時代劇女優 ベスト10

来栖崇良
時代劇はやはり男優が中心、女優さんの影はどうしても薄い。それでも、たくさんの時代劇に出演して存在感を示し、時代劇女優と呼ばれるにふさわしい活躍をした人も数多い。また、チャンバラ映画ではない文芸路線的な時代劇で、堂々と主演を張り続けた女優もいる。

1.田中絹代 (たなかきぬよ)


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1909~1977年

山口県下関市出身

日本映画の黎明期から日本映画界を支え続けた、日本映画史を代表する女優の一人。戦前、松竹で日本初の本格的トーキー「マダムと女房」に主演、メロドラマ「愛染かつら」で空前の大ヒットを飛ばした。
戦後は溝口健二監督の「西鶴一代女」で一世一代の名演技を見せた。
時代劇、現代劇を問わず活躍した中、時代劇の代表作は「雨月物語」「山椒大夫」「楢山節考」「赤ひげ」など秀作揃い。

2.山田五十鈴 (やまだいすず)


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1917~2012年

大阪市南区出身

時代劇映画の娘役を経て、1936年に溝口健二監督の「浪華悲歌」「祇園の姉妹」で地位を確立。その後も伊藤大輔の「大岡政談魔像解決編」、内田吐夢の「仇討選手」、伊丹万作の「国士無双」「武道大鑑」、山中貞雄の「盤嶽の一生」など一流監督の名作に出演、時代劇のトップ女優となる。
戦後も映画、舞台、テレビで活躍し続けた。
その他の時代劇は「素浪人忠弥」「或る夜の殿様」「蜘蛛巣城」「どん底」「用心棒」など。

3.岩下志麻 (いわしたしま)


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1941年~

東京銀座出身

1960年、松竹映画「乾いた湖」で映画デビュー。以後、小津安二郎の遺作となった「秋刀魚の味」をはじめ、「秋日和」「古都」「雪国」「紀ノ川」「智恵子抄」などに次々と出演、16年間にわたって松竹の屋台骨を支えた。
1979年の「はなれ瞽女おりん」では第一回日本アカデミー賞の主演女優賞を獲得している。

時代劇は「笛吹川」「切腹」「心中天の網島」「暗殺」「五辨の椿」「近松門左衛門鑓の権三」「写楽」など。

4.香川京子 (かがわきょうこ)


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1931年~

茨城県行方郡出身

1950年に映画デビュー。知的な美貌とさわやかな演技で人気を得る。五社協定直前にフリーになったため、協定に縛られず、「ひめゆりの塔」「東京物語」「どん底」「悪い奴ほどよく眠る」「天国と地獄「華麗なる一族」など、今井正、溝口健二、小津安二郎、黒澤明、山本薩夫といった映画黄金期の名監督の作品に出演する幸運に恵まれた。
時代劇では「近松物語」「山椒大夫」「赤ひげ」などの名作をはじめ、「新平家物語静と義経」「女殺し油地獄」「風雲児織田信長」「大阪城物語」などがある。

5.京マチ子 (きょうまちこ)


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1924年~

大阪市出身

25歳で大映に入社、官能的な肉体美を武器に数々の名作に出演した。特に、溝口健二監督の「雨月物語」、黒澤明監督の「羅生門」、衣笠禎之助監督の「地獄門」という三本の時代劇が、次々と海外の映画祭で受賞し、〝グランプリ女優〟と呼ばれたりした。
大映倒産後はテレビや舞台にも活躍の場を広げる。

その他の主な時代劇は、「源氏物語」「美女と盗賊」「大仏開眼」「藤十郎の恋」「小太刀を使う女」など。

6.淡島千景 (あわしまちかげ)


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1924~2012年

東京出身

宝塚歌劇のスターから映画界入り。
当初はアメリカナイズされた戦後派の女性として、〝アプレゲール女優第一号〟と称された。1955年、「夫婦善哉」(豊田四郎監督)でブルーリボン賞の主演女優賞を獲得、「残菊物語」「麦秋」「にごりえ」「日本橋」「鰯雲」など秀作が多い。
時代劇では「丹下左膳櫛巻お藤」「武蔵と小次郎」「忠臣蔵」「絵島生島」「雪之丞変化」「酒と女と槍」「大奥絵巻」などがある。

7.美空ひばり (みそらひばり)


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1937~1989年

横浜市磯子区出身

言わずと知れた〝歌謡界の女王〟である。
だが、映画女優としても生涯に170本もの作品に出演、それもほとんどが主演である。しかも、1950年の「左近捕物帖鮮血の手型」以来、90本の時代劇に出演している。
大部分が娯楽時代劇の範疇を出ないが時代劇を代表する女優の一人ではある。

代表作は「鞍馬天狗角兵衛獅子」「ひよどり草紙」「ひばり捕物帖」「千姫と秀頼」「ひばりの花笠道中」など。

8.高千穂ひづる (たかちほ・ひづる)


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1932~2016年

兵庫県出身

宝塚歌劇から1952年、映画界へ。
松竹から東映へ移籍し、千原しのぶ、田代百合子らと東映時代劇の看板女優となり、「笛吹童子」「紅孔雀」シリーズで可憐な娘役を演じた。
後、松竹に移籍して、「ゼロの焦点」「張り込み」「背徳のメス」などで大人の女を演じた。
その他の時代劇は、「蛇姫様」「雪之丞変化」「弥太郎笠」「武士道無残」「大忠臣蔵」「座頭市血笑旅」「梟の城」「第三の影武者」など。

9.花柳小菊 (はなやぎこぎく)


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1921~2011年

東京京橋出身

神楽坂芸者になるべき半玉時代、マキノ正博にその美貌を見いだされ日活に入社、14歳で映画デビューを果たす。時代劇初出演は「恋山彦」、以後阪東妻三郎、片岡千恵蔵などの相手役として多数の時代劇に出演。
戦後は1956年から東映の専属となり、あだっぽい年増役で脇を締めた。
時代劇の代表作は、「いれずみ判官」「南国太平記」「鳴門秘帖」「妖刀物語花の吉原百人斬り」「真田風雲録」など。

10.丘さとみ (おかさとみ)


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1935年~

兵庫県宝塚市出身

高校生の時、〝日本シンデレラ姫コンテスト〟で優勝。
1955年に東映入社、「御存じ怪傑黒頭巾」でデビューした。
少しぽちゃっとしたかわいらしさを売り物に、桜町弘子、花園ひろみ、大川恵子などとともに〝東映城のお姫様〟と呼ばれ、引退までの10年間、ほとんど時代劇ばかり150本に出演した。
代表作は、「旗本退屈男シリーズ」、「大菩薩峠」「水戸黄門天下の副将軍」「宮本武蔵五部作」「親鸞」など。

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2017年09月24日