隔で小型の砂防ダムが何十基と並んでいる。
砂防ダムの整備率に問題をすり替えてはならない広島土砂災害(まさのあつこ) – 個人 – Yahoo!ニュース

流木は砂防ダムを越えて行く

やはり「ダムはムダ」だった

砂防ダム政策を牛耳る者は、その度に整備率を持ち出して、「もっと」「早く」と、さらなる砂防ダム建設に税金を注ぎ込む方向へと世論を誘導してきた。

しかし、この考え方からは脱却すべきである。
砂防ダムの整備率に問題をすり替えてはならない広島土砂災害(まさのあつこ) – 個人 – Yahoo!ニュース

⇒やはり「ダムはムダ」!

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【参考情報】

https://matome.naver.jp/odai/2150064796061632001
2017年08月28日